メーカー 生産技術・プロセス開発
職務経歴書のポイント
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① 経験業務を3つのポイントで分類し、項目別に業務経験を書き込みましょう
職務経歴書の作成時、多岐にわたる業務内容を区別せずに記載すると、採用担当者にとって読みづらい書類になってしまいます。
業務内容は以下の3つの項目で分け、それぞれでどのような経験をしてきたかを細かくまとめるようにしましょう。<生産技術・プロセス開発の業務内容>
1 既存ラインの保守と改善
2 新規ラインの設計と立ち上げ
3 要素技術の研究と開発 -
② 実績は数値化し、明記することで技術・経験をアピール
生産技術・プロセス開発職は、驚くほど広義な職種のため、企業によって担当する業務が大きく異なる場合が大半です。現職の生産技術・プロセス開発職と、転職先の生産技術・プロセス開発職の業務内容が、必ずしも同じではないことが、職務経歴書の作成を難しくしている点でもあります。
そこで役立つのが、自分の携わった業務の成果を分析、数値化して載せるというものです。数値を明記しながら既存ラインの改善や新規ライン設計に用いた手法を紹介することで、応募先の企業でどのような活躍ができるのか、現場に通用するだけの技術・経験を有しているのかを示す良い判断材料になります。 -
③ 使用ツール、専門分野以外の経験も具体的に明記
職務経歴書にはできる限り、具体的かつ詳細に業務内容を記載しましょう。できて当然と思うようなスキルでも、実はその企業独自のものである可能性が高く、強みとなりえます。
開発環境についても同様に、一般的な使用ツールであるCADなども記載しましょう。携わってきたプロジェクトについては、開発フェーズ、人数、果たした役割の詳細についてふれてください。
また、一見、専門分野とは異なる経験も重要です。展示会、セミナーでの来場者対応といった顧客対応経験も、コミュニケーションスキルをアピールできる要素になります。
生産技術・プロセス開発に求められる能力とPR法
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① 論理的思考
あらゆるメーカーは、限られた予算・設備・人員の中で生産性を上げなくてはいけません。
そのため、生産技術・プロセス開発職は、出来上がったマニュアルに沿って仕事を進めるのではなく、改善すべき点や不具合について「論理的思考」で原因を突き止めようと考えられる人が求められます。 -
② 調整力
生産技術・プロセス開発職は、企画・開発の部門と生産現場をつなぐパイプ役として、調整力が求められます。
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③ 海外でも活躍できる語学力とコミュニケーション能力
国内メーカーが工場などのラインを海外に移転させることは、近年、珍しいことではありません。生産拠点が国外に移るのを機に、海外工場の生産ラインの管理や改善を担当することもありえます。
そのようなときに求められるのが語学力です。特に英語・中国語のニーズは、他の外国語より高い傾向があります。
もし、語学力をアピールできる資格や検定を持っている場合は、職務経歴書に記入しましょう。ただし、求められるのは、単に外国語が話せることではありません。現地の従業員への指導や、モチベーション管理といったコミュニケーション能力も重要です。 -
④ 物づくりの現場の変化に対応できる高い専門知識とスキル
現在、物づくりの現場では、ものすごいスピードで変化が起きています。
まず、IT化やFA化(ファクトリーオートメーション=生産工程の自動化)が進むことで、付加価値の高い製品が多く生産されています。また、顧客ニーズの多様化によって商品のライフサイクルが短くなり、少量多種生産の体制が一般的となりつつあります。
このめまぐるしい変化に対して、製造ラインを支える生産技術・プロセス開発者のニーズは高まる一方、人材確保が十分に進んでいないのが現状です。
だからこそ、こうしたトレンドを理解できる感覚や、高い専門知識を持っていることは重要であり、大きなアピールポイントになるでしょう。
異業界への転職を目指す生産技術・プロセス開発者のための職務経歴書の作成テクニック
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同業界内で生産技術・プロセス開発者として転職する場合は、そのまま現職で培った経験を活かすことができる可能性も高いのが魅力です。
しかし、必ずしも同種の製品メーカーに応募するとは限りません。もしかしたら、まったく違う業界に魅力を感じ、チャレンジするかもしれないのです。 -
そのような方は、現職で培った自分の強みを把握した上で、それを応募先の企業でどのように活かせるかを念頭に置いたアピールを心掛けてみてください。
例えば、これまで精密機器メーカーで働いていた場合、厳しい品質・コスト基準が求められる生産現場での経験を、職務経歴書で強調することができるはずです。
その上で、なぜ応募先の業界・企業で働きたいと感じたか、その意欲をはっきり伝えましょう。
職務経歴書サンプル
職務経歴概要
××大学××学部卒業後(研究テーマ『××××××』)、××××株式会社に入社。入社以来、××年にわたり生産技術職として、自社製品の新規設備設計や既存のカスタマイズに携わり、海外の工場立ち上げも経験。生産技術職として、省人化における設備自動化プロジェクトにも参画し、省人化において品質を維持しながら作業性の向上も兼ね合わせた設備設計を担当。現在に至る。
職務経歴
社名:株式会社○○○○
<20××年××月 ~ 20××年××月 在籍期間:××年×ヵ月>
事業内容:
本社所在地: 勤務地:
資本金: 従業員数: 年商:
職務経歴詳細
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(×ヵ月) -
【業務内容】
- 基礎技術検討
- 製造条件の検討
- 既存設備の改造、新規設備の設計検討
- 現場作業者の配置検討
- 作業方法、安全性確保検討
- 品質保証システムの導入、構築
【使用ツール】
- 2D-CAD:AutoCAD
- PLCソフト
【プロジェクト規模】
プロジェクトメンバー:×名
- 生産技術部:×名
- 設計部:×名
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(×ヵ月) -
【業務内容】
- 生産設備の設計/組立/調整/立上げ/稼働の全工程を担当。
- 既存の製造ラインの省人化と作業性・品質向上のため、下記生産設備の新規設計・開発を実施。
- 〇〇装置
- 〇〇組立装置
- その他細かな設備の改造を担当
【実績・取り組み】
初めてプロジェクトリーダーを担当。
【使用ツール】
2D-CAD:AutoCAD
【プロジェクト規模】
プロジェクトメンバー:×名
- 生産技術部:×名
- 設計部:×名
得意分野・スキル
- 工程設計、製造、生産条件の構築
- プロジェクト活動としての生産設備設計、導入、不具合改善、既存設備、生産ラインにおける生産性改善、不具合改善
- 組立工程の生産、製造技術
大学時代の研究内容
◇研究テーマ:『 』
概要:
- ※研究内容については当該業務に関することで必要な場合にご記入下さい。
- ※研究テーマを正確にご記入下さい。
- ※研究概要については2行~5行程度でご記入ください。
取得資格及び英語力
取得年月 | 資格名 |
---|---|
20xx年xx月 | 第一種普通自動車免許 |
20xx年xx月 | 第三種電気主任技術者資格 |
20xx年xx月 | TOEIC ××点 |
自己PR
海外における新規立ち上げ経験がございます
コスト競争力の高い海外拠点における新製品開発および生産確立のプロジェクトに参画。
新規設備の試運転と並行で条件・設備検討を実施した際に品質に影響する重大な問題が発生しました。そこで、××製品の分析および〇〇を用いたテストにより原因調査を行い、条件の変更、設備の改造・調整により品質に関する目標達成が実現することができました。
社内外問わず調整、折衝を得意としています
製品の新規開発から原理試作、量産化まで一貫して携わった経験があります。この経験、現場での経験を活かして現地スタッフと密に英語でコミュニケーションをとることでプロジェクトを円滑に進めることができ、コミュニケーション能力を培うことができました。
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