更新日:2022/09/08
この記事のまとめ
働きながら転職活動をすることは可能です。転職先がスムーズに決まらない可能性を考えると、リスクヘッジにもなるでしょう。しかし働きながらの転職活動は、メリットばかりではありません。向き不向きも関係します。
そこでこの記事では、在職中の転職活動について、メリットと注意点の両面を徹底解説します。自分にはどちらが向いているのかを検討し、効率よく転職活動を進めましょう。
目次
ここでは、働きながらの転職活動における主なメリットを5つご紹介します。特に近年は在職中に転職活動をする人が増えていることから、現代ではこれらのメリットに魅力を感じる方が多いと考えられるでしょう。自分にとっても魅力のあるメリットが豊富であるかをチェックしてみてください。
働きながらの転職活動であれば、収入が途絶えることはありません。「ひとまず生活に困ることはない」という安心感が得られます。
退職後の転職活動であっても、退職金や失業給付金といった手当をもらえる可能性もありますが、収入とは異なり有限なのが難点です。想定よりも転職活動が長引けば、金銭面の不安を抱えてしまうでしょう。
働きながらの転職活動は生活基盤が安定していることから、気持ちの面で余裕があり、プレッシャーを感じにくいのはメリットです。焦りから転職先を妥協してしまうことも、働きながらの転職活動では防ぎやすいでしょう。
転職活動が思うように進まなかったとき、人は貯金が減っていくことに不安を覚えるほか、不採用が続くことで自分に自信を持てなくなります。すると、現状をよりよく変えるための転職活動ではなく、内定を得ることそのものが目的になってしまいかねません。
働きながら転職活動をした場合、どれほど転職までに時間がかかったとしても、職歴にブランクができないことは大きなメリットでしょう。
特に20代の場合、ブランクが長引いてしまうと社会人経験が短くなってしまい、貴重な成長の機会も失ってしまう可能性があります。選考において、アピールポイントが増えることもブランクを作らない魅力といえます。
無職の期間が長く続くと、働くことに対するモチベーションが落ちてしまう方も少なくありません。そのようなタイプであれば、働きながらの転職活動にメリットがあるでしょう。
しかし中には、「働きながらだと転職活動に対するモチベーションが落ちる」という方もいるため、個々の性質に合った選択が必要です。
働きながらの転職活動であれば、転職せずに現職に留まるという選択肢を残しておけます。転職活動は必ずうまくいくとは限りません。不採用が続く場合もありますが、さまざまな企業を見た結果、「現職のほうがよかった」という答えにたどり着く方もいるでしょう。
働きながらの転職活動ではさまざまなメリットを得られますが、注意点もあります。注意点がどれほどのデメリットになるかは個人の性質によるところも大きいため、ここで各注意点を確認し、自分にとってネックになる内容がないかを検討するとよいでしょう。
働きながらと辞めてからの転職活動では、どうしても自由に使える時間に差が生まれてしまいます。転職活動の効率を高めるためには、一度に複数社へ応募するのがよいとされますが、働きながらでは面接の予定決めを筆頭にスケジュールの調整が難しく感じられるでしょう。
働きながらの転職活動では、主に終業後の時間や休日を転職先のリサーチや面接に使います。プライベートの時間も心が休まらず、体力面でも負担が増えるでしょう。結果として、転職活動が長引くことは、大きなストレスにつながりかねません。
面接の際、多くの場合はいつから働けるかを企業から聞かれるでしょう。このときに「分からない」と答えてはマイナス評価になる恐れがあるため、退職までの期間は大まかにでも把握する必要があります。
退職する際には引き継ぎが必要になることも多いほか、「有給を消化したい」といった方もいるでしょう。さまざまな事柄を含めたうえで逆算し、退職日の目安はあらかじめつけておくことをおすすめします。
転職先が決まってから、実際に働き始めるまでには時間がかかります。どれほどスムーズであっても、退職の希望を伝えてから、1ヵ月から2ヵ月ほどはかかるのが一般的です。
転職先が決まってもすぐに働き始められないということで、現職のモチベーションを保てなかったり、緊急募集の求人には応募できなかったりすることはデメリットのひとつだと考えられます。
転職先が決まり、いざ退職の希望を伝えたとき、引き止めに合う可能性もあります。引き止めに強制力はありませんが、半ば強引に引き止めてくる場合もあるかもしれません。しかし退職の意思が固いようであれば、毅然とした態度で退職理由を伝え、納得を得られるように対処しましょう。
退職後に転職活動をするメリットは、主に時間に余裕ができることです。一方、注意点としては不安や焦りが生じやすいことが挙げられます。ここではメリットと注意点の詳細をそれぞれ確認し、「退職後の転職活動は自分にとってメリットとデメリットのどちらが大きいか」を検討しましょう。
退職後であれば、転職活動に多くの時間を使いやすいでしょう。転職先のリサーチに時間をかけられるほか、スケジュールの調整がしやすいため、より多くの企業に応募できます。
入社時期にも自由が利くことから企業都合に合わせられるといった点では、選考時に評価を得られるかもしれません。また資格取得や留学など、転職に備えてスキルアップする時間が確保しやすいのもメリットのひとつです。
転職活動が長引いた場合、在職中に比べて退職後は不安や焦りが生じやすいといわれます。その理由のひとつとして、収入を得られていないことによる生活基盤の不安定さを抱えていることが挙げられます。ほかにも、職歴にブランクができることで選考に不利になる恐れがあるのではといった不安も生じるでしょう。
不安や焦りが生じた場合、多くの人は転職先選びに妥協し始めます。結果として、転職を決めた原因が解決されなかったり、かえって環境が悪い職場を選んでしまったりなど、転職成功とはいえない状況に陥るケースもあるでしょう。
働きながらの転職活動にも、退職してからの転職活動にも、それぞれメリットとデメリットがあります。人によって向き不向きもあり、必ずしもどちらがよいとは言い切れません。自分にとってはどのタイミングでの転職活動が向いているのかを判断するためのポイントとして、以下をご覧ください。
働きながらの転職活動をおすすめするのは、主にこちらのケースです。
経済面での不安を感じやすい方は、退職後の転職活動では焦りから失敗を招きやすいでしょう。また若いうちは十分なスキルや経験がないことから、職歴のブランクによる選考への悪影響が大きいといわれます。時間をかけて転職先の吟味をしたいのであれば、働きながらの転職活動が無難でしょう。
退職してからの転職活動がうまくいきやすいといわれるのは、主にこちらのケースです。
時間的、または精神的や肉体的な余裕があまりになく、転職活動を思うように進められないような状況であれば、退職後の転職活動をおすすめします。
在職中であるかどうかで応募先企業から抱かれる印象には、ほとんど差がありません。近年では働きながら転職活動をする方が増えていることもあり、当然のことだと捉える企業も多いでしょう。
大切なことは、入社までの流れをはっきりと伝えられることです。「引継ぎに時間を要するため、〇月〇日からの入社を希望します」というように、入社日とその理由を明確に伝えられれば、むしろ計画性や責任感をアピールできるでしょう。
働きながら転職活動することを決めたのなら、ここで3つのコツを押さえましょう。がむしゃらに転職活動を進めるよりも効率化できるほか、現職でのトラブルを防ぎ、スムーズな転職が期待できます。焦りや不安を減らすことで、満足のいく転職にもつながるでしょう。
転職活動を始める際には、現職の繁忙期後、ボーナス後、求人の多い時期に合わせて......など、退職日の目安をあらかじめ決めたうえで逆算してスケジュールを立てましょう。スケジュールを立てずに行動すると、疲れを理由にリサーチを後回しにしてしまったり、「もっとよい転職先があるかもしれない」と高望みしすぎてチャンスを逃してしまったりなど、転職活動を長引かせる恐れがあります。
転職先が決まり退職の希望を伝えるまでは、転職活動を進めていることは、上司や同僚に漏らさないほうが無難です。転職の意思を知られることで、以後の仕事に支障が出る恐れもあります。
職場で求人情報を検索したり、社用のメールアドレスで転職サイトに登録したりといったことから転職活動を知られるケースもあるため、気をつけましょう。
働きながらの転職活動は、時間的な余裕が少ないため、ひとつひとつの工程の効率化が大切です。効率化する手段のひとつとして、転職エージェントが挙げられます。
転職エージェントでは、希望に合った求人を紹介してくれるほか、一般に公開されている求人では知り得ない企業情報を聞けるため、リサーチの効率化が可能です。また面接日や入社日のスケジュール調整を代行してくれる点においても、在職中の転職活動にはぴったりのサービスといえるでしょう。
働きながらの転職活動は、生活基盤が安定することから、じっくりと取り組みやすいのが大きなメリットです。しかし就業後や休日しか転職活動に割く時間がなく、多忙さに参ってしまう方もいるでしょう。
転職活動を限られた時間で効率よくスピーディーに進めたいのであれば、ぜひマイナビエージェントまでご相談ください。転職のプロが、お客様一人ひとりに合った的確なサポートをいたします。
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