営業の現場で活躍するためには、営業パーソンの共通言語とも言える「営業用語」を使いこなし、顧客とスムーズなコミュニケーションを行うことが重要です。本記事では、プロの営業パーソンとして成功するために知っておきたい基本的な営業用語50選を一覧で紹介します。営業成績アップに向けて、営業用語の正しい意味と使い方を学んでおきましょう。
【関連記事】「【ビジネス用語一覧】厳選110選|基本をマスターするための例文も紹介」
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効果的な営業に必須の「営業用語」
営業用語とは、営業活動で使用される専門的な言葉やフレーズを指します。営業用語は営業パーソンにとって共通言語とも言える言葉であり、「知っているのが当たり前」という認識で使用される場合もあります。顧客とのコミュニケーションを円滑にし、効果的な営業活動を行うためにも、営業用語は必須のツールであると言えるでしょう。
営業用語を使用する場面
営業用語は、主に以下のような場面で使用されます。実際の営業だけでなく、さまざまなビジネスシーンで活用されていることを覚えておきましょう。
- 商談や交渉:顧客のニーズを引き出し、商品の特徴を説明する
- 社内ミーティングや営業会議:営業進捗を報告したり戦略を共有したりする
- プレゼンテーション:専門用語を用いて説得力を高める
- 顧客対応やクレーム処理:営業用語を駆使してサポートを行い信頼を築く
正しい意味を理解しておくことが重要
カタカナや英語表記が多い営業用語は、全ての意味を完全に覚えておくのは難しいかもしれません。しかし、曖昧な理解のまま使用したり受け入れたりしていると、認識のズレから後々大きな問題に発展する可能性もあります。
そのため、意味のわからない用語を耳にしたら、すぐに正しい意味を調べることが大切です。また、新しい営業用語が生まれることもあるので、常に情報をアップデートして業界のトレンドに乗り遅れないようにしましょう。
以下では、ビジネスシーンで頻出する営業用語50個をあいうえお順で紹介しています。意味と例文をわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてください。
ア行
ROI
【意味】
ROI(Return on Investment)とは、投資から得られる利益をその投資に対するコストで割った投資利益率のこと。ROIは、投資の効率性や収益性を測るために使用される。具体的には、[(投資からの利益-投資コスト)÷投資コスト]×100という計算式で求められる。
【例文】
「ROIを重視することで、我々の投資戦略がより明確になりますね」
あいみつ
【意味】
「相見積もり」の略語で、複数の業者から見積もりを取得して比較することを指す。商品の購入やサービスの契約を行う際に用いられ、コストの最適化・品質の向上・業者間の競争を促進し、より良い条件で取引を進めることを目的としている。
【例文】
「新しいパソコンを購入するために、3社からあいみつを取ってみる予定です」
アイスブレイク
【意味】
「緊張感で氷のように固まった雰囲気を和ませるために行うコミュニケーション方法」を指す。具体的には、会議・セミナー・研修の前に簡単なゲームを行ったり、商談の場で自己紹介から始めたりするケースが挙げられる。
【例文】
「アイスブレイクの一環として、短いクイズを用意しました。楽しんで参加してください」
【関連記事】「アイスブレイクのネタ7連発!目的や効果、注意点も詳しく解説」
アグリー
【意味】
英語の"agree"から「同意する」「承諾する」などの意味。会議や会話の中で出た意見に対し、賛成することを表現するために用いる。ただし、フランクな言葉遣いを嫌う人もいるので、特に目上の人に対しては「賛同いたします」などの言い換え表現が適している場合もある。
【例文】
「マネージャーの意見に全面的にアグリーです」
【関連記事】「アグリーの意味とは?ビジネスにおける使い方や言い換え方法を解説」
アサイン
【意味】
英語の"assign"から「任命する」「割り当てる」などの意味。一般的には、役割に人を任命する際に用いるが、ITの分野では、例えばある特定のキーに操作を割り当てることなどを意味する。「アサインメント」("assignment")と名詞で用いることもある。
【例文】
「君のスキルを見込んでリーダーにアサインしたよ」/「F1キーにはコピー機能をアサインする」
【関連記事】「【アサインとは】ビジネス現場をはじめさまざまなシーンでの例文を解説」
アジェンダ
【意味】
英語の"agenda"から「行動計画」「協議事項」などの意味。「計画表」や「会議進行表」そのものを指すこともある。また、ビジネスの世界と異なり、政治の世界では「政策」という意味で用いられる。かつて、頻繁に用いられた「マニフェスト」もほぼ同じ意味。
【例文】
「このプロジェクトのアジェンダを確認しておこう」/「〇〇党のアジェンダとして、雇用の創設を第一に掲げます」
【関連記事】「【アジェンダとは】意味やレジュメとの違い、作成するポイントを簡単に解説」
アップセル
【意味】
顧客がすでに購入を決定しているものに対して、より高価で機能が充実した代替品を提案し販売を促すマーケティング戦略の一つ。例えば、カフェでコーヒーを注文した顧客に対し、「このコーヒーはサイズアップするとお得ですよ」と提案することなどが挙げられる。ただ高価な商品を売り込むのではなく、顧客にとっても価値のある選択肢を提供することが重要である。
【例文】
「アップセルの提案として、機能が充実したプレミアム版をおすすめする」
アプローチ
【意味】
特定のものに対する取り組み方や接近方法を指す言葉。ビジネスシーンでは、顧客やクライアントとの接触方法・営業戦略・問題解決の手法などが含まれる。
【例文】
「プロジェクトの成功には、適切なアプローチが求められます」
アポイント
【意味】
面会や商談の約束を指す言葉。具体的には、取引先との会議、訪問、電話などを予定する際に用いられる。アポイントを設定することで、事前に相手の都合を確認し、円滑にコミュニケーションを図ることが可能になる。
【例文】
「今週の水曜日にアポイントを入れたので、資料をしっかり準備しておきましょう」
粗利
【意味】
売上高から売上原価を差し引いた利益のこと。具体的には、製品やサービスを販売することによって得た利益のうち、直接的なコストを除いた部分を指す。粗利は企業の収益性を示す重要な指標であり、販売活動の効率や価格設定の適正を評価するのに役立つ。
【例文】
「粗利を向上させるために、販売価格の見直しを検討しています」
【関連記事】「粗利とは?粗利率の計算方法や業界別の目安、活用方法を詳しく解説」
イニシアチブ
【意味】
英語の"initiative"から「先導」「主導権」などの意味。率先して、あるいは中心になって物事を進めることを指す。通常、「主導権」は「握る」だが、「イニシアチブ」は「握る」ではなく「取る」という。
【例文】
「ここは、われわれがイニシアチブを取って交渉を進めよう」
【関連記事】「イニシアチブとは?ビジネスや政治における意味と具体的な活用例を紹介」
インセンティブ
【意味】
英語の"incentive"から「刺激」「動機」「誘因」などの意味であり、目標を達成した際に与えられる報酬のこと。従業員のモチベーション維持・向上のためにインセンティブ制度を取り入れ、業績アップを目指す。似ている日本語としては「歩合」がある。近年インセンティブは金銭報酬だけでなく、自社株式を与えるケースも増えている。
【例文】
「業績アップを図るため、インセンティブの導入を検討する」
【関連記事】「インセンティブとは?ビジネスにおける意味や使い方をわかりやすく解説」
インバウンド/アウトバウンド
【意味】
英語の"bound"「~行き」に、"in"「内」/"out"「外」を合わせ、「内向きの」「入ってくる」/「外向きの」「出ていく」という意味で用いる。例えばコールセンターであれば、電話を受ける業務はインバウンド/電話をかける業務はアウトバウンドとなる。海外からお客さまが日本を訪問することをインバウンドというのはこのため。
【例文】
「この時期は春節(中国の旧正月)にあたるので、インバウンド需要を見込んで多めに発注しておこう」/「当センターではアウトバウンド営業が中心です」
【関連記事】「【インバウンド・アウトバウンドとは】シーン別の意味とマーケティング手法」
エビデンス
【意味】
英語の"evidence"から「証拠」「物証」などの意味。金融機関における本人確認のための公的書類や、医療機関における医学的・科学的根拠など、業界により幅広い用いられ方をする。
【例文】
「昨日の話についてエビデンスはあるの?」/「海外送金の際、エビデンスが必要です」/「エビデンスの高い治療法といえます」
【関連記事】「エビデンスとは?意味とビジネスシーン別の例文、日本語での言い換えを解説」
カ行
キャパシティー/キャパ
【意味】
一般的には「能力」「収容能力」を意味する。ビジネスシーンでは「特定のプロセス」「システムが処理できる作業量や生産量」または「人員・設備・時間といったリソースの限界」を指す。
【例文】
「この製品の販売が好調ですが、キャパオーバーにならないよう注意しましょう」
クライアント
【意味】
特定のサービスや製品を提供される側の人や組織を指す。顧客とも言い換えられるが、一般的な顧客が不特定多数の相手を指すのに対し、クライアントは長期的な関係を築く特定の相手を指すことが多い。
【例文】
「私たちの目標は、クライアントの期待を超えるサービスを提供することです」
クレーム
【意味】
商品やサービスに対して不満を持った顧客が、その問題を指摘することを指す。主なクレームとしては、商品の欠陥、サービスの質、納期の遅れ、価格に対する不満などが挙げられる。適切なクレーム対応を行うことで、顧客満足度を向上させ、信頼関係の構築につなげられる。
【例文】
「クレームを受けた際は、まずお客様の話をしっかり聞きましょう」
クロージング
【意味】
英語の"closing"(終わり、締めくくり)から、商談や接客などの営業活動の「終わり」つまり、「お客様に最終決定を促す」や「契約を締結する」などの意味。営業活動のステップとして、アプローチ、デモンストレーション、クロージングという段階を踏む。
【例文】
「彼はお客様との会話は弾むが、どうもクロージングが弱い」
【関連記事】「クロージングとは?営業担当者が覚えておきたいテクニックを解説」
KGI
【意味】
英語の"Key Goal Indicator"の頭文字を取って「ケージーアイ」と読み、「経営目標達成指標」と訳される。企業が設定した最終的な目標を達成するための指標であり、KPI(重要業績評価指標)と連携して使用されることが多い。
【例文】
「KGIを達成するために、各部署で具体的な戦略を策定しましょう」
KPI
【意味】
英語の"Key Performance Indicator"の頭文字を取って「ケーピーアイ」と読み、「重要業績評価指標」と訳される。企業やプロジェクトが目標達成するためのプロセスにおいて、進捗度合いを定量的に示すもの。
【例文】
「KPIを管理する前に、適切なKGIの設定が必要となる」
【関連記事】「KPIツリーとは? 作り方のポイントやメリット・デメリットを紹介」
コミット
【意味】
英語の"commitment"(約束、言質)から、「達成を約束する」「責任を伴う約束」などの意味。他にも"commitment"には「関与」という意味があり、どちらの意味で用いているのかは文脈から判断する。
【例文】
「そろそろ、しっかり結果にコミットしてくれよ」 /「ぜひ、プロジェクトAにコミットさせてください」
【関連記事】「コミットとは? 意味とビジネスシーンでの使用例をわかりやすく解説」
コンバージョン
【意味】
英語の"conversion"(転換、変換)が語源であり、主にIT業界でインターネット広告や企業のWebサイトなどにアクセスした人が、会員登録したり商品を購入したりと企業の成果になることを指す。「CV」と英語2文字で表記されることも多い。
【例文】
「いくら美しいデザインでも、コンバージョン数が上がらなければ意味がない」
【関連記事】「【コンバージョンとは】コンバージョンをビジネスで活用するさまざまな方法」
コンプライアンス
【意味】
英語の"compliance"(応諾、追従)から、一般的に「法令遵守」と訳され、「企業活動において法律や企業倫理を遵守すること」の意味。もともとは法務関連の用語だが、守るべきものは法律だけにとどまらず、道徳観や社会規範も含まれる。
【例文】
「反社会的勢力に対する利益供与は、重大なコンプライアンス違反となる」
【関連記事】「コンプライアンスとは? "コンプラ違反"が起きる原因と対策を解説」
サ行
サマリー
【意味】
英語の"summary"から「概要」「要約」などの意味。報告書や議事録など、要点をまとめたものをいう。他に、Webサイトのアクセスログなどを集計したものを指すこともある。「合計」「総計」の意味もあり、おなじみの表計算ソフト「エクセル」の合計の計算、「SUM関数」も語源は同じ。
【例文】
「こちらが昨日の会議のサマリーです。確認しておいてください」
【関連記事】「【サマリーとは】意味や例文、ビジネスでの書き方、レジュメ等との違い」
スキーム
【意味】
英語の"scheme"(計画、体系)から、「枠組みを持った計画」などの意味。単なる「予定」ではなく、「仕組み」や「やり方」など体系的に含まれる。例えば、行政の「基本構想」や「基本計画」のこと。企業では「事業スキーム」や「課金スキーム」というように用いられる。
【例文】
「この課金スキームでは、徴収漏れの危険がある」
【関連記事】「【スキームとは】ビジネスでの意味と使い方を解説!簡単に言い換えるなら?」
ステークホルダー
【意味】
英語の"stakeholder"(出資者、利害関係者)から、「企業と関わるあらゆる利害関係者」などの意味。「ステークホルダー」には、顧客、従業員、株主、取引先だけでなく、地域社会、行政機関なども含まれる。その中で株主のことは「ストックホルダー」というので、混乱しないように注意。
【例文】
「今後の経営方針のひとつに、ステークホルダーとの関係強化が挙げられる」
【関連記事】【ステークホルダーとは】エンゲージメントを高める方法や実例などを紹介
セグメント
【意味】
英語の"segment"(全体の中の一つの区分)から、主にマーケティング用語として、「市場を細分化するためにニーズ、価値観、年齢、性別などの基準で分けた一つひとつの集団」などの意味。「セグメント」に分けることを「セグメンテーション」という。
【例文】
「イベントの参加者を年代別にセグメントしておいて」
【関連記事】「【セグメントとは】セグメントに分ける目的、分けた後にすべき事」
タ行
タスク
【意味】
英語の"task"(課題、任務)から、目標を達成するために割り当てられた作業の意味。ビジネスを効率的に進めるには、タスクの優先度や期限、進捗状況を適切に管理する「タスク管理」が重要である。
【例文】
「タスクの優先順位を決めて、効率よく進めましょう」
【関連記事】「タスクとは?ビジネスでの意味や使い方、類語との違いをわかりやすく解説」
デフォルト
【意味】
英語の"default"(欠席、債務不履行)から、金融分野ではそのまま「債務不履行」の意味で用いられるが、コンピューター用語としては「初期設定」などの意味。転じて、「それが当たり前になっていること」などとして用いられることもある。場面により用いられ方が異なるので注意。
【例文】
「スマホの着信音、デフォルトのまま?」/「あの部署は、期限を守らないのがデフォルトだから」
【関連記事】「【デフォルトとは】多くの分野で使われる「デフォルト」の意味をわかりやすく解説」
ナ行
ニーズ
【意味】
英語の"needs"から「必ず」「どうしても」「必然的に」などの意味。ビジネスにおいては相手や顧客が求めているものを指し、それを満たすサービスや事業を展開することで利益獲得に繋げる。ニーズは、顧客ニーズ・顕在ニーズ・潜在ニーズ・基本的ニーズ・副次的ニーズ・機能的ニーズ・情緒的ニーズの7種類に分けられる。
【例文】
「マーケティングでは、顧客ニーズを正しく把握することが重要」
ネゴ/ネゴシエーション
【意味】
英語の"negotiation"から「交渉」、「折衝」などの意味。「ネゴ」はその省略形。コンピューター用語では、「複数の機器で通信を行う際に、データ転送方法などの情報を相互に交換して調整しておくこと」などの意味。通信機器同士で交渉を行うということ。
【例文】
「これからの時代、ネゴシエーションスキルは非営業部門の社員にも必要になるね」
ハ行
バッファ
【意味】
英語の"buffer" (緩衝器、緩衝物)から、コンピューター用語としては「処理速度を補うための一時的なデータ保管領域」などの意味。転じて、「余裕がある」「予備」などの意味で用いられることもある。場面により意味が異なるので注意。
【例文】
「このスケジュールは最後にバッファを取ってあります」
【関連記事】「バッファとは? マージン・リザーブとの違い、ビジネス現場での意味・CCPM手法を解説」
ヒアリング
【意味】
特定の情報や意見を得るために行う聞き取り調査のこと。ビジネスシーンでは、顧客や関係者のニーズ、意見、要望などを理解するために行われる。ヒアリングはインタビュー形式で行われることが多い。
【例文】
「ヒアリングを通じて、お客様のニーズを具体的に理解したいと思います」
【関連記事】「ヒアリング力とは? 高める方法と身に着けることでできるようになる事」
BtoB/BtoC
【意味】
英語の"Business to Business" "Business to Consumer"の略。"to"を"2"と表記することもある。前者は「企業間取引」、後者は「企業と消費者間の取引」の意味。対象顧客が法人か個人かということ。かつては電子商取引に関して用いられていた言葉だが、今は一般の商取引でも用いられる。
【例文】
「BtoBと Bt Cでは広告戦略が異なる」
PDCAサイクル
【意味】
英語の"Plan"(計画)、"Do"(実施)、"Check"(調査)、"Act"(改善)の頭文字を取って「ピーシーディーエー」と読む。これら4段階を繰り返すことから、「PDCAサイクル」や「PDCAを回す」などと表す。継続的に改善を行うことで、事業活動を円滑に進められる。
【例文】
「いつもやったらやりっぱなし。PDCAサイクルを意識していない証拠だ」
フィードバック
【意味】
英語の"feedback"(質問を受ける側からの反応や返事)から、「行動の評価結果をその相手に伝え返すこと」などの意味。単なる意見や感想ではなく、「相手がよりよくなるための助言や指南」などが含まれる。上位者から下位者に対してだけでなく、同位者同士や上位者から下位者へ行うこともある。
【例文】
「先輩方からの貴重なフィードバックを次に生かします」
【関連記事】「フィードバックとは?意味と効果的なやり方をわかりやすく解説」
フィックス
【意味】
英語の"fix"(固定する、定着させる)から、「最終的に決定する、確定する」などの意味。
【例文】
「日程がフィックスしたら教えて」/「お客さまとフィックスしたことを説明します」
プライオリティ
【意味】
英語の"priority"(時間や順序が前であること、優先)から、「優先度」などの意味。「高い/低い」と表現する。電車やバスなどの「プライオリティシート」といえば、高齢者、妊婦、身体の不自由な方に優先的に座っていただく優先席のこと。
【例文】
「プライオリティの高いものから始めて」/「それはプライオリティが低いから後回しでいい」
ブラッシュアップ
【意味】
英語の"brush-up"(身づくろい、磨き直し)から、「現在のスキルや知識をより高めること」などの意味。個人のスキルや知識だけでなく、企画書や資料の内容など、「完成度を高めること」にも用いられる。ブラシでピカピカに磨き上げるイメージ。
【例文】
「語学スキルのブラッシュアップのため、短期留学します」
プレゼン/プレゼンテーション
【意味】
特定のテーマ・アイデア・製品・サービスについて、相手に分かりやすく伝える発表の場を指す。ビジネスシーンでは、企画提案や商品の説明、業績報告などが行われる。資料やスライドを活用し、視覚的にもわかりやすくすることが多い。
【例文】
「明日の会議で新商品のプレゼンを任されたので、しっかり準備します」
ペルソナ
【意味】
英語の"persona"(登場人物、仮面を被った人格)から転じて、「企業が架空で作り上げる、自社商品やサービスの典型的な顧客像」のこと。年齢や性別だけでなく、ライフスタイルや価値観など、より具体的に設定することで、ターゲットとなる顧客の目線を商品開発や販売戦略に生かすのが目的。
【例文】
「この商品のペルソナは、東京都港区在住の27歳女性。歯科医院勤務で独身、猫を飼っている」
【関連記事】「【ペルソナとは】ビジネスにおける意味やメリット、設定方法を解説」
ペンディング
【意味】
英語の"pending"(未決定で、宙ぶらりんの)から、「先送りすること」「保留にすること」などの意味。時間切れなどでやむを得ないときだけでなく、あえてすぐに決定したくないときなど、便利に使える言葉である。しかし、一時しのぎのために用いたり、多用したりするのはマイナスイメージを与えるため注意が必要。
【例文】
「この件はいったんペンディングにして、次に行こう」
報連相(ほうれんそう)
【意味】
「報告」「連絡」「相談」の略で、円滑な業務運営や情報共有のために重要とされるコミュニケーション手法。「報連相」を実践することで、情報の共有不足や誤解を防ぎ、チーム全体の効率性を高めることが期待できる。
【例文】
「報連相を怠らず、何かトラブルがあればすぐに連絡してください」
【関連記事】「報連相の目的や重要性とは?ビジネスにおける報連相のポイントややり方を紹介」
ホワイトペーパー
【意味】
特定の課題について詳しく説明し、その解決策を示すための公式な報告書のこと。BtoBマーケティングで使用されることが多く、企業が専門的な知識を提供し、信頼性を高めるための手段となることもある。
【例文】
「新しい製品の技術的な詳細をまとめたホワイトペーパーを用意しました」
マ行
MTG
【意味】
「Meeting(ミーティング)」の略で、会議や打ち合わせを指す用語。「ミーティング」よりも「MTG」と表記した方がより速いため、効率化が求められるビジネスシーンではよく使用される。社内チャット、メール、スケジュール管理での表記に便利。
【例文】
「午後からクライアントとのMTGがありますので準備お願いします」
ラ行
ランニングコスト
【意味】
ビジネスシーンで日常的に発生する費用のこと。例えば、光熱費・人件費・修理・メンテナンス費・消耗品の費用など、製品やサービスを提供するため継続的に必要となるコストを指す。なお、短期的な初期費用は「イニシャルコスト」という。
【例文】
「新しい設備を導入したけど、ランニングコストが予想以上に安く抑えられそうだね」
リスクヘッジ
【意味】
英語の"risk"(危険、恐れ)と"hedge"(防止策)を組み合わせて、「危険回避」などの意味。もともとは金融取引などで用いられる用語で、起こりうる危険を予測し、損害を小さくする工夫のこと。例えば、株式や債券など複数のものに投資を分散する「分散投資」もリスクヘッジの一つ。さまざまな場面に応用可能な用語でもある。
【例文】
「人生のリスクヘッジとして、生命保険に入ろうと思う」/「リスクヘッジのために代替案も用意して」
【関連記事】「リスクヘッジとは?ビジネスにおける意味や使い方を例文つきで解説」
リスケ
【意味】
英語の"reschedule"から「計画を変更する」などの意味。多くの場合、変更というより「いったん中止して後日に変更する」場合に用いられる。「保留にすること」を意味する「ペンディング」よりも、後日改めて実施されるニュアンスが強い。
【例文】
「常務との打ち合わせ、リスケになったから」/「今夜の予定はリスケでお願いします」
リソース
【意味】
英語の"resource"(資源、供給元)から、企業における「経営資源(ヒト・モノ・カネ)」のこと。「ヒューマンリソース」といえば「人的資源」を意味する。IT用語では、コンピューターを動作させるために必要なCPU(中央処理装置)やハードディスクなどを指す。
【例文】
「大型案件になるため、このままではリソース不足だ」(人員不足、資金不足などが考えられる)
【関連記事】「リソースとは? ビジネスで重要になる6つのリソースと管理するメリット」
リマインド
【意味】
英語の"remind"(思い出させる、気付かせる)から、特定の情報を思い出させるための行動やメッセージを指す。ビジネスにおいては、忘れ防止のため会議の日時や締切日、タスクの進捗などをリマインドすることが多い。リマインドは、メール・カレンダーの通知・アプリのアラートなど、さまざまな方法で行われる。
【例文】
「締切が近いので、タスクのリマインドをしておきますね」
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