面接で尊敬する人を聞かれる理由と正しい回答【例文あり】|求人・転職エージェント

更新日:2021/01/13

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面接で尊敬する人を聞かれる理由と正しい回答【例文あり】

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企業の採用面接では、「尊敬する人は?」という質問をされることがあります。何でもない質問のように思えますが、面接官によっては回答内容から応募者の人間性を読み取ろうとしている場合があります。
面接の合格率をアップさせたいという方は、面接で尊敬する人を聞かれたときの回答を準備しておくのが有効です。
ここでは、面接官が尊敬する人を尋ねる理由と、その回答例をご紹介します。

目次

面接官が尊敬する人を聞く理由

面接官が尊敬する人を聞くのは、主に次のような理由からです。これらを踏まえて自己PRできるよう、回答を考えておきましょう。

現状の自分を分析できているのかを知りたい

尊敬する人について考えるとき、自分に持ってないものや今後なりたい姿を想像することがあるでしょう。
面接官は、尊敬する人を聞くことで、応募者が自分にどのような能力が不足していると考えているのか、また、身に付けたいと考えているのか、現状の自分を分析できているのかを知ろうとします。

パーソナリティを知りたい

面接官は人柄や価値観といったパーソナリティを知る目的で、尊敬する人について聞く場合もあります。
人が誰かを尊敬する人物として名を挙げる以上、必ずその理由があるはずです。「強いリーダーシップを持っている」「理想を実現するための努力を怠らない」といった、その人物のどの部分を尊敬しているのかを知ることで、あなたが大切にしている価値観を知ることができます。

尊敬する人はどの企業でも質問される?

厚生労働省は「公正な採用選考の基本」において、企業が面接で尊敬する人を聞くことについて、就職差別のおそれがあるので配慮が必要であるという見解を述べています。
それは、本人の思想・信条に関わることだからというのが理由であり、近年では尊敬する人について質問することをタブー視する企業も見られます。
しかし、尊敬する人について知ることは、本人の価値観やパーソナリティを図る上で有効であるため、面接で質問する企業もあるのが実情です。

面接で尊敬する人を回答する際のポイントと注意点

続いては、面接で尊敬する人を聞かれたときのポイントと注意点をご紹介します。

なぜ尊敬しているのかを具体的に伝える

「面接で尊敬する人は?」と質問されたときは、父親や上司など、身近な人物であっても、大きなビジネスを生み出した実業家など、著名人であっても構いません。
ポイントとして、なぜその人物を尊敬しているのか、どのような能力に憧れるのかということを、具体的に伝えることが大切です。また、尊敬する人を見習って、自分はどうなっていきたいと考えているのかを伝えてもいいでしょう。

マイナスイメージで語られることが多い人物名はなるべく避ける

尊敬する人について回答するときの注意点として、一般的にマイナスイメージで語られることの多い人物は控えるのが無難です。たとえば、ヒトラーやスターリンなどは、面接官によっては心証を悪くするおそれがあります。
また、革命家や一部の宗教家の名前を回答した場合、「偏った思想の持ち主なのでは?」と疑念を抱かれる可能性がありますから、これも避けたほうがいいでしょう。

好きな人を答えるのではない

「尊敬する人」と「好きな人」を、混同してしまわないようにすることも大切です。尊敬する人として大好きな友人の名前を挙げた場合、尊敬している理由を聞かれたときに、適切な回答ができない場合があります。ある人物を尊敬している理由と好きな理由は、一致するとは限らないからです。

その人物から受けた影響を具体的に述べる

面接で尊敬する人について回答する際には、その人物の行動や姿勢を見て、自分自身の行動を変えたといったエピソードを、具体的に伝えることで面接官にアピールすることができます。
また、面接官はあなたが尊敬する人物について、知らない可能性もあります。その場合は、尊敬する人が持つ資質や手掛けた仕事、その成果についても、簡潔に説明するようにしましょう。

尊敬する人を聞かれたときに効果的にアピールするときの例文

続いて、面接で尊敬する人を聞かれたときの回答例をご紹介します。参考にして、自分なりの回答を考えておきましょう。

尊敬する人が前職あるいは現職の上司である場合

私が尊敬する人物は、現職の上司です。社内では私たち部下の行動や考えを理解していて、足りないところや危ういところがあれば的確なアドバイスをしてくれます。部下を信頼して大きな商談も任せてくれますし、少々危ないと見れば、事前の準備に手を貸してもくれます。
仕事には厳しいものの、ミスやエラーに対しては叱責ではなく、原因究明と再発防止をともに考えてくれます。この懐の深さは、部下が思う存分動き、安心して仕事に邁進できる大きな要素です。人として社会人として、私自身この人のようになりたいと常々思っています。

<解説>

前職の上司を挙げることで、職場で良好な人間関係を築けていたと面接官に感じさせることができます。また、ビジネスの場において身近なロールモデルを設定することで、誠実に仕事に取り組んでいるのだろうという印象を与えることができるでしょう。
上司の仕事に取り組む姿勢や部下への指導面などで尊敬できる点があれば、そこを具体的に伝えて自身の行動も見直したと伝えるといいでしょう。

尊敬する人が著名な経営者である場合

尊敬する人物は井深大さんです。盛田昭夫さんとともに東京通信工業を立ち上げた経営者ですが、それ以上に卓越した技術者であり、世界初の商品を次々と生み出した、傑出したイノベーターでした。
井深大さんの「私たちは創業以来、会社を大きくしたいと考えたことは、一度もなかったと言っていいと思います」という発言は、私の心に残っております。社長というポジションにありながら自分の意見を堂々と主張する態度や、自分の技術・アイディアを駆使して人々の生活を豊かにするという強い信念に、尊敬の念を抱いています。

<解説>

書籍を出版したり、メディアで取り上げられたりする著名な経営者は、面接官とイメージを共有しやすく、話しやすいものです。
特に、応募先企業と理念やカラーが似ている企業の経営者であれば、親近感を持って聞いてもらえるでしょう。経営者の大きな業績を取り上げるのもいいですが、人柄や小さなエピソードから影響を受けたことを述べると、ありきたりな回答にならず、説得力も増すことになります。

尊敬する人がスポーツ選手である場合

私が尊敬する人物は、三浦知良さんです。サッカー選手を夢見て、15歳で高校を中退し、単身ブラジルに渡る行動力、プロ選手への壁を感じつつも下積みを続けた忍耐力、さらにJリーグでの活躍ぶりは、称賛に値します。
しかし、私が惹かれるのは、全盛期を過ぎてからです。一世を風靡したスターでありながら、50歳を過ぎても引退することなく現役選手としてボールを蹴り続けるその姿は、まさにキングの称号にふさわしく、尊敬に値するものだと思います。

<解説>

スポーツ選手の多くは大変な努力家であり、ストイックな姿勢など、尊敬できる点は多く挙げられるでしょう。目標に向かってコツコツと日々努力を重ねることは、ビジネスの世界でも必要なことです。スポーツ選手の具体的なエピソードを添えて、どのように影響を受けたかを伝えるといいでしょう。

尊敬する人が歴史上の人物である場合

私が尊敬するのは、戦国武将である蒲生氏郷公です。数々の戦功を挙げた猛将でありながら茶道にも造詣が深く、千利休の「利休七哲」の筆頭としても知られています。初めは伊勢、のちに秀吉の命で会津へと領地が移りましたが、どちらの地でも商業や手工業を奨励して、経済的基盤を固めることに成功しています。
幅広い視野を持ち、見識を広め、それを現実的な施策に落とし込んで大きな成果を上げたことは、現代のビジネスパーソンにとっても参考にできるところは多いと思います。

<解説>

尊敬する人を聞かれたときの回答として、歴史上の人物を挙げるのもひとつの手です。ポイントは、人物の説明に終わらず、その人物の能力や成果など、尊敬できる理由を詳しく述べ、ビジネスで参考にしたいという向上心を伝えることです。

尊敬する人が両親・家族の場合

私が尊敬する人物は、母です。自営業である実家の仕事を手伝いながら、私たち3人の子供たちを育て上げるには、並々ならぬ苦労があったと思います。このことを、今は父とともに引退し、悠々自適の母に話すと、「あの頃は無我夢中で、忙しいとか辛いとか、感じる暇もなかった」と笑います。
自分がなすべき目の前の仕事を、きちんとやりきる。この集中力に加えて、家事も子育てもそつなくこなした母の仕事力には、尊敬の念を感じるばかりです。

<解説>

両親や家族は、長年身近に接してきた人物なので、具体的かつ鮮明なエピソードを描きやすいものです。人間力や行動力など、尊敬できる点や影響を受けた点を伝えましょう。

学生時代の恩師の場合

私が尊敬するのは、高校時代の恩師である田中先生です。先生は私のクラスの担任であり、英語教師でしたが、学校の勉強が全てではないと、口癖のように話していました。授業は教科書をなぞるだけではなく、海外の小説や映画に使われている気の利いたセリフや、若者が使うスラング、広告のキャッチコピーの研究など、授業の度におもしろいテーマを見せてくれました。先生は年に2回は海外旅行に出ておられましたが、それも私たち学生向けの教材探しという面があったようです。
退屈でつまらないものになりがちな授業を、楽しく待ち遠しい時間にチェンジしてくれた先生は、尊敬に値する方だと思っています。

<解説>

学生時代の恩師も尊敬する人としてよく挙げられます。ただし、面接官にとっては未知の人物ですから、尊敬する理由をわかりやすく伝えることが重要です。

面接で尊敬する人を聞かれたら自分を知ってもらうチャンス!

面接で尊敬する人を質問するとき、面接官は応募者の人となりを見ようとします。尊敬する人から受けた影響や、自分の思想・行動パターンに変化を与えた理由などを、具体的に回答してください。
尊敬する人についての回答を通して自分の価値観や仕事への取り組み方を伝えることができれば、プラスの評価を受けることができるでしょう。

執筆・編集

長濱 啓太

株式会社マイナビ所属。転職エージェント歴11年。IT業界・コンサルティング業界を中心に担当した後、現在は製造業を担当。多くの求職者様・企業様をご支援してきた経験を生かし、転職活動成功に向けたアドバイスを行っています。

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