TIS株式会社・ビジネスイノベーション(BI)事業部特集(前編)
ビジネスイノベーション部長
山本学コンサル機能をTISの全事業に浸透して社内とクライアントのビジネスを変えるミッションを担う
コンサル機能をTISの全事業に浸透して社内とクライアントのビジネスを変えるミッションを担う
従来型ビジネスに加え、次世代型ビジネスを構築するという使命感からBI事業部が発足
私たちTISは、SIer(システムインテグレーター)として45年以上にわたりITサービスを提供し続け、近年においても更なる成長を持続しています。
しかし、昨今社会環境は大きく変わっています。ひとつはIT技術が社会インフラのひとつとなり、あらゆる業種で企業経営にIT技術が関わっていく度合いが急速に深まっていたことです。もうひとつは、AIやIoTという新しい技術が急速に進歩して、企業がやりたいと思うことを技術的にはすぐに実現できる環境が整ってきたことです。
この環境変化の中で、TISが更なる成長を遂げるためには、事業ポートフォリオを見直し、構造改革を進める中で、新しい次世代型ビジネスを構築することが必須であると考えました。そのための施策の一つとして生まれたのが、私たちビジネスイノベーション事業部(以下、BI事業部)です。
クライアントへの高い価値提供と社員のコンサルタント化、新事業の創出が目的
私たちBI事業部のミッションは3つあります。1つめはクライアントにITの提供にとどまらない高い付加価値を提供すること、2つ目はTIS社員のコンサルタント化を進めること、3つ目はクライアントと新しいビジネスを創造することです。
1つめのミッションは、クライアントに高い付加価値を提供することです。現在BI事業部には大手のコンサルファームで長く経験を積んだコンサルタントを含め約40名のコンサルタントが所属しています。顕在化した課題をヒアリングしてシステムを開発することにとどまらず、よりクライアントの経営に近い部分でディスカッションをして、経営課題をクライアントと一緒になって解決する方策を立案します。そして、TISの総合的な技術力によりその実現まで責任を持って実施します。
ITシステムを開発提供するITパートナーにとどまらず、クライアントの経営課題を解決するビジネスパートナーとしてより高い付加価値を提供しようとしています。
2つ目がTIS社員のコンサルタント化です。1つ目に挙げたクライアントにとって付加価値の高いパートナーであるためには、TISの社員一人一人が時代の変化を意識して、これまでのやり方を変えていかなければなりません。BI事業部で案件の提案や実施を進める際、他の事業部と混成チームを作り取り組むことを基本としています。事業部のメンバーがBI事業部のコンサルタントと活動を共にすることで、コンサルティングの知識・経験を積むことが狙いです。コンサル視点でものごとを考え、行動できるメンバーがTISの隅々まで拡散していくことで、TISのどこの部署でもコンサル業務ができる企業にしていきたいと考えています。
3つ目が新しいビジネスの創造です。クライアントとともに課題解決を進めていく中で、新しいビジネスのアイディアが生まれてきます。特に昨今では新規ビジネスを行う際に、ITを活用しないということはまずありえません。TISが培ってきたITに関する強みと、クライアントの持つ強みを融合し、両者が一緒になって、新しいビジネスを世の中に提供していくということを進めていきます。
コンサル機能をTIS全体に浸透させていく
実は、SI業界において、「コンサル機能を付加することによって、より高い価値をクライアントに提供する」という考え方は古くからあって、私たちTISもコンサル部隊を作る挑戦を続けてきました。しかし、コンサル部隊とシステム開発を行う事業部が分離しがちで、「コンサル部隊はコンサルサービスを提供し、事業部はシステム開発を実施する」という形になり、クライアントにTISの総合的な価値を十分に提供することが難しいという課題感を抱えていました。
先ほど申し上げた通り、BI事業部のミッションの一つに、社員のコンサルタント化を進め、コンサル機能をTIS全体に浸透させていくことがあります。TIS社員の誰もがコンサルの考え方、スキルを身につけて、クライアントにより経営に密着した問題解決の提案をできる会社にしていきたい。BI事業部のメンバーは、プロジェクトごとに様々な事業部と協力して仕事を進めます。ですから、私たちBI事業部の究極の理想の姿は、大きな部署になることではなく、社内全体に高いコンサルスキル・コンサルマインドを持ったメンバーが浸透していって、事業部という器は消えてしまうことなのです。その理想の姿まで10年でたどりつきたいと考えていますが、今の激しい環境変化を考えると、それではスピード感が足りないと思っています。もっと早くミッションを達成させなければなりません。
BI事業部の中核になっているディレクター陣は、いずれもコンサルファームなどでコンサルティング業務を経験してきています。その下にいる若手層の多くは社内の他部門から公募等で異動をしてきた社員です。TISには半期に一度、各組織が公募を行い、社員が希望する組織への移籍を応募することができる社内公募制度があります。その中から面接をして、BI事業部がもつTIS改革のミッションを共有できる社員を採用しています。
今年度末までに150名体制に、「野心家」を大いに歓迎
BI事業部ができて1年半、ミッションの達成度は順調ですが、私個人としてはもっと前倒しをして進めたい。もっとスピード感を出したい。BI事業部自体は現在の80名規模から約2倍の150名規模の体制に今年度末にでももっていきたいと考えています。優秀な人材がどうしても必要です。
キャリア採用で優先をしたいのは、コンサルファームでの経験がある方、あるいは事業会社で新規事業の立ち上げ経験がある方ということになります。でも、そういう経験がない方はだめというわけではありません。BI事業部のミッションを理解し、共感してもらえる方であれば、ぜひお会いしてみたい。
一言で言うと「野心家」の方にきていただきたい。チャレンジすることが大好きで、世の中にないものを作ってみたいと考えている方。
TISにはさまざまな資源があります。システム開発を行う事業部以外にも、新規技術を研究している戦略技術センター、新しい技術を持っているベンチャーの情報を収集しているインキュベーションセンターなどがあります。このような「武器」はTISの大きな強みだと自負していますが、これをうまく組み合わせてひとつのエコシステムを構築する力がまだ足りない。クライアント企業の課題解決をする時に、このような「武器」を活用し、システムを形作っていくというのがコンサルタントの大きな仕事だと思います。
ですので、野心家の方にきていただきたいのです。TISのもつ強みを活用し、形にまとめあげ、世界の誰も見たことがない新しいサービスを世に送り出す。そんな挑戦をしたいという方に、ぜひ私たちの仲間になっていただきたいですね。
※所属、職名等は、インタビュー当時のものです。
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