更新日:2024/03/21
この記事のまとめ
面接とは切っても切れないのが自己PRですが、締め方に悩む方は少なくないでしょう。
なかでも「よい感じに締めようとすると、どうにもふわっとした表現になり、押しが弱くなってしまう」というケースはよくあります。
そこで今回は自己PRの上手な締め方を特集。どのような表現が採用担当者の心に響きやすいのか、例文も合わせてご紹介します。
魅力的な締め方を知り、自己PRの完成度を高めましょう。
目次
履歴書や職務経歴書の目的は採用担当者に「会ってみたい」と思ってもらうことだということは、広く知られていることですが、実際にどのような書き方をすればよいのか分からない人も多いです。
そんなときには締めや終わりの言葉を工夫してみましょう。
自己PRでは、表現したい自分の強みを具体的に述べたり、志望先で実現させたいことを記載したりするとよいでしょう。強みのバックグラウンドのエピソードも大切ですが、「この人は○○な人のようだ、魅力的だから会ってみたい」と読み手の心をつかむ役割をしています。
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「会ってみたいと思わせる」ために使う締めや終わりの言葉ですが、具体的にどのような表現を使っていけばいいのか思い浮かばない人もいるでしょう。自己PRや志望動機は結婚で言うプロポーズと同じです。
自己PRを考える際のヒントとその例を4つご紹介します。
能力が高い、学力が高いというだけでは、企業は人を採用しないというのが実情です。一緒に働く仲間になるのですから、知識や経験だけが採用の基準とはなりません。
志望する企業でやりたいことがあり、目指したい自分像がはっきりしている人はとても魅力的です。なぜならその人の「将来性」に希望が持て、「一緒に働いてみたい」と思えるからです。
採用担当者もひとりの「人間」なので、自己PRや志望動機を読んで「心が動く」と会ってみたいと思うこともあります。
〈例〉
・めまぐるしい成長を続けている御社で、ラグビー部で培った気力と体力を全力でぶつけていき、将来はグループをリードしていく立場に立ちたいです。(IT系ベンチャー企業)
・最後の最後まで諦めず、お客様にとって最高の1日となるようサポートしていきます。(旅行会社添乗員)
学生時代や前職、現職でのエピソードを交え、自分と志望する企業が求めている人物像とをリンクさせることが重要です。
採用担当者は文章を読みながら応募者が入社し、社内で活躍しているシーンをイメージすることができます。入社したときのポジティブなイメージがつけば、その企業の社風に合っているということにつながります。
具体的にどのような形で貢献できるのか、活躍したいのかを自己PRの最後に述べるのも良いでしょう。
〈例〉
・御社の顔として受付の業務ひとつひとつを丁寧かつ確実に行い、1人でも多くのお客様の顔をいち早く覚えてご案内できるよう努めます。(メーカー総務・受付)
・しつこいのではと思われるほどお客様のもとへ足しげく通って関係作りをし、会社の売上向上、発展に貢献していきます。(銀行・営業職)
誰しも採用してもらいたいと思っているため、中にはスキルや経験を誇張して述べたり話したりしてしまう人もいるかもしれません。
しかし、実際よりも誇張より誇張したところで、何百人、何千人の応募者の書類を見たり面接で会ったりしている採用担当者には、全てお見通しであることがほとんどです。
仮にそれで面接に通って採用されたとしても、実際に仕事をするようになってから上司や先輩から期待されていることと等身大の自分とに大きな差が生まれてしまい大変になってしまいます。
謙遜しすぎる必要はありませんが、あくまでもありのままの自分を見てもらうようにしましょう。
そのためにも自己分析で自分の強みや弱み、生かしたいスキルについて研究することはとても重要です。
〈誇張しすぎた例〉
「厳しい環境でも打ち勝つ体力と精神力を兼ね備えています。大学在学中は学費を全て自分で稼ぎ、親の手を借りずに生活していました。勉強をする時間とアルバイトをする時間とのバランスを取ることがとても難しかったのですが、何が何でもやりきってやるという気持ちで乗り切りました。夜寝る間を惜しんで論文を書いたり、慣れないガードマンの仕事をしたりしたことは今でも良い思い出です。与えられた環境ならどんな状況でも、必ず結果を出せるまで努力していきます。」
〈ポイント〉
全く親の手を借りないで大学生活を送るという人もいるかもしれませんが、現実にはとても難しいことです。
実家から通ったのであれば、食事の準備や洗濯などは家族がしてくれていたでしょうし、ひとり暮らしであっても帰省したときに何かと気遣ってもらったりして何らかのサポートは受けているかもしれません。
「何でも自分でやる」ということよりも「ここは自分でできるということをやりきった」という方が魅力的なのではないでしょうか。
〈等身大の例〉
「大学時代は航空部での活動を、親の反対を受けながら最後まで無事にやり通しました。年に数回は事故が起きることから特に母から反対されていました。しかし、どうしてもやってみたいスポーツでしたので誰よりもマニュアルを熟読し、教官に付いて数多くのフライトをこなしました。その結果全国大会で大学史上最高の4位という結果を残すことができました。自分のやりたいという気持ちに責任をもち、最後までやりとげる意思決定力を御社での業務にも生かしていきたいです。」
〈ポイント〉
強みを述べる上で良いことばかりの人もいるかもしれませんが、正直に自分を信じて親や周りの意に反してでもやり遂げたと言えることは採用担当者にとっては「腹を割って話せる人」だという印象を受けるでしょう。
自分をアピールする場だからといって、きらびやかで誰もが羨むような実績や経験を持っていなくても問題ありません。
志望者自身が自分の魅力に気づいていて伝えられるということがポイントなのです。
せっかくの自己PRなのに、文末に「~かもしれない」「~だと思います」と記載されていては、どれだけ良い人材であってもインパクトに欠けてしまいます。
企業へ求職しているという以上、最後は「内定」という限られた席を得なければなりません。
日本人の気質として期待される謙虚さももちろんある程度は大切ですが、それ以上に「自分にできること」や「志望している企業でだからこそしたいこと」など自信をもって言いきれることが大切です。
〈悪い例〉
・何の経験もない私ですが、精一杯できることをやっていきます。
・周りの方にご迷惑をおかけすることも多いと思いますが、早く一人前になれるよう努めます。
〈良い例〉
・ひとつひとつ与えられた業務に対して果敢にチャレンジし、一日でも早く戦力になれるよう努力します。
・教えていただいたことは一度で完璧にすると言う気持ちで毎日の業務に邁進していきます。
自己PRや志望動機の最後に「がんばります」や「よろしくお願いします」といった表現で締める人もいますが、定型的な表現は採用担当者にとっての印象は弱くなっています。一見謙虚さや丁寧さを感じられるように思えるのですが、「自分を採用してほしい」「自分は選ばれるべき人材だ」というアピールからは遠ざかってしまいます。
せっかくの限られたスペースや文字数ですので、最後の最後まで最大限に自分の魅力や強みをアピールすることに使うようにしましょう。
入社後の抱負や自身の強みを最後に押し出せる一文で締められると良いですね。
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