秘書には資格が必須?資格の種類と試験内容・気になる合格率|求人・転職エージェント

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更新日:2021/09/14

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秘書には資格が必須?資格の種類と試験内容・気になる合格率

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秘書になるために必須とされる資格はありません。しかし、秘書として活躍するのに役立つ資格は、秘書業務に直接関連する資格以外にも、ビジネスマナー、英語力に関する資格など、複数あります。
ここでは、秘書の業務に特化した専門的な資格や、ビジネスの総合力を磨く検定をまとめました。秘書の仕事に就きたい方や、秘書としてのスキルアップを目指している方は自身の能力を見直し、取るべき資格を検討しましょう。

目次

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秘書になるためには資格が必要?

秘書になるために、資格の取得は必須ではありません。しかし、資格取得を通して、秘書としての専門的な能力、またはビジネスパーソンとして総合的なスキルを磨いておくことは、キャリアアップを目指す上で重要といえるでしょう。

実際、スケジュール管理や事務処理、来客対応など、秘書の業務範囲は広く、ビジネスにおける総合的な力を問われるため、専門的なスキルはもちろん、ビジネスマナーや英語力など、様々なスキルを活かすことができるはずです。
また、転職活動の際、専門的、総合的、いずれの場合も業績につながるスキルを保有していることは、企業へのアピールとなるでしょう。

筆記と面接で総合的なスキルが身に付く「秘書検定」

秘書の仕事に関係する資格のひとつに、秘書検定があります。これは、公益財団法人実務技能検定協会が実施している民間資格で、職務知識や一般知識、マナー、接客面でのスキルが問われます。
受験級は、1級、準1級、2級、3級の4つです。各級の試験内容などを見ていきましょう。

秘書検定の試験内容と受験料

秘書検定1~3級の全級において、筆記試験は「理論」と「実技」に区分されます。それぞれの領域で問われる内容は下記のとおりです。

<秘書検定の筆記試験出題領域と内容>

  • 理論:必要とされる資質、職務知識、一般知識
  • 実技:マナー・接遇、技能

各級の筆記試験、ならびに準1級、1級の面接試験の内容と試験時間、受験料をまとめました。

■秘書検定の試験内容と受験料

級数 試験内容 受験料(税込)
3級 仕事を始める前の基礎知識や、秘書としてどんな風に働いていく必要があるのかといった基本的な内容が中心となる。出題形式はマークシートと記述式の両方(試験時間は120分)。 2,800円
2級 効率よく仕事を進めるための優先順位付けなど、実際の仕事を行う上で役立つ知識について出題される。出題形式はマークシートと記述式の両方(試験時間は130分)。 4,100円
準1級 自分で判断しながら動いたり、後輩の指導を行ったりできるスキルが問われる。マークシートと記述式の筆記試験の後、面接の二次試験がある。面接を受けられるのは、筆記試験の合格者のみ(一次の筆記試験は140分、二次の面接試験は3人1組で行い、1組約10分)。 5,300円
1級 上司の仕事を理解した上で、適切に先回りをして動くことができる能力があるかどうかが問われる。記述式の筆記試験の後、面接の二次試験がある。面接を受けられるのは、筆記試験の合格者のみ(一次の筆記試験は150分、二次の面接試験は2人1組で行い1組約11分)。 6,500円

※2020年5月現在

準1級と1級の面接試験で問われるのは、主に報告や伝言を相手にわかりやすく正確に伝える表現力、ならびに物事の判断力や対応力です。
なお、2級と3級など、複数の級の同時受験も可能です。

秘書検定の受験資格と受験者の傾向

秘書検定の受験に、資格は必要ありません。誰でも、何級からでも受験することができます。そのため、受験そのもののハードルは低いといえるでしょう。
各級の受験者の傾向として、3級と2級は大学生、準1級は社会人と大学生、1級は実際に秘書として働いている人や社会人が多く受験している傾向が見られます。

秘書検定の合格基準と合格率

秘書検定の筆記試験の合格基準は全級共通となっており、理論と実技それぞれで60%以上の得点で合格となります。
準1級と1級の面接試験の合格基準は、「きちんとしているか」「丁寧であるか」「明るくいきいきしているか」の観点で評価され、それが一定のレベルに到達している場合に合格とされます。

なお、各級の合格率は下記のとおりです。

<秘書検定の合格率>

  • 3級...52.5%
  • 2級...48.9%
  • 準1級...44.1%
  • 1級...25.3%

※2019年11月10日実施の試験結果より

公益財団法人実務技能検定協会の秘書検定のページには、過去に実際に出題された問題の一部と解答解説が掲載されています。受験前に挑戦してみてはいかがでしょうか?

秘書検定「問題を解いてみよう」

外資系企業の秘書ならCBS(国際秘書)検定

CBSはCertified Bilingual Secretaryの略であり、CBS検定試験は、英語と日本語を使いこなしたコミュニケーション能力、実務処理能力、または人間性の面においても、優れた人材育成を目的として実施される検定試験です。
秘書として、日本語だけでなく英語を使って、適切な業務対応が行えるかどうかが問われるため、外資系企業での秘書を目指す際に有効な資格といえるでしょう。
CBS検定には、準CBS資格とCBS資格の2つがあります。準CBS資格は、誰でも受けることができる「プライマリー試験」に合格することで認定され、CBS資格は、準CBS資格取得者のみが受けられる「ファイナル試験」合格で認定されます。
つまり、CBS資格を取得するには、プライマリー試験とファイナル試験に合格する必要があるのです。

CBS検定試験の試験内容と受験料

プライマリー試験とファイナル試験の試験内容と試験時間、ならびに受験料は下記のとおりです。

■CBS検定試験の試験内容と受験料

試験名 試験内容 受験料(税込)
プライマリー試験 ビジネス実務、ビジネス英語(合計120分) 9,980円
※不合格科目の再受験は6,050円
ファイナル試験 オフィス業務管理(90分)、経営管理(90分)、秘書実務(160分)、個人面接(英語にて10分) 20,000円
※不合格科目の再受験は、1科目6,000円(個人面接の再受験は5,000円)

※2020年5月現在

CBS検定試験は、単科目別合格制であるため、4年以内であれば不合格科目のみ再受験が可能です。
上記のとおり、再受験の受験料は1科目ごとに決められています。

CBS検定試験の合格基準

CBS検定試験の合格基準は下記のとおりです。

<CBS検定試験の合格基準>

  • プライマリー試験:ビジネス実務とビジネス英語、それぞれの科目で70%以上を得点すること。1年以内で2科目に合格すること。
  • ファイナル試験:オフィス業務管理、経営管理、秘書実務の全ての科目で70%以上を得点し、個人面接で面接官が感じた印象などから、総合的に合否判定を行う。

秘書として働く上で役立つ検定

秘書としてのスキルを磨く手段として、前述の専門的な資格を取得する以外に、ビジネスの総合力を試せる検定を受けることも有効です。秘書の業務に関連する検定として、マナーに関する検定や語学力の検定をご紹介します。
それぞれどのような能力が問われ、検定試験を受ける過程でどのようなスキルが身に付くのか見ていきましょう。

ビジネス実務マナー検定

秘書の業務に関連する検定として、ビジネス実務マナー検定という民間の検定があります。
ビジネス実務マナー検定とは、ビジネスパーソンとして適切な判断力や行動力、会話力を有しているかどうかの他、ビジネス社会の基本ルール・職場常識を身に付けているかどうかが問われます。
ビジネスパーソンとしてのマナーは、秘書にとって非常に大切なものです。秘書のマナーの良さは上司の評価、ひいては企業のイメージにつながるものでしょう。秘書の仕事においてプロフェッショナルを追求するのであれば、ビジネス実務マナー検定に挑戦し、正しいマナーを身に付けましょう。

TOEIC/TOEFL

秘書は、英語での電話対応や外国人のお客様の対応など、業務においてある程度の英語力が必要になることがあります。秘書を目指す転職活動の際、英語によるコミュニケーション能力は、多くの企業で優遇されるでしょう。
英語力を測る検定には、TOEICやTOEFLなどがあります。
このような検定試験に挑戦し語学力を磨くことで、秘書としての活躍の場が広がるでしょう。

秘書としてのスキルのアピールに資格を利用しよう

秘書の仕事は、資格がなくても就くことができます。しかし、秘書としてのスキルをアピールしたり、スキルアップを目指したりするには資格が役立ちます。秘書検定やCBS検定、その他関連資格の中から、自分が活躍したいフィールドに合った資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
仕事自体は資格が必須のものではないため、仕事をしながらスキルアップやキャリアアップのために資格取得を目指すのもおすすめです。

秘書への転職情報や求人情報に加え、取るべき資格や勉強方法についてアドバイスが欲しい方は、マイナビエージェントにご相談ください。担当のキャリアアドバイザーが、秘書の仕事に転職するために役立つ情報や資格をご紹介します。
求職者の志向や条件に寄り添ってサポートさせていただきますので、転職に少しでも不安を感じられる方は、ぜひマイナビエージェントをご利用ください。

執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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