最近、外国語由来のカタカナ用語がよく使われるようになっています。なかでもビジネスシーンではカタカナのビジネス用語が頻出する傾向があり、仕事中に意味のわからない単語を耳にした経験がある人もいるでしょう。
そこで本記事では、使用頻度の高いカタカナのビジネス用語を厳選して紹介します。ビジネス用語に疎いという人は、まずはこれら基本レベルの単語をマスターすることから始めましょう。
【関連記事】「【ビジネス用語一覧】厳選110選|基本をマスターするための例文も紹介」
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ビジネス用語はカタカナが多い
ビジネスシーンでは、一般的な日常会話では「ビジネス用語」と呼ばれる単語が使われることがよくあります。コンサルティング業界やマーケティング業界、IT業界などでは特にビジネス用語が多用されがちですが、今や業種や業界を問わずビジネスでは一般的になっている言葉もあります。
ビジネス用語には実にさまざまなものがありますが、英語由来のカタカナ語が多いことも特徴です。なぜカタカナが多いかというと、海外から入ってきた新しいビジネス上の概念を日本語に訳す難しさがあるからだと思われます。
しかし、日常生活で馴染みがないうえにカタカナであることから、その単語を見たり聞いたりしても意味がまったくわからない、という経験をしたことのある人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、頻出するカタカナのビジネス用語を一覧にして、その意味を例文と合わせてわかりやすく解説していきます。
カタカナのビジネス用語①ペルソナ
「この商品の"ペルソナ"は、○○大卒、30歳、営業職、年収○○円です」
「ペルソナ」とは、マーケティングにおいて使われる用語です。企業が提供する製品やサービスの対象として、もっとも象徴的なユーザーモデルを意味します。実際のユーザーには多種多様な人がいますが、その中でもとくに重要なモデル像を設定することで、ユーザーを想定しやすくなります。
【関連記事】「【ペルソナとは】ビジネスにおける意味やメリット、設定方法を解説」
カタカナのビジネス用語②エビデンス
「"エビデンス"を残してください」
ビジネスシーンにおいて、「エビデンス」はずばり「証拠」という意味です。商談などの重要な場面で、言った言わない、聞いた聞いていないということがないように、「エビデンス(証拠)」を残しておくことは、ビジネスをスムーズに運ぶだけでなく、お互いの信頼関係を築くうえでも大切な作業です。
「エビデンス」としてはメールでの文面や契約書類、請求書などが有効となっています。また、提案などを行うときにその根拠や正当性を示すもの、という意味合いで使われることもあります。
【関連記事】「エビデンスの意味とは?類義語との違いや業界別の正しい使い方について解説」
カタカナのビジネス用語③アジェンダ
「この会議の"アジェンダ"です」
「アジェンダ」とは、会議の出席者、役割、時間配分などの基本事項や、議題などを簡単にまとめた会議の進行表のことを指します。進行する係りの者は「アジェンダ」をもとに、会議を進めていきます。ちなみに「レジュメ」は、発表会・講演会などで配られる講演内容を要約し印刷したものなので、間違わないように適切に使い分けましょう。
【関連記事】「【アジェンダとは】意味やレジュメとの違い、作成するポイントを解説」
カタカナのビジネス用語④シナジー
「"シナジー"効果により業績がアップしました」
複数の企業が提携したり、共同経営を行うことでもたらされる、大きな結果のことを指します。買収や合併の折に「シナジー」効果がよく求められます。プレゼンや会議でも、「"シナジー"効果で、技術力が向上する」や「"シナジー"効果によって、コスト削減を図りたい」などの言い回しでよく使われる言葉なので覚えておきましょう。
【関連記事】「【シナジーとは】シナジー効果の実例・メリット、シナジー効果を生む手法」
カタカナのビジネス用語⑤バジェット
「プロジェクトの結果は、"バジェット"次第です」
「バジェット」とは、「予算(案)」「経費」という英単語のこと。そのため例文のような「"バジェット"次第です」というのは、「予算次第です」ということになります。ちなみに「"バジェット"トラベル」や「"バジェット"ホテル」のように形容詞扱いになると、「低予算の~」「格安の~」という意味になります。
【関連記事】「【バジェットとは】意味と使われ方、予算管理のメリットやPDCAサイクル」
カタカナのビジネス用語⑥バッファ
「スケジュールに"バッファ"をもたせてください」
「バッファ」には、もともと「物体と物体の間に入って衝撃を和らげる」という意味があります。それがビジネスシーンでは転じて、「余裕をもたせる」という意味になります。「スケジュールに"バッファ"をもたせてください」は「スケジュールに余裕をもたせてください」ということになります。また「在庫には"バッファ"があります」という言い方をすることもあります。さらに「衝撃や苦痛を和らげる人」、つまり「手助けのできる人員」という意味もあり、「仕事の効率を図るために、彼の"バッファ"になってください」という言い方もできます。
【関連記事】「バッファとは? マージン・リザーブとの違い、ビジネス現場での意味・CCPM手法を解説」
社会人として基本的なビジネス用語は覚えておきたい
ここまで、特に使用頻度の高く、かつビジネス用語に馴染みのない人が理解しにくい6つの単語について、その意味を解説しました。ビジネス用語に疎いと、上司・取引先との会話や会議の内容についていけず、業務が円滑に進まなかったり、誤解が生まれたりする可能性があります。
そのため、広く使われている用語については自分でもある程度勉強しておくことが大切です。自分の語彙力が高まることで、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が磨かれる効果もあります。もし知らない単語を見たり聞いたりしたら、すぐに調べて意味を覚えておくと良いでしょう。
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カタカナのビジネス用語の多用には注意
仕事をするうえでビジネス用語への理解が必要とは言っても、使いすぎには注意です。よくカタカナのビジネス用語を多用する人もいますが、あまりにこうした言葉を使ってしまうと相手に上手く意図が伝わらない恐れも出てきます。中には、ビジネス用語を多用する人のことを「カッコつけている」「自分を誇示している」と思う人もいるようです。
日本でも浸透している用語については使っても問題ありませんが、あまり浸透していない用語や文字数の多い用語はできるだけ控え、誰にでもわかるような平易な表現にした方がスムーズにやり取りできるでしょう。
その他ビジネス用語一覧
その他のビジネス用語一覧は、下記の記事でもご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
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文:ライター 田谷 信子