管理部門 経理
職務経歴書のポイント
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できることを具体的に記載する
経理の業務は、大きく分けて以下の3つに分かれます。まずは、自分自身がどの分野の業務に携わった経験を持っているのか具体的に記すようにしてください。
<経理の業務>
- 財務会計:決算から財務申告、納税までを担う
- 管理会計:経営計画などの事業プランを立て、予算組みを行う
- 財務:資金調達などを担う
上記の業務に加え、深掘りした業務経験を記載します。
財務会計であれば、月次、四半期、半期、年次、連結のどの決算の経験があるのか、税務申告や有価証券報告書作成はしてきたのか、それぞれの業務にどのくらいのレベルで携わっていたかも記載できると良いでしょう。
一人ですべてを担当していたのか、それともあくまでサポートとして一項目だけ担当していたのか、具体的なことがあればあるほど、採用担当者は評価しやすくなります。
また、注意するポイントとしては、合格率を上げるために自身の経歴を盛るようなことは避けましょう。実務経験の有無が業務遂行のレベルに大きく影響を及ぼす職種ですので、運よく採用されたとしても、実際に働き始めた段階で大きな苦戦を強いられることになります。
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長く書きすぎるのはNG
前述したように、これまでの実務経験やスキルが重要視される経理職ですが、一方で説明が長くなってしまった冗長な文章を書いてしまうと、基本的な社会人能力が低いと見なされ、良い評価を獲得することはできません。
職務経歴書はA4用紙2~3枚にまとめるようにし、実際に経験した業務についても基本的なことを記載するだけにとどめておき、詳細は面接で語るほうが良いでしょう。
経理をはじめとして管理部門は、社内外問わずたくさんの人々とコミュニケーションをとる機会が多いので、そこで必要とされるコミュニケーション能力も採用の評価対象となります。そのため、面接では、職務経歴書の内容をそのまま読み上げるのではなく、職務経歴書と口頭での説明の連携をうまく行わなければなりません。
管理部門の経理に求められる能力とPR法
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正確性が高く慎重さがあり、数字に強いことが重要
経理職は、一言でいってしまえば「会社のお金を扱う仕事」です。そのため、業務の正確性やミスをしない慎重さ、そして数字に対する苦手意識がないということが必須の条件となるでしょう。また、何事においても企業活動とお金の動きを関連付けて考えなければなりません。
そのために、これらの能力をアピールするためのエピソードや実績は必ず用意しておくようにしてください。
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使えるソフトやシステムもアピールポイントになる
一口に経理といっても、会社や業務内容によって使う会計ソフトやシステムは異なります。使っていたソフトやシステムに関しても、もれなく記載することをおすすめします。
もしも前職で同じシステムを使っていれば、採用側にとってはその人が持っているスキルをより判断しやすくなるため、選考でも高い評価を得られる可能性が増すでしょう。
採用担当者としては、同じシステムを使っていない場合も想定済みですから、そういう場合は、今まで経験のないことにも積極的にチャレンジできるかどうかが重要な判断材料になります。
「新しいことを学ぼうとする姿勢」や「現在、力を入れて取り組んでいること」などを示すことで、将来性に期待してもらえる可能性があります。
管理部門の経理に転職が初めての人のための職務経歴書の作成テクニック
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未経験や経験が浅い人は「簿記の資格」について記載する
基本的には経験者の採用を中心としている転職市場ですが、未経験者や経験が浅い人のチャレンジが不可能というわけではありません。
経験がない中で戦う場合、アピールしやすいのが簿記の資格です。簿記の資格は経理の実務経験者でも意外に取得者が少なく、それでいて経理に対する知識レベルを判断できる材料にもなるため、日商簿記検定2級以上を取得している人は、必ず記載するようにしてください。
3級では実績として語れるレベルではないと見なされることが多いため、まだ2級を取得できていない場合は、取得に向けて勉強中であることを記載すると良いでしょう。
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応募先企業に合わせて作成する
同じ経理という職種でも、募集している会社によって求めるスキルや経験は様々です。また、採用に至るまでには、単純な能力だけでなく、人柄や人間性なども重要な判断ポイントになりますので、自分が応募した会社の特徴や社風を徹底的に分析し、それに合わせた職務経歴書を作成するようにしましょう。
たとえば、チームプレイを重視する会社であるにもかかわらず、「全てを一人でこなした」というアピールをしても効果的ではありませんし、保守的でどちらかというと今ある業務を確実にこなすことを重要視する会社に対し、「チャレンジ精神にあふれる」ことを主張しても逆効果になりかねません。
相手を理解し、それに合わせて自分をうまく演出することで、選考をより有利に進めることができるでしょう。
職務経歴書サンプル
職務経歴概要
○○大学を卒業後、2社にて約○○年間一貫して経理業務を担当して参りました。新卒で入社した、株式会社○○○○○では、伝票処理から月次決算まで、20xx年に入社した現在の株式会社○○○○○では、経理財務を中心に連結決算、開示資料の作成等も経験しております。特に海外関連子会社の管理にも携わり財務分析、経営分析を行なう為の基礎技能を身に付けた経験は、経理財務業務の奥深さと大きなやりがいを感じた意義深いものでした。スペシャリストとしてのキャリア構築を希望しています。
職務経歴詳細
19xx年xx月 ~ 20xx年xx月 株式会社○○○○○ (東証二部上場)
事業内容:●●専門商社 資本金:x億x千万円 売上高:xxx億x千万円
社員数:xxx名 所属:総務部経理課
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(○年○ヶ月) -
新人研修後、総務部経理課配属
マネージャー以下4名で主に下記業務を担当<経理業務>
- 伝票処理、伝票起票
- 月末処理、固定資産管理
- 月次決算補助
<その他>
- 新人教育係
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(○年○ヶ月) -
<経理財務業務>
- 月次・四半期・年次決算
- 経費精算
- 財務諸表作成
- 監査対応
- 税務申告(法人税、消費税)
<その他>
- プライバシーマーク取得プロジェクトに参加
- 株主総会事務局に参加
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(○年○ヶ月) -
○○○○株式会社 (東証一部上場)
事業内容:外資系●●会社 資本金:x億x千万円 売上高:xxx億x千万円
社員数:xxx名 所属:経理部財務課
経理部経理課 マネージャー
マネージャーとして、メンバー4名で下記業務を遂行
<経理財務業務>
- 単体決算、連結決算とりまとめ ※海外子会社被連結対応含む
- 売上原価計算
- 与信管理、固定資産管理
- 会計ソフト導入プロジェクト参加
- 有価証券報告書、短信他開示資料作成
- 財務諸表作成
- 法人税申告書の作成、税理士対応
- 監査対応窓口
- 取締役会資料の作成(貸借対照表の状況)
<その他>
- 海外関連子会社窓口
使用ソフト
単体:Super Stream
連結:DIVA
活かせる経験・知識・技術
- 経理財務業務(×年): 月次・四半期・年次・連結決算、 財務諸表作成、監査対応、税務申告、有価証券報告書作成
- 資金管理(×年): 資金管理、経費精算、出納管理 等
- 新会計ソフト導入プロジェクト参加経験
資格・スキル
取得年月 | 資格名 |
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20xx年xx月 | 日商簿記検定2級 |
20xx年xx月 | BATIC アカウンタントレベル |
20xx年xx月 | TOEICスコア840 |
自己PR
○ 豊富な経理経験
現職では少数精鋭の中、月次から年次までを主担当で対応しております。海外関連子会社の管理にも携わり、財務分析、経営分析を実行する為の基礎技能を習得致しました。また、マネージャーとしてメンバー4人の管理も○年間行っております。
○ コミュニケーション能力
部署メンバーはもちろん、社内外も問わず、対人折衝には積極的に交流を図るべく意識しております。社内プロジェクトに参加する事で、周囲の声を収集し、反映するよう取り組んできました。
○ 語学力と自己啓発
現在TOEIC840点、BATICアカウンタントレベルですが、業務での必要性を感じ、継続して自主的に啓発に取り組んでいます。
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