更新日:2021/11/15
外資系企業は、日本企業よりも自由な働き方ができる傾向があります。
残業がなくプライベートを充実できることや、休暇が取りやすいといわれていることもその一例です。
一方、企業によってワークスタイルが大きく異なるため、企業文化の違いに戸惑うこともあるでしょう。
外資系企業への転職に興味はあるものの、そういった働き方の違いがわからず、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
外資系企業の特徴を理解しておくことで、転職活動をスムーズに進めることができます。
そこでこの記事では、外資系企業での働き方を日本企業との比較も交えて紹介します。
目次
転職を検討するとき、検討する企業の社風やワークスタイルを知ることはとても大切なことです。
特に外資系企業の場合、入社後に「思っていた会社と違った」と感じることがあります。
実力主義であったり、就業時間が固定されていなかったり、日本企業ではなじみの薄い働き方に驚くこともあるかもしれません。
入社後のギャップを生まないために、まずは具体的にどのような特徴があるのかを見てみましょう。
年功序列ではなく、実力主義(成果主義)を取り入れている企業は最近増えています。
特に外資系企業ではその傾向が強いといえるでしょう。
実力主義とは、業務の過程や成果を評価する人事制度です。
実力主義の会社では、年齢や性別、学歴が評価の対象になることはありません。
優秀な成績を収めるほど昇格できるのが特徴です。
実際に転職した方の中には、「前職より収入が増えた」「頑張るほど収入がアップした」など、実力主義のメリットを感じている方もいます。
企業によっては、始業と終業を自由に決められるケースがあります。
固定された勤務時間がなければ、自身の都合に合わせた柔軟な働き方が可能です。
たとえば、子どもの予定を優先することや、朝の通勤ラッシュを避けることもできます。
また、勤務時間が過ぎれば帰宅するのが一般的です。
残業時間と評価が比例することもほとんどないと考えてよいでしょう。
自分の裁量で密度を濃くして業務に当たる姿勢を求められることは実力主義とも通じるところがあります。
有給休暇が取りやすいことも大きな特徴です。
2019年4月からは国内のすべての企業において有給休暇の取得が義務化(年次有休10日以上の労働者に対して毎年5日間)され、休暇に対する意識が変わりつつありますが、「周りが休んでいないから......」と、自分も休暇を取りにくいと感じてしまう方もいるでしょう。
一方で、休暇は当然の権利と考えるのが外資系企業です。
バケーションのために数週間~1か月程度の長期休暇を許可する企業も見られます。
企業はそれぞれの働き方を比べたとき、重視していることや雇用方針、福利厚生などに大きな違いがあります。
たとえば、外資系企業は個人の能力を重視するのに対し、日本企業はチームの一体感を重視するのが特徴です。
そのほかにも、仕事に対する考え方の違いに戸惑うことがあるかもしれません。
外資系企業への転職を考えている方は、あらかじめその違いを理解しておくとよいでしょう。
外資系企業と日本企業では、企業活動において動き方が異なります。
個人を重んじる外資系企業では、売り上げの達成率や仕事の効率の良さなど、高いパフォーマンスを発揮できる人材が望まれます。
日本企業では、社員同士が助け合い、ひとつのチームとなって働くという意識が強いでしょう。
日本人独特の「上司より先には帰りにくい」という風潮や、かつての残業を美徳とみなしていた背景には、組織を重んじる考え方があります。
基本的に終身雇用を前提とした採用の多い日本企業とは異なり、外資系企業はそのような考え方がありません。
外資系企業では、雇用を「契約」として捉えます。
そのため転職が多く、転職に対するマイナスイメージもほとんどありません。
実は日本企業における終身雇用のスタイルは、世界でも珍しいといわれています。
海外では、キャリアアップの手段のひとつとして転職を考える方も多いということを覚えておきましょう。
福利厚生のあり方も異なります。
外資系企業では福利厚生を設けていない、あるいは必要最低限の企業がほとんどです。
しかし日本企業では、住宅手当や退職金制度など、福利厚生が充実している傾向があります。
福利厚生は従業員の定着を目的としている場合も多く、転職をよしとする外資系企業では取り入れる必要がないと考えられます。
ただその分が給与として還元されることもあるため、必ずしも「福利厚生が乏しい=デメリット」とは言い切れません。
外資系企業で働くことで、日本企業ではなかなか得られないようなメリットを感じることがあります。
努力しだいで収入が増えることや、語学力が向上することもそのひとつです。
また、ワークライフバランスを取りやすく、プライベートが充実するのも大きな魅力でしょう。
大きなメリットといわれるのが、給与が高いことです。
その傾向が見られる理由として、基本給のほかにインセンティブが支給されることなどが挙げられます。
インセンティブとは、給与に上乗せして業績に対する報酬などが支払われるシステムです。
企業によっては、ボーナスの代わりとしてインセンティブを支払うケースもあります。
また、実力主義であることも給与が高い理由にあたるでしょう。
年齢や勤務年数に関わらず、出した結果によって評価が決まるため、年齢が若い社員でも高収入を得ることが可能です。
語学力を向上できることも大きなメリットです。
英語を使用する頻度は企業によってさまざまですが、英語でのコミュニケーションが多いほど、自身の語学力を活かすことができます。
企業によっては同僚が外国人の場合もあるため、日常的に英語を使うことで自然と上達していくケースもあるでしょう。
また職場に外国人がいることで、異文化と交流できるというメリットもあります。
異なる価値観に触れて柔軟性を身につけることは、自身の成長にもつながるでしょう。
外資系企業は、オンとオフの区別が明確であり、プライベートを大切にできるのがメリットです。
そのためワークライフバランスを取りやすく、多様な働き方が可能になります。
また、残業が当たり前という風潮がないことも、ワークライフバランスを取りやすい理由のひとつです。
残業がないことで充実したプライベートを過ごせるうえ、職場以外でスキルアップするための時間も確保できます。
魅力的なメリットが多い外資系企業ですが、いくつかデメリットも存在します。
例えば、働くメンバーが一定ではないことや、業務進行のスピードが速いことに対して不安を抱く場合もあるでしょう。
また社風の違いから、自身には合わないと感じることがあるかもしれません。
人の出入りが激しく、安定したメンバーで仕事ができないことは、大きなデメリットです。
実力主義の企業では、結果を出せない場合、役職に関わらず退職を余儀なくされる可能性もあります。
また、大きな成果を挙げたことで、ヘッドハンティングを受けて転職する人もいるでしょう。
そのため突然上司が変わったり、同僚やチームのメンバーがいなくなったりするケースも珍しくありません。
外資系企業では、環境の変化によってパフォーマンスが低下しないよう、自分の仕事は自分でやり遂げる心構えが必要です。
業務スピードが速く、ついていけないと感じることもあるかもしれません。
そのため実行や撤退、方向転換が決まった場合、すぐに行動に移せる柔軟性も必要です。
また、現場の声を取り入れて意思決定をする傾向のある日本企業とは異なり、外資系企業は上層部の決めた方向性に従うのが特徴です。
業務進行や意思決定のスピードが速いことは、メリットと捉えることもできます。
しかし、なかなか自分のペースでは仕事ができないということを前もって理解しておく必要があるでしょう。
職場環境が合わないと感じる場合もあります。
日本企業の社風に慣れていると、アットホームな雰囲気や、仕事よりもプライベートを重視することに違和感を抱く方がいるかもしれません。
個人主義の自由な働き方は、捉え方によってはデメリットにもなります。
また海外のマナーを守ることや、多様な文化になじむことが難しい場合もあるでしょう。
個人主義、成果主義の社風の中では、自己主張を求められます。
自分を出すことに抵抗がある場合、慣れるまではストレスを感じることもあるかもしれません。
転職を検討している方は、求められるスキルをあらかじめ知っておくとよいでしょう。
業務を自己完結でこなす力や周囲に意見を発信する力は、転職の際に求められる場合が多くあります。
また、企業によっては語学力が必要となるかもしれません。
転職活動に向けて身につけておきたいスキルについて詳しく紹介します。
個人の能力が求められる外資系企業では、いかに結果を出すかが重要です。
たとえば、業務を効率的に進めることやスケジュール管理を徹底することは、業務遂行能力のひとつだといえます。
プロジェクトにおいては、人員の把握・管理、予算の削減などの能力が成果の重要な要素です。
また、業務に適切な優先順位をつけられるスキルも必要でしょう。
外資系企業は個人主義の考えが強いため、自らを積極的に売り込む自己アピール能力を求められる機会が多いでしょう。
そのため、相手の年齢や役職に関わらず、自らの意見を発信できることが理想的といえます。
同時に、自身の言葉に責任を持つことも大切です。
謙虚が美徳とされる日本の文化とは異なり、外資系企業では「謙虚=積極性がない」と捉えられることもあります。
自身の成果を上司や人事に適切に評価してもらうため、自己主張できる力をしっかり身につけておきましょう。
外国人とのコミュニケーションを円滑に進めるため、英語をはじめとした語学力も必須となってきます。
企業やポジションによって求められるスキルの程度に差はありますが、外国人が多い職場では、社員同士のコミュニケーションが英語の可能性もあります。
普段の業務はもちろん、研修会などで英語が使用されることもあるため、高い語学力も身につけておきたいところです。
転職を考えている方は、どのようなタイプが外資系企業に向いているのかを知っておくとよいでしょう。
グローバルな企業で働きたいという強い意志を持つ人やチャレンジ精神のある人は、職場で活躍できる可能性があります。
また柔軟な考え方ができることも、スムーズに業務をこなすうえで大切なポイントです。
グローバルな仕事に興味のある方は、外資系企業がおすすめです。
「国際的な環境で働きたい」「語学力を仕事で活かしたい」という希望がある場合、さらに明確なキャリアパスを策定してみましょう。
日本人が多い職場や、日本企業と社風が変わらない企業の場合、理想的な働き方の実現が難しいこともあります。
転職の際には、自身の希望と職場環境に相違がないかをしっかりリサーチしておきましょう。
チャレンジ精神のある人も、外資系企業への転職が向いているといえます。
勤続年数や年齢に関係なく、結果しだいでポジションや評価が決まるという点で、仕事のやりがいを感じやすいでしょう。
また、インセンティブという給与制度もモチベーションの向上につながります。
「成果を出して収入を上げたい」と考えている方は、思いきって外資系企業へ転職し、自分の実力を試してみることもおすすめです。
物事に柔軟に対応できる人も外資系企業に向いているでしょう。
業務における柔軟性とは、トラブル時の臨機応変な対応や、次に生かす考え方ができる能力のことです。
外資系企業では、失敗を悪と捉えることはなく、どのように状況を取り戻すかを重視します。
つまり、リカバリー力が求められるということです。
また、外国人が多い職場には、さまざまな文化や価値観を持つ社員がいます。
柔軟な考え方で、それらの違いを理解・対応できることもポイントです。
転職をすることで、自分が理想とする働き方に近づける可能性があります。
就業時間に融通がきくことや実力が正当に評価されることは、働き方が変わる大きなきっかけとなるでしょう。
近年では、日本企業においてもワークスタイルの多様化がみられます。
優秀な人材を確保するために、柔軟な働き方を提供している企業も増加傾向です。
そのため、働き方を変えられるかどうかの本質は各企業の方針にあるともいえます。
働き方を変えたい場合、企業方針を見極めたうえで転職するのが重要です。
外資系企業へ転職しようと思ったとき、自身の強みを活かしたやりがいある仕事がしたいと考える方も多いでしょう。
一方、スキルが給与に直結する可能性も高い外資系企業への転職は、さまざまな不安もあるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、転職エージェントです。
転職エージェントを利用することで、社風やワークスタイルについて、より詳しく知ることができます。
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理想的な転職に向けて、これからの転職活動プランを一緒に考えていきましょう。
外資系企業にはさまざまな特徴があります。
その中でも、「結果しだいで大きくキャリアアップできること」「自由な働き方ができること」「プライベートを充実させられること」は、外資系企業ならではメリットです。
雇用方針や福利厚生は日本企業と異なるケースが多いため、転職を考えている場合には、事前にしっかりリサーチしておきましょう。
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