更新日:2021/08/23
世情に左右される不安定な雇用に不安を感じ、副業を始める人が増えています。
副業に対して明確な定義はありませんが、一般的な解釈は本業以外の仕事で収入を得ることでしょう。
今回は、副業に興味がある方に向けて副業に関する情報を紹介します。
副業を3つに分類し、種類ごとの特徴や向いている人物像などを分かりやすくまとめました。
副業を探すときのポイントや注意点もしっかり確認して、副業のあるライフスタイルのよいスタートを切りましょう。
目次
副業としてすぐに思い浮かぶ仕事に、パートやアルバイトがあります。
時間労働型と呼ばれる種類で、決められた時間を消費しながら働き、収入を得る副業です。
比較的求人が多く、始めやすい仕事といえますが、どういった特徴やメリットがあるか確認しましょう。
時間労働型の副業が持つ特徴のひとつは、安定した収入を得やすいことです。
時給制や日給制となっている仕事が多く、時間の許す限り決められた労働をこなすことで、賃金を得られます。
本業以外でも一定以上の金額を稼ぎ続けたい場合には、有効な手段となるでしょう。
ただし、ほとんどが本業の終わった後や休みの日に出勤することになるため、プライベートの時間が減るなどのデメリットもあります。
また、深夜に体力を使うアルバイトなどの副業に就く場合、体調管理を万全にすることが大切です。
本業以外の時間を有効活用したい人や時間に余裕のある人は時間労働型という種類の副業に向いています。
空き時間を使って効率よく収入を得られるでしょう。
時間労働型の副業は多くの場合体力勝負となるため、体力に自信があるなら向いているといえます。
また、本業の収入が時期によって大きく変動し、継続的に安定した金額を稼いでおきたいという人は、時間労働型の副業を選ぶと生活の安定に有効です。
時間労働型でおすすめの業種は、求人募集率の高いコンビニエンスストアや飲食店の店内スタッフです。
たくさんの店舗が全国各地にあるため、自分の希望に合った職場を探しやすいというメリットがあります。
早朝や夜間など、時給の高い時間だけ集中して働くことが可能な場合も多く、副業として人気がある種類の仕事です。
また、運転が得意な人はタクシー運転手を副業として選ぶのもよいでしょう。
副業として働くことが多い深夜は、タクシーの乗車率が上がったり割増料金になったりと、稼ぎやすくなっています。
タクシーを運転するには第二種運転免許が必要で、所有してない場合は取得支援を行っている企業を選ぶことがおすすめです。
時間をお金に換える副業のほかに、自分の持つキャリアやスキルを提供して収入を得る成果報酬型という種類の副業もあります。
一般的に在宅ワークと呼ばれる仕事が中心となり、自宅設備が整っていたら比較的始めやすい副業といえるでしょう。
ここでは成果報酬型にはどのような仕事があるか、特徴を踏まえて確認します。
成果報酬型の仕事には時給という概念がなく、自分が上げた成果に対して報酬を得られることが特徴です。
一定時間働いてお金を稼ぐよりも、空き時間に効率よく仕事をして収入を得たい場合に適しています。
自身の能力が多くの人に認められ、依頼が多くあれば本業よりも稼げることもあるでしょう。
しかし、通常は業務が軌道に乗るまで多くの時間を要し、満足な収入を得るまでに数年かかるといわれています。
成果報酬型の副業に向いている人は、すぐにたくさんのお金を必要としていない、経済的に少し余裕のある人といえるでしょう。
自分の力が世間に認められるまで忍耐力を持続できなければ、成果報酬型の副業で稼ぎ続けることは難しくなります。
また、すぐに大きな収入につながらない種類の副業であるため、コツコツと仕事を続ける努力が必要です。
忍耐力や継続力が身についている人は、成果報酬型の副業で成功を収められるかもしれません。
おすすめの業種は、インターネットを介して依頼される仕事を請け負うクラウドソーシングやブログなどで商品を宣伝して販売促進を図るアフィリエイトです。
パソコンやスマートフォンを所有していれば挑戦できる仕事であり、空き時間で少しだけ稼ぎたいという場合などにも活用できます。
また、せどりという転売ビジネスを副業とする人もいます。
安価で物品を購入し、購入額よりも高い金額で販売することで差額を収入とする仕組みです。
商品相場をインターネットなどで調べて販売額を調整するなどの工夫が必要となります。
副業のなかでレベルが高いと感じる人が多いのは資産運用型ではないでしょうか。
体を使って働く仕事ではないため、体力がなくてもできる方法です。
成功すると多くの利益へとつながりますが、リスクも念頭に置く必要があります。
ここでは資産運用の種類や特徴についてみてみましょう。
資産運用型は、名前のとおり、元々の資産を運用して利益を出す副業の種類です。
労働らしい労働をせずに稼げるという大きなメリットがありますが、投資できるだけの財力がなければスタートできません。
資産運用型の副業は、さまざまな情報を得て分析し的確な運用ができれば短期間で多額の利益が発生することもあります。
一方で、失敗すると所持している資産が減少するというリスクが、少なからず存在することを知っておかなければなりません。
資産に余裕がある人、資産が減っても許容できる人は資産運用型の副業に向いているといえるでしょう。
資産運用型という種類の副業は、お金が減ってしまったという経験がスキルアップにつながります。
自分の資産を減らすことに抵抗があるならば、挑戦しないほうが無難です。
また、投資するとき、ひとつに集中せず複数に分けることがリスク回避になります。
少しずつ分散投資を行っても管理ができるという人は、資産運用型の副業に挑戦する価値があるかもしれません。
副業として資産運用をするときにおすすめの方法のひとつは、投資信託です。
投資のプロに資産を預け、自分の代わりに運用してもらいます。
利益が得られなくても手数料を支払わなければならないというデメリットもありますが、投資は未経験という人でも挑戦しやすいでしょう。
ほかには金額の変動する為替で利益を得るFXという方法があります。
たとえば1ドル100円で購入した為替を110円に値段が上がった時点で売り、差額を稼ぐ方法です。
世界情勢や株式などの豊富な知識と投資スキルが必要で、投資経験者向けの副業といえます。
また、インターネット上での取引で利用される仮想通貨の価格変動を利用する方法もあります。
ほかの投資方法と同じように、将来価値が上がると予想される仮想通貨へ投資できれば、利益を得られるでしょう。
ただし、ネットワークトラブルやサイバー攻撃による盗難といった、通常の投資とは違う注意点も多くあります。
副業の種類として主だった3つを知ると、自分にはどの副業ができるか悩む人もいるかもしれません。
長く続けられて収入をしっかり得られる副業を探すには、ポイントを押さえることが重要です。
スムーズに副業を始めるためにポイントをチェックしておきましょう。
副業の種類を選ぶ前に、目的を明確にすることがおすすめです。
安定した収入を得たい、収入は少なくてもスキルアップしたいなど、人によって副業に求めることは異なります。
なかには、「本業でできないことを副業で」と考える方もいるでしょう。
副業に対してしっかりとした目的を持っていると、モチベーションを保ちやすく少し大変だと感じても続けるためのよりどころにできます。
はっきりとした目的はないものの副業を始めたいという場合は、自分ができることを基準に選んでみましょう。
接客が得意で経験もあるなら飲食店で働くなど、自分の強みを打ち出せる仕事を副業に選ぶことが成功への近道です。
副業の種類はさまざまあります。
文章を書くことが得意で資料を分析することが好きなら、クラウドソーシングでWebライティングの仕事を探すというのもよいでしょう。
副業は、あくまでも本業の傍らで行う仕事です。
副業に熱中し、本業に支障が出ると本末転倒となってしまうため、副業は慎重に選びましょう。
本業が休みの日だけ副業としてファーストフード店で働く、昼間は本業に集中して夜間にパソコンを使って副業をするなど、本業のスケジュールを軸として働ける副業を探します。
本業と副業のバランスが悪くなると、両方の仕事が中途半端になってしまうことがあるため注意しましょう。
副業を始めると、所得が増えることによって申告が必要となったり納税額が増えたりと、注意点が複数あります。
副業を行って予想以上に収入が増えるのであれば、節税対策も必要になるでしょう。
いざというときに慌てないため、副業に挑戦する前に注意点を確認しておきましょう。
本業として会社に勤めていた場合、副業で20万円を超える所得があると確定申告が必要です。
副業で得たすべての収入から経費を差し引いた金額が所得となるため、20万円稼いだから必ず確定申告をするというわけではありません。
副業で利益を得たのであれば、総収入と必要経費の計算はきちんと行っておきましょう。
確定申告には種類があり必要書類や申告作業が少し異なるため、事前に確認することが重要です。
副業の収入によって確定申告は不要となる場合がありますが、住民税は申告が必要です。
確定申告を行うときは、申告書の住民税に関する欄へ記載をするだけで、納税への手続きへとつながります。
一方、確定申告をしない場合は、自ら住居地の市町村役場へ赴いて手続きしなければなりません。
住民税の納税を怠ると、延滞金として税が加算されるなどの罰則があるため注意しておきましょう。
時間労働型などの副業では収入が給与所得と判断される場合があるため、社会保険への加入義務が発生することがあります。
条件のひとつは労働時間や期間です。
1週間の労働時間、ひと月の労働日数が常時雇用者の3/4を超えること、1週間の労働時間が20時間以上であることなどが加入条件となっています。
また、ひと月の賃金が8万8,000円以上あることなども加入条件です。
ほかにも条件があり、加入にはすべてを満たす必要がありますが、本業で社会保険に加入していて、さらに副業でも加入すると負担金が増えます。
条件に設定されている上限を超えないよう気をつけましょう。
副業を始めるときには、本業の企業に報告して理解を得たほうがよいでしょう。
企業によっては副業を禁止している場合もあるため、副業に就く前にしっかりとリサーチしておくことがおすすめです。
本業の企業が禁止しているにも関わらず副業を行った場合、税の徴収など思わぬところで発覚することもあるでしょう。
副業を始めたいと考えるときは、本業に何かしらの不満があるケースが多く見られます。
ストレスを溜めながら本業を続けるよりも、転職して新しい環境に身を置くことが自身の成長につながるかもしれません。
自分のスキルアップのためや、収入が足りずに困っているため副業を始めたいという人は、副業を認めてくれる企業に転職することも検討してみましょう。
自分の収入やスキルを増やすための方法として副業に就くことが挙げられますが、一方で果たしたい目的を達成できる企業へ転職するという方法もあります。
転職すると、本業の傍らで副業に就くよりも、効率よく目標を達成できる場合もあるでしょう。
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収入やスキルアップなど、目的・状況に合った転職先を提案したり、応募書類の添削、面接の練習を行ったりとさまざまなサービスがあることが特徴です。
業界に精通した専任のキャリアアドバイザーから、求人情報や企業のホームページに載っていないような情報を得られます。
また、副業をしたいなどさまざまな要望を実現しやすい企業の紹介も可能です。
1人で転職活動をするよりも採用へ結びつきやすくなります。
副業には多くの種類があり、特徴やメリットが異なります。
副業を始めるときには、自分に合う業種は何か厳選することが大切です。
また、収入がなかなか得られない、税金が増えてしまったなどのトラブルが起こりやすいことも心にとどめておきましょう。
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