30代で仕事を「辞めたい」「疲れた」と感じたら...対処法や確認すべきポイントを紹介

30代で仕事を「辞めたい」「疲れた」と感じたら...対処法や確認すべきポイントを紹介

「30代で仕事を辞めていいのかな」「仕事を辞めて年収の高い企業に転職したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。30代は、これまでに培った経験やスキルを生かすことで、キャリアアップ・年収アップを実現しやすい年齢だといえます。

この記事では、30代が仕事を辞めたい・疲れたと感じやすい理由や、その対処法について解説します。あわせて、30代で仕事を辞めるメリット・デメリット、仕事を辞める際に確認すべきポイントもまとめました。

30代で仕事を辞めるかどうか迷っている方は、本記事を読むことで自分に合う選択肢を見つけることができるでしょう。

【関連記事】「【仕事辞めたい】会社がつらいと思ったらやるべき事と辞める判断ポイント」

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1. 30代で離職する人の割合はどれくらい?

厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果の概要」によると、30代で離職する人の割合は、30~34歳の男性が12.8%、女性が15.8%、35~39歳では、男性が9.0%、女性が12.1%となっており、年代別で比較した結果、20代に次いで離職率が高いことが分かりました。

年齢男性の離職率女性の離職率
2024 24.2 43.8% 26.9 46.1%
2529
19.6
19.2
3034
12.8
21.8 15.8
27.9%
3539
9.0
12.1
4044
7.4
13.8
10.6
21.7%
4549
6.4
11.1
5054
5.6%
13.5
10.2
19.3%
5559
7.9
9.1


【出典】「厚生労働省|令和3年雇用動向調査結果の概要」

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2. 30代の転職入職率

続いて、30代の転職入職率を確認しましょう。
厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概要」の「年齢階級別転職入職率」によると、年齢が上がるにつれて、入職率は下がっていく傾向にあります。転職をしようか悩んでいる、転職したいと考えている場合、後回しにせず早めに行動に移した方が良いかもしれません。

年齢男性の転職入職率女性の転職入職率
2024 14.7 14.7
2529 15.3 14.1%
3034
9.5
14.0
3539
7.7
10.7
4044
5.7
9.6
4549
5.4
10.0
5054
5.1
9.6
5559
5.7
7.3

20〜24歳の男性の入職率は、14.7%となっていますが、30〜34歳が9.5%、35~39歳では7.7%まで減少します。女性の場合も、20〜24歳の女性の入職率が14.7%となっていますが、30~34歳では14.0%、35~39歳では10.7%まで下がります。

その後、男性は50~54歳で5.1%、女性の場合は55~59歳で7.3%と、入職率は下がります。転職してキャリアアップや年収アップを実現させたい方は、今から転職を見据えて活動を開始しましょう。

【出典】厚生労働省|-令和4年雇用動向調査結果の概況-

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3. 30代で仕事を「辞めたい」「疲れた」と感じる理由

30代は仕事に対しての責任が高まり、プレッシャーを感じていたり、マネジメント業務に苦手意識があったりとさまざまな負担がかかりやすい年齢だといえます。そのため前章でお伝えしたように、20代よりは落ち着きますが、30代の離職率は男女ともに比較的高い数値となっています。

ここでは、30代が仕事を「辞めたい」「疲れた」と感じやすい理由を7つの視点から解説します。

3.1. 職場の人間関係で悩みがある

職場での人間関係は、どの年代においても悩みがつきものだといえるでしょう。それぞれ異なる価値観、年齢、性別の人が集まり、企業の利益に貢献することを1つの目的として働くのですから、相性の合わない相手がいるのは仕方がないことかもしれません。

しかし、30代になると昇進や部署の異動などによって人間関係が大きく変わるケースも多くあります。20代で築いてきた良好な人間関係が、新しい環境によって一変することもあるでしょう。

またマネジメント業務を担うようになって、立場上部下に注意しなければならない状況に身を置くこともあります。こうした理由から人間関係のトラブルが起きて、「仕事を辞めたい」「疲れた」と感じる人もいるようです。

【関連記事】人間関係が上手くいかない理由とは?上手くいかない人の特徴や対処方法について
【関連記事】職場の人間関係に悩み...仕事に行きたくない原因や心身への影響、対処法を解説

3.2. 給与が見合っていないと感じる

30代になると、多くの人が収入面の問題に直面します。周囲には、「学生時代の友人が昇進し、年収が1,000万円を超えた」「独立して自由な働き方と、大きな収入を得ている」という人も一定数でてくるでしょう。

こうした周囲の人と自分の収入を比較し、これで良いのか、もっと年収アップできるのではないかと考えるようになるのです。また、20代から30代にかけて年収はこれぐらいが普通である、これぐらい上がるのが一般的だといったような情報を目にした時に、自分の現状と比べると給与が見合っていないと感じることもあるでしょう。

とくに、マネジメント業務なども担い、責任が増加しているのに見合わない給与を受け取っている場合は、大きなストレスを感じるでしょう。昇給の見込みがない場合は、将来に対する不安が大きくなり、「仕事を辞めたい」と強く感じるようになります。

【関連記事】 出世する人の特徴は? 出世したい・昇進したい場合の対処法を解説

3.3. やりがいを感じられない

30代になって仕事にやりがいを見出せずに、やる気が損なわれてしまうこともあります。

仕事に慣れてきて、日々の業務を淡々とこなせるようになった時に、「新鮮味がない」「毎日同じことの繰り返しで充実感がない」と思う人もいるでしょう。

仕事に飽きてしまったり、行き詰まりを感じたりといったことが要因で、モチベーションの低下が起きやすい年齢だといえます。

また、これまで人一倍仕事に取り組んでいた人が、突然何らかのきっかけで燃え尽きるように活力を失う「燃え尽き症候群」になってしまう場合もあります。

【出典】「厚生労働省|燃え尽き症候群」

【関連記事】「仕事のやる気がでない原因は?モチベーションの上げ方や崩さないための対策 」

3.4. キャリアアップが望めない

年功序列制度が定着しているまたは、ポストに空きがない場合、昇進の望みが薄いため、仕事を辞めたいと考える人も多いでしょう。

30代は20代に比べて、自分が出世ルートに乗っているかがはっきりと見えてくる段階ですので、正当な評価を受けられなければやる気を失うケースも増えてきます。

また、評価に納得できない場合は、仕事に向き合う姿勢などに反映される傾向にあるため、悪循環に陥りやすくなるでしょう。

3.5. プライベートとの両立が難しい

30代は、仕事とプライベートのバランスを取るのが難しく感じる人も多く、仕事に対するモチベーションが低下しやすくなります。結婚や出産・育児、住宅の購入などのライフイベントが予想される年代ですので、収入面の不安や、家族との時間の確保などさまざまな悩みが生じる人も多いでしょう。

また、30代後半になると、親の介護や子どもの進学など常に新しい課題に直面することも多くなるため、時間の調整が難しくなります。実際に内閣府が公表する『令和3年版高齢社会白書』によると、平成28年10月〜平成29年10月までの1年間で介護を理由にした離職者数は99.1千人に上ります。

こうした状況下に身を置くことで、自分の時間をなかなか取れずストレスが溜まり、仕事に対するネガティブな気持ちが先行してしまいます。

【出典】「内閣府|令和3年版高齢社会白書」

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3.6. 仕事についていけないと感じている

30代になると、これまでの日常的な業務に加えて、業務の管理や改善、部下の育成、労務管理なども任されることもあるでしょう。

日常業務をこなすのに手一杯だった場合、追加された業務を遂行することが難しく、仕事についていけないと感じてしまいます。

また、30代になると体力低下を感じる人も多く、20代の頃と同じ業務でも大きな負担となる可能性があります。仕事上、夜勤が多かったり、残業時間が長かったりするとなおさら体力的にも限界だと感じてしまうでしょう。

【出典】「スポーツ庁|令和元年度体力・運動能力調査の結果について」

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3.7. 自分のスキルや経験・資格を生かせていないと感じる

自分のスキルや経験、資格を生かせていけないと感じた時に、現職を辞めてもっと活躍できる場を探したいと考える人もいるでしょう。

例えば、不動産業界で働きたくて宅地建物取引主任者の資格を取得したのに、IT系の営業職として仕事をしている場合、30歳という節目に「このまま定年まで働くのか」「不動産業界でもっと活躍したいと思っていたのではないか」など自分に問いたくなるかもしれません。

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4. 30代で仕事を「辞めたい」「疲れた」と感じた時の対処法


30代で仕事を「辞めたい」「疲れた」と感じた時には、休暇を取ったり、趣味に没頭したり、小さな目標を立てて前向きに取り組めるように工夫をすることが大切です。

ここでは、仕事に対して「辞めたい」「疲れた」といった感情が生まれた時にどのように対処すれば良いのか解説します。

4.1. 休暇を取る

仕事が忙しく、気持ちに余裕がない場合は、休暇を取って仕事から離れる時間を作ることをおすすめします。

とくに、「イライラしやすい」「集中力がない」「趣味が楽しめない」「眠れない・すぐに目が覚める」などの精神的な不調がみられる場合は、無理をせずにしばらく休みを取りましょう。

休暇中に自分の気持ちと向き合うことで、思考が明晰になり、働くことに対する意欲が湧いてくるかもしれません。

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4.2. 趣味や他にやりたいことを見つけてみる

仕事以外のことに目を向けることで、気持ちが楽になる可能性があります。

30代になると、マネジメント業務など責任の重い仕事を任せられたり、家族を守らなければならないという目には見えないプレッシャーがかかっていたりと、気持ちに余裕がなくなる人もいるでしょう。

趣味や他にやりたいことを見つけて、リフレッシュする時間を作ることで、ポジティブな感情が生まれるかもしれません。

もともと身体を動かすことが好きだった人は、ジムに通ってみたり、一人で静かに過ごすことが好きな人は、カフェ付きの本屋さんで過ごす時間を捻出したりして家族やパートナーの協力を得ながら新たな生活のリズムを作ってみてはいかがでしょうか。

4.3. 小さな目標を立てる

やりがいを感じられず、仕事を辞めたいと思ってしまった場合、まずは小さな目標を立ててみて、そこから成功体験を積み重ねやりがいを見つけていくのも良いでしょう。

「やりがいを感じられない」「モチベーションが低下している」という方は、小さな目標を立てて、そこから成功体験を積み重ねることで仕事に対する意欲を引き出せるかもしれません。

小さな目標を立てる時に、「将来、どのようになりたいのか」をイメージしながら、それに沿って考えることが大切です。具体的には、「どれくらいの年収を目指したいか」「どこで仕事をしているか」「1日をどのようなスケジュールで過ごしているか」など一つ一つ言語化していくと良いでしょう。

4.4. 自己分析・他己分析をしてみる

「求められるスキルレベルに対して給与が見合っていない」「正当な評価を受けられない」と感じている場合は、自己分析と他己分析を行い、それぞれの見え方や感じ方に違いはないか確認しましょう。

自分自身の評価と他人から見た評価には違いがあるため、分析および確認することが大切です。自己評価が高く、他者からの意見を受け入れられないといった場合、転職をしても同じ失敗を繰り返すことになるかもしれません。一方で、他己分析で高い評価を得られたのに給与が低い場合などは、会社に問題がある可能性が高く、転職することで自分のスキルや実績に見合う給与を得られるケースもあります。

【関連記事】転職活動に役立つ自己分析徹底ガイド!やり方やポイントを紹介

4.5. スキルや経験を洗い出す

自分のスキルや資格を生かせていない場合は、これまでのスキルや経験を洗い出して、キャリアの棚卸しをしましょう。自分では盲点となっていたスキルや能力を発見できるかもしれません。

また、これまでのキャリアを振り返り、洗い出すことで現職で生かせるスキルや経験が見つかる可能性もあります。

仕事の幅が広がったり、転職する場合はアピールすることでより良い条件で雇用契約を結べたりといったメリットがあります。一度、自分自身を客観的に見つめ直して、方向性を明確にしましょう。

【関連記事】「スキルアップとは?メリットや高めるための方法について徹底解説 」

4.6. 現状のタスクを洗い出してみる

「仕事についていけない」「疲れやストレスが溜まっている」という場合は、現状のタスクを洗い出して、仕事を整理してみることをおすすめします。

そうすることで、作業の全体像が見えてくるため、自分が何に躓いているのか、どのような作業に苦手意識を持っているのかを把握できるでしょう。それらを踏まえて作業の優先順位を可視化できるように対策したり、効率化のために何をすべきかを明確にしていきましょう。

現状のタスクを洗い出すことで、作業の抜け漏れを防止できるためミスが少なくなるといったメリットがあります。

4.7. 部署異動を願い出てみる

部署異動によって、人間関係での悩みやストレスから解放されたり、スキルや経験を生かすことができて、やりがいを感じられたりする可能性があります。

部署異動で解決できる見込みがあるなら、部署異動を希望している旨を直属の上司に相談しましょう。社内の人事制度や他部署の雰囲気などを事前に確認しておくことが大切です。

異動先でも現在の取引先や同僚、上司と仕事をするケースもあるので、良好な関係を維持できるように工夫しましょう。

4.8. 転職を検討してみる

「部署異動では解決できない」「大きなストレスがあり、限界を感じている」という場合は、転職を検討した方が良いかもしれません。

また、正当な評価を得られず年収やキャリアップが実現できないなら、早めに見切りをつけて、転職へと踏み切りましょう。

転職する場合は、同じ失敗を繰り返さないためにも自己分析や業界・企業研究を十分に行うことが大切です。転職エージェントを利用することで、キャリアアドバイザーからプロの視点からアドバイスを受けられます。


転職する場合は、同じ失敗を繰り返さないためにも自己分析や業界・企業研究を十分に行うことが大切です。転職エージェントを利用することで、キャリアアドバイザーからプロの視点からアドバイスを受けられます。

post1247_img4.png【関連記事】「仕事を辞めたいと思ったら誰に相談すると良い? 退職を相談する相手や注意点を紹介」

5. 30代で仕事を辞めるメリット・デメリット

30代で仕事を辞めることに対して、ネガティブな印象を持つ人も多いかもしれません。しかし、30代だからこそ、これまでのキャリアや経験を生かし、価値観のあう転職先を見つけやすいといったメリットもあります。

ここでは、30代で仕事を辞めることで生じるメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。

5.1. メリット

30代が仕事を辞めることで、年収アップやキャリアアップのほか、さまざまなメリットがあります。30代で仕事を辞めるとどのようなメリットがあるのか下記にまとめました。

  • 年収アップにつながる可能性がある
  • キャリアアップにつながる可能性がある
  • 即戦力として働ける
  • 現職でのストレスから解放される
  • プライベートを充実させられる
  • 新たな仕事・業務にチャレンジができる
  • 新たな人間関係を構築できる
  • より価値観のあう仕事を選択できる

仕事を辞めることで、現職で感じていたストレスや負担から解放される点が最大のメリットです。

また、現職を辞めて転職する場合は、実績やスキルを生かして即戦力として働くことができるでしょう。自分のスキルや経験を高く評価してくれる会社に転職できれば、年収アップも実現できます。

これまでの成功体験や失敗談をもとに、より価値観のあう仕事を選べることもメリットの1つです。新たな仕事に挑戦したり、人間関係を構築したりとワクワク感のある充実した日々を送れることもメリットだといえます。

5.2. デメリット

30代で仕事を辞める場合、20代よりもリスクが高くなります。具体的にどのようなデメリットがあるのか把握しておくことで、万全に備えられるでしょう。

  • 一定のスキルや経験が求められる場合がある
  • 未経験の分野ではハードルが高まる可能性がある
  • キャリアが途絶えるリスクがある
  • イメージダウンにつながる恐れがある
  • 収入が下がる可能性がある

30代で仕事を辞めると、これまでに構築してきたキャリアが一時的に途絶えることになります。例えば、社内SEとして働いていた人が仕事を辞めて、同じ職種の企業に転職した場合でも、すぐに高難度の業務を任せてもらえるとは限りません。

また振り出しに戻って、社内外で人間関係を築いたり、業務を覚えたりする必要があるのです。とくに未経験の分野になると、これまでの経験を生かしにくいため、苦労するかもしれません。社会人としてのビジネスマナーなどが身に付いていると認識されることが多いので、社会人経験が少ない人にとっては大きなプレッシャーを感じる可能性があります。

【関連記事】「【仕事を辞める理由】主な理由と悪い印象を与えずに退職するための伝え方」

6. 30代で仕事を辞める際に確認すべきポイント

30代は、20代よりも比較的転職のハードルが上がるため、勢い任せで転職活動を進めると、失敗する恐れがあります。

30代で仕事を辞める際に確認すべきポイントを押さえて、戦略立てて計画的に転職を成功させましょう。

6.1. まずは誰かに相談をしてみる

転職の相談は、転職の決意や方向性を固めるうえで役立ちます。的確なアドバイスを受けなくても、自分が現在の状況や転職への想いを相手に伝えている間に、自分の言葉で気づきが得られるケースもあるでしょう。

ただし、相談相手によっては無理に現職を続けさせようとしたり、浅い知識で特定の業界を進めてきたりする可能性もあります。社内の人であれば転職を考えていることが漏れてしまう可能性もあるので、相談相手は慎重に選ぶことが大切です。

誰に相談したらいいのか分からないという方は、転職エージェントに在籍するキャリアアドバイザーに相談してみても良いでしょう。

6.2. 今までのキャリアの棚卸しをする

キャリアの棚卸しを行うと、日々の業務に取り組むなかでは気づけなかった自分の強みや弱み、得意とすること、向いていることなどを言語化できます。業務を遂行するうえで、重要視している価値観などを再認識できる点もメリットです。

こうすることで、転職のミスマッチを未然に防げたり、職務経歴書などの応募書類がスムーズに書けたり、面接での自己アピールの説得力が高まるので、キャリアの棚卸しを行う時間を作りましょう。キャリアの棚卸しの具体的なやり方を下記の4つの手順にまとめました。棚卸しを行う際の参考にしてみてください。

  1. 1日の仕事を目的、プロセス、成果に分けて書き出す
  2. 手順1をベースにキャリアシートを作成する
  3. 今後のキャリアの方向性を考える
  4. 応募企業とのマッチングを考える

6.3. 自分の市場価値を調べてみる

そもそも自分の市場価値とは、転職市場のなかで、自分にどれだけの価値があるのかを判断する基準を意味します。

保有スキルや経験、資格など市場価値を図る指標となるものは業界によって異なるうえに多岐にわたります。

市場価値を把握するためには、社内ではなく社外の意見を取り入れる必要があるので、適正年収を調べたり、SNSでレスポンスをもらったりして客観的に分析しましょう。

6.4. 何を一番優先したいか考えてみる

転職を成功させるためには、自分が何を一番に優先したいのかを明確にすることが大切です。譲れない条件や、妥協できることなどを紙に書き出して、優先順位に沿って転職先を探しましょう。

例えば、働き方であれば「転勤がない」「副業ができる」「リモートワークができる」、収入なら「インセンティブ制度がある」「特別手当がある」など細分化して、具体的に記載することが大切です。

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7. まとめ

30代は、ライフイベントが重なったり、体力的に限界を迎えたり、責任が重たくなるなど、仕事に対してモチベーションが低下しやすい年代だといえます。

30代以降は、入職率がしだいに低くなり、年を重ねるたびに転職における難易度が上がるので、早めに見切りをつけた方が良いかもしれません。転職先選びを失敗しないためにも、キャリアの棚卸しや自己分析、優先順位の見直しなどを行い、計画的に転職活動を進めることが大切です。

30代の転職に不安がある方は、マイナビエージェントをはじめとした、転職エージェントの利用をおすすめします。転職のプロであるキャリアアドバイザーが面接のスケジュール設定や転職活動のアドバイスまで、あなたの転職活動を全面的にサポートするので、理想の働き方を実現できるでしょう。

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