更新日:2021/08/26
外資系企業への転職に興味や関心を持つ方は、どのような人材が求められているのか気になるのではないでしょうか。
学歴が重視されるのか、経験やスキルのほうが重視されるのか、多角的に調べているかもしれません。
そこでこの記事では、外資系企業への転職には何が求められる傾向にあるのかを詳しく解説します。
外資系企業の評価ポイントが分かるようになり、転職活動を有利に進める対策が見えてくるでしょう。
目次
求職活動において、学歴・経験・スキルの三拍子がそろっているのが理想です。
しかし、学歴は必ずしも重視されるものではありません。
特に転職活動ではその傾向があり、外資系企業でも同じです。
具体的にはどのような見方があるのか、外資系企業の採用ポイントを解説します。
外資系企業は、名門大学の卒業者を評価する傾向があります。
日本よりも成果・実力主義の考えが強い外資系企業では、たとえ新卒や未経験でも即戦力となり得る人材を求めていることが多いためです。
特に、金融機関やコンサルティング会社など、志願者が多い業界はその傾向が強いといえます。
学歴をひとつの選考基準としてふるいに掛けたうえで、難易度の高い入社試験を設けているケースも珍しくありません。
同じ採用でも、就職と転職、また求職者の年齢によって評価のポイントが異なります。
新卒採用や20代での転職なら、学歴は大きく評価されるでしょう。
30代以降の転職では、学歴よりも経験やスキルが重要視される傾向があります。
ただし、外資系といっても、国によって重要視するポイントが異なるため業界研究が必要です。
たとえばアメリカ系企業は、実績を評価する傾向があります。
また、イギリス系企業が重視しがちなのは、転職希望者がそれまで他企業で担ってきた役割です。
外資系企業は、新卒の就職希望者を学歴でふるいに掛ける傾向があります。
採用活動をスピーディーに進めるためですが、理由はそれだけではありません。
この項目では、高学歴の方が採用されやすい理由を簡潔にまとめました。
名門大学の出身者が採用されやすいのは、コストとの関わりがあります。
人気企業には応募者が殺到するため、すべての就職希望者を面接している余裕はありません。
採用活動の負担を減らす施策として、学歴による選考基準を設けています。
「高学歴の学生ほどポテンシャルが高い」と思われているのも理由のひとつです。
難関の受験戦争を勝ち抜いた実績を評価ポイントに乗せます。
また、ビジネス界で活躍している方には名門大学出身者が多く、同じ大学の出身者を採用することでコネクションを得やすい点も大きいでしょう。
これらの条件が重なった結果、高学歴な新卒者のほうが好まれます。
ただし、これは新卒採用の場合で、中途採用に当てはまるとは限りません。
特に30代以降のキャリア採用になると、学歴が持つアドバンテージは少なくなります。
転職の求人は職種ごとに募集しているケースが多いため、学歴よりもスキルや経験が重要視される傾向があります。
しかし、学歴が軽視されるわけではありません。
名門大学の卒業者という経歴は、いくつになっても評価の対象となるでしょう。
転職では職種に応じた即戦力が求められます。
求める能力に見合う経験やスキルがないようでは、いくら高学歴でも魅力的に映りません。
外資系企業への転職を考えるなら、経験を積み、スキルを磨くことが大切です。
外資系企業への転職を視野に入れているのであれば、採用担当者にアピールできる経験やスキルを磨きましょう。
学歴に自信がない方でも、高学歴の出身者に負けない実力をプレゼンできれば採用者が放っておきません。
そこでこの項目では、外資系企業への転職で求められる経験やスキルを6つ紹介します。
グローバルな企業は成果主義を取り入れている場合が多く、素早く成果を出せる「即戦力」を求めている傾向があります。
新卒採用者の育成にはコストと時間をかけますが、中途採用者にそのような手間暇をかける余裕はないためです。
採用したその日から最前線に立って活躍できる人材が好まれます。
したがって、転職活動前は自分のスキルや経験を棚卸し、どのようなポイントがアピールできるのか整理しておきましょう。
日ごろから自分を客観的に見て、即戦力となるスキルを伸ばせるよう意識することも大切です。
企業や部署によりますが、ビジネス英語レベルの語学力は求められると考えておきましょう。
自信のない学歴を英語力でカバーしたい場合は、希望する職種で使う専門用語なども話せるレベルを目指します。
TOEICの点数をアピールするなら900点以上が理想です。
また、英語だけでなく中国語もできるなど、多言語の習得者は重宝される傾向があります。
高レベルなトライリンガルでなくても、語学に長けていることがアドバンテージになるでしょう。
成果主義の外資系企業では、結果をすぐに求める傾向があるため、ロジカルシンキングの能力が重要視されます。
ロジカルシンキングとは、物事の筋道を順序立てて論理的に考察できる思考法です。
日ごろからロジカルシンキングを意識している方は、トラブルを冷静に対処する力や、物事を体系的に整理・解決する力を磨いています。
仮に語学が未熟でも、ロジカルな考え方ができる方は採用担当者が放っておかないでしょう。
日本でもそうであるように、積極性や自主性は重要です。
上司から細かい指示を受けなくても、自分で試行錯誤しながら結果を出せる人材が評価されます。
上司の指示待ちが多いという方は、これを機会に積極性や自主性を意識してみてはいかがでしょうか。
このような能力がないと、転職はできても思うように評価されないかもしれません。
成果主義の世界では、自分の成果や業績を積極的にアピールすることも大切だからです。
自信を持って自分の能力を示せるよう、日ごろから能動的に業務に取り組みましょう。
外資系企業には、さまざまな国籍やバックグラウンドを持つ社員がいます。
そこで必要となるのは、柔軟に対応する能力です。
例えば、宗教や生活習慣、価値観や文化などが自分と異なるかもしれません。
明らかな違いを前にしても、相手の気持ちや考えに歩み寄る姿勢が大切です。
グローバルな環境で仕事をするには、多様性を受け入れなければいけません。
自分の考えを押し込める必要はありませんが、違いを受け入れ、柔軟に振る舞う姿勢は忘れないようにしましょう。
同僚や上司、取引先などと良好な関係を築くために、高いコミュニケーションスキルが求められます。
成果主義だからといって、ワンマンなプレーヤーを目指すのはおすすめしません。
周囲と円滑にコミュニケーションを取れる方が評価される傾向にあります。
グローバルな企業では、日本以外の多様な文化を持つメンバーと協力しなければなりません。
バックグラウンドが異なる相手でもコミュニケーション不足になることなく、きちんと意思疎通できる能力が求められます。
変えられない過去の学歴について考えるよりも、転職を成功させるために何ができるのかを知ることが大切です。
転職でアドバンテージとなるスキルがあれば、高い学歴がなくても外資系企業の採用担当者に振り向いてもらえます。
この項目では、外資系企業の転職を有利に進めるための対策をまとめました。
外国語、特に英語力は重要視される傾向が高いといえます。
簡単な日常会話レベルではなく、専門用語やビジネス用語が使えるレベルの方が好まれるでしょう。
留学経験がある方も評価されるかもしれません。
英語力は日本にいても磨けます。
英会話スクールに通ったり、ビジネス英語の参考書を読んだりして、ハイレベルな英語力を身に付けましょう。
中国語や韓国語など、多言語もできるとアピール材料が増えます。
転職に有利になる資格を調べ、積極的に取得するのもひとつの作戦です。
評価につながる資格は目指す職種によって違いますが、国家資格や取得難易度の高い資格は重宝がられる傾向があります。
国際的な資格もアドバンテージとなるでしょう。
たとえば「経営管理学修士(MBA)」や「国際秘書検定(CBS)」、「米国公認会計士(USCPA)」「BATIC(アメリカ合衆国の簿記)」などです。
「プロフェッショナルエンジニア(PE)」「国連英検」なども評価ポイントになるでしょう。
即戦力の人材だと判断されるために、希望の転職先に合った実務経験を積むことも大切です。
例えば、転職希望の外資系企業と同業界の日系企業で働くのもよいでしょう。
そこで得た経験・スキル・実績は大きな武器になり得ます。
「遠回りはしたくない」と思うかもしれませんが、採用担当者が求めるのは「今すぐ力になれる人材」です。
漠然と経験を積むのではなく、希望の転職先に生かせるような働き方をすることが大切でしょう。
外資系企業が重視する経験やスキルを知るのも大切ですが、もっと大切なことがあります。
多くの求人情報の中から、自分に合った企業を見つけることです。
企業と求職者が適切にマッチングしてこそ、「転職活動が成功した」といえるでしょう。
マイナビエージェントは、成功する転職活動のお手伝いが得意です。
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外資系企業への転職では、即戦力となる経験・スキルを持っているかどうかが重要視される傾向があります。
企業が求める力を把握し、適切な対策を取れば、学歴以外でも勝負できるでしょう。
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