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「転職とお金」完全ガイド

住宅ローンは転職前に借りる? 転職後に借りる?

「転職とお金」完全ガイド

住宅ローンには“審査”がある

マイホームは多くの人にとって人生で最も大きな買い物。都市部でマイホームを購入するにはたいてい1,000万円以上のお金が必要になります。それを現金で一括払いするのは難しいので、住宅ローンを利用し、金融機関からお金を借りて、30~35年かけて毎月返済していくのがふつうです。

住宅ローンを貸すほうの金融機関からすると、貸したお金はきちんと返してもらわなければなりません。そこで、住宅ローンの申込みがあったら、その人に貸しても大丈夫かどうかお金を貸す前に“審査”を行います。審査の項目や基準は金融機関によって多少異なりますが、国土交通省の「平成29年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」によると、「融資を行う際に考慮する項目」について、「完済時年齢」「健康状態」「借入時年齢」「年収」「勤続年数」などは90%以上の金融機関が「考慮する」としています。つまり、これらが住宅ローンを貸すどうかの判断材料になっているということですね。

転職前?転職後?

勤続年数1年または3年が条件

転職が住宅ローンに関わってくるのは、上記のうちの「勤続年数」。勤続年数の審査基準は「1年以上」あるいは「3年以上」とする金融機関が多くなっています。転職したばかりだと、勤続年数の条件を満たせないため審査が通りづらくなり、住宅ローンの借入ができないことがあるのです。

今の勤務先に就職してから3年以上たっていて、転職したいしそろそろマイホームも買いたい、という場合は、転職前に住宅ローンの申込みをして、審査が通ってから転職したほうがいいといえます。

住宅購入は転職後のほうが安心

とはいうものの、転職前の住宅購入はリスクを伴います。転職後の収入がどうなるかわからないからです。

住宅ローンは長期にわたって返済していくものなので、返済額が多すぎると家計にゆとりがなくなり、想定外の出来事が起こったときなどに資金不足に陥る可能性があります。したがって、年収に対して年間の返済額がどのくらいまでならムリなく返せるのかを考えて借入額を決める必要があります。

ところが、転職前だと、転職後の年収がわからないためローンの返済額を決められません。転職前には返せると思っていたけれど、転職後に年収が下がって返済が難しくなるということもありえます。

住宅ローンを借り入れると、転職先がなかなか決まらなくて無収入の期間が生じても、ローンは返済していかなければならず、貯蓄を大きく減らしてしまうとことにもなります。

ですから、マイホームの購入は転職してからのほうがおすすめです。勤続年数が3年に達するまでの間にしっかり頭金を貯めれば借入額が少なくてすみ、毎月の返済額も抑えられます。いろいろな物件を見て目を肥やしておくのもよいですね。

マイホームは大きな買い物だけに、資金計画や物件選びで失敗すると取り返しがつきません。転職前にあわてて買うのは避けるようにしましょう。

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