IT職種 社内SE(システム開発・運用)
職務経歴書のポイント
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① まずは得意分野を明確に
IT系技術職は、担当している分野によって使用するOSや言語などが異なりますので、職務経歴書にはWindowsやUNIXなどのOS、PythonやJavaScriptなどの言語、OracleやMySQLなどのデータベースは何を利用してきたかを、しっかり記載しましょう。
これらをアピールすることで、どの程度の仕事を任せられるか、どれくらいのレベルにある人物なのかがわかりやすくなります。
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② 経験したフェーズも重要!
プロジェクトへの関わり方も注目されるポイントです。基本設計や詳細設計はクライアント側とサーバー側、どちらを担当したのかも明記しましょう。また、開発(構築)、テスト(単体・結合・総合など)、プログラムの運用・公開など、どのフェーズを担当したのかも職務経歴書に記載してください。
プロジェクトに携わったメンバーの人数も書くと、より今までの経験がイメージしやすくなります。しかし、全てを書こうとすれば冗長な文章になってしまいます。箇条書きにするなどして、わかりやすい文章を心掛けてください。
社内SE(システム開発・運用)に求められる能力とPR法
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採用担当者は業務知識を見ている
社内SEとして求められるスキルの中で、採用担当者が重視するのが、その企業についての業務知識です。もちろん、同じ業種であれば、これまでに培った知識をアピールします。
また、全く異業種であっても、そこでどんな業務知識を身に付けてきたかを書くことで、仕事に対する前向きな姿勢が見えてきます。可能な限り、具体的に記載するようにしましょう。
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広い視野と論理的思考力が大切
システムを設計する際には、「なぜ、それが起きるのか?」や「これをしたらどうなるのか?」など、様々な事柄を整理・分析できる論理的思考力が必要です。
例えば、「システムの全体像を理解し、弱点を見据えて具体的な改善点を指摘できる分析能力」「目先のことばかりではなく、中長期的に必要なシステムや技術を見据えることができる予見能力」「システムの企画立案、幅広い意味での業務改善といった提案能力」などが求められます。
これまでの経験を書く際には、上記のようなことがアピールできるように、エピソードを書くと良いでしょう。
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社内SEには調整能力も必要
社内SEの重要な仕事のひとつに、関係部署の利害をうまく調整していくことが挙げられます。
サブシステム同士の仕様調整や顧客との利害調整のほか、メンバーをまとめプロジェクトを遂行した経験、予算・スケジュールの管理能力などは、採用担当者へのアピール材料となります。
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人間力もアピールポイント
SE職においては、職務経歴書上で記される技術力では、さほど差がつかないもの。それなりの経験があれば、一定レベルはクリアしていると判断されますし、資格も持っていて当たり前です。
そこで、重要となってくるのが「人間力」になります。営業でしたら「ヒアリング力」「コミュニケーション能力」「プレゼン力」といったスキルは持っていて当たり前ですが、社内SEでは、これらがウリになります。
また、英語力も十分な評価ポイントとなります。客観的な指標として書類に書き込めるよう、TOEICや英検などを受験しておきましょう。
SIerから社内SEを目指す人のための職務経歴書の作成テクニック
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社外向きの経験はアピールポイントになる
SIerでSEを担当していた人が、社内SEへの転職を目指すケースがよく見られます。IT専門の企業であるSIerから見ると、主に非IT企業の職種である社内SEは安定していて、魅力的に映るといいます。
SIerでキャリアを積んできた場合、「顧客との仕様調整」「マネジメント」「システム開発」など、社内SEのプロパーでは得にくい経験を持っているケースは多いはずです。こういった経験は、コミュニケーション能力を培っているとして評価は高くなります。
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誰にでも「わかりやすい」書類を
IT専門の企業であるSIerでは、採用担当者もある程度の専門知識を持っているかもしれませんが、社内SEの場合、採用担当者や経営者などは、ITについてそれほど知識は持っていない可能性は高くなるでしょう。
専門用語などの使用をできるだけ控えるなど、誰が読んでも理解できる内容にすることも必要不可欠な条件です。また、そうした「説明する力」は、社内SEに求められる部分といえます。
職務経歴書サンプル
職歴概要
【職歴】
- 20xx年 xx月 株式会社○○サービス(XX支社)
入社 ○○開発部に配属 - 20xx年 xx月 株式会社○○○システムズ 入社
人事会計システムチームに配属
基盤システム管理チームに配属 - 現在に至る
【職務要約】
これまで社内SEとして、各業務システム開発や社内ネットワークの企画・構築、新たなコミュニケーションシステム導入における利用ルールの整備などを担当。業務システムでは、主に人事会計システム構築、基盤システム運用・管理、人事会計システム構築などを担当してきました。
得意分野
- ・業務知識への精通(主に生産部門)
- ・通信ソリューション
- ・プロジェクトマネジメント
- ・ベンダーコントロール
- ・システム基盤構築・運用
職務経歴詳細
※補足事項※
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・業務内容
[実績]については、プロジェクト内での課題に対して、自主的に取り組んだエピソードを記載してください。
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・開発環境
覚えている範囲で構いませんので、バージョンや型番も記載してください。
株式会社○○サービス 〔在籍期間:20xx年xx月~20xx年xx月(2年間)〕
資本金:xxx百万円、売上高:xxx百万円、従業員数:xxx名
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(9ヶ月) -
【業務内容】
[プロジェクト名]
自社基幹システムの大規模改修
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(10ヶ月) -
【業務内容】
[プロジェクト名]
社内ネットワークインフラ整備
[概要]
グループ会社を含めた社内ネットワークの接続支援、運用、保守、予算管理及び社内インフラ整備全般維持管理業務を担当。 主に関係会社と自社社内ネットワークを接続させる際の説明やスケジュール管理等の支援を担当。 また、システム導入後はヘルプデスクとして各事業拠点や生産部署をはじめとした各部署からのシステム利用における問い合わせに対応。
[担当フェーズ]
- 仕様管理
- 工程管理
- 進捗管理
- コスト管理
- 品質管理
- 問合管理
[実績]
【開発環境】
- サーバ(アプライアンスやオープンソース系)
- VPNおよび専用回線による、大規模な社内ネットワーク基盤
[OS]
Windows
[NW]
Cisco
VPN
xxxx
xxxx
xxxx
xxxx
【開発規模】
[プロジェクト要員]
全体……20名
-社内SE-
- 構築メンバー
- ヘルプデスク・運用メンバー
-外部システムベンダー-
[役割]
メンバー
株式会社○○○システムズ 〔在籍期間:20xx年xx月~20xx年xx月(2年間)〕
資本金:xxx百万円、売上高:xxx百万円、従業員数:xxx名
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(8ヶ月) -
【業務内容】
[プロジェクト名]
バーチャルクレジット ゲートウェイシステム開発
[概要]
海外仕入先の精算業務の一元管理化に伴う、クレジット精算業務システム基盤となるゲートウェイシステムの新規開発
[担当フェーズ]
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- ベンダーの開発進捗調整
- テスト
- 保守
[実績]
ベンダーコントロールやプロジェクトの進行管理はじめ、自社内の関係部署と接しての要件定義や基本設計、実装、テスト等の開発工程を担当しました。
【開発環境】
[OS]
UNIX
Linux
[言語]
Java
JSP
[フレームワーク]
struts
[DB]
Oracle 10g
【開発規模】
[プロジェクト要員]
自社内技術者5名+外部のシステムベンダー
[役割]
プロジェクトリーダー(担当:x名)
取得資格
取得年月 | 資格名 |
---|---|
20xx年xx月 | 基本情報技術者 |
20xx年xx月 | 応用技術者試験 |
20xx年xx月 | IBM Certified SOA Associate [2008] |
20xx年xx月 | WebSphere Application Server Technical Sales Professional |
20xx年xx月 | IBM Information Management DB2 Technical Sales Professional |
業界知見・業務知見
種類 | レベル | |
---|---|---|
業界知見: | 人材業界 | 人材紹介事業の一連の業務フローを理解している |
IT業界 | IT業界全体を理解している | |
業務知見: | 人事 | 労務周りの業務フローを理解している |
会計 | 全体を理解している | |
社内ネットワーク | 基礎的な部分を理解している |
自己PR
プロジェクトの管理意識
仕事では常に品質とスケジュール管理を意識して開発を行ってきました。例えば、プロジェクトメンバーの時、与えられた開発の部分に対して、管理しやすいように、自らWBSを作成して、常に仕事の効率化を図り、進捗状況をマネジャーに報告、日次進捗・品質チェックを実行する等、最適な機能の開発に対する努力を惜しまず行ってきました。
新規立ち上げ案件の豊富な経験
前職では、技術力に加え、社内、外部含めた関係各位との積極的なコミュニケーション意識、円滑な進行状況を生み出していくための折衝・調整術などを評価していただいた結果、部内新規立ち上げプロジェクトのほとんどに携わり、参画プロジェクトのメンバー構成を踏まえた役割を柔軟に遂行してきました。昨年は、自らの成長を心がけPMPプロジェクトマネージメントトレーニングコースに参加しました。
技術習得に対する高いモチベーション
システムエンジニアの時、最新の技術動向を常にインターネットなどでキャッチし、自宅でも開発環境を立て、分からないことがあれば試行錯誤しながら独学でプログラム言語を習得してきました。自身では利用したことがないプログラムでも業務上求められるプログラム言語や技術があった場合、すばやくキャッチアップし、業務を遂行することができます。例えば展示用プログラムの開発時、業務上利用されていないプログラム言語を、自発で習得し、業務を遂行することができました。
自己研鑽
- ・GitHub:xxx
- ・Qiita:xxx
- ・paiza:ランクx
- ・Findy:スキル偏差値x
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