更新日:2023/12/14
管理職にとって大切な力であるマネジメント力。しかし、どうしたらその力を発揮できるのか、どういった点を意識していけば良いのか、悩むところですよね。「誰にどんな仕事を振って、どんなスキルを伸ばすか」「メンバーのタスクをどう管理するのか」さまざまなポイントで選択を迫られるでしょう。
そこで、円滑に仕事を進行できるマネジメント法を、リーダーに求められる3つのポイントで解説します。
目次
仕事をしていくにあたって、目標が不明確なままだと不安が生まれ、十分なパフォーマンスができなかったり誤った判断をしたりと、成果に結びつきにくい状況が生まれます。
成果をあげるためにも、まずは案件に対する目標値や目的はメンバーにしっかりと提案し、明確化させておきましょう。また、常に目標を確認できるように明文化したうえで、全員が簡単に見れる場所に共有しておくことが大切です。議事録やメールなど埋もれやすい場所だけに記載するのはやめておきましょう。
また、案件の状況によっては目標が変わったり、達成が見込めなくなったりする場合などもよくあるでしょう。その際に判断がブレないよう、目標に対してどういった点を核とするのか、どこまでを譲り、どこまでを守るのかなど余地を作っておくことも大切です。
予定通りに進行できない時には、結果を急ぎ過ぎず、そうした余白をうまく活かして、フレキシブルな対応で切り抜けることも必要です。
部下のスキルを伸ばすためには、個人に適した分量・質のタスクを任せることが大切です。
自分でやった方が早いと言って上司が仕事を抱えすぎたり、成長のためと言って部下に任せすぎたりするのはNG。任されることが少なすぎると部下は「私は必要とされていないのでは」と無力感を感じてしまい、反対に多すぎるとキャパオーバーして進行に影響が出てしまいます。
作業分量に関する線引きについては、普段から密にコミュニケーションをとって、適度に負荷がかかるちょうどいい地点を探りましょう。
また、案件に関する意思決定のどの部分を任せて、どの部分を上司が決定するかもポイントとなってきます。たとえば、案件の期限や優先度、最低限の到達目標や案件の背景などについては事前にきちんと明確化したうえで共有すべきでしょう。既に決定している項目を部下が自分で調べることは時間のロスにつながります。
一方で、どのようなプロセスで達成するか、業務時間をどう使うかなどの意思決定は部下に一任することで、部下が自分の力で考え、目標を達成するための力を養うことができるでしょう。
もちろん要所で上司が意思決定をし、進行をサポートすることは大切ですが、重要な意思決定の機会をすべて奪ってしまうと、部下の自主性が損なわれてしまいます。自分の力と意思決定で目標を達成することで、部下のモチベーションアップにもつながります。任せる部分と任せない部分のメリハリをうまくつけて、成長を促すことが大切です。
メンバーのタスクは、基本的には「バックログ」「Trello」などツールで管理し、誰が何を進行しているのかなど可視化しておくことが大切です。
全体像が見えないと、曖昧なタスクが生まれて進行が遅れたり漏れたりする場合があります。また、疑問点が生まれたり急なタスクが生まれたりした際に、誰に聞くのか、誰に任せたら良いのかの判断が遅れるといった障害もあります。ツールで管理できるところはツールに任せ、本質的な部分に時間を使えるようにしておきましょう。
また、ツールの管理・運用が適当になって余計な手間にならないように、運用方針を事前に決めて、メンバーに周知し、皆でしっかり守りながら使うことがポイントです。
しかし、実際の業務はツールだけでは見えない部分もあります。ツール使用と同時に適度なコミュニケーションで進捗を確認することも大切です。たとえば、スケジュール上では問題がないものの、部下がかなり無理をしてタスクを消化しているといった場合には、対面コミュニケーションでのサポートが必要でしょう。その場合遅れていることを指摘するだけではなく、まずは現状を冷静にヒヤリングし、解決に向けて対話をしましょう。
また対面が苦手、という部下には、個別に話をするなど、話しやすい雰囲気を作ってあげることも大切です。そうした細やかな配慮ができるのも女性管理職ならではの強みといえます。
ツールによってスムーズに進むコミュニケーション、対話によってスムーズにコミュニケーションは異なるので、意識して使い分けていきましょう。
目標を設定したり意思決定をする決定力、メンバーをサポートしたり評価するためのコミュニケーション力、進行を管理しイレギュラーにも対応できる計画力がリーダーとして求められるスキルになります。
部下やチームをマネジメントする際には、さまざまな立場と視点を持って方法を考えていく必要がありますが、これらのポイントを意識して取り組んでいきましょう。
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