インタビュー
取締役 CTO 兼 テクニカルデベロップメント本部 本部長
円佛公太郎シスコシステムズ様から信頼される高度な技術力が魅力
難易度の高い案件を任せられる喜び
シスコシステムズ様から信頼される高度な技術力が魅力
難易度の高い案件を任せられる喜び
シスコシステムズ様の案件を上流工程から手掛けているのが特徴
――円佛さんが率いるテクニカルデベロップメント本部では、どのような事業活動をされているのでしょうか?
テクニカルデベロップメント本部では新技術の開発をしています。
かなり早い段階からSDN(Software Defined Networking)の技術開発を進めていました。あるサービス事業者のSDNソフトウェア開発に参加したこともあり、現在ではそのお客様のSDN基盤として利用されています。
また、Cisco ACI(Cisco Application Centric Infrastructure)にも早くから着手をし、シスコシステムズ様がリリースした当初からキャッチアップしています。
データセンター系製品ですので専門性が高いのですが、この製品のインテグレーション案件があるとさまざまなお客様から当社にお声がけいただくようになりました。 プログデンスのインテグレーション部門で Cisco ACI の構築も実施していますが、私が率いるテクニカルデベロップメント本部ではシスコシステムズ様と協業させていただき、さまざまな案件をご対応させていただいています。
――シスコシステムズ様とはSES(System Engineering Service)事業ということでしょうか?
だいぶイメージは違うと思います。シスコシステムズ様に常駐をし、シスコ製品を幅広く担当し、シスコシステムズ様の顧客にもコンサルタントとして対応することがほとんどです。
シスコシステムズ様とは、いわゆるSES以上に深い信頼関係が築けているのではないかと思います。
例えば「開発が得意なパートナーは開発案件を担当」「ネットワークが得意なパートナーはネットワーク案件」を担当するのが通例だと思いますが、プログデンスはネットワークに限らず、開発、自動化、サーバ、クラウド等、幅広い領域を担当させていただいています。
案件の流通量には波がありますので、「開発案件が得意な企業」ですと開発案件が途切れてしまった場合に「しばらく業務がない」という状態にならざるを得ませんが、私達は幅広い領域に対応しているので、「開発案件が途切れても、クラウド案件を担当する」という形で、案件が途切れないのです。
――シスコシステムズ様から信頼をされているということでしょうか?
そうでありたいですし、そう自負もしています。私達はどんなに難易度が高い案件でも挑戦をしていきます。
例えば、Cisco ACI、SD-WAN(Software Defined Wide Area Network)、フルスタックオブザーバビリティといったシスコシステムの中でも難易度の高い領域を、私達はこなすことができます。
こういう難易度の高い技術は、多くのSES企業は腰が引けてしまうのですが、私たちは積極的に手を挙げる。それで私たちの中に経験値がたまっていく。そういうことを繰り返した結果だと思います。
シスコシステムズ様の中では、省庁系、キャリア系、証券系などの重要顧客を担当させていただいています。
――シスコシステムズ様はプログデンスのどこを評価しているのだとお考えですか?
上流工程までできることです。
一般に、上流工程、下流工程という言い方をすると、上流工程が偉いという勘違いをされる方がいますが、上流から下流までの全てがそろってはじめて「ものづくり」ができるのです。私達はこれを当たり前のことだと考えており、上流から下流までを全ての工程を対応出来ることを目指し、結果としてトータルソリューションプロバイダーとなりました。
しかし、シスコシステムズ様の方に聞くと、上流工程までこなせるパートナーは多くないというのです。
私達はごく自然にやっていたことなのでかなり驚きました。ここを評価していただけているのだと思います。
ビジネスをきちんと考えられる事がエンジニアも重要
――円佛さんは、テクニカルデベロップメント本部の本部長である他に、取締役CTOでもあります。CTOとしてのミッションはどのようなものでしょうか?
エンジニアの育成がいちばん大きいですね。
教育に関しては内部リソース、外部リソースともに活用します。外部で適切なセミナー、勉強会などがあれば参加費を補助し、内部では私も講師となってさまざまな勉強会を行っています。
その他、エンジニアのキャリアパスの整備、高難易度案件の支援、技術開発、マーケットの分析など、CTOとしての仕事は多岐にわたっていますが、私は普通のCTOとは少し方向性が違うのかなとも思っています。いろいろな企業のCTOが集まることがあって、その時は技術論で盛り上がる。みな、技術が大好きなんですよね。私ももちろん、嫌いではありません。
ただ、私の中で最初にくるのは技術ではなく、ビジネスなんです。「エンジニアもビジネスをちゃんと考えよう」ということをいつも言っています。
――エンジニアは、ビジネスというものをどのように考えればいいのでしょうか?
とても単純なことです。エンジニアは技術を追求します。それに毎日最低8時間は費やすわけです。人生の大半をかけて頑張るのだったら、仕事に直結させましょうということです。
技術をビジネスに活かすことができれば、必然的に給与もあがります。キャリアパスの選択肢も豊かになっていきます。
――ひとつの技術を深掘りして、スペシャリストになることを目指すエンジニアもたくさんいらっしゃいますね。
それはものすごく素晴らしいことだと思います。でも、今の時代、フルスタックエンジニアという言葉をよく耳にするようになりました。複数の領域のスキルを身につけるということですね。
これは時代の流行というよりも、エンジニアの生存戦略としても優れていると思うんです。
例えば、100m競争でウサイン・ボルトと競争して勝てる人はいませんよね。でも、バスケで勝負したら勝てる確率は0ではなくなる。才能の窓口がいくつもあれば、どこか勝てるところで勝負ができるようになる。
私はこの考えを、ずっと以前から「マルチタレントであれ」という言葉で若手エンジニアたちに伝えてきました。
わかりやすく言えば、スペシャリストはロールプレイングゲームで、体力100、知力0、素早さ0みたいな全振りをした人です。マルチタレントは、体力25、知力25、素早さ25みたいな人で、どんな戦いでもそれなりに戦えるし、知力で勝負をすればスペシャリストにも勝てる。
何より、キャリアパスが広がります。
私はプログデンスのエンジニアに、キャリアパスの選択肢が広い「売れるエンジニア」になってほしいと思っています。それがプログデンスの利益にもなりますし、何より本人の利益になります。
私自身がマルチタレントでオールラウンダーだと思っています。一芸では私では足元にも及ばないスペシャリストの方がたくさんいらっしゃいます。でも、今は、ネットワーク技術のコンサルタントとして活動し、そこに強みを持ったオールラウンダーとして活躍できています。どこかに強みを持ったマルチタレント、現代ではそれがいちばん強いのです。
――そういうマルチタレントエンジニアにとって、プログデンスは働きやすい会社でしょうか?
働きやすいと思います。マルチタレントを目指すエンジニアの方には、プログデンスにはいくつもアドバンテージがあります。
1つ目は経営基盤が安定していること。私達は、堅実経営で、不況の時も安定さが揺らぎません。リーマンショックもコロナ禍も業績には影響がありませんでした。創業して17年、もはやベンチャーではなく中堅企業になっているという実感があります。
2つ目は社内に多様な選択肢があるということです。職種でいえば、コンサルタントもあるし、常駐もあるし、開発もあるし、運用もある。先端技術を追求している部署もある。社内だけでもさまざまな技術、業務を体験することができます。
3つ目は幅広い顧客を持っていることです。官庁や携帯電話キャリアの大規模案件もあります。顧客企業の業種も多岐にわたっています。幅広い経験を積むことができます。
若い間というのは、これがやりたいと思って企業に入っても、やってみたらちょっと違ったなと後悔することがよくあります。特化した企業に入ってしまった場合は転職するしかありません。しかし、プログデンスではキャリアパス支援制度を活用して社内転職(異動)することでキャリアパスを修正していくこともできます。
できれば、プログデンスに長く勤めてほしいですが、その方が他社に転職する道を選んだとしても、豊富な経験を積んだことによりキャリアパスが広がっているはずです。プログデンスでしか経験できないことがたくさんあるのです。
「2倍頑張ったら1年で一流になれる」と努力
――円佛さんは、どのような経緯でプログデンスに入社されたのでしょうか?
元々は、世界的なコンピュータメーカーで音声認識、音声合成のシステム開発をしていました。基礎技術の研究開発です。その後、ノートPCの開発部門に異動となり、ソフトウェア、ハードウェアの設計をしました。私が担当していたノートPC開発部門が買収されたタイミングで何度か転職を経験しました。
転職した当時、私は20代半ばで、いろいろな企業を経験したため、スペシャリストと呼べるようなスキルはありませんでした。どこの企業に行っても、「あなたを採用するぐらいなら新卒を採用したい」と言われているような気がしました。
何度目かの転職の際、転職エージェントの方から「しっかり育ててくれる会社がある。そこで2年間、真剣に頑張れば一流になれる。チャレンジしてみるか?」と紹介されたのが代表の山田さんの前職である会社でした。私は転職を繰り返していたため、年齢は20代中盤を過ぎており、”出遅れている”という自覚があったので、「転職エージェントの方が2年というなら、2倍頑張って1年で一流になってやろう」と思ったことをよく覚えています。今、思い返してみると我ながら単純ですよね(笑)
その後、山田さんがプログデンスを起業するのに伴い、私も加わり、創業メンバーとなりました。
私自身が転職を繰り返しているので、「転職に迷っている方」「転職経験の多い方」の気持ちはよくわかります。世の中では、転職回数が多いとマイナスに取られることが多いようですが、私はそれだけの理由で採用を見送るということはしません。むしろ転職の内容によっては、素晴らしいキャリアだと評価できることもあると思います。
最新技術にチャレンジしたい方、マルチな方に魅力感じる
――プログデンスにはどのような人に来ていただきたいですか?
工程の分類で、Day0(設計段階)、Day1(構築段階)、Day2(運用段階)という分け方があります。プログデンスに多いのはDay0とDay1の業務です。Day2はあまり多くありません。ですので「運用業務を専門に経験したい」という方にとっては、プログデンスはあまり向かないかもしれません。
プログデンスでは検証用のラボを設けており、Cisco ACIやDNA Center、Prisma Accessなどの環境を構築し、自由に触れられる環境を用意しています。もちろん、社員がクラウド環境を学習するためのアカウントも用意しています。そういった最新技術にチャレンジしたいという人には向いていると思います。
また、マルチな人にはものすごく魅力を感じますね。今は開発をやっているけど、そのシステムを動かしているサーバやクラウドの技術にも興味を持っている… という好奇心の強い方に魅力を感じます。
私達プログデンスには、自分達をアップデートして、みんなで一緒に成長していこうという企業文化があります。
好奇心が強く、これから私たちと一緒に成長をしていきたいという意欲のある方に仲間になっていただけると嬉しいですね。
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