更新日:2022/09/30
この記事のまとめ
研究職は専門性の高い仕事であるため、「転職は難しい」と思っている人も多いでしょう。しかし、研究職で培った専門的な知識やコミュニケーションスキルは、別の業界や職種でも活かすことが可能です。
この記事では、研究職の人に向けたおすすめの転職先を紹介します。転職を成功させるポイントも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
研究職からの転職を考えているものの、転職理由が明確に定まっていない人もいるのではないでしょうか。転職理由を明確にすると転職先選びにも軸が生まれます。転職理由がまだ明確ではない人は、ここで紹介するよくある転職理由2つを参考にしてみてください。
研究職は専門分野を突き詰める仕事であるため、他分野の研究をすることはほとんどありません。そのため、「新しい業界や分野に挑戦したい」「自分の可能性を広げたい」といった前向きな理由で転職したい人は多いようです。
「能力や成果に見合った給与が支給されない」「年収が上がらない」といった不満から、転職したいと考える人もいます。給与や待遇、人間関係などは異職種への転職理由として多い傾向ですが、研究職も同様です。転職したほうが、早めに給与アップが見込める場合もあります。
研究職は専門分野に特化した職業であるため、「異業種や異職種への転職は難しいのでは」と、転職を踏みとどまっている人も多いのではないでしょうか。転職はそう何度もできるわけではないため、慎重になるのも無理はありません。ここでは、研究職からの転職は難しいのか解説します。
研究職は他職種と比べて求人数が少ないうえに人気の職業であるため、供給過多になりやすい特徴があります。応募者が多いことで倍率は上がり、希望する求人があっても転職の難易度は高いでしょう。
また研究職は専門領域に特化した仕事であるため、自分が研究してきた分野でないと転職は難しいといえます。その例として、食品メーカーから化学メーカー、医薬業界からIT業界への転職などがあります。
しかし、同じ業界・分野であれば、これまでの研究で得た知見を評価してもらえる可能性があります。保有資格や研究実績をアピールできれば、転職は有利になるでしょう。
研究職の転職は他職種と比べて難しいのは事実ですが、研究職で働いたことで「問題解決スキル」「コミュニケーションスキル」「情報収集スキル」などが身についています。
それらのスキルを活かせる転職先を探すことで、転職は有利に進められるでしょう。また研究職は特定分野の専門的な知識を有しています。関連する業界のコンサルタントや営業など、その専門性を強みにできる職場を選ぶとよいでしょう。
「研究職は好きで続けたいけど、いまの職場を辞めたい」といった人は、研究職として別の職場へ転職することを検討してみてください。同業他社でもよいですし、大学や公的機関で働く道もあります。異職種へ転職するよりもハードルは下がるでしょう。ここでは、研究職の主な勤務先を3つ紹介します。
民間企業の研究職として、新商品・新技術を生み出す研究をする仕事です。現在民間企業の研究職として働いている場合は、同業他社で働くのもよいでしょう。また食品メーカーから美容系メーカーのように、近い領域の業種の研究開発へ進むのもひとつの道です。
大学の研究室で中途採用しているケースがごくわずかにあります。大学の研究室では、5〜10年先の将来必要となる技術の基礎研究がメインです。助教になるのは難しいですが、教授の指導のもと、研究員として働きたい人に向いています。
各省庁や地方公共団体など、国や自治体の公的機関で研究職として働くことも可能です。公務員になるため、試験へ合格する必要があります。
動物医薬品の研究所や食品衛生研究所など、同じ公務員でも仕事内容は公的機関によってさまざまです。求人数は少なく、ハードルは高めですが、公務員として安定を求める人に向いています。
研究職を辞めて別の仕事に就きたいと考える人もいるでしょう。異職種へ転職する場合は、研究職として働いて得た知識・スキルが活かせる職場選びが重要です。ここでは、研究職経験者におすすめの転職先を5つ紹介します。
コンサルティングファームとは、企業の抱える課題や悩みをヒアリングし、解決まで導く企業のことです。研究職で得た深い専門知識や論理的思考は、コンサルタントとしても活かせます。
コンサルティングファームにもさまざまな種類がありますが、「IT業界の研究職からITコンサルタント」といったように、前職で携わっていた業界や分野を扱うコンサルティングファームに転職するとよいでしょう。
営業職は個人・法人に対し、商品やサービスを売り込む仕事です。研究職としての専門性に特化したコミュニケーションスキルや忍耐力が活かせます。
研究職の業務とは大きくかけ離れていますが、未経験者も積極的に採用している職種であるため、転職しやすいといえるでしょう。また成約の数に応じてインセンティブがもらえることもあるため、能力次第では高収入を目指せます。
マーケティングは市場調査・分析、商品企画の立案、広告・宣伝をする仕事です。研究職で得た、分析スキルや論理的思考力は、マーケティングの仕事に十分活かせます。商品を企画して形になったときや、世の中に流通したときにやりがいを感じる仕事です。
IT企業でエンジニアやプログラマーとして働く道もあります。エンジニアはクライアントの要望に沿ったシステムを設計し、プログラマーはプログラミング言語を用いてコードを書く仕事です。
エンジニアやプログラマーの仕事では、度重なるエラーに対し、原因を追求して解決するスキルが求められます。研究開発職として得た情報収集力や問題解決スキルが活かせるためおすすめです。
品質管理とは、製造した商品の不備がないか、高い品質が保たれているかチェックする仕事です。品質管理は企画段階から参加し、計画書や生産体制、システムの構築など幅広く業務を行います。研究職として働いて得た専門的な知見や分析スキルが活かせるためおすすめの仕事です。
研究職は転職が難しいといわれますが、成功のポイントを押さえていればスムーズに転職を進められます。自分に合った転職先で長く働くためにも、ここで紹介する4つのポイントを押さえ、転職活動を進めてみてください。
転職活動を始める前に、自分が将来どのように働いていきたいのか、キャリアパスを考えましょう。研究職としてスペシャリストを目指すのか、異職種で別の可能性を探るのかなど、まずは5年後、10年後の具体的な働き方を想像してみてください。
キャリアパスを考えることで、転職活動の方向性を絞りやすくなります。年齢を重ねていくと、未経験の業界・職種に転職できるのは難しくなる点も踏まえてキャリアパスを練りましょう。
転職理由を明確にすることで、次の転職先を探す際の軸になります。たとえば「自分の可能性を広げたい」といった転職理由であれば、異業界や別分野に絞って転職活動することになるでしょう。
応募書類の作成や採用面接時の志望動機を伝える際にも役立ちます。転職理由は企業側が知りたいポイントであるため、きちんと言語化できるようにしておきましょう。
転職活動を本格的に始める前に、研究職で働いて得たスキルや実績を整理してみましょう。研究内容や研究成果なども具体的に書き出してみてください。スキルや実績が明確になれば、自己PRを考えやすくなります。
また自分の強みや苦手な部分を知ることで、自分に合った転職先も見つけやすくなるでしょう。自分の強みが見つけにくい人は、同僚や友人に相談して客観的な意見をもらうのもおすすめです。
応募したい企業が見つかったら、企業研究を徹底的に行いましょう。企業が行っている事業内容や取り扱っている製品、社風などを重点的に調べてみてください。
企業研究すれば、志望先企業がどのような人材を求めているか知れるほか、企業独自の強みを盛り込んだ具体性のある志望動機も作れるでしょう。また企業について深く知ることで、入社後のミスマッチを防ぐのにも役立ちます。
研究職におすすめの転職先には、コンサルティングファームや営業、マーケティングなどがあります。研究職から転職する際は、業務で培った専門的な知識やコミュニケーションスキル、問題解決スキルなどを活かせる転職先を選ぶことが大切です。この記事で紹介した転職のポイントも押さえ、転職活動を進めてみましょう。
転職をスムーズに進めたい人、転職活動に不安のある人は、ぜひマイナビメーカーエージェントにご相談ください。非公開求人の紹介や応募書類の添削など、研究職からの転職を全力でサポートいたします。
メーカー
機械設計の転職先とは?転職で失敗するパターンと成功の5つのポイント
メーカー
機械設計の年収水準は?年収アップに必要なスキルや転職のコツも
メーカー
【例文つき】機械系エンジニア(機械設計)の志望動機の書き方やポイントを紹介