更新日:2022/05/09
「ゲームが好きだからゲーム業界で働きたい」と思っているものの、ゲームを作るというのは、なんとなく難しそうで、一歩を踏み出せないという人もいるのではないでしょうか。
しかし、実際はゲームの企画・構成を考えるゲームデザイナー、プログラミングを行うゲームプログラマーなどは、未経験可の求人も多く出ており、比較的挑戦しやすい職種となっています。
ここでは、そんなゲーム関連職種の中のひとつである、ゲームデザイナーについて詳しくご紹介します。
目次
ゲームデザイナーは、別名「ゲーム企画」や「ゲームクリエイター」とも呼ばれ、ゲームを制作する工程の中で、企画を考え、設計図を描くポジションを担っています。
その仕事の範囲は幅広く、ゲームのストーリーや世界観、イベントなどの考案から、企画を通すためのプレゼンテーション、ユーザー獲得のためのマーケティング、試作品のテストまでを行います。
オンラインゲームやスマホゲームの場合は、リリース後の追加イベントの企画や、ゲームのブラッシュアップなどもゲームデザイナーが行います。
ゲームデザイナーの仕事は、次の流れで進んでいきます。
市場のニーズや最近の流行の他、ゲームディレクター(ゲーム制作の現場統括者)、ゲームプロデューサー(スケジュールの進行管理や予算、スタッフの配置を統括するゲーム制作プロジェクトの管理者)の要望などを踏まえて、新しいゲームの企画を立てます。
概要が決まったら、社内でプレゼンテーションを行って制作にGOサインをもらいます。
制作が決まったら、世界観や骨組みなどゲームの核となる全てを記載した仕様書を作り、制作メンバー間で認識のずれがないようにします。
ゲーム完成後は、ディレクターとともにゲームバランスのチェックを行い、ゲームによってはリリース後もイベントの企画などを行います。
ここでは、ゲームデザイナーに求められることをご紹介します。
ゲームデザイナーに絶対に欠かせないのは、「ゲームが好き」という気持ちです。
おもしろい企画を作るためには、常にゲーム業界にアンテナを張ってトレンドを押さえておくことは不可欠ですし、ユーザー目線に立って実際に多くのゲームをプレーしてみることも必要です。
常にゲームに接する生活が苦にならない、ゲーム好きでなくては務まりません。
ゲームの制作には、プロデューサーやディレクター、グラフィックデザイナー、プログラマー、サウンドクリエイターなど多くの人が関わります。
全員の認識がずれないようにゲームのコンセプトを正確に伝え、相互理解を促すためには、高いコミュニケーション能力が必要となります。
どんなにすばらしい企画を考えても、人に伝えることができなくては、そのゲームの制作までたどりつけません。
社内プレゼンを勝ち抜くためには、高いプレゼンテーション能力は必須です。
ゲームデザイナーが転職した際の年収は、未経験者では250万~300万円、経験者だと350万~500万円が相場です。なお、年功序列より実力主義の会社がほとんどで、実績によっては450万~700万円ほどの年収が望める場合もあります。
ゲームデザイナーのキャリアパスとしては、ゲームの制作現場を統括するゲームディレクター、さらにその上位職であるゲーム開発のプロジェクト全体を統括するゲームプロデューサーになる道があります。
ゲームディレクターは、ゲームデザイナーと一緒に企画を練り、企画が通ってゲーム制作が始まった後は、開発現場の総責任者としてグラフィックデザイナーやプログラマー、シナリオライター、サウンドクリエイターといったスタッフを束ねて、開発現場の指揮をとる花形ポジションです。
ゲームデザイナーと同様、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が求められるのは同様、チームをまとめ、引っ張っていくリーダーシップも求められます。
ゲームプロデューサーの仕事は、現場から一歩引いたところで予算や人員、進行スケジュールを管理し、プロジェクト全体を成功に導くことです。
予算の獲得や宣伝も仕事のうちですが、決められた予算と時間の中で効率良く仕事を進め、ハイクオリティのものを生み出すための「的確にスタッフに指示を出す力」が求められます。
これら2つの職種は、ゲームデザイナーの上位職にあたるため、一般的に未経験からいきなり挑戦することはできません。
未経験の場合、まず、ゲームデザイナーとして実績を積むことが必要です。
ゲームデザイナーの仕事は、作ったゲームの売上と集客力(アプリやネットゲームの場合)で評価されますので、まずはコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を鍛えるとともに、売れるゲームを作ることを目指してください。
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