更新日:2024/04/18
この記事のまとめ
面接では逆質問をする場面がありますが、いくつ質問をすればよいのか疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。面接のフェーズによって最適な逆質問数は異なるため、事前に把握しておきたいですよね。
そこでこの記事では、面接の最適な逆質問数について解説します。逆質問を考える際のポイントや注意点もまとめましたので、面接対策としてぜひお役立てください。
目次
逆質問の「望ましいとされる数」は、面接のフェーズによって違います。内定を獲得するまでには、多くの場合2回~3回の面接があります。応募した企業によっても面接回数は異なりますが、一般的には「一次面接」「二次面接」「最終面接」の流れで選考が進みます。まずは、それぞれのフェーズでいくつ逆質問を用意するとよいか把握しておきましょう。
書類選考を通過すると、企業との一次面接が行われます。一次面接での最適な逆質問数は、2個~3個です。一次面接では、人事担当者が面接を進行するケースが多いでしょう。一次面接でチェックされるのは、就業するうえで必要な基礎力です。
職種に必要となるスキルを備えているか、周囲とスムーズな意思疎通が図れるか、といった部分が評価対象です。逆質問をする場合には、評価されるポイントを把握したうえで、入社意欲をアピールできる質問をするとよいでしょう。
二次面接での逆質問も、一次面接と同様に2個~3個は用意しておきましょう。多くの場合、二次面接は希望する部署の社員が面接を進行します。内定をもらえれば、二次面接の担当者が先輩もしくは上司になるわけです。そのため、一次面接よりも業務内容への適性をチェックされます。
逆質問をする際は、業務に関連する内容が望ましいでしょう。そのうえで、自身の強みも伝えられる質問がおすすめです。
最終面接の逆質問は、3個~5個を目安にします。最終面接では、入社する意欲の高さが注目されます。企業の社長や役員、経営層が面接を進行するのであれば、一次面接や二次面接よりも質問を多めに用意しておきましょう。
面接官は応募者のキャリア志向からマッチング度をチェックしているため、将来のビジョンを視野に入れた逆質問で、活躍イメージを伝えましょう。
用意してきた逆質問を終えたものの、「ほかには何かありますか」と聞かれて、返答に困った経験がある方もいるのではないでしょうか。「自分から終わらせると失礼になるのでは」「好印象で逆質問の場を終わらせるにはどうすればよいのだろう」と、悩む方もいるでしょう。
ここからは逆質問の終わり方を解説します。
逆質問がいくつかある場合には、その旨をはじめに伝えておくとスムーズです。たとえば「3つお聞きしたいのですが」と切り出したうえで、「1つめは......」「2つめは......」と質問しましょう。
そうすると、面接官もどこで終わらせればよいのかが分かります。また、事前に下調べをして、きちんと面接に備えてきたというアピールにもなります。もし、逆質問の途中で疑問が生じた場合には、追加で質問してもよいでしょう。
すべての質問を終えた後は、感謝を伝えてから逆質問の時間を終わらせるとよいでしょう。張り詰めた空気の面接では、質問に答えるのが精いっぱいで、お礼を伝える余裕を持てない方もいます。「ほかに質問はありますか」と聞かれた際に、「いいえ」「ありません」で終わらせてしまうケースも多いでしょう。
逆質問では、面接官が応募者の疑問を解決してくれたことに対し、きちんと感謝を述べるのが最善です。お礼のないまま逆質問の時間を終えると、「思いやりがないのでは」と懸念されてしまうかもしれません。
ここからは、面接の各フェーズにおける逆質問をご紹介します。面接では、フェーズごとに担当する面接官のポジションが異なるため、面接官に合わせた逆質問を考えておきましょう。また、面接官が複数人いる場合には、今後の動向や経営方針などの企業全体に関する質問がおすすめです。
【例文】
・穏やかな社風だと紹介がありましたが、具体的にはどのような部分でしょうか。
・御社で成長できる人材には、どのような資質があるのか教えていただけますか。
・御社の〇〇プロジェクトは、どのように立ち上げられたのでしょうか。
・新入社員が、入社後につまずきやすい作業を教えていただけますか。
・入社までに〇〇を覚えようと思っています。そのほかに、覚えておくと役立つことを教えてください。
【例文】
・入社後は、〇〇プロジェクトに携わりたいと考えています。そのために、いまから勉強できることはありますか。
・私は、御社で活躍したいと思っております。御社が社員を評価する基準を教えていただけますか。
・〇〇事業で貢献している社員の方々には、どのような共通点があるのでしょうか。
・女性が働きやすい環境と伺っております。具体的にはどのような取り組みをされているのか教えていただけますか。
・〇〇様が、最もやりがいを感じる仕事を教えていただけますか。
【例文】
・海外事業部を立ち上げたと伺いましたが、今後の海外での事業展開を教えていただけますか。
・〇〇社長から見た御社の魅力を教えてください。
・〇〇社長は、若手社員がどのように育ってほしいとお考えですか。
・〇〇様がこれまでに一番苦労した事業は何ですか。
・先ほどお話しされていた△△プロジェクトの経営戦略を教えていただけますか。
【例文】
・〇〇事業の将来の構想を教えていただけますか。
・入社後は、海外留学の経験を活かしたいと考えています。御社の海外事業の営業戦略を教えてください。
・御社の経営理念である「〇〇」は、△△サービスのどの部分に反映されていますか。
・ここ数年、〇〇事業が急成長していますが、どのような対策を施したのですか。
・御社の営業戦略について私は〇〇と考えますが、実際はどうなのでしょうか。
逆質問は、気になることを質問する場ではありますが、適当に質問すればよいわけではありません。企業の社員や経営者から直接回答をもらえる場ですから、有効に活用しましょう。ここでは、どのような質問をすればよいのか悩んでいる方へ向けて、ポイントとなる4つの項目をご紹介します。
逆質問では、自分自身が興味や関心を寄せていることを質問します。よくある質問でも問題はないので、「ほかの応募者とかぶってしまったらどうしよう」と心配する必要はありません。応募先企業について深く調べたうえで、入社意欲の高さを伝えましょう。
質問の内容によっては、逆質問がアピールの場になることもあります。自己PRの時間にうまく強みを伝えられなかった場合は、逆質問を利用してアピールするのもひとつの手です。たとえば、「御社で成果を挙げるためにはどのようなスキルが必要ですか」などの逆質問は、意欲が高く成長できる人材という印象を与えられます。
「自分が入社したらどのような仕事を担当できるか」「自分のスキルを入社後どう活かせるか」など、逆質問に仮説を取り入れるのもおすすめです。企業の業務に携わるシーンを想像してもらえると、面接官の記憶に残りやすくなります。
逆質問の場を長めに設ける企業もあります。「もう質問する内容がない」「会話が続かなくて間が持てない」といった事態を防ぐためには、逆質問の回答を予測し、さらに踏み込んだ質問を用意しておくのがポイントです。
「何か質問はありますか」と聞かれて「ありません」と答えるのは回避したい状況ですが、このほかにも避けたほうがよい質問がいくつかあります。ここでは、逆質問で気をつけたい6つの内容をご紹介します。
「企業HPで確認できる内容」や「求人票に記載されている内容」など、自分でも簡単に答えを見つけられる逆質問は、企業への関心が低いと捉えられてしまいます。たとえば、「経営理念は何ですか」「主力商品を教えてください」「売上高が知りたいのですが......」などは、避けたほうがよい逆質問です。企業研究を十分したうえで考え、関心・意欲の高い逆質問を用意しましょう。
逆質問の場では、面接官が答えにくい質問もやめておきましょう。面接官が若手社員であるのに「採用基準」についての質問をしたり、社長面接で「現場の1日の流れ」を聞いたりすると、面接官がスムーズに回答できず困ってしまうことがあります。よい雰囲気で逆質問を終えるためには、相手のポジションに配慮した内容を聞くのがコツです。
年収や福利厚生について気になったとしても、逆質問の場では控えるのが無難といえます。逆質問を利用して待遇の話をすると、企業への関心が低いのではないかと懸念されてしまうことも。「給与だけを重視する人材なのでは」とマイナスイメージにつながるかもしれません。
年収や待遇は、内定をもらってからも確かめられます。先に把握しておきたいのであれば、転職エージェントを経由して確認するのがおすすめです。
「はい」または「いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンは逆質問の場にふさわしくありません。逆質問では、応募者が「周囲とスムーズに意思疎通を図れるか」という部分も面接官はチェックしています。一問一答になるような質問ではなく、会話が広がるような内容の質問を考えましょう。
逆質問で避けたい内容のひとつが、企業の「離職率」に関する質問です。面接官は、「高い意欲を持って入社する人材はネガティブな質問はしないだろう」と考えます。そのため、応募者が離職率を聞くと「すぐに辞めてしまうのでは」という懸念を抱きます。面接官も、自社のネガティブな情報を口にしたくはありません。離職率のほかにも、「目標を達成できないときはどうしたらよいですか」などといった質問は避けましょう。
逆質問は「何を聞いてもよい時間」ではありますが、自分勝手な言動は避けたほうがよいでしょう。行き過ぎたアピールも、そのひとつです。面接は「対話」の場であるため、相手を配慮せずに話し続けると、社会人としての基本を心得ていないと捉えられてしまいます。逆質問の場を自己PRにつなげたい場合には、「海外留学の経験を活かせますか」など、内容を工夫してアピールしましょう。
応募先の企業によって面接の雰囲気が異なるように、逆質問の時間や傾向も企業ごとに違います。面接官のポジションを考慮し、最適といえる逆質問をするのがベターですが、臨機応変に質問内容を変えるのは難しいのが実情です。
そこでおすすめなのが、転職エージェントの活用です。マイナビエージェントは各業界や職種、企業情報を把握しているので、企業に合った面接対策が可能。そのほかにも、入社日の調整や退職のアドバイスなど、転職に関するあらゆる支援を行います。内定を勝ち取りたい方は、ぜひマイナビエージェントの利用をご検討ください。
面接で逆質問を求められた際は、面接フェーズに合わせて質問数を変えましょう。一次面接・二次面接では2個~3個、最終面接は3個~5個を目安に質問します。逆質問の内容が面接中に解決する可能性も考え、質問自体は多めに用意しておきましょう。また、注意点を把握したうえで、質問内容を考えるのがポイントです。
マイナビエージェントでは、逆質問を含め、面接に関するさまざまなサポートを行っています。転職にあたって不安な点がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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