更新日:2021/11/15
フリーターから正社員へ転職する際、転職エージェントを利用できるのはご存じでしょうか。
実は、転職エージェントの中には、フリーターの転職を支援しているエージェントも存在します。
しかし、フリーターとして転職エージェントを利用するとき、上手な活用方法が分からない方や、正社員への転職が可能であるのか不安な方も多いでしょう。
そこでこの記事では、フリーターから転職エージェントを利用して、正社員を目指すポイントや注意点をご紹介します。
フリーターからの転職におすすめの職種など、正社員を目指している方に役立つ内容です。
目次
正社員を目指すとき、フリーターとしての生活が長くなるほど転職難易度は高くなる傾向にあります。
希望の企業を見つけて転職活動を進めたとしても、ライバルが新卒者や社会人経験者である場合、内定を得られる可能性は低いかもしれません。
しかし、経験のある業界や業種であれば、スキルや知識が強みとなり、採用を勝ち取れることもあります。
基本的に、中途採用は「即戦力」となる人材を求める傾向があるため、経験が生きる業界や業種を目指すのがおすすめです。
フリーターは、ほかの職場との掛け持ちが可能であり、働く時間の自由が利きやすいのが特徴です。
そのため、「本当に正社員を目指すべきなのか」と、転職の必要性に疑問を感じる方もいるでしょう。
ここでは、正社員への転職で得られるメリットをピックアップしました。
フリーターは正社員と異なり、定められた期間の終了後、契約更新されず解雇されることがあります。
しかし、正社員は雇用期間に定めがなく、一般的には解雇されにくいのが特徴です。
解雇の心配が少ないことに加え、毎月一定の収入が約束されていることも、正社員を目指すメリットでしょう。
また、仕事が安定していると将来設計がしやすいことから、余裕をもって生活を送れると考える方もいます。
正社員は、フリーターと比較して賃金が高いというメリットがあります。
厚生労働省が平成29年に、正規雇用と非正規雇用の一般労働者の賃金調査を行った結果、どの年代においても、正社員の賃金は非正社員より高いことが分かりました。
その背景には、正社員の基本給が高いだけでなく、正社員は賞与や福利厚生が充実している点が挙げられます。
近年は「パートタイム・有期雇用労働法」が施行され、正社員と非正社員の不合理な待遇差をなくす取り組みが進められています。
しかし、担う業務の内容や責任の程度によって賞与や手当は異なるため、現在も正社員のほうが待遇がよい傾向にあるでしょう。
正社員は、社会的な信用度の高さにより、クレジットカードやローンの審査が通りやすいといわれています。
正社員は「安定した収入がある」「長期勤務が期待できる」といった理由から、返済能力を示しやすいのが特徴です。
また、実績を重視される転職の場でも、正社員として勤務していた経験が有利に働くでしょう。
たとえ同じ収入を得ていたとしても、フリーターと正社員には社会的な信用度という点で、多少差があるのが現状です。
転職エージェントは、転職希望者をサポートする心強い存在です。
しかし、正社員としての実績や、希望職種での必要スキルを持たないフリーターは、転職エージェントを選定してうまく活用する必要があります。
ここでは、フリーターが転職エージェントを利用する際の3つのポイントをまとめました。
転職エージェントの多くは、正社員向けの求人を取り扱っています。
転職エージェントを利用して採用活動を行う企業も、正社員経験のある人材を期待する傾向です。
そのため、正社員としての勤務歴がないフリーターの場合、転職エージェントへの登録や利用を受けつけてもらえないかもしれません。
しかし、転職エージェントの中には、ポテンシャル採用に重点を置く企業が多いなど、フリーターのサポートを得意としているエージェントもあります。
正社員経験のない方は、20代向けやフリーター向けの求人を扱っているエージェントに登録するのがおすすめです。
フリーターが正社員に転職する場合、正社員の経験がある方よりも、転職へのハードルが高いといえます。
そのため、給与や職種にこだわりすぎると、転職先が決まらないかもしれません。
転職成功を目指すためには、給与などの希望条件を高く設定しすぎないのがポイントです。
また、フリーターが正社員に転職する場合、将来性を期待するポテンシャル採用が多い傾向にあります。
ポテンシャル採用は成長意欲が重視されるため、「大変な仕事も積極的に取り組みたい」など、転職エージェントに熱意を伝えることが大切です。
正社員経験がない場合、企業の選定に重点を置くのではなく、まずは転職することを優先させましょう。
初めから希望の業界や業種、職種に絞った企業探しをした場合、転職できる企業が見つかりにくくなります。
やりたい仕事が明確な場合には、正社員として就職後に経験を積み、希望の部署や職種へ転向することも視野に入れましょう。
幅広く転職活動を進めたいと伝えることは、転職エージェントに多くの案件を紹介してもらうコツです。
正社員への転職は、スキルや経験が重視される傾向にあります。
しかし、現在取得している資格や、身につけているスキルがなくても、ポイントを押さえることで転職成功を目指せるでしょう。
ここからは、フリーターから正社員へ納得のいく転職を実現するために、大切なポイントをご紹介します。
転職を成功させるためには、自分の得意なことや不得意なことを理解する必要があるでしょう。
転職活動では、書類選考や面接など、自分の魅力を伝える場が多く存在します。
そのときに自分の長所を正確に理解していると、企業への上手なアピールが可能です。
また、自分の強みが生きる仕事について分析をすることも、転職成功への近道でしょう。
自己分析をしたとき、「好きなこと」と「向いている仕事」が異なるケースもあります。
自己分析により、これまで注目していなかった業界や職種が、自分に向いていることに気がつくかもしれません。
就きたい仕事が決まった場合、その業界や職種に必要なスキルをリサーチしましょう。
希望の職種で必須となるスキルはもちろん、習得していると転職に有利となるスキルがないかを調べておくのもおすすめです。
たとえば接客業へ転職したい場合、コミュニケーションスキルや語学力、マネジメントスキルなどが役立ちます。
必要なスキルを把握したあとは、転職活動を始める前に勉強をしておくとよいでしょう。
事前にスキルが身についていると、企業へのアピールポイントとなるため、採用の可能性が高まります。
正社員としての実績がない場合や、正社員経験が浅い場合には、資格を取得していることが武器になるでしょう。
また、資格取得に向けて取り組む姿勢を見せることで、仕事や勉強に前向きな人材である、と企業から評価されるかもしれません。
フリーターが取得しやすく転職活動に役立つ資格として、パソコンを利用する業務向けの「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」や、ビジネスマナーを証明できる「秘書検定」などが挙げられます。
そのほかにも、英語力を示す「TOEIC」や、不動産業界で役立つ「宅地建物取引士」、「普通自動車運転免許」なども転職に役立つ資格です。
通常、転職の際には勤務地や給与、業務内容など多くの項目を検討して志望先を選定します。
しかし細かく希望条件を設定すると、当てはまる企業が少なくなり、よい求人と巡り合えるチャンスを逃すかもしれません。
そのため、「ここは妥協できない」と思う条件は、3つ程度にしておくのがポイントです。
希望の条件を絞り込み、多くの企業の中から自分に合った企業を選定できるよう工夫しましょう。
転職を成功させるためには、5年後や10年後の将来を見据えることが大切です。
5年後も同じ企業で働くと考えたとき、体力面で無理がないか、精神的な負担が大きくないかを具体的に想像してみましょう。
また、キャリアプランを立て、目標達成に向けてスキルを習得できる仕事を選定するのもポイントです。
将来の明確な目標があると、仕事のモチベーションアップにもつながります。
数多くある仕事の中には、未経験者でも務まる職種や、資格や経験を問わない職種が存在します。
そのような職種の場合、スキルや経験が重要となる仕事と違い、フリーターでも転職しやすいのが特徴です。
また、人材不足の傾向にある業界では、社員経験がなくても、ポテンシャルを重視して採用されることもあります。
ここでは、正社員を目指すフリーターへ向けて、おすすめの職種をピックアップしました。
資格不要の求人が多く、自由な働き方を実現しやすい事務職は、フリーターからの転職におすすめです。
事務職は、書類の作成やデータ入力など、パソコンでの作業が多い傾向にあります。
また、電話対応や来客の案内、ときにはイベントの運営を担うケースもあるでしょう。
しかし業界によっては、顧客と接する機会がほとんどない企業もあります。
そのため、接客に苦手意識を感じている方も、転職しやすいのが特徴です。
営業職は、最低限のビジネスマナーを習得していれば、必須資格がないケースが多い職種です。
特に保険業界やインターネット業界など、形のないものを取り扱う「無形商材」の分野では、育成目的で未経験者を積極的に採用している企業もあります。
また、営業職の利点に挙げられるのが、業績次第で収入アップを期待できる点です。
営業は成果が目にみえやすく、目標達成によって昇給や昇格が期待できます。
業績によっては、高いポジションを目指せることもあるでしょう。
販売の仕事は、接客やレジ打ち、品出しや在庫管理など、業務内容が多岐にわたります。
また企業や店舗によって、扱う商品やサービスが大きく異なるのも特徴です。
暮らしに身近な店舗だと、百貨店やスーパー、アパレルショップやペットショップなどが挙げられるでしょう。
販売業務に就くためには、社会人として最低限のマナーが必要です。
しかし、特別な資格は要求されないため、興味のある商品に携わりやすいという利点があります。
介護職は、主に高齢者のサポートや相談援助、介助を行う職種です。
介護職といえば、資格を要する「介護福祉士」をイメージする方も多いでしょう。
しかし、資格を取得していなくても、介護の仕事に携われます。
具体的には、食事の配膳や清掃、レクリエーションの準備などを担当できるでしょう。
働きながら資格取得も目指せるため、介護に興味がある方にはおすすめの職種です。
また介護職は貢献性が高く、やりがいのある仕事といえます。
未経験者でも転職しやすい工場の仕事は、ライン作業を行うのが一般的です。
一口にライン作業といっても、組み立てや検査、仕分けや梱包、機械を操作する機械オペレーターなど、作業内容は多岐にわたります。
しかし、どの工程も比較的単純な作業が多いため、「作業を覚えやすい」「集中しやすい」などの利点があるでしょう。
また工場の仕事は、幅広い業界が存在します。
身近なものだと、食品業界や自動車業界、製紙業界や医薬品業界などが挙げられるでしょう。
必須の資格が存在しないコールセンターの仕事は、フリーターや未経験者が転職しやすい職種です。
コールセンターは、電話でお客さまからの問い合わせに返答したり、クレーム対応をしたりなどの業務を行います。
また、お客さまに電話をかけて、サービスや商品を提案するのも業務のひとつです。
コールセンターで働く利点は、業務をしながら対話スキルを習得できることでしょう。
パソコンを操作しながらお客さまの対応をする職場であれば、パソコンスキルも習得可能です。
マイナビエージェントでは、フリーターなど転職未経験の方が安心して転職活動を進められるよう、さまざまな支援を行っています。
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「どの職業が自分に合っているのか分からない」「希望の求人が見つからない」など、転職に対して不安がある方も安心してください。
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現在転職を考えている方や、転職をするか迷っている方は、まずはマイナビエージェントにご相談ください。
フリーターから正社員を目指すときには、フリーターの支援を行う転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用する場合、希望条件を高く設定しすぎたり、業界や業種を細かく絞り込んだりしないことがポイントです。
また、将来の自分を想像しながら企業選定を行うとよいでしょう。
自分の経験やスキルを生かせる業界であれば、フリーターからでも正社員への転職を有利に進められるかもしれません。
希望の職種がない場合、フリーターが転職しやすい業界や業種も検討してみてください。
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