更新日:2024/03/22
この記事のまとめ
忍耐力は、仕事のあらゆる場面で必要とされます。そのため、転職活動において、自己PRとして忍耐力をアピールすることは効果的です。
ただし、伝え方ひとつで「単に我慢をしていただけ」と捉えられてしまう場合もあります。ここでは、自己PRとして忍耐力を挙げるときに気を付けるべきポイントをご紹介します。
目次
忍耐力とは、辛い、苦しい、怒りなどの感情に耐える力のことです。そのため、忍耐力をアピールする人物に対して、採用担当者は以下3つの印象を持ちます。ここでは、忍耐力が自己PRで高く評価される理由を確認しましょう。
忍耐力のある人物は、何事においても途中で放り出すことはなく、地道に最後までやりきる特性を持っていると判断されるでしょう。
仕事を続けていれば、問題に直面することがたびたびありますが、忍耐力のある人物は問題から逃げることなく、どっしりと構えて解決に挑みます。そのような姿勢は会社に貢献をもたらすだけでなく、本人の成長にもつながります。そのため、忍耐力のある人物は、ポテンシャルの高さまで見込まれるのです。
ネガティブな考え方にとらわれると挫折をしやすいことから、逆説的に「忍耐力のある人物=ポジティブ」と捉えられやすい傾向があります。ポジティブであることは向上心や前向きな姿勢につながりやすいため、これもまたポテンシャルの高さとして評価されるでしょう。
また、チーム制の仕事であれば、チームの雰囲気づくりや緩衝材的な役割にぴったりといった印象も高評価になるポイントです。
忍耐力がある人物は問題に立ち向かう能力があることや、ポジティブな印象を与えるため、早期退職リスクが低いと判断されます。企業は育成コストが無駄になることを恐れているため、長く働き続けてくれるかどうかは選考において重要なポイントです。
ただし前職の勤続年数が短い場合には、この点において説得力に欠けてしまうのが難点。忍耐力ばかりを押し出すのではなく、キャリアパスを見据えた計画的な転職であることもしっかりとアピールすることが大切です。
自己PRで忍耐力をより効果的にアピールするために必要な4つのポイントをご紹介します。
これまでの経験の中で、辛く感じたことを具体的なエピソードとして取り上げてみましょう。それがどのような状況で、どれだけ辛いものであったかを伝えるとより効果的です。本当に辛い経験であれば、真の忍耐力が試される場面であったと、採用担当者もイメージがしやすくなるでしょう。
また、エピソードを伝えるときには、「なぜ忍耐強くいられたのか」という理由も一緒に伝えるのがおすすめです。明確な理由を挙げることで、説得力が増します。
「顧客の高い要望に応えることができた」「非常に短い納期に商品を間に合わせた」「理不尽なクレームに遭うも、結果的には評価を得られた」といった具合に、仕事において忍耐力を必要とされる場面は多岐にわたります。こうした状況のうち、その企業や職種が求める忍耐力がどのようなものかを判断し、アピールすることも大切です。
また、忍耐力というと、「耐えること」に目がいってしまいますが、転職活動における忍耐力は、耐えた後の結果もセットであることを覚えておきましょう。結果が伴わないのであれば、「ただ我慢をしただけで、結果を出せない人」というマイナスイメージにしかなりません。忍耐を強いられる場面において、できることとできないことを判断し、計画を立て直したからこそ成果を得られたと、しっかり伝えられるようにしましょう。
繰り返しになりますが、忍耐力は単なる我慢ではありません。状況と結果を整理せずにまとめた文言が、「辛くても我慢し続けた」という意味に捉えられてしまうような内容になっていることが多々あります。
「辛い」「我慢」といったワードが、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまうこともないとはいえません。ただ辛くても我慢し続けたということは、「本人の力でトラブルを回避できる能力がないのでは?」、あるいは「ストレス過多で心身に支障をきたすのではないか?」「無理をしすぎるタイプなのではないか?」など、不安要素として捉えられてしまうこともあるのです。
辛い、苦しいだけではなく、それをどのように乗り越え、結果を導き出すことができたか。逆境をプラスに転換させる内容を心掛けることで、忍耐力は大きなアピールポイントにつながります。
忍耐力は我慢強さとして高評価を受けやすい一方で、受け身の印象を与えてしまう恐れもあります。自発的に行動ができる人間であることのアピールも欠かさないようにしましょう。
コツとしては、問題に直面したときの考え方や対策などを、具体的なエピソードとともに説明することです。また、それに伴って得たことや成長できたことまでアピールできれば、ポテンシャルの高さを裏付けられるでしょう。
自己PRで高評価とされることから、忍耐力をアピールする応募者は少なくありません。ライバルに差をつけるのであれば、忍耐力という言葉を使わずして、採用担当者に「忍耐力がある人物だ」と評価される自己PRを考えてみるのもよいでしょう。
言葉を言い換えるのであれば、たとえば「粘り強い」「継続力がある」「協調性がある」「不屈の精神を持っている」「精神的にタフである」などの表現があります。自己PRで使うエピソードに合った表現を探してみましょう。
最後に、自己PRで忍耐力をアピールするための例文をご紹介します。
【例文】
私の強みは、誰よりも粘り強く、目標を達成するための強い気持ちを持っている点です。前職では営業を担当しておりました。営業にとって必要な忍耐力とは、単に我慢するということではなく、耐え抜いた結果として、思った以上の成果を上げることだと考えています。営業として目標達成するため、誰よりも多くお客様と対応し、営業成績トップを勝ち取ったこともあります。
目標の数字に対する粘り強さばかりではなく、お客様からのクレーム案件が持ち上がった際も、ご説明のために何度も何度も足を運びました。結果的にお客様のお許しを頂き、真のニーズを引き出せたことで、その後、大型受注へと結び付けることができました。
御社においても、この粘り強さを活かして、必ずや良い成果を上げ、大きく貢献したいと考えています。
【例文】
忍耐強さは誰にも負けないと自負しております。現職では営業サポート業務を担当しており、営業職を支える立場として、粘り強く業務を遂行しています。内勤ではありますが、営業担当の代理としてお客様とお電話で対応することもあり、お客様のニーズに応えるべく努力することを怠りません。
あるとき、システムトラブルにより、1ヵ月分のデータが消えてしまうということがありました。この際は、5日間に約2,000枚の伝票をコツコツと手入力し、なんとか月末の処理に間に合わせることができました。
御社におきましても営業職を支え、大きな売上につなげていくため、地道な努力を続けることで、貢献していきたいと考えております。
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忍耐力は、転職活動の自己PRでアピールするには適切な能力です。ただし、ポジティブなイメージとして伝えることを心掛けてください。
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