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自分らしいキャリアを作る!転職エージェントの賢い活用法

コロナ禍のテレワークや時差通勤など、私たちの働く環境は大きく様変わりしました。働き方を見直すなかで、今の勤務先や仕事内容に不安を感じ、キャリアアップや転職を意識した人も多いのではないでしょうか。今回は自分らしいキャリアを作りながら転職する方法として、転職エージェントの活用方法をご紹介。某人材マネージメント会社でキャリアアドバイザーとして多くの女性の転職をサポートしている田中由美さん(仮名)にお話を伺いながら、転職エージェントのメリットや選び方、上手な使い方について考えてみます。

企業が中途採用にシフトチェンジ。転職はポジティブな印象に

一つの会社に定年まで勤める、というのは過去の話。マイナビが行った転職動向の調査によると「転職は前向きな行動」と捉える人が7割近くを占め、年々増える傾向にあります。特に女性では30代が74.1%、20代では81.6%と、大半の人が転職に肯定的。こうした意識の変化について、キャリアアドバイザーの田中さんは次のように話します。
「終身雇用に対する価値観が崩れてきています。一部の大企業であれば恵まれた生き方の一つではありますが、いまや大企業といえども安泰とはいえない時代。コロナ禍の今であれば尚更です。キャリアアップやワークライフバランスを重視する女性にとって、将来を見据えて転職することは当たり前の時代になっています」

実際、正社員の転職率は年々増加する傾向にあって、2016年の3.6%が2019年には7.0%とほぼ倍に。なかでも20代は男女ともに10%を超える人が転職を経験。若年層ほど転職へのハードルが低いことがわかります。転職する人が増える背景には、企業が中途採用に力を入れ始めた状況があるようです。
「以前は、新卒一括採用で新人を入れ時間をかけて育成、部署を変えながら定年まで働いてもらう、というスタイルでした。しかし、いまはそうしたやり方では競争力を保てない時代。すでに社会経験を積んだ中途採用の人であれば、ビジネスマナーや業務上のスキルを身につけているため、社会人として育成するコストや時間を省けるというメリットがあります。あるいは新しい事業を展開しようと思った時、それを出来る人材が社内にいなければ外から調達するしかありません。そこで、専門的な知識や特殊技能を持つ人など優秀で即戦力になる人材を中途採用する、というケースも多くあります。中小から大企業まで、新卒の一括採用から中途採用へとシフトチェンジする動きが見られます」(田中さん)

転職エージェントって、ハイクラスの人が使うもの?

中途採用市場の活況により転職へのハードルが下がったとはいえ、よりよい条件で転職するにはそれなりの知恵と工夫が必要。そこで、転職活動を有利に進めるためにおすすめしたいのが転職エージェントの活用です。

転職エージェントを使う人はまだ少数派ですが、年々増える傾向にあります。マイナビの調査によると、女性の利用率は20代で35.1%、30代は38.1%。半数以上の人が利用する転職サイトに比べれば少ないですが、ハローワークと同等かそれ以上の人が利用しています。トレンドに敏感で情報収集力のある若い女性ほど、転職エージェントの価値に気付いているようです。

「お金がかかりそう」「高スキルの人が使うもの」など敷居が高いイメージがある転職エージェントですが、ほとんどは思い込みに過ぎません。基本的に求職者の利用料は無料。学歴・職歴を問わず誰でも利用することができ、面談を行った上でキャリアに適した仕事を紹介してくれます。提出書類の添削や面接のアドバイスなど、プロのサポートを受けることで内定率が上がることが期待されます。

転職エージェントを使うメリット

具体的にどんなサービスが受けられるのか、転職エージェントを使うメリットをまとめてみます。

自分に合った仕事を提案してくれる

登録後の面談で、キャリアや転職によって叶えたいことなどをヒアリング。その人のキャリアやスキルに応じた求人を紹介してくれます。エージェントは登録企業について熟知しているため、企業と求職者の双方にメリットのあるマッチングが可能。「こんなはずじゃなかった...」というような、失敗の可能性が低くなります。

「非公開求人」に出会える

企業には様々な理由(新規事業のため水面下で進めたいなど)から公募せず、人材紹介会社のみに求人を依頼している「非公開求人」の案件が数多くあります。エージェントに登録すれば、転職サイトでは出会えない「非公開求人」に応募するチャンスも生まれます。

適切なアドバイスで内定率を上げてくれる

エージェントは応募した企業の選考ポイントを知り尽くしているので、効果的なアピールができる履歴書や職務経歴書となるよう、書類作成時に適切なアドバイスをしてくれます。面接の際は、人事担当者の人柄や過去の質問例などを教えてくれるため、事前に情報を得た上で有利に面接へ臨むことができます。

面接の日程調整や待遇面の交渉を代行してくれる

在職中の転職活動はなかなか面倒なものですが、エージェントを使えば求職内容への質問や面接の日程調整などを代行してくれます。また、就職が内定した後は、給料や労働条件など、待遇面の交渉も行ってくれます。

転職のパートナーとして相談にのってくれる

転職にはストレスや悩みがつきものですが、エージェントを利用すれば転職活動のパートナーとして相談にのってもらえる心強さがあります。プロのアドバイスでキャリアの棚卸しもでき、自分では気付かなかったアピールポイントを発見する可能性も。

自分に合ったエージェントはどっち?

転職エージェントには、業界や職種を問わず様々な求人を扱う「総合型」と、業界や職種を特化して扱う「特化型」の2つがあります。自分に合った転職エージェントを見つけるために、それぞれの特徴を見てみましょう。

大手総合型

業界や職種を問わずあらゆる求人を扱い、幅広い地域をカバーしているのが大手総合型。求職者のニーズやスキルに合わせて、様々な業界・職種、雇用条件の求人を紹介してもらえます。応募フォームやスケジュール管理、求人企業のデータがシステム化されていて、エージェントとのやり取りがスムーズで使いやすいというメリットも。
特に「これまでと違う仕事に挑戦したい」「応募する業界や職種の幅を拡げたい」と考える人や、若いうちに未経験の分野を体験したいという第二新卒者などにおすすめ。

業界特化型

大きな特徴は、ある一定の業界や職種に精通したキャリアアドバイザーがいること。長年同じ業界に人材を紹介しているので企業との繋がりも深く、業界のトレンドやリアルな情報を知る強みがあります。医療・介護、管理部門、ITなど、それぞれの業界や職種に特化した求人を扱います。専門的なスキルがあり目指す業界が決まっている人は、業界特化型エージェントの利用が有利でしょう。ただし業界を絞り込んでいる分、求人数が少ないというデメリットも。選択肢を拡げるためにも、大手総合型と併せて利用することをおすすめします。

エージェントの上手な付き合い方

転職エージェントの付き合い方を知る上で、もう一度、転職エージェントの役割について考えてみます。

転職エージェントを言い換えると、人材紹介会社となります。人材を求める企業と、職を求める求職者の間に立ち、双方の架け橋となって働くことが仕事です。登録企業から見た転職エージェントは、優秀な人材を見極めて紹介してくれる人材紹介のプロフェッショナル。エージェントは優秀な人材を紹介した謝礼として企業から報酬を受け取り、求職者は転職活動に関わる手厚いサービスを無料で受けられるのです。

つまり、エージェントにとって登録企業は大切な顧客。キャリアアドバイザーは顧客である企業の人事担当者に代わって、求職者が求人要件や要望を満たす人材であるか否かを見極めています。転職エージェントを利用する時はこのことを念頭において、キャリアアドバイザーに自分が優秀な人材であることを積極的に売り込む姿勢も大切です。

エージェントを通じて採用内定に至るまでには、求人情報の紹介、企業への推薦、応募書類の選考、面接、というステップがあります。このうち、求人情報の紹介と企業への推薦については、エージェントの判断で行われます。転職活動はエージェントのドアを叩くところから始まると心得て、担当のキャリアアドバイザーへ積極的に自分を売り込むことを意識しましょう。

「積極的な姿勢を見せることは、かなり好印象だと思います。キャリアアドバイザーに『この人のために頑張りたい』と思わせることも大切で、企業への推薦にも力が入ります。たとえば、積極性があり挑戦意欲が高い人と判断すれば、多少スキルやキャリアが不足していても「この人なら入社後にキャッチアップしていけると思います」と伝えてプッシュすることも。そうしたひと言が採用の決め手になることも少なくありません」(田中さん)

まとめ

転職エージェントは、転職活動をサポートしてくれる心強いパートナーです。人任せではなく、一緒に頑張っていくという姿勢が大切。キャリアアドバイザーを味方につけ、転職活動を成功へと導きましょう。

▶︎ プロフィール

峯岸 弓子
企業のPR誌、広告印刷物等の企画・編集を経て、フリーランスの編集・ライターに。マネー系ビジネス誌の他、旅や地方移住、農業、工芸などに関わる記事を執筆。

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