更新日:2024/07/04
女性活躍推進法などの国の施策により第一線で活躍する女性が増える一方、女性の働き方やライフスタイルに対する考え方にも多様性が生まれています。
「もっと自分の可能性を試してみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
結婚や出産などライフスタイルに大きな変化が生じる女性は、副業を持つことでさまざまなメリットがあるといわれています。
そこで今回は、副業をしたいと考えている女性へ、自分に合った始め方のコツやおすすめの職種などをまとめました。
自分のポテンシャルを引き出す副業と副業検討時に考えたいワークスタイルの選択肢を知っておきましょう。
目次
副業・兼業の促進に関するガイドラインや女性活躍推進法などに基づく国の指針もあり、副業を始めようと検討する女性が増えています。
フレックス制や時短勤務といった本業の自由なワークスタイルを生かせる副業を探す、職域を広げるために副業を始めるなど、きっかけはさまざまです。
そこで、いま副業する人が増えている理由や、女性が副業を行うメリットについてみてみましょう。
コロナ禍による収入減や失業が社会問題として取り上げられるなか、収入源を複数確保したいと副業を希望する人も増加傾向です。
政府も副業・兼業の促進を政策に掲げており、以前より働きながら副業をしやすい環境が生まれました。
また、「働き方改革」によって増えた余暇の時間を活用して、スキルアップのために副業をする人も増えています。
仕事したい人と依頼者との間をつなぐクラウドソーシングサービスも普及が進んでおり、現状は副業がより身近になっているといえるでしょう。
女性の多くは、結婚や妊娠、出産を経ることでライフスタイルに大きな変化が生じます。
時間や場所にあまり制約がない副業を持てば、まとまった時間を作れなくても、細切れ時間を有効的に活用して収入につなげられるという点は忙しい女性にとって大きなメリットといえるでしょう。
自分の趣味を副業にした場合は、好きなことを続けながら収入アップにつながるという点も魅力です。
さらに、副業で培った実務経験が本業での仕事や転職活動の際によい影響をもたらすこともあるでしょう。
一般的に副業に向いている職種は、時間や場所の制約がなく就業後や休日といった限られた時間の中でもできるものです。
中でも在宅でもできる職種が、特に注目を集めています。
ここでは、女性ならではの利点を生かせる副業と女性には不向きな副業について、どのようなものがあるのか解説します。
女性におすすめの副業は、自分が得意とする分野や好きなことを生かせる職種です。
知識のないジャンルや未経験の仕事を副業に選ぶと、慣れるまでに時間がかかり本業をおろそかにしてしまう危険もあります。
自分の特技やこれまでに培ったスキルが活かせる仕事であれば、負担が少なく自分のペースもつかみやすくなるでしょう。
また、高い技術やスキルが必要のない職種もおすすめです。
手軽に作業できる仕事であれば、空いた時間を有効活用できます。
働く時間や場所が固定している雇用型の職種は女性が選ぶ副業にはあまり向いていません。
副業としてコンビニやスーパーなどで働く場合、本業の仕事で残業が発生したり、プライベートな事情で予定が変わったりしたときにも柔軟に対応できないこともあります。
副業は本業や生活に支障がなく、時間や場所の制約を受けない職種が好ましいでしょう。
また、早朝や深夜の時間帯にかかる仕事は体力面で特に厳しいこともあり、できれば避けたほうが無難です。
女性が社会に出て働く場合、結婚や出産、育児などのライフスタイルに変化が生じる局面で働き方をシフトするケースが多く見られます。
女性が自分の生き方に合わせて、それにマッチする副業を始めるには、どのような点に気をつければよいかまとめました。
副業を始める場合、トラブルを避けるためにも本業として勤める会社が副業を許可しているか事前にチェックすることが重要です。
2018年に厚生労働省が発表した「モデル就業規則」では、副業を禁止する規定が削除されており、大手企業でも副業を解禁する流れができています。
しかし、副業を禁止している会社も依然存在しているのが現状です。
就業規則で禁止されているにもかかわらず副業をして、本業に差し障りがあった場合、懲戒処分が下されることもあります。
副業によって本業を失わないように、就業規則をしっかり確認しましょう。
始める前に、副業に割ける時間や目標金額を事前に設定しましょう。
副業の就業時間を決めるには、自分のライフスタイルに合わせて設定することが大切です。
また、副業の収入目標は、あまりに高い目標を定めてしまうと挫折につながるかもしれません。
無理のない金額からスタートして徐々に増やすとよいでしょう。
自分にどのような副業が向いているのか探るために、特技やスキル、好きなことを見直してみましょう。
「掃除や片づけが好き」「長い期間事務の仕事をしていた」など、自分にとっては普通に感じても、副業につながる特技やスキルとして生かせることもあります。
また、趣味分野を副業につなげたい場合、自分の適性や技術がどの程度あるのか冷静にみきわめることも重要になるでしょう。
副業を探す前の徹底した自己分析は、副業で成功を収めるための鍵です。
働き方改革の影響などで、場所や時間帯を問わずに自由な形態で働ける職種が増えているといわれています。
女性の副業に向いている職種もワークスタイルはさまざまです。
スキルが不要なものから、特技を生かせる職種、高収入が期待できる仕事など特性別にピックアップして紹介します。
家事代行は、依頼者の自宅に直接訪問して、掃除や料理などの日常的な家事業務を担います。
特別な資格やスキルは不要で、ひととおりの家事をやり慣れていれば挑戦しやすいでしょう。
家事代行サービスの会社に登録し、パート・アルバイトとして時給制で働くのが一般的です。
時間や日程など自分の都合に合わせて柔軟にシフトを選択できるのもメリットといえるでしょう。
覆面調査は、エステサロンや飲食店などへ一般の客として赴き、お店のサービスや従業員の働きぶりなどをチェックして報告をする仕事です。
リサーチ会社への登録が必要で、時給や出来高払いで働きます。
登録先には実績が多い会社を選ぶと安全でしょう。
高い報酬は期待できないものの、気軽に始められて条件によって無料でサービスを体験できるというメリットがあります。
写真撮影が趣味だという場合には、写真販売の副業もおすすめです。
写真販売(ストックフォト)サイトへ登録し指定されたテーマの写真を提供することで販売サイトに写真が掲載されます。
写真データが買われると売り上げの一部が得られる仕組みです。
一眼レフで撮った写真だけでなく、スマホで撮った写真を提供することもできます。
ただし、高い技術を持つ競合者も多く、審査に通らないと写真を登録できないなどの手間が発生することに注意が必要です。
インターネットメディアに掲載される記事を作成するのがWebライターの仕事です。
恋愛や子育てなど日常にまつわる記事から法律や医療など専門的な知識が必要となる記事まで、内容は多岐にわたります。
ある程度の適性が求められる仕事で、文章を書くことが苦にならない人に向いているといえるでしょう。
クラウドソーシングサイトへ登録してパソコン環境を整えれば、場所や時間帯を問わずに仕事できます。
アクセサリーやニットなどを自分で作るのが趣味という人には、ハンドメイド販売の副業がおすすめです。
ハンドメイドの作品を販売できるネットサイトやアプリなどがあるので、自分で販路を開拓する必要がありません。
代金を自分で決めることができ、売り上げをコントロールしやすいのも魅力です。
本業が忙しかったり子育て中であったりする場合も、マイペースに好きなことを続けられるというメリットがあります。
個人のブログ内で企業の商材を宣伝するのがアフィリエイトです。
広告へのクリックや広告した商品が自分のブログ経由で購入された場合に報酬が入ります。
ブログを開設してアフィリエイトサービスの会社に登録すれば、それほど元手をかけずに始められるのが特徴です。
文章力やブログのまめな更新が報酬アップにつながります。
場合によっては高い報酬を得られるケースもあるようです。
アンケートモニターは、サイトに登録をしてWeb上でアンケートに答える仕事です。
手持ちのスマホやパソコンを使って、移動中や休憩中など手が空いた時間にすぐできます。
数をこなさないとまとまった額は得られませんが、資格やスキルがなくても簡単に始められるのが魅力です。
プログラミングは、システムエンジニアが作成した設計書をもとに、サービスを構築する作業を指します。
専門知識が必要な分野なので、1本あたりの単価が高い傾向です。
在宅でできる仕事の中でも高収入が得られる副業といえるでしょう。
プログラマーとしての経験や資格があると有利ですが、スクールで学びながら未経験で副業としてチャレンジするケースもみられます。
発注先から依頼を受けてWebサイトのデザインを作ったり、企業のサイトに載せるロゴやサイトのバナーデザインを請け負ったりするのがWebデザインの仕事です。
専門知識が不可欠で経験値や技術力が求められる分、高い報酬が期待できます。
難易度が高めで、実績が必要な場合も多いものの、固定客がつけば安定した収入につながることもあります。
副業は収入源を増やせる、好きなことが報酬につながるなど、多くのメリットがあります。
しかし、副業をすることで生活のバランスが崩れてしまうと本業や家庭にまで支障が出ることもあるかもしれません。
ここでは、女性が副業をする際に気をつけたい注意点をまとめて確認しましょう。
副業する場合、体力面や精神面で過度に負担がかからないように無理せず余裕のあるスケジュールを組むことが大切です。
副業のせいで本業に差し障りが出てしまうと、会社や家族にも大きな迷惑がかかります。
本業を持つ女性や家庭で家事を担っている女性にとって、副業する時間を捻出しつつ体力を維持することはかなり大変です。
体を壊してしまうと本末転倒なので、上手に息抜きをしながら、本業と副業をバランスよくこなす方法を身につけるとよいでしょう。
副業で収入を得た場合、本業の給与所得以外の所得が年間20万円を超えたら確定申告をする義務が生じるので注意しましょう。
ただし、副業で得た合計の収入から必要経費や所得控除などを差し引きした金額が20万円以下であれば申告は要りません。
また、配偶者控除を受けている女性は、副業での収入が増えることで、所得税や住民税が課税されたり、社会保険に入り直したりしなくてはならないケースも発生します。
目標金額や働き方は事前にしっかりと検討するよう心がけましょう。
さまざまな副業がある中でも、パパ活やチャットレディーといった副業には危険が伴う場合もあります。
男性とデートやメールをするだけという謳い文句にひかれて始めてみたら、だまされたり危ない目に遭ったりしたというケースも少なからずあるようです。
気軽なイメージにも関わらず高い報酬が提示された仕事には、裏があるのかもしれないと冷静に考えてみましょう。
自分の身は自分でしっかりと守れるように、どの副業を選ぶ場合でも信頼できる会社や人を介して行うことが大切です。
女性が副業を継続するためには、働くための時間を確保し続けられる環境が重要です。
周りの状況をしっかりとみきわめて、必要であれば環境を変えることも有効な選択肢といえるでしょう。
スムーズに副業を始めるために、考えておきたい方法をご紹介します。
勤務先が副業を認めていない場合、黙って副業したり兼業したりすると本業を失う可能性があります。
また、認めていても理解のない職場であれば、生活に支障が出ることもあるかもしれません。
副業を推奨している企業や理解のある企業へ転職すると、時間が調整しやすかったり、精神面で楽に感じたりと、プラスとなる面が生まれます。
副業に理解がある企業では、自分以外の社員もWワークをしている可能性が高く、働くうえでの有益な情報が手に入ることもあるでしょう。
女性が働きながら転職活動をする場合、副業を推奨している企業を自分で探して応募するのはかなり大変です。
日々の業務や家事に追われ、転職活動のための時間をなかなか確保できないかもしれません。
転職エージェントに登録すると、希望に合った求人の紹介や転職活動のアドバイスなど、さまざまな面からのサポートが期待できます。
副業を認めている会社への転職がうまくいかないと悩みを抱えていたら、転職エージェントを利用することで効率的に転職活動を進められるでしょう。
本業を持ちながら副業にも挑戦したいと考える女性は、年々増えつつあります。
国の方針などにより副業が受け入れられる世の中へと変わってきているものの、副業を持つワークスタイルへの理解が進んでいない企業もあるようです。
バランスよく働き続けるためには、副業への理解がある企業へ転職することで道が拓けることもあります。
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