更新日:2023/12/06
部下は年下ばかりとは限りません。キャリアアップをすることで、自分より年上で、社歴も長い部下ができてしまうことも考えられます。
そんなときどのように接すれば良いのでしょう?
上手なマネジメントの仕方やコミュニケーションのコツをお伝えします。
自分より年上だからといっても、過度な気遣いは「相手が年上」ということを必要以上に印象付けることになってしまいます。あなたが過剰に気を遣うことで、周囲も同じようにしなくては、という雰囲気になり、年上の部下に疎外感を感じさせてしまうことになり兼ねません。
かといって、よほどフランクな関係を築けていない限り、タメ語を使うことはしない方がベター。
人生の先輩という敬意を示す意味で、敬語を使うことをおすすめします。
年上の部下にだけ敬語、というのもチームの雰囲気に影響するのであれば、年上、年下関係なく、部下全員に敬語で接するというのも一つの手。平等・公平に接するという姿勢が、チームに一体感を生む結果に繋がります。
年下の部下と接する時、「自分は年下だけど会社でのポジションは上である」と気負うあまり、また「舐められてくない」という気持ちから、つい上から目線になってしまいがちです。そうなるとプライドのある年上の部下の反発心を買ってしまい指示にしたがってくれいないことも起こりうります。
年上部下に指示をする時は言い方にちょっと工夫をするだけで、相手に与える印象がガラリと変わります。
たとえば否定的な表現は上から目線の印象を強めてしまいます。肯定的な言い回しにすることで、受けとる方にも使命感を与える効果も生まれます。
【例】
「間違えないようにしてください」→「正確にお願いします」
「予算を超えないでください」→「予算内で収めてください」
など、肯定的な表現に変えるだけで、上から目線の印象はグッと薄まります。
また指示を出す際に年上ということに遠慮をして、「できれば〜〇〇していただけるとありがたいのですが...」などあいまいな表現になってしまうこともあります。年上だかれといっても部下には仕事の目的、期限を明確にし、やって欲しいことをきちんと伝えることが大切です。
アクシデントが起こり、年上部下に注意をしなくてはいけない場合、最も気をつけたいのは周囲に人がいない時を選ぶこと。これは年下の部下の場合でも同様、同僚の目のあるところで、上司に叱られるのは辛いことです。注意をする時は人の目のつかないところで行う、を鉄則にしましょう。
言葉の選び方もメンツを潰さず、やる気を削がないように前向きになれるよう印象付けること、また自分からミスに気付いてもらうように誘導することがポイントです。
「なぜミスをしたのですか?」というと責めている感じも強調されてしまいます。たとえば「ミスの原因は〇〇か〇〇ですか?」など答えやすい言い方で、相手の気づきを誘導する方法も有効です。
年上部下とコミュニケーションをとる際にまず考えておきたいことは、相手の立場になってみること。会社が決めた人事とはいえ、年上の自分が年下の上司に指導される気持ちはどんなものか考えてみましょう。
特に年齢差が大きく男性の場合はさらにその気持ちは複雑なのではないかと思われます。会社にいる限り、いつ自分も同じような立場になる可能性もあります。自分だったらどう接して欲しいかと考えると、どのように年上部下に接するべきかわかってくるのではないでしょうか。
年上部下の得意分野や社歴の長さを生かした人脈など、得意分野に目を向け、時には褒めたり頼ってみることも友好関係を築くために効果的です。誰でも人に頼られたりすると気持ちの良いものです。ましてや上司に頼られたと思うと、あなたへの親近感も増すことになるでしょう。褒め方も「スゴい!」と賞賛するだけではなく、「どうやったんですか?教えてください!」などプロセスなども聞くようにすると、相手のプライドを保ちつつ、やる気にもつながるきっかけになります。
年上部下に対しては、尊敬はしつつ、必要以上に遠ざけない、ほかの部下と同じようにフラットに自然に接するのがベスト。1995年公開の「マイ・インターン」という映画では、アン・ハサウエイ演じるCEOが自分よりもずっと年上のシニア男性のインターンに戸惑いつつ、彼の経験値や知識に助けられ、サポートされる様子が描かれています。
年齢や経験ポジションを超えて、そんな関係が築けるのは現実社会ではなかなか難しいことですが、接し方によっては、年上部下はあなたの最強の部下になってくれる可能性もあります。
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