更新日:2024/04/04
この記事のまとめ
転職活動で面接を受ける際には、誰でも少なからず緊張します。ですが、緊張してうまくアピールできず、面接官の評価を下げてしまうのはもったいないといえるでしょう。面接での緊張を和らげるためには、なぜ緊張してしまうのか理由を把握し、対策をすることが大切です。
そこで今回は、面接で緊張してしまったときのよくある症状や緊張してしまう理由のほか、緊張を緩和するために心がけたいポイントをご紹介します。
目次
面接中に緊張をしてしまう理由はどこにあるのでしょうか。理由が分かれば、緊張を和らげるための解決策を見いだせるかもしれません。まずは、面接で緊張してしまう理由をいくつかご紹介します。
初対面の人と話すというのは、たとえ面接でなくても、ある程度緊張するものです。同様に、初めての場所というのも、行き慣れた場所よりも緊張しやすい環境であるといえるでしょう。
採用担当の面接官とは初対面ですし、面接が行われるのも初めて訪れる場所となります。そのため、強い緊張を覚えることがあるのです。
志望動機や自己PR、長所・短所といった面接で主に聞かれる質問は、日常生活で話す機会が少ないものです。日常的に話していることであれば緊張せずに話せても、慣れない話題を相手に分かりやすく話すとなると、うまく話せるかどうか自信が持てずに、不安や心配から緊張してしまうことがあります。
採用面接の結果が重要であると思うほど、緊張は強くなるものです。人によっては転職後数年、あるいは定年までの長いあいだの勤務先が決まるわけですから、人生の転機となるかもしれません。
面接での受け答えで人生が決まると思えば、プレッシャーも大きくなり、緊張してしまいます。「受かりたい」と思う気持ちが強ければ強いほど、余計に緊張してしまうことがあるでしょう。
面接で強い緊張を感じたときに、どのような症状が出やすいのかまとめました。症状を起こさないために、注意すべき点を解説しますので、事前にチェックしておきましょう。
人によっては強い緊張にさらされると、気分が悪くなってしまうことがあるでしょう。体調によっては頭痛などが起こるケースもあり、面接に集中できなくなってしまう恐れがあります。
緊張すると気分が悪くなってしまう方は、前日は十分な睡眠をとるなど、体調を整えておく必要があるでしょう。
緊張したときの症状として、頭が真っ白になってしまう場合があります。面接で頭が真っ白になると、言いたいことをうまくまとめられなくなってしまったり、何を伝えようと思っていたのかが分からなくなってしまったりするでしょう。
面接前の時間は余裕を持って過ごし、直前に深呼吸をするなど、できる限りの対策をする必要があります。
声の震えも、緊張によって引き起こされることが多い症状です。自分の言葉で自己PRや志望動機の説明などをしなければならない面接において、声の震えはできるだけ避けたい症状でしょう。
多少声が震えていたとしても、面接官はそれほど気にしないかもしれません。ですが、声の震えによって余計に萎縮してしまい、どもってしまうこともあります。こうなると、言葉が聞き取りにくくなってしまって、面接官にしっかりと自己PRができないケースも少なくありません。
面接では、ハキハキと聞き取りやすい声で、早口になりすぎない速度を意識して話すことが重要です。声の震えによって、スピードや声の大きさが損なわれないように、繰り返し練習するなど対策が必要でしょう。
続いては、面接の緊張を和らげ、できるだけ落ち着いて自分の力を発揮するための対策をご紹介します。面接で緊張しすぎてしまうという方は、実践してみてください。
面接本番で緊張しないためには、何度も同じような環境を体験しておくのがおすすめです。面接と同じ体験をするのに有効な手段として、転職エージェントの模擬面接サービスを受けてみてはいかがでしょうか。実際の面接と同じような雰囲気で練習することで、本番の緊張を軽減する効果が期待できます。
当日ハキハキと話せるように、発声の練習をしておくのも効果的です。姿勢を正して下腹部に力を入れる感じで話すと、自然とよい声が出ます。声のトーンを意識しすぎたり、無理に大きな声を出したりする必要はありません。声は自分を表現する手段ですから、自分らしい声で面接に臨めるよう対策することが大切です。
緊張すると、どうしても表情が硬くなってしまうので、笑顔を作る練習もしておきましょう。素敵な笑顔は、相手へよい印象を与えます。鏡を見て笑顔が不自然でないかチェックをしたり、顔の筋肉をほぐすエクササイズをしたりして、本番で好印象を与えられるよう工夫してみてください。
面接本番で練習どおりの受け答えをするために、回答内容を覚えてしまうくらい繰り返し言葉にして、練習するのも効果的です。繰り返し練習を行い、伝えたい内容が自然と口から出るようになれば、面接で緊張していてもアピールポイントを伝えられます。
ちなみに、「志望動機は」「自己PRは」「長所・強みは」「転職理由は」「将来の夢は」など、カードに質問を書いて裏返し、引いた質問に対する答えをスムーズに答えるという練習方法もおすすめです。練習で質問の順序をいつも同じにしていると、違う順番で質問をされたときに対応できなくなることがあります。
練習の際、回答をそのまま丸暗記する方法はおすすめできません。暗記した内容を完全に思い出そうとすると、言葉につまったり沈黙が続いたりする恐れがあります。丸暗記ではなく、イメージやストーリーを活用するなど、要点を意識した練習を取り入れると本番でも臨機応変に対応できるでしょう。
面接では、ミスをしてはいけないと思うあまりに、まったく話せなくなってしまったり、しどろもどろになってしまったりする場合があります。しかし、ミスをしてしまっても、「すみません、間違えてしまいました」と素直に伝えて言い直すことができれば、「ミスをリカバリーできる」という評価を得られるかもしれません。
面接は、面接官と応募者の対話によって成り立つものです。緊張していたとしても、きちんと相手の話を聞き、誠実に答えることができれば、面接官もしっかり評価をしてくれるでしょう。
「絶対にミスをしてはいけない」と思い込むのは逆効果になる場合があります。ミスをしないことより、面接官の話を聞くこと、自分の意思を伝えることが大切であると考えてください。
緊張で声が震えてしまったときや、口ごもってしまったとき、無理に取り繕おうとするのではなく、素直に「すみません、緊張しています」と伝えてしまうのも効果的です。「緊張している」と伝えて笑ったり、少し息を抜いたりすることで、緊張がほぐれて自然なやりとりができることがあります。
面接において、素直に自分のすべてをさらけ出すことが、常にプラスに働くとは限りません。しかし、素直に自分の状況を伝えることで緊張がほぐれ、雰囲気が和らぐ場合があることを覚えておいてください。
面接において、緊張は必ずしも悪いものではありません。緊張することによって、集中を切らすことなく面接に挑めるという側面もあるのです。
緊張を悪いものだと思いすぎると、不安や声の震えといった症状が強く出てしまう恐れがあります。緊張を味方につけるつもりで面接に挑んでみるというのもひとつの方法です。
対策や準備をしっかりと行っても、面接当日は緊張するものです。特に普段から緊張しやすい方は、当日は気持ちを落ち着かせるのが難しいのではないでしょうか。
そのような方へ向けて、リラックスして本番に挑めるよう、いくつか大切なポイントをご紹介します。面接当日もできる限りの対策を行い、少しでも緊張を和らげましょう。
人は緊張すると、自然と早口になりやすいといわれています。さらに、緊張状態に置かれているあいだは、早口になっていることになかなか気がつかないものです。そのため、面接中は、ゆっくりと落ち着いたスピードで話しましょう。
話し方だけでなく、動作もゆっくりを心がけると、自然とリラックスできます。受付、入室、着席といった面接までの一連の流れを落ち着いて行うと、緊張がほぐれやすいので試してみてください。
当日はゆとりをもった行動を心がけ、早めに企業に到着するようにしてください。到着が早すぎるとマナーに反してしまいますが、5分前までには会場に着いているのが望ましいでしょう。面接までに心を落ち着ける時間をもつと、少し緊張がほぐれます。
ここで身だしなみの最終チェックをしておけば、乱れのない服装で面接に取り組めるので安心です。時間に追われてしまうと、心の余裕もなくなります。落ち着いて面接を受けるためには、ゆとりのあるスケジュールを組むのがポイントです。
面接では、面接官から「緊張していますか」と尋ねられるケースも珍しくはありません。その際、どのような意図があるのかと不安になったり、素直に緊張を認めてよいのか戸惑ったりする方も多いでしょう。
ここでは、緊張していますかと尋ねられた際の答え方をご紹介します。本番で質問されたときの参考にしてください。
一般的に、面接官が緊張しているかを尋ねるのは、相手の緊張をほぐしたいという意図があるからです。応募者がリラックスしてくれれば、自然体の姿を見られます。自社へマッチする人材かを判断するために、応募者には伸び伸びと本来の実力を発揮してもらいたいのが面接官の本音でしょう。
そのため、正直に緊張を認めることで、マイナスの評価につながるケースはほとんどありません。緊張しているのであれば、それを素直に認めましょう。
緊張しているかを尋ねられた際、「緊張しています」の一言で終わると、会話が終了してしまいます。それでもよいのですが、その後の会話が続くとなおよいでしょう。
たとえば、「緊張しないように音楽を聴いてリラックスしてきたのですが......」と続ければ、「どのような音楽を聴くのですか」などの世間話につながります。
「緊張しない方法を実践したのですが......」と答えると、「どのような方法を試したのですか」といった、コミュニケーションのきっかけになるかもしれません。ある程度、世間話で緊張がほぐれると、面接がスムーズに進むので実践してみてください。
転職活動で、何回か面接を受けているうちに、自然と緊張の度合いは軽減されます。イレギュラーな質問をされることにもある程度慣れますし、回答の仕方を磨いていくことも可能です。
何回か面接を重ねることで、どうすれば緊張しないか、自分に合った対処法が見つかる場合もあるでしょう。それでもやはり面接で緊張してしまうという方は、転職エージェントの面接対策サービスを利用するのがおすすめです。
マイナビエージェントでは、業界に詳しいキャリアアドバイザーが模擬面接を行っています。応募企業の面接の傾向を把握したうえで、適切な話し方など、客観的な視点でアドバイスが可能です。面接の不安を軽減し、万全の状態で本番を迎えることができるようサポートしますので、ぜひご利用ください。
面接は転職の成否を左右するものですから、普段以上に緊張してしまう方も多いでしょう。面接官という初対面の相手と、普段話さないような対話をするという状況で緊張してしまうのは、仕方のないことです。
面接でよいパフォーマンスを発揮し、面接官に好印象を与えるためには、事前に対策を行いましょう。たとえば、前もって回答内容を練習したり、発声や笑顔のトレーニングをしたりすれば、緊張せずに面接に取り組めるかもしれません。それでも面接時の緊張が不安な方は、転職エージェントの模擬面接を活用してみてはいかがでしょうか。
マイナビエージェントの模擬面接は、本番と同じ形式で行います。一連の流れを疑似的に体験しておくと、本番での緊張を軽減する効果が期待できます。緊張や不安を取り除き、自信をもって面接に挑みたい方は、ぜひマイナビエージェントのサポートをご活用ください。
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