「短所は心配性」は面接でどう伝える?3つのポイントとOK・NG回答例|求人・転職エージェント

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更新日:2024/04/15

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「短所は心配性」は面接でどう伝える?3つのポイントとOK・NG回答例

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この記事のまとめ

  • 面接で「短所は心配性です」と伝えること自体に問題はないが、面接官にアピールするためには自分の心配性の特徴を理解することが大切。
  • 心配性という短所は仕事に活かせる強みがあるため、企業が求める人物像に合わせてアピールする。
  • 転職面接で心配性という短所を伝えるには、まず結論と根拠を説明してから裏づけとなるエピソードを語ると効果的。

面接は応募先の企業に自分をアピールする絶好の機会です。面接官はさまざまな質問をしますが、短所についても尋ねられるかもしれません。

しかし、自分の短所が心配性という方は「短所について話すと評価に影響しないだろうか」と心配するかもしれません。実は、心配性はビジネスに活かせる面があるため、表現の仕方しだいではアピールポイントになるでしょう。

そこでこの記事では、面接で「短所は心配性」と伝えるときに押さえておきたいポイントと回答例をご紹介します。

目次

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面接で「短所は心配性」であると伝えてもよい

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面接で「短所は心配性」と答えることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、結論からいうと問題はありません。人は誰でも短所を持っているため、自分の短所を話しても面接官のあなたに対するイメージが下がることはないでしょう。

心配性は採用に影響するほど致命的な短所ではありませんし、伝え方によってはプラスの印象を与えることも可能です。面接官によい印象を与えるためには、自分の短所をよく理解し、仕事にどのように役立てられるかを伝えることが大切といえるでしょう。

心配性のタイプはさまざま|心理や行動の特徴

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「私の短所は心配性なところです」と伝えるだけでは、よい評価にはつながりません。心配性にはさまざまな種類があるため、自分の心配性のタイプを分析したうえで、適切に伝える必要があります。

自分の短所をよく知ることで、どのような面を企業にアピールできるかが自然とわかるでしょう。ここでは心配性にみられる心理的および行動面の特徴をご紹介します。

心理的な特徴

心配性の方に多くみられる心理的な特徴のひとつが「ネガティブ思考」です。物事が悪い方向に進むと考えたり最悪な結果をイメージしたりするため、まだ起こってもいないことに不安を感じやすくなります。

また、「考えすぎるタイプ」は、失敗を恐れるあまり対処法や回避方法で頭がいっぱいになってしまい、本来すべきことを見失ってしまう場合があるようです。「神経質タイプ」は、ほかの人が気にも留めないささいなミスや間違い、自分のイメージとのズレや違いにストレスを感じやすい傾向があります。

行動面の特徴

心配性の方は失敗を過度に恐れてしまい、なかなか作業が進まない傾向があります。失敗しないようにしっかりと計画を立ててそのとおりに進められるメリットはありますが、確認作業に時間がかかったり、突発的な状況に対処できなかったりするようです。

また、周りの人の気持ちに敏感なため相手の考えをくみ取ったり場の空気を読んだりすることに長けていますが、相手の考えを優先するあまりなかなか自分の意見を主張できない方もいます。

面接官が短所を聞く4つの意図

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面接官は転職希望者の短所を尋ねますが、その目的は短所のない完璧な人材を求めているからではありません。実は、短所を聞く質問は企業と転職希望者の双方にとってメリットがあります。

面接官が面接で短所を聞く理由を理解することで、不必要に心配する必要はなくなるでしょう。また、面接の際に短所を上手に面接官に伝えるうえでの参考にもなります。ここでは、面接官が短所を聞く4つの意図について解説します。

自己理解度を確認するため

自分のことをどの程度理解しているか確認するために、短所に関する質問をする場合があります。短所は誰にでもありますが、自分の短所を素直に受け止められる方は自己理解度が高いといえるでしょう。

企業ではほかの社員と協力して働くシーンが数多くあります。自分のできない作業や不得意な部分を理解して、進んでほかの社員の助けを求められる方は、会社に貢献できる貴重な人材とみなされやすいでしょう。

人間性を把握するため

企業は採用した社員と良好な関係を長く続けたいと考えているため、採用を決定する前に転職希望者の人間性を把握することを重視しています。とくに短所にはその人の性格や価値観が表れやすいため、短所に関する質問は効果的です。

また、人間性を理解することでその転職希望者が入社後にどのように力を発揮するかをイメージしやすいというメリットもあります。企業は非難したいと思って短所を聞いているわけではないことを覚えておきましょう。

克服する姿勢を確認するため

面接官は、難しい状況に置かれたときにどのように仕事に取り組み、困難を乗り切るかについても関心を持っています。入社後は、仕事上のさまざまな問題にぶつかることがあり、たとえ難しい問題だとしても対処が求められるでしょう。

転職希望者がこれまで自分の短所にどのように向き合ってきたのかを示すエピソードは、入社後に直面する問題に対処できるかどうかの判断材料となる重要なポイントです

企業との適性を判断するため

企業は転職希望者と自社との適性を判断するため、短所を聞く可能性があります。転職希望者が応募前に企業について徹底的に調べるように、企業も転職希望者についてよく理解することで採用のミスマッチを避けたいと思っているからです。

適性のない企業や職種で働くことは転職希望者だけでなく雇用している企業にとっても望ましくないため、短所を聞く質問は転職希望者、企業の双方にとって大切といえるでしょう。

「心配性」という短所が面接官に与えるプラスの印象3つ

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短所はネガティブなものと判断しがちですが、心配性という短所をポジティブに捉える面接官もいます。それは、心配性の特徴を上手に活かせば仕事の能率が向上する可能性があるからです。

心配性のメリットを理解しておくと、面接官に好印象を与える伝え方ができます。ここでは、心配性が面接官に与えるプラスの印象を3つご紹介します。自分の持つ心配性の特徴と照らし合わせて、アピールの仕方を考えてみましょう。

1.リスクマネジメント能力が高い

心配性の方は失敗を避けるための対策や準備を周到に行う傾向があります。物事が失敗したり、悪い結果になったりすることを想定できるからです。そのためミスのないように何度も確認作業を行ったり、失敗してもリスクを最小限に抑える対策を立てたりできます

失敗したくないという気持ちが働くことから物事への視野が広く、ほかの人が気づかないようなリスクにも気づきやすいのも特徴のひとつです。小さなミスが企業に大きな損害を与かねないことを考えると、リスクマネジメント能力の高い人材は貴重といえるでしょう。

2.作業が正確で責任感がある

心配性の方は小さなミスでも重く受け止めるため、どのような作業も責任感を持って正確に行おうとする特徴があります。誰でもミスはあるものですが、心配性の方は自分のミスによって企業や同僚に迷惑をかけたくないという気持ちが強く、正確さを保つうえで妥協しないためです。

一般的には、同じ作業が続いたり年数を重ねたりすると緊張感がなくなり確認がおろそかになる場合がありますが、心配性の方は比較的高い正確さを維持できる傾向があります。

3.スケジュール管理能力がある

心配性の方はスケジュール管理能力が高いため、事前に予定を立てて計画どおりに行う実行力があります。慎重に時間をかけて物事に取り組む傾向がありますが、それを踏まえたスケジュールを立てれば納期に遅れるという事態も避けられるでしょう。

全体の納期はもちろんのこと、進捗状況にも遅れがないか注意を払うことができるため、マネジメント能力も期待できます。計画性は日々の勤務態度や健康管理にも活かされますので、パフォーマンスにムラのない安定した社員という期待も高まるでしょう。

「心配性」という短所から面接官が抱く2つの懸念

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心配性はメリットも多くありますが、やはり短所としてネガティブな印象を持たれる可能性が高いため、企業が求めている人材を把握したうえで適切な説明をしないとマイナスのイメージが強くなってしまいます。

面接官が心配性に対して抱く懸念をしっかりと押さえておけば、面接官の不安を払拭できる紹介文を作成できるでしょう。ここでは、心配性という短所から面接官が抱きやすい2つの懸念をご紹介します。

臨機応変な対応が苦手なのでは

心配性の方は失敗を恐れるあまりしっかりと準備をしないと行動を起こせない場合があることから、行動が遅いあるいは臨機応変な対応が苦手という印象を持たれるケースが考えられます

営業職のような顧客を相手にする業務の場合、相手の希望に迅速に対応したり柔軟に対応したりすることが求められるため、心配性の方には向かないと判断されるかもしれません。

繊細でストレスを溜めやすいのでは

物事をマイナスに捉える傾向があるため、ストレス耐性を不安視されるかもしれません。ビジネスシーンでは重いプレッシャーの中でも十分な実力を発揮することが期待されますが、心配性の方は繊細なので耐えられない、あるいはパフォーマンスが極端に下がるのではないかと懸念されやすいでしょう。

また、プライベートのトラブルや仕事上のミスを引きずってしまい、仕事に集中できなかったりミスを連発したりするのではないかと思われる可能性もあります。

面接で「短所は心配性」と伝えるときの3つのポイント

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心配性は仕事に活かせる強みがあるとはいえ、ただ「短所は心配性です」と伝えるだけではプラスの印象にはなりません。

心配性に対する評価は人それぞれなので、どの面接官に対してもよい印象を持ってもらえるように、伝え方を工夫する必要があるでしょう。ここでは、面接で心配性について伝えるときに押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

結論と根拠を説明する

短所について説明する場合は、冒頭で「私の短所は心配性です」とまず結論を伝えましょう。つぎに心配性といえる根拠や具体的なエピソードを話します。

結論を最初に述べてからその根拠を話すと、面接官も内容を理解しやすくなるでしょう。また、転職希望者にとっても話をまとめやすく覚えやすいため、自信を持って話せるというメリットがあります。

改善のための努力を伝える

短所の内容について説明したあとに、改善のために行っている努力をアピールしましょう。自分の短所を理解していても、改善のための何かしらの努力をしていなければプラスの印象にはなりません。

改善のために取り組んだことやその結果についてのエピソードがあれば話しましょう。自分や周囲の人にどのような影響があったかを含めると、入社後にどのように自社に貢献するかを面接官がイメージしやすくなります。

嘘や作り話は避ける

自分の短所や改善の努力について話す場合は、正直であることを心がけましょう。仮に嘘や作り話で高評価を得ても、あとで真実ではないとわかったときに信頼を失ってしまいます。

また、実体験に基づかないエピソードは内容が薄く感じられるため、心に響くアピールにはなりません。面接官は人事のプロなので、嘘や大げさな話は通用しないと考えましょう。

転職面接で「短所は心配性」と伝える際のOK例文3選

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短所を高評価につなげるためには面接の際にどのような言葉で伝えるとよいのか、具体的な例を知りたい方もいるでしょう。

そこで、短所のタイプに合わせて面接官の好印象につながる例文を3つご紹介します。それぞれの押さえておくべきポイントについても解説しますので、自己PR作成の参考にしてみてください。

「すぐに行動に移せない」という短所の場合

【例文】

私の短所は心配性です。何かを始めるときに悪い結果をイメージしてしまうことが多く、失敗への準備や対策のために時間がかかります。そこで、何かに取り組むときにはいつまでに終わらせるか期限を設けて、そこから逆算して何をすべきか計画を立てるようにしています。その結果、物事に慎重に取り組みながらも、時間に遅れないようになりました。


ポイントは、時間がかかってしまうという弱点を改善しつつ、失敗について考えすぎる傾向を慎重に取り組むという強みへと変えている点です。

「何度も確認してしまう」という短所の場合

【例文】

私の短所は、同じことを何度も繰り返し確認してしまう心配性なところです。書類作成は何度も確認するため、相手を待たせたり連絡事項について上司や同僚に何度も確認したりしていました。しかし自分の心配性のせいで周囲に迷惑をかけていることに気づき、それからは確認したことはメモに残したり確認の回数を3回までに制限したりするなど、周りの方の時間を奪わないようにしています。


自分の短所が周りの人に迷惑をかけていると気づいて改善したことが、よい印象につながります。確認を繰り返すメリットは活かしつつ、協調性をアピールできます。

「周囲を気にしすぎる」という短所の場合

【例文】

私の短所は心配性なところです。以前は自分の提案が失敗したときの周囲の反応を気にしすぎて、社内会議でもほとんど発言できませんでした。しかし、活発な意見交換の重要性や、問題が生じた際には仲間に助けを求めて取り組むことの大切さを知りました。まだ、改善の途中ですが、会議の際には最低〇回は発言すると決めて取り組んでいます。


会社に貢献するために自分の短所と向き合い、改善しようと努力している点がポイントです。具体的な対策を実行しており、努力の途中ですが今後改善されることが予想できます。

転職面接で「短所は心配性」と伝える際のNG例文3選

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面接で「短所は心配性」と伝える際のNG例文を3つご紹介します。自分の短所を上手にアピールできているつもりでも、面接官目線だと物足りなかったり、勘違いされてしまったりするかもしれません。NG例を参考に、心配性のプラス面をしっかりと伝えられるように自分のアピール文を見直してみましょう。

改善の姿勢が見えないケース

【例文】

私の短所は心配性なことです。どんなときでも失敗をイメージしてしまうため、前職では営業先のお客様への対応が遅れたり、納期が間に合わなかったりすることがありました。そこで、お客様との予定や納期に余裕を持たせるようにしてなるべく遅れないように努力しています。


NGポイントは、物事を始めるのが遅いという問題に対する改善の姿勢がみられないことです。対策として納期に余裕を持たせるようにしていますが、自分ではなくお客様や会社への負担となっている可能性があり、仕事への取り組み方に不安を感じさせます。

仕事への影響が心配されるケース

【例文】

私の短所は心配性なところです。以前の職場でも大切なプレゼンや交渉があるときには失敗できないというプレッシャーから体調を崩したり、前日の夜によく眠れなかったりしました。そこで、あまり責任を重く受け止めないで、なるべくリラックスして取り組むように努力しています。


結果を心配するあまり体調や生活習慣に影響が出ていることがNGポイントです。具体的な対策についても触れられていないので、面接官は大切な仕事を任せられるか不安を感じるかもしれません。

短所を複数伝えているケース

【例文】

私の短所は心配性のところです。考え方がネガティブなので、成功するイメージを持ちにくい傾向があります。失敗したときのことを考えてしまうため、作業に取りかかるタイミングが遅くなりますし、プレゼンなど注目を集める場では緊張してしまい実力が発揮できません。


心配性以外にも「仕事のスタートが遅い」「あがり症」などマイナスポイントが多いと、面接官は不安を感じてしまいます。短所はひとつだけに絞り、どのように改善に取り組んでいるかを説明しましょう

面接の不安はキャリアアドバイザーへご相談を!

心配性には仕事で活かせるメリットがありますが、短所に変わりはないため上手にアピールできるか不安に感じるかもしれません。また、上手にアピールしているつもりでも面接官にどう伝わるか前もって知っておきたい方もいるでしょう。

面接対策でお悩みなら、マイナビエージェントにご相談ください。各業界に精通しているキャリアアドバイザーが応募先企業の傾向を把握したうえで模擬面接を行い、面接官の視点であなたの自己アピールをチェックし、改善のためのアドバイスをします。

まとめ

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面接で「短所は心配性です」と伝えることが直接の原因となり、転職成功率を下げることはありません。心配性には仕事で役立つ多くのメリットが隠されているからです。心配性について伝えるときは「結論から述べる」「改善のための努力を伝える」「嘘や作り話を避ける」の3つのポイントを意識しましょう。

短所の上手な伝え方にお困りなら、マイナビエージェントにお気軽にお問い合わせください。プロの視点であなたの魅力を最大限に引き出せるようお手伝いします。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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