有給消化中に転職先で働ける?注意点と無理のない転職スケジュールの立て方|求人・転職エージェント

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更新日:2025/04/10

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有給消化中に転職先で働ける?注意点と無理のない転職スケジュールの立て方

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この記事のまとめ

  • 有給消化中に転職先で働くことは現職と転職先の就業規則次第では可能だが、二重就労や雇用保険の二重加入などの問題があるため、両社への説明と了承が必要不可欠。
  • 無断で有給消化中に転職先で働くことには、懲戒処分の対象になる可能性や、両社の信頼を損ねる可能性があるなど、さまざまなリスクが伴う。
  • 円満な転職のためには、入社日や有給消化について、前もって調整しておくことが肝心。

効率的な転職活動には、スケジュールを立てて行動するのがおすすめです。中には、新しい環境への移行をスムーズに進めるために有給消化中に転職先で働き始めることを検討している方もいるでしょう。

しかし、現職の有給期間中に新しい職場で勤務することは、トラブルになる可能性があるため正確な情報を得ておくことが必要です。

そこでこの記事では、有給消化中に別の勤務先で働けるのか、というテーマを深掘りします。トラブル回避のためには、現在の勤務先と転職先の就業規則をしっかりと確認し、適切なスケジュールを立てることが重要です。転職を控えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

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有給消化中に転職先で働き始めても問題ない?

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有給消化中に転職先で勤務する場合は、いくつかの注意点があります。現職と転職先の就業規則においていずれも二重就労が認められていて、かつ両社への事前説明を行い了承を得ることが不可欠です。また、雇用保険の二重加入を回避するため、現職での資格喪失手続きを適切に行う必要もあるでしょう。トラブルを避けるためには、正確な情報を得ておくことがポイントです。

現職と転職先の就業規則で二重就労が認められていれば可能

二重就労とは、本業に加えてほかの業務にも従事している状態のことです。有給消化中は現職の雇用契約が継続している状態のため、期間中に転職先で勤務することは二重就労に該当します。トラブルなく働くためには、現職と転職先の両社の就業規則で二重就労が認められていることが必要です。

適切な手続きを踏まずに転職先で働き始めてしまうと、就業規則違反となる可能性が高く、懲戒処分のリスクが生じます。二重就労が認められていない場合、円満な転職を実現するために現職の退職日と転職先の入社日に十分な期間を設け、二重就労を回避しましょう。

二重就労が禁止の場合は転職先以外でのアルバイトもNG

現在の勤め先の就業規則で二重就労が禁止されている場合、有給消化中に転職先以外の職場でアルバイトやパートに従事することも二重就労に該当します。

有給消化中は雇用契約が継続しており、会社員としての立場に変わりはありません。そのため、就業規則で副業が禁止されていれば、アルバイトも規則違反に該当します。違反が発覚した場合、会社からの信頼を損ない、場合によっては退職金の減額、もしくは支給されなくなるリスクもあるでしょう。

トラブルを避けるためにも、有給消化中にアルバイトを検討している場合は、就業規則を確認することが重要です。また、前もって上司や人事部門に相談し、許可を得ておくことをおすすめします。

雇用保険は二重加入できないため手続きが必要

雇用保険は二重加入ができないため、有給消化中に転職先で働き始める場合は事前の手続きが必要です。通常、雇用保険の資格喪失手続きは、退職時に「雇用保険被保険者資格喪失届」を発行してもらうことで行われます。

しかし、有給消化中に転職先で勤務する場合は、退職前に事情を説明し、 資格喪失届を発行してもらう必要があります。

資格喪失の手続きを取っていない状況では、 転職先で新たに雇用保険に加入することができません。有給消化中に転職先での勤務を予定している場合は、現在所属している会社と綿密に連絡を取り合い、適切な時期に資格喪失手続きを行ってもらうことが重要です。この際、転職先の会社にも事情を説明し、入社日の調整を図ることが円滑な転職への近道といえるでしょう。

有給消化中の転職先勤務が発覚した場合はどうなる?

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二重就労の要件を満たさないまま、無断で有給消化中に転職先で働いてしまう行為には、さまざまなリスクが伴うため注意が必要です。ここでは、懲戒処分の対象になる可能性と、転職先からの信頼を損ねて入社が取り消されるリスクについて詳しく解説します。「有給消化中の転職活動」は問題ありませんが、二重就労については正しい知識を得ておくことが必須といえるでしょう。

懲戒処分の対象になる可能性がある

有給消化中の転職先での勤務は二重就労とみなされ懲戒処分の対象となる可能性があるため、正確な情報を把握してから判断することが重要です。二重就労が禁止されている企業でこれに違反した場合は、けん責や減給など、さまざまな処分が下される恐れがあります

最悪の場合解雇されるケースも考えられ、特に転職先が競合他社の場合は厳しい処分となるかもしれません。懲戒処分を受けると退職金や給与への影響だけでなく、その後のキャリアにも支障をきたす可能性があります。

信頼を損ね入社が取り消される可能性も

二重就労が発覚した場合、転職先企業からの信頼を大きく損ねる可能性が高く、内定取り消しや入社拒否につながるリスクがあることも押さえておきたいポイントです。

誠実さを欠く行為と受け取られ、人物評価が下り、配属先の変更や降格、試用期間の延長など、不利益を被る恐れも十分考えられます。現職と転職先の両方からペナルティーを課される可能性も否定できません。

有給消化中の転職先勤務を避けるには?スケジュールの立て方ポイント

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有給消化中の転職先での勤務を避けるためには、いくつかのポイントに注意しながら転職スケジュールを立てることが大切です。ここでは、計画的な転職活動の進め方や、二重就労を回避するための知識、有給期間の過ごし方など、スムーズな転職を実現するための具体的なアドバイスを3つ紹介します。

1.残りの有給数を把握し計画的に転職活動を進める

就業規則で認められていない二重就労を避けるためには、計画的な転職活動が不可欠です。まずは、残りの有給日数を把握しましょう。そのうえで応募書類の準備や面接対策、現職での引き継ぎなどを考慮した転職スケジュールを立てます。

状況により異なりますが、たとえば、応募企業の選定や履歴書・職務経歴書の作成に2週間、面接対策や企業研究に2週間、選考・面接を1ヵ月、内定獲得から入社までの期間を1ヵ月、その後は有給消化に充てるなど、段階ごとに目安となる期限を設けてスケジュールを立てるのも一案です。

転職先企業へは、早めに内定承諾後のスケジュールを共有し、入社日の調整を図りましょう。現職の上司にも、退職までのスケジュールを説明し、了承を得ておくことが円満退社のポイントです。

2.二重就労を回避するため退職日・入社日に関する知識を得ておく

退職日と入社日の数え方について理解しておくことで、二重就労を回避できます。退職日は、雇用契約が終了する日のことを指します。有給消化期間中も雇用契約は継続しており、雇用契約終了日まで有給消化をする場合、退職日は最終出社日ではなく「有給消化が終わる日」です

一方、入社日は、新しい会社での雇用契約が開始する日を指します。多くの場合、実際に出社する初日が入社日ですが、入社前研修がある場合などは研修初日が入社日となることもあるため、正しい情報を把握しておくことがトラブル対策として有効です。

退職日の翌日から入社日の前日までの期間を空けることで、二重就労のリスクを避けられます。入社日は転職先企業の就業規則などで定められているため、できるだけ早い段階で確認し、退職日との兼ね合いを調整しましょう。

3.有給消化中は転職準備をして有意義な時間を過ごす

有給消化中は、次の仕事に向けた充実した時間を過ごすことをおすすめします。新しい職場で必要となるスキルや知識の習得に努めたり、自分のキャリアビジョンについて熟考したりする機会として活用しましょう。

必要な資格の取得や、語学力の向上に取り組むのもおすすめです。自己投資の時間を確保できるのは、有給消化期間の大きなメリットです。

また、新生活に向けた準備を整えるのにも最適な時期です。引っ越しの手配や、通勤ルートの確認など、入社前に済ませておきたいタスクをリストアップし、計画的に実行しましょう。心身ともにリフレッシュし、新たなスタートに備えることが大切です。

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まとめ

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有給消化中に転職先で働くことは、現職と転職先の就業規則によっては可能です。ただし、二重就労や雇用保険の二重加入などの問題があるため、両社への説明を行いと了承を得ることが不可欠といえるでしょう。円満な転職のためには、入社日や有給消化について前もって調整しておくことが必要です。

スムーズに転職を進めるために、正確な情報収集は欠かせません。マイナビエージェントには、転職のプロであるキャリアアドバイザーが在籍しており、面接対策をはじめ、入社日交渉など転職活動の全てをサポートいたします。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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