更新日:2022/06/20
この記事のまとめ
漠然と「転職が難しい」と感じることはないでしょうか。もしそうなのであれば、漠然とした不安を明確化するだけでも、転職成功率を大きく上げられるかもしれません。
そこで今回は、転職が難しいと感じる原因や対策方法について解説していきます。度重なる不採用通知にどうしたらよいのか分からず、途方に暮れている方は、ぜひご一読ください。
目次
転職が難しいと感じる主な原因を6つご紹介します。自身の状況と照らし合わせて、まずは転職を難しくさせている原因を明確化してみましょう。自分でいま思っていることを箇条書きにするのも、客観視しやすくなるためおすすめです。
漠然と転職が難しいと感じる方の中で、特に多く見られる原因が「企業の採用ニーズと自分の希望に差がある」ことです。このような差が生まれる理由としては、企業リサーチの不足が挙げられます。
企業リサーチ不足による転職失敗は、転職市場において需要の高い方であっても起こることがあります。たとえ世間的に見て高水準の実績やスキルを持っていたとしても、企業の採用ニーズに合わないと、採用を勝ち取ることは難しいのが現実です。
「転職は情報戦」といわれることもあり、企業情報や転職市場の動向などをうまくリサーチできていないと、転職が難しいと感じやすいでしょう。
特に近年はコロナ禍の影響から、友人や知人と情報を共有したり、気軽に相談したりすることが難しくなりました。インターネットで情報を集めてみても、今度は情報過多すぎて必要な情報の取捨選択ができないという方も少なくありません。
たとえば、「将来は家庭を持ちたい。そして家族とのコミュニケーションの時間も多く取れる仕事に就くのが理想」など、どのようなものでも構わないので具体的なキャリアビジョンがある方ほど、転職は成功しやすいといわれています。なぜなら、未来を見据えたうえでの志望動機は説得力が強く、採用担当者が目を留めやすいためです。
逆にキャリアビジョンが明確でないと志望動機から真剣みが薄れたり、自分でも「本当にこの転職先でよいのだろうか」と迷ったりするでしょう。結果、方向性の定まらない転職活動になり、効率の悪さからも転職が難しいと感じることになります。
企業は選考の際に、なるべく育成コストのかからない人材が欲しいと考えます。そのため、育成に時間がかかる未経験者や、かけたコストが無駄になる恐れがある早期退職リスクの高い人材は敬遠されてしまうのです。
以上のことから転職回数が多い場合や、異業種への転職は通常よりも難しいでしょう。何も工夫せず、手あたり次第に求人へ応募しているだけでは、手ごたえの感じられない日々が続くことになりかねません。
書類審査の時点で通過できないことが続く場合には、もちろん転職の難しさを痛感するでしょう。しかし、どちらかといえば面接までは進むことができ、かつ手ごたえも感じられるにも関わらず不採用が続く場合のほうが、途方に暮れてしまうかもしれません。
いずれにせよ「何がいけないのか分からない」、「どのように対処したらよいのか分からない」と悩み始めたら、一度立ち止まって考えるのがおすすめです。
自己分析が不足していると、スキルや経験から自分の強みを把握できません。自己アピールがほぼ定型文そのままになってしまう方は、このケースが多いでしょう。
また、自分に自信がなくアピールできる強みがないと感じている方も、実は自己分析が不足していたり、客観視が苦手であったりする場合があります。
まず年齢的に転職がしやすいといわれるのは、20代です。20代のうちはポテンシャル採用が見込めることから、未経験職にチャレンジする方も多いでしょう。
一方30代、特に35歳を超えると転職は難しくなるといわれます。なぜなら35歳以上の人材に企業が求めるのは即戦力であるため、これまでに培った経験やスキルと採用ニーズが合致しない限り、敬遠されてしまうためです。
以上のことから35歳以降で転職成功率を高めるためには、これまでの経験やスキルを活かせる同業界への転職や、管理職から管理職など同業職への転職がよいでしょう。
長く続くコロナ禍ですが、日本の転職市場は全体的にその影響を受けています。しかし影響の強さは業界によって大きく異なり、いまは転職が難しいとされる企業もあれば、かえって転職ニーズが高まっている企業もあるのが実情です。
そこでここでは、コロナ禍における各業界の転職事情をご紹介します。
コロナ禍の影響を受け、採用活動を停止または縮小しているのは、主に「旅行業界」や「飲食業界」です。外出や外食を控える動きが生まれたことで長期間的に打撃を受けている企業にとっては、積極的な採用活動は難しい状況がいまも続いています。
しかし、ウィズコロナやアフターコロナが現実的になってきたいま、これらの業界でも採用活動を再開する動きが見られます。
コロナ禍の影響をあまり受けていないのは、まずは意外にも「営業職」です。営業の仕事は企業の売上に直結するため、コロナ禍はもちろん不景気であっても、求人数は常に安定しています。
「不動産・建設業界」のような慢性的な人手不足を抱える業界もまた、コロナ禍に入った直後こそ求人数は大きく減りましたが、現在は求人数が安定しています。さらには「資格さえあれば経験不問」といった求人が増加傾向にあるため、未経験からの挑戦にもおすすめでしょう。
コロナ禍に入りWebサービスの需要が高まる昨今、「IT業界」や「Web業界」の求人数は以前よりも増加傾向にあります。また「医療業界」、特に「医療機器メーカー」や「医療×ITのヘルステック企業」も緩やかながら求人数が増加しています。
どちらも専門知識や技術が必要な業界ですが、意外にもWeb業界や医療機器メーカーは近年、未経験者の採用に積極的なようです。
買い手市場が長く続く転職市場においては、「多くの企業に応募しなくてはいけないのが当たり前」だとよくいわれます。しかし、無計画に応募をするばかりでは、転職は成功しません。
「転職って難しい......」と感じ始めたときには、一度立ち止まり、以下2つのことを改めて考えてみてください。
転職活動が難しいと感じる原因は、主に企業の採用ニーズと自分の希望が合致しないことにあります。転職成功率を上げるためには、まずギャップを埋めるべく、自己分析を徹底しましょう。また、転職市場についてもリサーチします。
自分の強みや弱み、経験、スキルを把握したうえで、転職市場の現状を照らし合わせれば、自分に合った業界や職種、企業が見つけられるでしょう。
自己分析や転職市場のリサーチも済んでいるのに転職がうまくいかないのであれば、転職活動の仕方そのものに問題が隠れているかもしれません。
まずは、転職活動期間や応募した企業の数は十分かを確認しましょう。目安としては、転職まで3ヵ月間、7~8社に応募が平均です。
そのほか応募書類に不備がないか、面接時の受け答えに不備がないかなどは、できれば友人や知人、転職エージェントなどの第三者に確認してもらうとよいでしょう。
ここでは、「転職が難しい」と感じたときの具体的な対策方法を5つご紹介します。転職活動を進めるうえでまだできていないことがあれば、ぜひ取り入れてみてください。ちょっとした工夫だけでも、転職活動を有利かつ効率よく進められるようになるでしょう。
転職したいという気持ちはありつつも、「難しいのではないか」と二の足を踏んでいる方もいるかもしれません。しかし、いまの仕事を続けるつもりがない方は、なるべく早めの行動がおすすめです。年齢が上がれば上がるほど、転職難易度が高くなってしまいます。
ただし、転職活動を効率よく進めるためには、計画性も大切です。転職を思い立ったらまずは「〇月には転職をしたいから、〇日までに応募企業を絞り......」というように転職希望時期から逆算してスケジュールを立て、転職活動の長期化を防ぎましょう。
企業の採用ニーズが高まるのは、3月、4月、9月、10月といった時期です。これらの時期に転職活動をすれば、転職成功率を高められるほか、多くの求人を吟味できるでしょう。
とはいえ、これらはあくまで一般的な傾向でしかありません。業界や企業によっては、これらの時期とはあえて外して求人を出すこともあります。まずは転職を希望する業界を絞り、業界事情のリサーチをしたうえで転職活動の時期を決めるとよいでしょう。
職種や給与、福利厚生に勤務地など、転職先の希望は多くあるかもしれません。しかし、すべてを満たす企業を見つけようと思うと、選択肢が大幅に減ってしまいます。多くある希望条件の中でも、特に譲れない条件にまずは絞って転職先を探すのがおすすめです。
なお条件を絞る際には、「将来のビジョンを実現するうえで欠かせないこと」を想定して選ぶとよいでしょう。たとえば「ゆくゆくは家庭や子どもを持ちたい」と考えているのであれば、育児休暇など福利厚生の充実や、残業の有無などが重要になります。
転職の際に必ず問われるのが、退職理由と志望動機です。この2つに一貫性がなくては、説得力がなくなり、採用担当者の目に留まりません。
たとえば、退職理由が「環境や仕事が合わなかった」という場合、そのまま伝えるのはNGです。「自分は最終的にこのようなキャリアパスを描いているが、現職ではそれが望めないと感じたため、転職を考えた」というように前向きなものにしましょう。
さらに転職先の社風や仕事内容と絡めて、「貴社であればキャリアパスを叶えられると感じた」と志望動機を伝えれば、一貫性をもたせられます。
転職活動を効率的に進めるには、とにかく多くの情報が必要です。インターネットや雑誌、ハローワーク、友人・知人などなるべく多くの方法で情報を集めましょう。
ただし、不確定要素が多いまま情報を集めすぎると、情報の取捨選択が難しくなり、かえって迷走してしまう恐れがあります。転職する業界や職種については、ある程度早めの段階で絞るのがおすすめです。
求人情報の収集や取捨選択が苦手という方や、自己分析がどうしても苦手という方には、マイナビエージェントの利用をおすすめします。
マイナビエージェントでは、お客様の経験やスキルの棚卸しからお手伝いしたうえで、ぴったりの転職先をご提案。さらには各業界における転職市場の動向にも精通しているため、どのスケジュールで転職活動を進めるべきか、どのような自己PRが効果的かなどまでアドバイスできます。
マイナビエージェントは、「転職が難しい」と感じている方のサポーターにうってつけです。
「転職が難しい」と感じる背景には、さまざまな理由や原因があるでしょう。しかしどのような理由にしても、転職を成功させるために必要なのは、自己分析と転職市場や企業のリサーチです。まずはこれらの点が徹底してできているかを思い返してみましょう。
そのうえで「自分の力だけでは転職できるか不安」だと感じたのならば、ぜひマイナビエージェントをご活動ください。マイナビエージェントなら、転職準備から履歴書添削や面接対策まで、豊富なサポートを無料で受けられます。
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