更新日:2022/04/01
CGクリエイター検定は、CGの制作や映像制作の基本をはじめとするスキルを証明する民間検定です。映画やゲーム、アニメーション、CM、テレビ番組、ミュージックビデオなど、CGの利用範囲は広まっており、CGクリエイターは今後もますます需要が高まっていくと予想されます。
クリエイター検定に合格することで、映像制作会社への転職や、フリーランスのCGデザイナーとして独立する場合にも役立ちます。
ここでは、CGクリエイター検定の内容やCGクリエイター検定が役立つ職業、難度、受験方法などを紹介します。
目次
CGクリエイター検定とは、CG-ARTS協会が主催するCGデザイナーの民間資格です。
CGクリエイター検定は、難度によってベーシックとエキスパートの2種類に分かれており、ベーシックであればCGに関する基本的な知識を、エキスパートであれば専門的かつ応用的な知識を有していることの証明になります。
ベーシックでは2次元CGや3次元CGに対する基本的な知識と、CGの静止画制作の知識が求められます。
エキスパートでは3次元CGと映像に対する専門的な知識について出題されます。また、3次元CG映像の制作に知識を応用できるかも問われます。
試験は20ヵ所で実施されています。所要時間は以下となります。
出題範囲は受験する級によって異なります。
CGとは/表現の基礎/2次元CGと写真撮影/3次元CGの制作/技術の基礎知識/知的財産権
実写撮影/映像編集/モデリング/リギング/CGアニメーション/シーン構築/プロダクションワーク/知的財産権/ファイル形式・規格/数理造形
CGクリエイター検定にはベーシックとエキスパートの2種類がありますが、それぞれの合格基準は100点中おおよそ70点以上となっています。難度は具体的にどの程度なのでしょうか。おすすめの勉強方法も併せて紹介します。
CGやデザインに関する基本的な知識が問われるCGクリエイター検定のベーシックは、それほど難度は高くありません。合格率は2018年度前期実績で63.7%です。しっかりと試験対策をすることで、合格の可能性は高くなるといえるでしょう。
CGクリエイター検定のエキスパートの合格率は、2018年度前期実績で20.0%でした。しかし、時期によって20~50%前後と、大きなばらつきがあります。ベーシックよりも専門的な知識が問われることは間違いないので、試験対策は万全にしておかなければなりません。
映像編集やモデリング、マテリアル、シーン構成など、ある程度制作に慣れていないと難しく感じられる内容が出題されますので、技術を高めるとともに専門的な知識を習得しておきましょう。
CGクリエイター検定の資格を取得する場合は、参考書や勉強アプリを活用した座学だけではなく、3Dソフトを実際に使用しながら技術を磨いていくことも重要になります。文字で覚えるだけでは実感が湧かない内容も、実際ソフトにふれれば理解が深まっていくはずです。
3Dソフトを持っていないという場合は、無料ソフトから始めてみるといいかもしれません。
「Blender(ブレンダー)」や「Metasequoia(メタセコイア)」は、プロの3DCG現場でも使われている無料のソフトなので、学習にも十分役立つでしょう。
CGクリエイター検定はベーシック、エキスパートともに7月と11月のいずれかの日曜日に年2回開催されており、併願受験も可能です。インターネットと願書郵送の、いずれかで申し込むことができます。
ベーシック5,500円(税込)/エキスパート6,600円(税込)
CGクリエイター検定には、年齢制限や受験資格はありません。
合格発表は検定日より約30日後に各受験者の「マイページ」上で公開されます。正答は、検定日より4日後の木曜日には公式サイト上で公開されます。
CGクリエイター検定の資格を取得することで、どのような職業への転職に活かせるのでしょうか。CGクリエイター検定合格が転職や仕事で役立つケースを2つご紹介します。
CGは、映画やテレビ番組、アニメーション、ゲームなど、幅広い映像作品で用いられており、今後もさらに重要性を増していくことが予測されます。
CGクリエイター検定の資格は、CGディレクター、CGモデラー、CGアニメーター、CGデザイナー、ゲームクリエイター、グラフィックデザイナー、デジタルアーティストをはじめとする、CG作成のスキルを活かした映像表現分野の仕事で役立ちます。
未経験や第二新卒としての転職であればベーシック、キャリアアップ転職であればエキスパートの資格を取得していれば、面接官にスキルレベルをアピールすることができ、就職・転職が有利になるでしょう。
CGといえばエンターテイメント性の高いジャンルだと思われがちですが、最近では医療や学術分野でもCG技術が活用されています。
医療分野では臓器をCG化し、本来は見えない様々な部位を可視化させることで、体内の動きをシミュレートすることなどに役立てられています。
その他にも、歴史的建造物や貴重な物品を3D化して研究に活用するなど、様々な学術分野にCGが応用されていますので、幅広いキャリアに適した資格といえるでしょう。
CGクリエイター検定は、CGデザイナーとしての転職にも役立つ資格ですが、キャリアのチャンスはそれだけではありません。
CGは映画やゲームといったエンターテイメント分野だけではなく、医療や学術分野でも活躍の機会が広がっていますので、今後もニーズが高まるスキルになるでしょう。
難度が比較的低いベーシックと、難度が高いエキスパートの2種類が用意されているので、自分のスキルレベルや目標に応じて受験してみてはいかがでしょうか。
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