【外資系運用会社とは?】国内系運用会社との違いや転職活動のポイントを解説!|求人・転職エージェント

メニュー

更新日:2021/09/10

転職全般

【外資系運用会社とは?】国内系運用会社との違いや転職活動のポイントを解説!

bc0d4f6cbe893b95ba33ca3a592e5d8bc15f6cab.jpeg

外資系運用会社と聞いて、具体的な業務のイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。

国内系運用会社や、証券会社と混同してしまう場合もあるかもしれません。

基本的に外資系運用会社は、国内系運用会社と企業規模や資産運用の指向が異なります。

また求められる能力においても、異なる点が多々あるでしょう。

そこでこの記事では、運用会社における「外資系」と「国内系」の違いを紹介します。

併せて外資系運用会社への転職活動のポイントも確認しましょう。

それぞれの特徴を捉えることで、自分に合った企業探しが実現しやすくなります。

目次

マイナビエージェントはあなたに寄り添う転職エージェントマイナビエージェントはあなたに寄り添う転職エージェント

「運用会社」とは、どのような会社なのか

6f73de3875c7e15dc19676d9dd7a70519e46b5c1.jpeg

運用会社は、具体的にどのような会社なのでしょうか。

有価証券を取り扱う「証券会社」との違いを見出せない方もいるかもしれません。

運用会社とは、一般的に投資家の資産を運用する会社を指します。

具体的には、「運用の専門家」として投資信託(ファンド)の投資対象を選定し、運用を手掛ける会社です。

ここでは、運用会社の仕組みや、証券会社との違いについて解説します。

顧客の代わりに資産を運用

運用会社は、顧客(投資家)から預かっている資金を用いて、顧客の代わりに資産の運用を行います。

しかし、運用会社と顧客との直接の接点はありません。

顧客が投資信託をする際には、証券会社や銀行、郵便局をはじめとする販売会社を利用します。

投資信託商品で集められた資金は、投資信託の資産管理を行う「信託銀行」に預けられます。

その集めた資産の投資先や運用先を決定するのが、運用会社の役割です。

信託銀行は運用会社の指示を受けて、株や債券、CDやCPなどの売買を行います。

「運用会社」と「証券会社」の違いとは

同一の領域で業務に当たる会社ですが、その実態は大きく異なります。

証券会社は、小切手や株券をはじめとする「有価証券」を売買する際、窓口になる会社です。

顧客が株券を購入しようと思ったときには、株券を販売している窓口や、銀行などを通す必要があります。

このとき、株券を販売している窓口(〇〇証券など)が、証券会社です。

一方の運用会社は、投資信託の運用を担う会社を指します。

商品の販売は証券会社などに委託することが多いため、顧客とのやりとりはほとんどありません。

また証券会社との大きな違いは、自己投資業務を行わない点です。

運用会社は自己資本を持たず、顧客からの報酬を利益にするという特徴があります。

外資系運用会社の特徴、国内系運用会社との違い

66fe5c820378762f183003dea38d1fa3bad115ca.jpeg

運用会社への転職を検討する際に、「欧州系運用会社」や「米国系運用会社」という名前を目にすることもあるのではないでしょうか。

日本国内でも、こうした外資系と呼ばれる運用会社は多く存在します。

外資系は国内系と異なる指向を持つ場合も多いため、会社によっては業務内容に違いがでるケースもあるでしょう。

また企業規模や年収、従業員の年齢に関しても異なる傾向があります。

ここでは、それぞれの運用会社の特徴についてみていきましょう。

国内系運用会社の特徴

平均的に規模が大きいといわれる国内系運用会社は、100人~1,000人の社員を持つ会社も珍しくありません。

フィナンシャルグループの傘下である場合には、全体で数万人規模を超える場合もあるでしょう。

また年収に関しては、知名度のある国内系運用会社の場合、日本企業の中でもトップクラスだといえます。

国内系運用会社は、外資系運用会社と比較し、投資信託に特化する傾向にあるのが特徴です。

特に顧客サポートや国内資産の運用に力を入れているため、「資産運用サービス会社」的な指向があります。

外資系運用会社の特徴

20人~100人程度が平均社員数といわれる外資系運用会社は、比較的小規模な企業が多いという特徴があります。

年齢に関しては、他業種の外資系企業よりも高めであり、50歳以上が活躍している会社も珍しくはありません。

年収は国内系よりも高いといわれていますが、その分業務がハードであるケースも多いようです。

また外資系運用会社は、外国株式や外国債券など、米ドルやユーロで外貨表示される資産を中心とした運用に特化しています。

投資家と契約を結ぶ「投資顧問」においても、上記のような外貨建資産の運用を推し進めているのが特徴です。

運用会社における主な業務内容や職種

8e815fcc21e0e833368fc6b6d05a67248f5df08c.jpeg

さまざま職種が置かれ、多岐に渡る業務を担うのが運用会社の特徴です。

業務は大きく3つに分類され、それぞれが異なる役割を果たしています。

ここからは、運用会社における「フロント業務」「ミドル業務」「バック業務」の内容についてみてみましょう。

フロント業務には運用部門と営業部門が存在するため、それぞれの役割についても紹介します。

フロント業務(運用部門)

運用会社のフロント業務には、運用部門と営業部門が存在します。

運用部門は投資信託において、投資対象への投資判断を行う部門です。

運用部門にはさまざまな職種が関わっており、具体的にはアナリストやエコノミスト、ポートフォリオ・マネージャーといったものが挙げられます。

その中でも代表的なのが、ファンドマネージャーとトレーダーです。

それぞれの業務内容は以下のとおりです。

ファンドマネージャー

「運用の専門家」と呼ばれ、投資家の資産を運用する役割を担う職種です。

各投資信託の方針に従い、企業調査やポートフォリオの状況を確認し、投資判断や資金繰りを行います。

トレーダー

ファンドマネージャーから注文を受け、マーケットで売買の取り引きを行う職種です。

売買のタイミングを伝え、ファンドマネージャーのサポート業務に当たるトレーダーもいます。

フロント業務(営業部門)

フロント業務の営業部門では、販売会社に向けた営業活動や、投資家向けのセミナー運営などを行っています。

具体的には、以下のような業務が営業部門の担う役割です。

販売会社への営業活動

証券会社や銀行、郵便局などの販売会社に向けて、自社の商品の魅力を伝える業務です。

直売をしていない運用会社は、投資家への直接販売ができません。

そのため商品の魅力を販売員に伝え、販売員から投資家に向けて商品を宣伝してもらえるように営業を掛けます。

投資家向けのセミナー

販売会社が主催しているセミナーや運用報告会へ参加し、情報発信を行う業務です。

投資家の意識啓発を促し、資産運用の理解を深め、投資信託の活用を促進しています。

ミドル業務

ミドル業務は、フロント業務とバック業務の中間に位置し、両者をサポートする重要な役割を果たしています。

運用会社によって多少業務内容は異なりますが、具体的には「運用ディスクローズ」や「リスク管理」が中心です。

それぞれの業務内容は、挙げてみました。

運用ディスクローズ

投資信託の仕様書である「投資信託説明書」の作成や、運用状況のレポーティング業務を指します。

説明書には、手数料やリスク、特色などを詳しく記載するのが一般的です。

リスク管理

会社内の不正についてのチェックや、ファンドの運用方針に沿っているかの確認する業務を指します。

データ分析を用いて、市場のリスクを報告する役割を担う場合も。

バック業務

バック業務は、大きく「社内業務」と「基準価格算出業務」に分類できます。

それぞれが担う役割は、以下を参考にしてみてください。

社内業務

社員の採用や管理を行う人事部や、多岐に渡る業務を行う総務部などを指します。

社内システムを管理するIT部門も、バック業務にあたるでしょう。

基準価格算出業務

投信計理といわれ、原則に基づき基準価額を正確に算出する業務です。

具体的には、資金の流出入を有価証券管理支援システムに入力し、基準価額の算定を行います。

外資系運用会社への転職活動ポイント

182f88979f595431bd1f77243ca93b6c8c76946b.jpeg

外資系運用会社への転職を考えている方は、ポイントになる部分を押さえておきましょう。

外資系運用会社は、ほとんど新卒採用を行っていないため、転職ルートからのアプローチがおすすめです。

加えて企業の求める人材を知っておくことで、有利に転職を進めることができるのではないでしょうか。

ここでは、外資系運用会社へ転職したい方へ向けて、いくつかのポイントを紹介します。

国内系運用会社など、業界経験を活かした転職が有利

外資系運用会社への転職を考えている場合には、国内系運用会社で経験を積むなどして得た業務経験を活かした転職が有利です。

多くの企業では、中途採用の場合に「ジョブ型採用」を取り入れています。

新卒の採用が少ないといわれる他業種の外資系においても同様に、ジョブ型採用が一般的です。

ジョブ型採用では、これまでの経歴が重視されます。

現在までにどの業界で仕事をしていたか、経験した職種はどのジャンルかなどが採用基準のひとつになる場合も多いことを覚えておきましょう。

企業が求める人材にマッチするための準備

転職活動を行う際には、企業が求める人材を把握しておきましょう。

外資系運用会社の場合は、英語力をはじめとする語学力が必要です。

ポジションによっては英語を使わないケースもありますが、基本的にはTOEIC900以上を目安に考えるとよいでしょう。

さらに証券アナリストの資格があると、転職に有利かもしれません。

またどの職種に就くかで、求められる人物像は異なります。

倫理観や正確性、または自律型であるマインドなど、事前に企業が求める人物像のポイントを押さえておきましょう。

求人情報を見逃さないために転職エージェントを上手に活用する

運用会社の採用活動は、大々的には行われないケースがほとんどです。

そのため運用会社への転職を考えている方は、求人情報をこまめにチェックするとよいかもしれません。

また転職エージェントを利用して、希望の求人を探す方法もおすすめです。

マイナビエージェントでは、求人サイトでは公開されていない企業のご案内も可能です。

企業の社風や働きやすさなど、求人票には載っていない情報に基づいたアドバイスも得られます。

また転職へ向けて不安がある方にも安心してご利用いただけるよう、キャリアアドバイザーが手厚いサポートを行うため、自信を持って転職活動に取り組むことができるでしょう。

まとめ

56b064feaf01d49edf256a95dbb6bbb3c4cfcc0b.jpeg

顧客の資産を運用する「運用会社」は、国内系と外資系に分類されています。

また業務は細かな職種に分かれており、それぞれに異なる役割を担うのが特徴です。

これから運用会社への転職を検討している場合、まずは入社ルートを考え、必要資格を取得しておくとよいかもしれません。

マイナビエージェントでは、国内系や外資系に関わらず、総合的な転職活動のサポートが可能です。

各職種の転職事業を熟知したキャリアアドバイザーが、最適な求人をご紹介します。

転職を成功させたいと考えている方は、ぜひマイナビエージェントにお任せください。

執筆・編集

マイナビエージェント編集部

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

SNSシェア

注目コンテンツ