出産後の転職を成功させるコツは?キャリアアップを実現する方法も|求人・転職エージェント

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更新日:2023/12/07

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出産後の転職を成功させるコツは?キャリアアップを実現する方法も

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この記事のまとめ

  • 転職時期は出産前と出産後のどちらがよいとは一概にはいえないが、自分や家庭にとって都合のよいタイミングを選ぶことが大切。
  • 出産後の転職活動では、これまでに築いてきたキャリアを活かせるか、育児に理解があるかなどに着目して転職先を選ぶとよい。
  • 出産後の転職を成功させるには、出産前にスキルレベルを高める、キャリアアップにつながる資格を取得することがポイント。

大切な家族がひとり増える出産後は、よくも悪くも生活が大きく変わります。そのようなタイミングで、キャリアアップを目指して転職を検討している方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、出産後の転職を成功させるために押さえておきたい転職先選びのポイントや転職を成功させるコツを解説します。これから出産を控えている方、すでに出産を終えて転職を現実的に考え始めている方はぜひご一読ください。

目次

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転職は出産前・出産後のどちらがよい?

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家族が増えることを機に転職を考えた場合、出産前と出産後のどちらのタイミングで転職したほうがよいのかは個人の考え方や家庭の都合によって異なります。ここでは、出産前と出産後に転職をする注意点をそれぞれ解説します。注意点を踏まえたうえで、自分たちにとって最適な転職タイミングはいつなのかを検討してみてください。

出産前の転職は育休制度の運用状況に注意する必要がある

出産前の転職では、転職先の育休制度の運用状況や取得条件をしっかりと確認しておきましょう。産休制度と育休制度では、多くの場合取得条件が異なるためです。

産休・育休は法律で認められた制度であり、従業員が申請した場合、会社はそれを受け入れる必要があります。しかし育休制度は、「労使協定の締結により除外可」の特例が設けられているのが特徴です。

たとえば転職先が育休制度の取得除外条件として「雇用期間が1年未満の従業員」と定めていた場合、転職直後の出産では産休制度は取得できても育休制度は取得できない可能性があります。

出産後の転職は難易度が上がる可能性がある

出産後の転職は、一般的に選考の難易度が上がるといわれています。小さな子どもを保育園に預けている場合、急な発熱によるお迎えなど予測できないトラブルが起こりやすいためです。企業側も、「採用コストに見合う働きが可能な人材であるか」をより慎重に見極める傾向にあります。

出産後に転職を考えているのであれば、在宅勤務やフレックスタイム制など、従業員一人ひとりが働き方を柔軟に選べる仕組みを整えている企業や、育休などの福利厚生制度が充実した企業を選ぶとよいでしょう。また、出産後に転職をする場合には慣れない仕事と子育てとが重なり、心身への負荷が過剰にかかる恐れがある点は事前に検討しておきたいところです。

出産後に転職を考えるきっかけとなるタイミング

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出産前からの働き慣れた職場の場合、出産後であってもスムーズに仕事を再開できると考えている方は多いのではないでしょうか。しかしいざ復帰してみると、育休中に人事異動があったり、同僚が退職していたりと職場の雰囲気がすっかり変わってしまっていた、あるいは新しいシステムが導入されて仕事が思うように進まないなど状況の変化に戸惑うこともあるかもしれません。

同じ職場で働き続けることを希望していたにもかかわらず、出産後に転職を考えるきっかけとしてはどのようなものが考えられるのでしょうか。4つのケースを紹介します。

実際の子育てが想像以上に大変であると実感したとき

生まれたばかりの乳児の世話が想像以上に大変と感じる方は少なくありません。定期的な授乳や夜泣きに加え、体調の変化といった突発的なトラブルへの対処が求められることも増えます。慣れない生活に右往左往することもあるでしょう。

このように出産後に生活スタイルが大きく変わって子育ての大変さを実感したとき、「このような状態では仕事に復帰できないのでは」と転職を考えることがあります

働き始めてから時短勤務などが認められなかったとき

出産前は無理なくこなせていたフルタイムでの労働や残業が、出産後には保育園の送迎時間などの都合で難しくなるかもしれません。それを見越し、出産前に会社に時短勤務制度があることを確認し、そのような働き方を希望すると伝えてから産休・育休に入る方も多いでしょう。

しかし実際に復帰してみたら、同時期に退職などが相次ぎ、上司に時短勤務制度の利用を認めてもらえなかったというケースもあるようです。このような場合、仕事と子育ての両立をこなすための時間を確保するため、転職を考え始めることがあるでしょう。

産休・育休明けで復帰した職場の雰囲気が変わっていたとき

産休・育休明けに復帰したものの、職場の雰囲気がガラッと変わっていることもあるかもしれません。

長期間にわたって育休を取得できる企業も増えています。そのため、長い育休中に人事異動で上司が代わった、組織改編が行われた、事務所が移転していたなど、職場の雰囲気が出産前と大きく変わってしまうこともあり得ます。

出産前と同様に仕事をしようと復帰したにもかかわらず、慣れない職場の雰囲気に不安を感じ、転職を考えるにいたることもあるでしょう。

自宅や保育園から職場が遠くなったとき

出産後に引っ越しをして職場が遠くなったとき、小さな子どもがいる状況で出勤や退勤に時間がかかるのは望ましくないと考えるケースがあるでしょう。子どもに何らかのトラブルが起きたとき、すぐに駆けつけることが難しいためです。

また、保育園を利用するうえで職場との位置関係が不便になってしまった場合、転園の難しさから転職を優先することもあります。

出産後の転職先選びにおける5つのチェックポイント

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出産後の転職は比較的難易度が高い傾向にあり、体力面でも精神面でも大きな負担を感じやすいでしょう。しかし現職を続けることも負荷が大きいのであれば、転職によって状況を好転させられるかもしれません。ここでは、出産後でも働きやすい企業の選び方を解説します。

1.キャリアやスキルを活かせるか

出産後に限らず、内定を獲得するにはこれまでのキャリアを活かせる転職先を選択するのがおすすめです。採用に有利になるだけではなく、転職後に一から新しい仕事を覚えるよりも負担が少ないメリットもあります。会社に貢献できている実感も得やすく、プレッシャーなどといった精神的な負担も軽減できるでしょう。

2.育児に理解があるか

出産後の転職を成功させるには、必要最低限、育児に理解のある職場を選ぶことは欠かせません。育児に理解のある職場かどうかを見極めるためにも、次のような点をチェックしてみてください。

  • 実際に子育て中の従業員が働いており、育児中に利用可能な福利厚生制度が充実している

  • 残業が少ない
  • 基本の退社時刻の設定が早い
  • 子どもの病気といった理由をはじめ突然の有休申請でも受け入れ可能な環境が整っている

従業員に子育て中の女性が多ければ、それだけ育児に理解のある職場だといえます。子どもに関するトラブルで有休を取得したときも、さりげなく仕事のフォローをしてもらいやすい環境が整っている場合が多いでしょう。

もし子育て支援制度があっても実際の職場に子育て中の女性が少なければ、「制度はあっても利用実績がない」可能性があります。

3.自宅や保育園から通いやすいか

通勤時間は、いわばデッドタイムです。通勤時間が1時間違えば、その分いまよりも早く家や会社を出なくてはいけなくなる恐れがあります。保育園や会社の場所に合わせて、引っ越しをする方もいます。

出勤途中で保育園に子どもを預けてから職場に通うことを考えると、自宅や保育園の最寄り駅の沿線にある職場を選択するのが理想でしょう。

4.時短勤務やフレックスタイムを導入しているか

時短勤務やフレックスタイム制度など、働き方を柔軟に選びやすい企業を選ぶのもポイントです。柔軟に働ける企業であれば突然の有休取得や早退にも対応してもらいやすく、またその分の仕事を別日に振り替えることもできるでしょう。

なお時短勤務に関しては、「育児・介護休業法」で「3歳に満たない子どもを育児する者が申請した場合、労働時間は原則1日6時間まで」とすることが義務化されています。ただし育休制度と同様、労使協定による除外が可能となっているため、制度の適用条件は事前に確認しましょう。

5.リモートワークに積極的か

リモートワークに積極的な企業もおすすめです。自宅でのリモートワークが可能であれば子どもの様子を見ながら働けるので、保育園やベビーシッターを利用できないときでも柔軟に対応できます。

ただし、リモートワークを希望するときは快適な労働環境を自宅に整えられるかも大切です。企業によってはリモートワークを推進するためにパソコンやWi-Fi機器などを貸与しているケースもあるので、確認してみましょう。

出産後の転職活動を成功させるコツ

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出産後の転職活動は育児と同時進行となるため、まとまった時間を確保できずに頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。転職活動をよりスムーズに成功させるためには、事前準備が大切です。ここでは、出産後の転職活動を成功させるコツを5つ紹介します。ポイントを押さえて計画的に行動できれば、理想のキャリアを形成しやすくなるでしょう。

出産前にスキルレベルを可能な限り高める

まだ出産前の状況であれば、なるべくいまのうちにスキルレベルを高めておくとよいでしょう。自身の市場価値を高めておくと、出産後の転職活動をスムーズに進められるようになります。

また、出産後に現職に復帰する場合でも、高レベルのスキルを保有していることは強力な武器になります。「一度は職場を離れたとしても、また戻ってきてほしい」と思われるような人材になれれば、休業するうえでかかり得る精神的な負担も減らせるでしょう。

キャリアアップにつながる資格を取得する

できれば出産前、育休中も余裕があればキャリアアップにつながる資格を取得するのがおすすめです。選考に有利になるのはもちろん、転職後のキャリア形成にも役立ちます。

取得する資格は、転職を希望する職種で評価されるものを選びましょう。選考の際に、キャリア展望とともに資格取得の旨をアピールすれば、「確固たるビジョンだけでなく向上心や実行力もあり、会社に長く貢献してくれる優秀な人材」と評価されやすくなります。

たとえば、コンサルタント系の職種であれば中小企業診断士や公認会計士など、IT系の職種であればデータベーススペシャリストや情報処理安全確保支援士など実務に役立つ資格取得を目指すとよいでしょう。

自分のライフスタイルに合った働き方を選択する

雇用形態には、正社員のほかにもパート、派遣社員などさまざまあります。いずれもメリット、デメリットの両面があるので、自分に合った働き方を柔軟に模索しましょう

出産後の転職ではパート勤務で子育てを優先してキャリアをつなぎ、ゆとりができたらフルタイムに復帰する方法や、派遣社員として働きながら夏休みの長期休暇には一時的に契約が途切れるように調整する方法を選ぶ方もいます。

出産後の転職は転職エージェントの活用がおすすめ

出産後の転職活動は慣れない育児と並行することもあり、思うように進まずに悩んでしまう方も少なくないでしょう。そのようなときは、転職エージェントをご活用ください。

マイナビエージェントでは、担当のキャリアアドバイザーが転職活動を全面的にサポートいたします。希望に沿った求人選びから面接日や入社日の調整まで代行するので、転職活動を効率よく進められます。相談だけの利用も可能なので、出産後の転職にお悩みを抱いている方はお気軽にお問い合わせください。

まとめ

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出産後の転職は子育てと並行する必要があり、心身ともに大きな負担がかかってしまいかねません。また、企業側からも厳しい目で見られる可能性があるため、転職を成功させるには事前対策が不可欠です。

子育てと並行しての転職活動が難しい、子育てに理解のある転職先を見つけられないとお悩みの方は、ぜひマイナビエージェントをご活用ください。転職事情に精通した専任のキャリアアドバイザーが、あなたのキャリアやスキルを活かせ、かつ子育てに理解のある企業をご紹介します。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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