新卒とは「一味違う」女性に人気の転職先とは?人気企業ランキング|求人・転職エージェント

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更新日:2022/11/30

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新卒とは「一味違う」女性に人気の転職先とは?人気企業ランキング

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新聞社や就職サイトなどが毎年発表している就職先の人気ランキングでは、航空会社や金融大手、IT企業など、一流大手企業がズラリと上位を占めています。

一方で、転職先として人気の高い企業も、やはり一流大手には違いないのですが、両者には大きく内容の違いが見られました。

ここでは、女性の転職に絞り、「新卒の就職人気企業と転職の人気企業にはどんな違いがあるのか?」「なぜこのような違いが生じるのか?」といったことをご紹介します。

女性が転職するとき、転職先の会社に望むこと。それが新卒時とどう変化しているのかを見ることで、転職事情の現実が浮き彫りになってくるのではないでしょうか。

目次

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就職・転職時の企業研究で女性が気にするポイントとは?

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東洋経済新聞社の「就職四季報 女子版 2020年版」は、主に女性の就職・転職の際に参考になる企業情報を数多く掲載しています。

例えば、女性採用数の多い会社のほか、女性勤続年数、女性既婚率、女性社員比率、ボーナス支給額といった各項目で、上位100社をランキングしています。

また、主要な会社については、新人女性の入社3年後離職率、女性の平均勤続年数、女性の既婚率、産休取得者数といったデータを他社と比較しており、女性の有子者数、女性の役職者数、育休期間の日数といった詳細なデータも紹介しています。

さらに、就活女子人気企業ランキングや短大・専門生を採用する会社など、就職先・転職先の企業選びに有効に活用できる情報も取り上げられています。

出産・子育てといったライフイベントの負担が男性よりも大きい女性にとって、給料やボーナスだけではなく、「出産・子育てを挟んでも、心身ともに無理なく長く働き続けられるか?」が企業選びのポイントとなります。

もちろん、ここに記された数値だけで、その企業の姿勢がすべてわかるわけではありませんが、少なくとも同業他社と比較した場合の傾向がわかるなど、エントリー企業を絞り込むのに役立ちそうです。

「就職四季報 女子版」には、各業界の大手5,000社の情報は網羅されていますが、日本の全企業の情報は掲載されていません。

もし、「転職したい」と検討している企業があれば、上記で紹介したような女性勤続年数、女性既婚率、女性社員比率、3年後離職率、産休取得者数、育休期間といった情報は、会社案内やコーポレートサイトなどでチェックしておきましょう。

情報の収集が難しいと感じたら、転職エージェントに相談してみるのもいいかもしれません。

マイナビエージェントでは、専門のキャリアアドバイザーが転職先の情報収集をお手伝いします。転職情報誌や転職サイトでは紹介されていない企業の情報や、各企業のより詳しい情報などを提供しています。ぜひ、ご活用ください。

新卒の就活女性に人気の高い企業は?

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マイナビが日本経済新聞社と共同で実施している「就職企業人気ランキング」で、2020年卒女性の人気ランキングを文系/理系別に見てみると、以下のような結果になりました。

2.1. 2020年卒 大学生就職企業人気ランキング

<2020年卒 大学生就職企業人気ランキング>

文系女性
1位 全日本空輸(ANA)
2位 JTBグループ
3位 日本航空(JAL)
4位 東京海上日動火災保険
5位 ソニー


理系女性
1位 味の素
2位 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)
3位 カゴメ
4位 資生堂
5位 ソニー
※マイナビ「就職企業人気ランキング」(2019年4月)

文系で1位だったのはANA。

人気が高いのは、キャビンアテンダントを正社員として採用しているほか、グローバルスタッフ職で女性の採用が増えていること、そして政府が推進する「観光立国日本」の旗印のもと、航空業界の将来性を評価している女性が増えていることなどの背景がうかがえます。ほかにも、旅行会社や金融系企業などが上位を占めました。

理系は研究職を希望する人が多いためか、食品メーカーや化粧品メーカーに人気が集まっています。

また、文系・理系ともソニーが前年よりランクを上げて5位に入っています。ワークライフバランスの良さ、女性の働きやすさなどからも人気のようです。

2.2. 新卒の就活時のポイントは?

新卒の就職活動にあたって、企業選びをする際のポイントは「何を最も重視するのか」という軸をはっきりさせておくことでしょう。

企業選びの軸は、収入や人間関係、やりがいなどのほか、女性であれば育児休暇などの制度が充実しているか、女性が働きやすい環境にあるかといった点も、企業選びの軸として考えられます。

人気や知名度にこだわることなく、企業選びの軸を明確にして優先順位をつけておくことで、入社後に後悔することがないようにしたいものです。

新卒と転職組では、人気企業にどんな違いがある?

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上記では、企業のブランドイメージや「憧れの職業」が優先する新卒の人気企業ランキングをご紹介しました。

それに対し、すでに社会人としてさまざまな経験を重ね、社会のシビアな現実を知る転職希望者の意見はどう違うのかを見ていきましょう。

マイナビ転職が2017年9月、過去5年以内に転職経験のある男女20~49歳を対象に行った「もう一度転職するなら、転職したい企業ランキング」という調査では、次のような企業が上位にランクインしました。

もう一度転職するなら、転職したい企業ランキング

順位 企業名
1位 トヨタ自動車
転職したい理由TOP3
1位 知名度が高い
2位 給与待遇が良さそう
3位 経営が安定していそう
2位 グーグル
転職したい理由TOP3
1位 知名度が高い
2位 事業に将来性がありそう
3位 商材や事業に好感が持てる
3位 ソニー
転職したい理由TOP3
1位 知名度が高い
2位 事業に将来性がありそう
3位 給与待遇が良さそう
4位 本田技研工業
5位 日本電信電話(NTT)
6位 全日本空輸(ANA)
7位 ヤフー
8位 パナソニック
9位 楽天
10位 資生堂

※マイナビ転職「もう一度転職するなら、転職したい企業ランキング」(2017年9月)

これを見る限り、業種としてはメーカー企業やIT企業の人気が高いことがわかります。10位以下のランキングにも同様の傾向が見られ、さらに金融、広告代理店などが加わってきます。

新卒と比べ、安定性や給与・待遇のよさなど、憧れよりも現実的な理由が上位を占めているのが転職組の特徴だといえます。

ちなみに、上位企業はその年によって順位の入れ替わりは多少ありますが、全体的傾向については、この数年、大きな変化はありません。

3.1. 結果を比べて見えてくる転職の現実

上記の「もう一度転職するなら、転職したい企業ランキング」では、新卒に人気の高かった航空業界、旅行業界、金融業界の企業は上位5位までに入っていません。

白紙の状態で社会にチャレンジする新卒とは異なり、転職でこうした業界に飛び込むのはハードルが高いのか、あるいは「憧れ」の要素がなければ、それほどの魅力がないのか、それとも実社会を体験したことにより、企業選択の理由がより現実的で堅実になるのか。このランキング情報だけでは確かなところはわかりませんが、興味深い違いだと思います。

そして、見落としてはいけないのが「転職したい理由」です。

知名度が高い、事業に将来性がありそう、給与待遇が良さそうという3つの理由は、誰にとっても就職先を選ぶ上での重要条件ではありますが、「近い過去に転職経験を持つ人」の率直な感想だけに重みがあります。

転職後に会社の知名度や事業の将来性、給与待遇の重要性を痛感することが多かったのでしょうか。

そして、これを逆に考えてみれば、そこが現在の職場への不満、あるいは前回の転職の反省点となっているのかもしれません。これは、今転職を検討している方にとって大きな参考になりそうです。

3.2. 女性が転職先を選ぶ際に持っていて欲しい目線

さらに、「もう一度転職するなら、転職したい企業ランキング」の結果で注目すべきこととしては、近年、注目が集まっている「働き方改革」を積極的に推進している企業の人気が高かったことです。

働き方改革とは、政府が労働力不足の対策として導入を進めている政策で、女性や高齢者の働きやすさを向上させて労働人口を増やすことと、女性の出産率を高めることなどが主な柱となっています。

具体的には、長時間労働の是正などを含む「女性の働きやすさ」を改善する企業が目立つようになってきました。

転職における企業選びは、必ずしも給与待遇や仕事のやりがいだけがポイントではありません。働く人の立場に立って労働環境を整え、多様なワークスタイルに柔軟に対応してくれるかどうかというのは重要です。

特に女性の場合は、結婚・出産を経て再び働く人も増えていますから、働きやすい制度が整っているかどうかも大きなポイントです。

そういう企業を選んだほうがワークライフバランスも整いますし、無理なく長く働けることで、高い意欲やモチベーションを持って業務に取り組むことができ、働くことへの幸福度が高まります。また、それが結果的に企業の生産性にもつながるはずです。

以上のことを理解し、積極的に働き方改革を進めている企業が、働く側に評価されてきているようです。

転職のための企業研究を行う際は、こうしたことを頭に入れた上で企業を選んだほうがいいかもしれません。

3.3. 人気職種や人気企業を選べば、いい転職ができるわけではない

転職先探しをする際、人気職種や人気企業が、必ずしも自分にとって相応しい転職先というわけではありません。イメージや知名度が高いと、それだけでいい企業であると考えてしまいがちですが、転職にあたって大切なのは、「自分がやりたいことができるか」「自分の経験やスキルを活かして活躍ができる企業なのか」ということです。

人気業種・人気企業でも、入社して初めて、自分に合っていなかった、こんな企業ではなかったと後悔する可能性もあります。自分が納得する転職をするためには、人気だけに惑わされない転職先選びを心がけましょう。

3.4. 「自分は転職に何を求めるか?」を明確に

ここまで、新卒と転職組との人気企業を比較することで、女性転職希望者が転職先の企業に何を求めるのかが明らかになりました。
以下の3点が、転職を希望する女性が企業に求める共通条件のようです。

  • 企業の知名度、給与待遇などの「ベーシックな条件」
  • 事業の魅力、会社の将来性といった「安心して身を寄せられる条件」
  • 女性にとっての働きやすさや、出産・子育てを経ても長く働き続けられる「女性の活躍しやすい条件」

数年間の腰かけのつもりで転職するならいざしらず、将来にわたってずっと働き続けたい会社を選ぶのであれば、結婚相手を決めるのに匹敵するくらい慎重に企業選びをしたいものです。

もしも、転職先について、上記の条件を知りたいと思ったら、転職エージェントに相談するのがオススメです。

共通条件はもちろん、あなたの中の条件(転職で何を実現したいのか、どんな問題を改善したいのかなど)も含め、それらすべてをクリアする企業を紹介してくれるはずです。

女性の転職先として人気の「職種」は?

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女性の場合、キャリア志向が強いのか、育児や家庭を重視した働き方を望むのかといったように、仕事への取り組み方は多様です。また、転職の理由も、「自分に合った職種を見つけるため」「長く働ける仕事に就くため」「キャリアアップのため」など様々です。

ここでは、仕事への取り組み方も踏まえた上で、女性に人気が高い職種について、それぞれのメリットや女性向けにおすすめの業界などを紹介します。

4.1. オフィスワークの「事務」

事務職は、書類作成や管理、受付、電話対応などを担当しますが、業務の範囲は会社の規模や組織によってばらつきがあります。中小企業では、社長秘書や経理、人事、営業事務などの仕事を兼任する場合もあります。

事務の仕事は残業や出張が少ないため、ワークライフバランスを取りやすい、安定して働けるといったメリットがあることから、家庭との両立を望む女性にとって働きやすい職種だといえます。ただし、年収は平均300万円前後のケースが多いため、キャリア志向の女性には向いていないといえるでしょう。

4.2. 手に職の「技術職」

現在では、結婚後も女性が仕事を続け、出産後の育児休暇明けに復職するのが当たり前になっています。その場合、手に職をつけておくと、働き方の幅を広げることができるといえます。

近年、女性人気が高まっているのが、プログラマーやシステムエンジニア(SE)、WebデザイナーなどのIT系職種です。IT業界は男性が多い職場ですが、IT技術者のニーズが増しており、事務職などに比べて給与が高いこと、技術が身に付くことなどから、転職先として注目を集めています。

IT系の職種には効率性や正確性が求められるほか、顧客のニーズに応えていくためのコミュニケーション能力も欠かせません。そのため、きめ細かさやコミュニケーション能力に長けた女性エンジニアのニーズは、今後さらに高まるものと考えられます。

4.3. メジャー職の「営業」

営業職は、事務職などからのキャリアチェンジを図る人に人気が高い職種です。男女差なく働くことができますし、未経験であっても営業成績次第で基本給にインセンティブが上乗せされるなど、収入アップにもつながります。

また、営業職は自分でスケジュールが管理しやすいことからワークライフバランスが取りやすいといえます。

結婚・出産によって一度退職した方が復帰しやすい職種としても注目されています。

保険業界や教育業界、不動産業界など、商品の購入にあたって女性の意見が重視される業界では、女性が営業職に多く採用される傾向があるようです。

このほか、女性の感性を活かすことができる広告業界、女性の働き方が多様化する中、女性の考え方や視点を取り入れた営業展開が求められる人材業界なども、女性におすすめの業界だといえます。

まとめ

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女性の転職においては、「ベーシックな条件(給与など)」「安心して身を寄せられる条件(将来性など)」「女性の活躍しやすい条件(働きやすさなど)」が重視されています。

新卒時とは異なり、転職を考える年代の女性は結婚・出産と仕事の両立を考える必要が出てきます。子育てをしながらワークライフバランスを考えた働き方ができるかどうか、長く働くことができるかどうかといった視点を欠かすことができないのです。転職エージェントなども上手に活用しながら、自分に合った転職先選びを進めていただきたいと思います。

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執筆・編集

角田 和則

株式会社マイナビ所属。キャリアアドバイザー歴8年。現在は販売サービス領域専任アドバイザー。前職ではメディア営業を経験。その経験を生かし、介在価値の高いサポートを実現。

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