平均年収ランキング

平均年収を業種別に見ていくと、金融・コンサルティング、メーカー、IT・通信といった業種カテゴリの平均年収が高い傾向にあります。金融・コンサルティングの業種としては、監査法人、コンサルティングファーム・シンクタンク、証券などがあり、専門的な知識が求められることが要因として考えられるでしょう。特に監査法人は公認会計士という国家資格が必要であることも、高収入に関係していると予想できます。
メーカーは医薬品や半導体などの業種があり、医療分野は技術革新が起こる分野であるとともに人々の需要が高いことが年収に影響しているようです。半導体は、生活に欠かせない電化製品や先端医療、自動車など多くの分野で使用されています。電子回路の知識が必要であり、研究・開発職でもあるため高収入になっていると考えられます。また、IT・通信も専門的な能力や知識が必要であるため、高年収の業種になっていると予想できます。
業種別の傾向としては、上記のように専門分野に特化したスキルや知識が必要なものが平均年収が高いといえるでしょう。

平均年収を職種別に見てみると、年収が高い職種カテゴリには金融・コンサルティング、IT・インターネット・通信、医薬・医療機器・バイオといったものが平均年収が高い傾向にあります。金融・コンサルティングカテゴリの具体的な職種では運用（アナリスト・ディーラー）、戦略・会計・人事系コンサルタントがあります。特に運用は市場の動向を分析して投資をすることで利益を得る仕事です。現金の流れや世界経済の動きに注目し、顧客から預かったお金を増やすことが求められる責任が大きい仕事でもあります。そのため、対価としての年収も高いことが予想できます。
その他の職種も、ITのシステムコンサルタントや医薬機器に関係するMRといった職種の平均年収が高い傾向にありますが、それぞれの分野に共通しているのが専門性が高いということです。その職業に就くために資格が必要だったり、高いスキルを求められたりする仕事であるということが、平均年収に関係していると考えられます。

年収を年代別に見てみたとき、大学や短大の新卒入社から間もない20代前半（20歳～24歳）では低い年収であるものの、歳を重ねるごとに徐々に年収はアップする傾向があります。特に20代後半（25歳～29歳）から30代前半（30歳～34歳）にかけての伸びが顕著にあることがわかりました。働き盛りのこの年代に最も期待がかけられている結果と言えます。
また転職をしたときに年収がアップした割合も20代後半から30代前半にかけての年代において高く見られ、ある程度スキルを身に着けている上に将来性もあるこの年代が転職先で重宝されると考えられます。年収アップを狙うならこの年代のうちに行動に出るべきと言えるでしょう。
男性と女性で比較してみると、全体的に男性の方が年収が高い傾向にありますが、さらに歳を重ねるごとにその差に大きな開きが出ています。これは女性の場合は結婚や出産などで働き方が変わってくることもあるため、男性に比べて年収の伸び率が要因があると考えられます。