基本のエクセル用語30選!マスターすべき必須ワードを詳しく解説!

ビジネススキル・マナー

エクセル用語とは、エクセル(Microsoft Excel)の操作や機能に関する専門的な言葉です。「エクセルを使用中、上司や先輩から耳慣れない用語を言われて困った」という方も少なくないでしょう。そこで、本記事ではビジネスマンが覚えておくべき基本のエクセル用語30選を紹介します。業務を効率化するためにも、正しい用語の意味を理解しておきましょう。

【関連記事】「【ビジネス用語一覧】厳選110選|基本をマスターするための例文も紹介」

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業務に必須の「エクセル用語」とは?

エクセル(Microsoft Excel)の操作や機能に関する専門用語を「エクセル用語」と呼びます。エクセル用語はビジネスシーンで当たり前に使用されることも多いため、仕事で毎日エクセルを使用している方はもちろん、ビジネスマンなら覚えておくべき用語と言えます。

事前に理解しておけば操作がスムーズに行える

エクセルを使用している職場において、「リボンの挿入から円グラフを選択して」「タブを切り替えて値を降順にソートして」といった指示は当たり前のように行われます。そのとき、「リボンとは?」「ソートとは?」といちいち質問していては業務が滞ってしまいます。

エクセル用語は種類が多いため、全てを完璧に覚えるのは難しいかもしれませんが、作業をスムーズに進めるためにも基本的な用語の意味はあらかじめ理解しておくことをおすすめします。

知らない用語はすぐに調べることが大切

日常の業務で頻出する用語を押さえていても、当然知らない用語に出会うこともあるでしょう。一度業務で使用された用語はこの先も使用される可能性があるため、「その場ですぐに質問する」「一旦書き留めて後で検索する」といった方法で、正確な意味を把握しておくことが重要です。

また、間違えやすい用語は自分で用語集やテンプレートを作成しておくのも良い方法です。その際は、以下で紹介するエクセル用語30個の意味や例文をぜひ参考にしてみてください。


ア行

アウトライン

【意味】
データを階層的に整理し、視覚的に理解しやすくする機能。この機能を使うと、行や列をグループ化し、必要に応じて展開や折りたたみができる。例えば、売上データを地域や部門ごとにまとめ、全体の概要を把握しやすくするといった活用方法がある。

【例文】
「アウトライン機能を使って、年度ごとの売上データを整理しました」

アクティブセル/アクティブシート

【意味】
アクティブセルとは、現在選択されているセルのことで、データを入力したり数式を編集したりする際の対象となる。通常、アクティブセルは枠線が強調されており、カーソルがそのセル内に置かれた状態である。

アクティブシートとは、現在表示されているシートのこと。タブが強調表示され、他のシートと区別される。

【例文】
「今、アクティブセルはA1になっているので、ここにデータを入力します」/「アクティブシートを切り替えるには、タブをクリックしてください」

オートコレクト

【意味】
ユーザーが入力した誤った文字や単語を自動的に修正するツール。例えば、よく間違えるスペルや特定の短縮形を設定しておくことで、入力の手間を省くことができる。デフォルトでは、英単語の誤植や一般的なタイプミスを自動的に修正するが、ユーザーが独自の修正ルールを追加することも可能。

【例文】
「エクセルのオートコレクトで、特定のフレーズを簡単に入力できるよう設定しています」

オートフィル

【意味】
選択したセルのデータを基にして、隣接するセルにデータを入力する機能。セルの右下隅に表示される小さな四角(フィルハンドル)をドラッグすることで、1から10までの連続した数字や、特定の曜日を自動で入力することができる。

【例文】
「オートフィル機能を使って、1月から12月までの月名を一気に入力しました」

カ行

回帰分析

【意味】
データの関係性を分析し、予測や推定を行うための機能。ある変数(目的変数)が他の変数(説明変数)によってどのように影響されるかを示す。例えば、「広告費が販売数にどう影響するのか」「部屋数や面積によって住宅価格はどう変動するのか」といった分析に活用できる。

【例文】
「顧客満足度とリピート率の関係を明らかにするために、回帰分析を活用しています」

関数

【意味】
特定の計算を自動で行うため、あらかじめ定義された数式のこと。例えば、SUM関数は指定した範囲内の数値を合計し、AVERAGE関数は平均値を計算する。エクセルには、数値計算や統計分析、文字列操作など、業務を効率化するための関数が数多く用意されている。

【例文】
「複雑な計算を短縮するために、VLOOKUP関数を活用して商品情報を検索しました」

クエリ

【意味】
データベースからデータを取得し、分析や報告に利用するための機能。クエリを作成することで、条件に合ったデータの抽出・結合・集約が行える。クエリは、一度設定すれば自動でデータの更新が可能。簡単にデータのインポート、変換、整形を行いたい場合は、「Power Query」機能の使用がおすすめ。

【例文】
「エクセルのクエリ機能を使って、売上データを集計しています」

グループ化

【意味】
複数の行や列を一つの単位として扱う機能。グループ化を行うと、まとめた行や列を折りたたんだり、表示・非表示を切り替えたりできる。これにより、データを整理しやすくし、視覚的にすっきりとしたシート作成が可能になる。

【例文】
「データをより効果的に分析するために、グループ化を活用して項目をまとめましょう」

ゴールシーク

【意味】
数式の計算結果から、目的の結果を得るための数値を逆算する機能。例えば、特定の売上目標を達成するために、販売価格や数量を求める際に使用する。ゴールシークを利用することで、逆算値を導き出す複雑な数式の作成が不要になる。

【例文】
「コストを削減するために、ゴールシークを使ってどのくらいの予算が必要か試算してみました」

サ行

シート/ワークシート

【意味】
エクセルのシート/ワークシートとは、Microsoft Excelの中でデータを入力、編集、分析するための基本的な作業スペースを指す。1つのExcelファイル(ブック)には複数のワークシートを追加でき、それぞれのワークシートをタブで切り替えながら作業を進められる。

【例文】
「このワークシートには、売上データと経費が含まれています」

シート見出し

【意味】
各シートの名前を表示するタブのことであり、画面下部に横並びで表示されている。デフォルトでは「Sheet1」「Sheet2」などの名前が付けられているが、分かりやすい名前を設定したり色を変更したりできる。

【例文】
「シート見出しをクリックすると、別のタブにすぐ移動できますよ」

条件付き書式

【意味】
特定の条件に基づいて、セルの書式(フォントや背景色、枠線など)を自動的に変更する機能。例えば、売上が目標を超えた場合にセルの背景色を緑に変更したり、特定の値よりも低い場合に赤色で表示したりできる。この機能は、データを視覚的に把握するために用いられる。

【例文】
「プロジェクトの進捗状況を条件付き書式で管理し、遅延しているタスクを黄色で目立たせました」

数式

【意味】
特定の計算やデータ分析を行うための命令。数式はセル内に入力され、数値や演算子(加算、減算、乗算、除算)、関数(SUM、AVERAGEなど)を組み合わせて構成される。数式は「=」から始まり、その後に計算の内容が続く。例えば、「=A1+B1」は、セルA1とセルB1の値を加算する数式。

【例文】
「この数式では、月ごとの利益を算出しています」

スクロールロック

【意味】
シート内を移動する際に、セルの選択が固定される機能。この機能が有効になると、上下左右の矢印キーを使っても選択セルはそのままで画面をスクロールできる。大きなデータセットを扱う場合など、特定の行や列を表示しながら他の部分を確認したいときに便利。

【例文】
「他のデータを見ながら特定の列を固定したいときに、スクロールロックを活用しています」

ステータスバー

【意味】
ウィンドウの下部に位置し、現在の作業状態や情報を表示する領域。ユーザーが選択したセルの数値、平均、合計、最大値、最小値などの統計情報をリアルタイムで確認できる。また、計算モードやオートフィル機能、シートのズームレベルなど、作業効率を向上させるための情報も表示でき、右クリックで表示する項目のカスタマイズが可能。

【例文】
「ステータスバーで選択したセルの合計がすぐに確認できるので、計算が楽になります」

制約

【意味】
データの管理や分析、計算に関して発生する制限を指す。例えば、Excel2021では1シートあたり最大1048576行×16384列までしかデータを入力できない。また、数式や関数の使用においても、計算量が多い複雑な処理を行うと、パフォーマンスが低下することがある。

【例文】
「エクセルの制約が業務に影響を与える場合は、データベースの使用を検討するべきです」

絶対参照

【意味】
数式や関数内でセルの位置を固定する方法。絶対参照を活用することで、数式を別のセルにコピーした際も、参照するセルは常にA1に固定される。絶対参照は「$」を入力すると指定できる。例えばセルA1を絶対参照する場合、記述は「$A$1」となる。

【例文】
「セルB2を絶対参照に設定して、他の計算に影響を与えないようにしましょう」

セル

【意味】
スプレッドシート上でデータを入力、表示、編集する最小の単位を指す。シートは行と列で構成されており、各セルは特定の行と列が交差する場所に位置している。例えば、セルA1は最初の列と最初の行の交点に位置し、セルB2は2列目と2行目の交点に位置する。

【例文】
「このデータをもっと見やすくするためには、セルの幅を広げるべきだね」

相対参照

【意味】
数式がコピーされたときに参照するセルの位置が相対的に変わる仕組みを指す。例えば、セルA1に「=B1」と入力してそれをセルA2にコピーすると、参照するセルも自動的にずれて数式は「=B2」に変わる。相対参照は、同じパターンの計算を繰り返す場合に役立つ。

【例文】
「相対参照を使って数式を設定したので、コピー&ペーストしてもセル範囲に応じた計算が自動で行われます」

ソート

【意味】
データを特定の基準に基づいて並べ替える機能のこと。例えば、数値、日付、アルファベット順などでデータを昇順(小さいものから大きいもの)や降順(大きいものから小さいもの)に並べ替えることができる。

【例文】
「このリストは日付順にソートした方が良さそうだけど、他に並べ替えの基準はありますか」

タ行

タブ

【意味】
エクセルファイル内にある複数のワークシートを切り替えるためのもので、画面下部に表示される。タブをクリックすることで、異なるシートに簡単にアクセスできる。

【例文】
「このシートのタブには異なるデータセットが含まれています」

定数

【意味】
数値や文字列などの固定された値を指す。例えば、数値の「100」や文字列の「合計」といったものが定数にあたる。定数は変動しない値であり、エクセルでは定数を利用して簡単な計算を行ったり、条件付き書式を設定したりする。

【例文】
「このシートでは、定数を使って計算式をより効率的にしています」

ハ行

配列数式

【意味】
複数の値やセルを一度に処理するための数式。通常の数式が単一のセルで計算を行うのに対し、配列数式は複数の値を対象に計算を行い、結果を一つのセルまたは複数のセルに表示する。Ctrl + Shift + Enterを押すことで配列数式と認識される。

【例文】
「配列数式を使って、月ごとの売上を一度に計算しました」

反復

【意味】
数値条件が満たされるまで繰り返し計算を行う機能。反復計算を設定すると、数値が一定の精度に達するまでエクセルは自動的に計算を繰り返す。例えば、複雑な金融計算や物理的なモデルで、特定の条件を満たす最適解を求める際に有効である。

【例文】
「新しいモデルを作成するためには、反復計算を使った方が良さそうです」

引数(ひきすう)

【意味】
関数や数式に渡すデータのこと。引数は、関数の動作を決定する要素であり、通常は数値、セル参照、範囲、文字列などが使用される。例えばSUM関数では、合計したいセルの範囲を引数として指定する。引数は必須のものと任意のものがあり、必須引数が欠けるとエラーが発生する。

【例文】
「IF関数の引数には、条件、真の場合の値、偽の場合の値を入れます」

フィルター

【意味】
大量のデータの中から特定の条件に合致する情報を抽出するための機能。フィルターを適用すると、特定の値や範囲、日付、文字列に基づいてデータを絞り込むことが可能になる。さらに、複数の条件を組み合わせることもできるので、より詳細なデータ分析が実現する。

【例文】
「今からフィルターを使って、特定の条件に合った顧客情報を絞り込んでいきます」

ブック

【意味】
複数のワークシートを含むファイルのこと。ブック内では、異なるワークシート間でデータを参照したり計算したりできる。エクセルブックの拡張子は通常「.xlsx」で、他にも「.xls」や「.xlsm」などがある。

【例文】
「各チームは、進捗状況を追跡するために専用のブックを作成しています」

ラ行

リボン

【意味】
Microsoft Office 2007以降で導入されたインターフェースで、さまざまな機能をタブ形式で整理したもの。それ以前のOffice 2003ではメニューバーが主に使用されており、メニュー内に各機能がリスト表示されていた。リボンは、関連するコマンドをグループ化して視覚的に表示することで、ユーザーが必要な機能を直感的に見つけやすくしている。

【例文】
「今からリボンの『挿入』タブを使って、グラフを追加していきます」

論理演算子

【意味】
条件に基づいて真偽を判断するための演算子。主に使用される論理演算子には「AND」「OR」「NOT」があり、これらを組み合わせることで、複雑な条件式を作成できる。例えば、AND演算子はすべての条件が真である場合に真を返し、OR演算子はいずれかの条件が真であれば真を返す。また、NOT演算子は条件の真偽を反転させる。

【例文】
「IF関数と論理演算子を組み合わせて、合格か不合格かを判定しています」

論理式

【意味】
特定の条件に基づいて真偽を評価する数式のこと。IF関数や論理演算子(AND、OR、NOTなど)を使って構成される。もっとも単純な論理式は「TRUE(真)」と「FALSE(偽)」だが、複数の条件を組み合わせることでより複雑な判断を行うことも可能。

【例文】
「論理式を使うことで、条件に基づいた判断ができます」

その他ビジネス用語一覧

その他のビジネス用語一覧は、下記の記事でもご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

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