更新日:2024/04/04
転職活動の面接において、「最近読んだ本」について質問されるケースがあります。
一見すると、採用とは無関係に思えるようなこの質問。一体どのような意図があるのでしょうか。また、望ましい回答例についても併せて解説していきます。
目次
まずは、面接において最近読んだ本を聞く、面接官の意図について見ていきましょう。
最近読んだ本の説明を通して、応募者の論理的な説明能力を見たいと考えている場合があります。
ビジネスにおいては、人とコミュニケーションをとる際、論理的な説明が非常に重要視され、ありとあらゆる職種で必要になる能力といっても過言ではありません。
人に何かを説明する際に、わかりやすく伝えることができるかどうかというビジネスの基本的な能力を、この質問から推し量ろうとしているのです。
そもそも、読書をする習慣が身に付いているのかを知りたいケースもあります。
人は読書を通して、新たな知識や表現方法、感性などを養うことができます。そのため、読書習慣があるということは、それだけ多様な知識を持っていることの証明であり、知的好奇心の高さを示す材料にもなるのです。
向上心のある方は、どの会社にとっても貴重な存在ですから、面接官はその部分を見抜きたいと思っています。
場合によっては、単純にあなたの人柄を知りたい、面接の緊張した雰囲気をほぐしたい意図で最近読んだ本を聞くこともあります。
これから続く面接のアイスブレイクとして、どのような本を読んでいるか聞きたいという意図もあります。
それでは、実際に最近読んだ本を聞かれたときは、どのように回答すればいいのでしょうか。
質問の意図がどのようなものでも、回答には最低限入れておくべき情報があります。
それが、「題名・作者」「内容」「選んだ理由」「感じたこと・活かしていること」の4つです。最低限、この4つの情報がないと、論理的な説明にすることができません。
特に重要なのは、「内容」と「感じたこと・活かしていること」です。前者は論理的な説明能力を、後者は自分自身の人柄をアピールすることができます。
私が最近読んだのは、○○という人が書いた「△△」です。
これは、マーケティングに関する本で、効果的なマーケティングの手法を実例付きで紹介しつつ、その根底にある考え方や、ものの見方を説明した内容になっています。
この本を通して、マーケティングの基礎や活用例について学ぶことができました。将来はマーケターを目指しておりますので、この本で得た知識を今後の仕事にも活かしていきたいと考えています。
最近読んだ本を聞かれたときに、絶対にしてはいけないことはシンプル。それは、背伸びをせずに、嘘の回答をしないことです。
読んでもいない本を無理矢理説明しても、論理的に説明できず、相手にも読んでいないことが必ずばれてしまいます。そうなると、評価を大きく下げることになってしまいます。
気に入られるために嘘をつくのではなく、自分が本当に読んだ本を、自信を持って紹介するようにしましょう。
最後に、最近読んだ本に関する質問に対し、どういった本を紹介すればいいのかについて解説します。
最近読んだ本という質問だからといって、必ずしも直近で読んだ本を挙げる必要はありません。
昔読んで、特に印象に残っている本があれば、それを題材にしましょう。自分の中で特に感動した一冊であれば、熱量のこもった説明ができるはずですし、そうした内容のほうが、面接官もより興味を持ちやすくなるはずです。
定期的に本を読んでおり、直近で読んだ本があるのなら、その一冊を題材にするのもひとつの手です。
記憶が新鮮なので、本の内容や感じたことを、より具体的に説明できると思いますので、面接官の印象もより良いものとなるでしょう。
これから何かを読もうと考えている場合は、最近流行している一冊を読むのもいいでしょう。
流行やトレンドに敏感であることがアピールできますし、流行しているのであれば、面接官もその本を読んだことがある可能性が高いです。その場合、お互い意気投合しやすくなり、面接の空気もより良いものにできるかもしれません。
最近読んだ本に関する質問を上手に乗り越える一番の近道は、読書習慣をしっかりと持っておくことです。
活字にふれ、自分自身で内容を理解しまとめる行為は、面接のとき以外でも大いに役立ちます。
本を読み、そこから何を得られたかをしっかりと心にとどめておけば、自分自身の成長をさらに高めるきっかけになります。
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