更新日:2023/06/29
女性人気が高い医療事務。「働き方を変えたい」「未経験からキャリアアップを目指したい」といった理由から、転職しようと考えている女性におすすめしたい職種です。
ここでは女性が医療事務に転職する前に知っておきたい基礎知識として、医療事務の主な仕事内容や働くメリット、おすすめの雇用形態をタイプ別にご紹介します。
目次
医療事務の仕事内容について、業務ごとにご紹介します。
受付は医療機関を利用する患者さんと最初に対面する場所で、窓口で外来患者へのサービスを行います。電話対応からクレーム対応まで担当するので、気持ちの切り替えも重要です。
初診では診療申込書や問診票の記入、保険証の確認に診察券・カルテの発行などさまざまな業務が発生します。
会計は診察が終わった患者さんに対して点数計算と会計処理をする業務です。会計の待ち時間が長いと、患者さんに身体的な負担をかけてしまうケースもあるため迅速に処理する必要があります。
診療費用は診療報酬点数表という資料を用いて医療費を計算し、患者の自己負担額を計算します。現在はコンピューターで会計情報が自動処理されるオーダーリングシステムを導入している病院が一般的です。
レセプトとは診療報酬明細書のことです。レセプト業務は診療費の請求手続きをする病院の収入に関わる業務です。保険診療における診療費は患者と患者が加入している保険者が負担しているため、医療機関は保険者に対しても請求業務が発生します。
レセプトを作成したら、決められた期間に審査支払機関へ提出して支払いを受けます。診療費の請求手続きを行う月末から翌月10日までは、レセプト業務で忙しくなることが多いです。
カルテは医師が行なった診察内容や患者さんの既往歴、服用している薬などを記入するものです。病院によって紙カルテ・電子カルテと作成方法は異なりますが、現在は会計処理の迅速化や保管場所の削減、検査結果のリアルタイムな反映といった点から電子カルテの導入が大幅に進められています。
医療事務職では、紙や電子カルテの診察内容を点数処理し、会計窓口で診療費が計算します。また、外来指示書や診察券が揃ったら受付順に各科に運ぶなど、事務仕事以外にもさまざまな業務が発生します。
必要書類を各科に渡したら、来院順に患者の名前や番号を呼んで案内します。規模が大きい病院だと診察室に行くまでの道順が複雑な場合もあり、丁寧な説明が必要になるケースもあります。
病院によりますが、入院日に患者さんを病室に案内したり、入院に際しての説明などをしたりします。
医療事務のやりがいやメリットについてご紹介します。
医療現場では少子高齢化により医師や看護師の人手不足が深刻化しており、こうした人手不足をカバーするため医療事務のスタッフが求められています。
医療事務は直接患者を診察したり処置をしたりすることはありませんが、患者のサポートなどを行い病院の運営をスムーズにする大切な役割を担っています。やりがいや社旗貢献といった観点からも、今後のニーズは高まっていくでしょう。
医療事務は女性が多いため、女性にとって働きやすい制度などが整っている傾向があります。産休や育休などにも理解があり、一般的な企業よりも継続しやすいと感じる人も多い傾向にあるようです。
多くの医療現場で求められている職業のため、より条件がいい医療現場への転職もしやすく、キャリアアップを目指しやすいのがメリットです。
医療事務の資格を取得していたほうが転職に有利ではありますが、医療事務は資格がなくても就職が可能です。
医療事務は民間資格のため、クリニックなどでは資格を持たずに働いている医療事務スタッフも珍しくありません。最初は未経験からスタートして、実務経験を積みながら資格取得を目指すこともできるので、検討している方は転職エージェントに相談してみましょう。
医療事務は自分の状況に合わせて雇用形態を選択できるのが魅力です。年齢よりも実務経験が重視される傾向があり、長く続けると市場価値が上がり好条件の職場へ転職しやすくなります。自分に合った雇用形態を選ぶようにしましょう。
雇用形態はパート、正社員、派遣社員の3つが主で、募集が多いパートは自分の時間を持ちやすく、自宅の近くで働いたり3~4時間の時短勤務をしたりと柔軟な働き方をしたい方におすすめです。正社員に比べて残業も少なめでしょう。
キャリアアップして賞与や有給休暇なども取得したいのであれば、正社員になるのがおすすめです。人員削減の対象にもなりにくく、長期間働いてしっかりスキルを身につけることができます。退職時も退職金が出る場合がほとんどなので、安心して働けます。
希望の条件が細かい方は、条件に合った勤務先を派遣会社に紹介してもらえる派遣社員がおすすめです。勤務時間や勤務期間を選べるうえに、医療機関以外の就職先も探しやすいのがメリットです。派遣会社に労使交渉をしてもらえるケースもあり、直接上司に交渉せずとも指示や内容に懸念点があれば改善依頼ができます。
医療事務は女性に向いていると共に、社会からのニーズが高い職種でもあります。全国の医療機関で働け、年齢を重ねても働きやすく、未経験からチャレンジできる間口の広さも魅力です。
これから資格を持ってキャリアアップしたいと考えている方にもおすすめなので、転職する職種に迷っている方はぜひ候補に入れてはいかがでしょうか。
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