女性は「管理職になりたくない」が多数派。それでも管理職になるメリットとは?|求人・転職エージェント

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更新日:2023/11/15

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女性は「管理職になりたくない」が多数派。それでも管理職になるメリットとは?

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日本の上場企業の女性管理職の割合は約5%。先進国の中でも低い水準となっています。その原因として女性側にも「管理職になりたくない」という意識も強いことがあげられます。

日本の女性はなぜ管理職になりたくないのでしょうか?その理由と解決策を探っていきます。

目次

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日本の女性管理職の実態について

2016年4月に施行された「女性活躍推進法」では「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%」にするという目標が掲げられています。2012年から2019年の7年間で上場企業の女性役員は約3倍に増えたものの、割合をみるとわずか5.2%と先進国の中でも低い水準となっています。よって2020年までに3割という目標値までは現実的に不可能と判断され、その時期は2030年に延長される見通しだとか。

なぜ女性管理職は増えないのでしょうか?
独立行政法人 国立女性教育会館が行った平成27年度に民間企業の正規職についた男女の5年間を追跡したパネル調査によると、今後の見通し、希望の項目で、管理職についての女性の回答は「目指したいと思っている人」は約1割強、「どちらかというと目指したくない」「目指したくない」が5割。目指したくない理由は「仕事と家庭の両立が困難になるから」という理由が最も多く上がっています。管理職を目指したくない背景には、キャリアアップと家庭の両立に二の足を踏む女性が多いことがわかります。

ちなみに男性は「目指したい」が4割、「どちらかと言うと目指したくない」「目指したくない」が2割。目指したくない最も多い理由は「責任が重くなるから」となっています。

仕事と家庭の両立が困難になる、これを解決するには?

ここ10数年で企業側の意識も変わり、育児休業制度の整備も進み、出産をしても仕事を続ける女性が増えています

2019年厚労省の国民生活調査によると児童(18歳未満の子ども)がいるワーキングマザーの割合は上昇傾向にあり、2017年初めて7割を超え、最新の調査では72.4%となっています。
また2018年内閣府男女共同参画局の「出産・育児と女性の就業状況について」の調査によると、正社員の就業継続率は年々上昇しており、第1子出産前後の女性の就業継続率は69.1%ですが、第2子、第3子出産後には2割の人が出産退職をしています。
1人目は何とかなっても、2人、3人目以降は子育てに専念するために退職、または時間の融通が利く非正規にシフトチェンジ、という人も多いようです。

この子育てと仕事の両立はキャリアアップを望む女性にとって、最も大きい悩みどころです。
解決策としては、パートナーとの話し合いによる分担、保育園のほかにベビーシッターの確保など、基本的な準備をしておくことが必要ですが、何人かのワーキングマザーに仕事と子育ての両立について、ほかにやるべきことを聞いてみると、「自分の事情を周囲にオープンにすること」という答えが返ってきました。
「保育園が18時までなので、アポイントやミーティングはその時間に終わるように設定して」や「子どもの具合が悪い時は自宅作業をする」など自分の都合を隠さず相談をして、周囲に協力してもらうように誘導することが、キャリアアップと子育てを両立するコツの一つと言えます。

女性が管理職になるメリットとは?

女性が管理職になるにはどんなメリットがあるのでしょうか?

女性に限らず管理職になると言うことは、これまでよりも高いレベルの業務にチャレンジできる、また部下を持つことで人間としての成長も望めます。会社によって待遇は異なりますが、基本給や手当などで、給与の額も変わってきます。
また女性が管理職になるメリットとして挙げられるのは、転職や仕事の幅が広がるチャンスが広がることです。国の政策に従い大企業では女性の管理職を増やす努力も求められている中、マネージメント経験や能力のある女性は、さらに必要とされる傾向にあります。管理職経験は今後の転職活動の際にも、待遇面や仕事面で有利に働くと思われます。

また定年退職の年齢も伸びる傾向にあり、人生100年時代とも言われる現代、男女問わず、今後ますますできるだけ長く仕事をすることが求められてきます。管理職経験で積み重ねたキャリアは、将来につながる大きな武器になるとともに、30~40代で稼ぐ力を一気につけておくことは、人生100年時代に備えて重要となってきます。

まとめ

キャリアアップと家庭の両立は難しい面もありますが、周囲のサポートも活用しながら、ストレスなく進められるのが理想的です。どちらも一人で抱え込みは厳禁。仕事は部下に、子育てはパートナーやベビーシッターなど時にはサポートを受けながら、対応していく柔軟さが必要です。

コロナ禍で職場のコミュニケーションルールも激変し、リーダーの在り方にも"これまでの強いリーダーシップを発揮するタイプ"から"部下の考えや個性を尊重しサポートするタイプ"へとシフトする傾向にあります。「自信がない」「私はリーダータイプではない」という人も、むしろ今後はは向いている可能性があります。管理職昇進の打診があったら、将来の自分の道が開ける一歩だと思い、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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