メニュー

「転職とお金」完全ガイド

雇用保険(失業保険)の仕組みはどうなっている?

「転職とお金」完全ガイド

転職する場合、前の会社を辞めたあとすぐに転職先が決まればいいのですが、間があいてしまうと収入ゼロの期間ができてしまいます。そんなとき、味方になってくれるのが「雇用保険の基本手当」、いわゆる「失業保険」です。
「失業保険」という言葉は知っていても、どんな仕組みか知らない人も多いでしょう。転職を考えるに当たって、失業保険はどのくらい頼りになるのかを見てみましょう。

会社と退職届 ハローワークと雇用保険 走る男性

辞める前の賃金の50~80%程度が受け取れる

雇用保険の基本手当の仕組みは次のようになっています。

●受け取るための条件

①ハローワークへ行って求職の申し込みをしていて、いつでも就職できる状態にある
②離職の日以前2年間に、雇用保険に通算して12カ月以上加入していた
の両方を満たしていること

●基本手当の金額

基本手当は、1日当たりいくらという形で計算されます。
その金額は、原則として離職した日の直前の6カ月の賃金(各種手当を含む、ボーナスは除く)の合計額を180日で割った「賃金日額」の50~80%で、賃金が低いほど高い率が適用されます。

 基本手当の日額=賃金日額(離職前6カ月の賃金÷180日)×50~80%

目安額としては、賃金が
平均して月15 万円程度の場合支給額は月額11万円程度
平均して月20 万円程度の場合支給額は月額13万5000円程度
平均して月30 万円程度の場合支給額は月額16万5000円程度
となります(厚生労働省ホームページより)。

ただし、手当の日額には年齢区分によって上限があります。現在は、30歳未満が6,710円、30歳以上45歳未満は7,455円です。この上限額は毎年8月に見直されます。
基本手当は4週間ごとに指定した口座に振り込まれます。(上記は2018年8月末現在の情報です)

●受け取れる日数

基本手当が受け取れる日数は、勤続年数と離職した理由によって違います。転職のための離職は「自己都合」による離職となり、受け取れる日数は勤続年数によって次のようになっています。

勤続年数 1年以上10年未満 10年以上20年未満 20年以上
受給日数 90日 120日 150日

会社の倒産や解雇など「会社都合」による離職の場合は自己都合の場合より日数が長く、30歳未満は最長180日、30歳以上35歳未満だと最長210日などとなっています。(上記は2018年8月末現在の情報です)

受け取れるのは約4カ月後

基本手当は、離職してすぐに受け取れるわけではありません。
まず、離職から10日以内に自分の住所地を管轄するハローワークへ行って求職の申し込みをして、離職票(会社から受け取ります)を提出します。
その後7日間は待期期間となり、その間に雇用保険説明会に出席します。自己都合による退職の場合はさらに3カ月の給付制限があるので、最初にハローワークへ行ってから基本手当が口座に振り込まれるまで4カ月はみておく必要があります。

雇用保険の基本手当を受け取るまでの流れ

雇用保険の基本手当を受け取るまでの流れ

その後は原則として4週間に1度、指定された日にハローワークへ行き、失業状態であると認定されると、4週間分の基本手当が振り込まれる、という流れになります。(上記は2018年8月末現在の情報です)

転職お役立ち情報 転職とお金のページ。転職エージェントならマイナビエージェント。マイナビの転職エージェントだからできる、転職支援サービス。毎日更新の豊富な求人情報と人材紹介会社ならではの確かな転職コンサルティングであなたの転職をサポート。転職エージェントならではの転職成功ノウハウ、お役立ち情報も多数掲載。