今の会社で、「自分は仕事ができない」と悩んでいませんか。なぜ仕事ができないと感じるのかは人それぞれですが、業界や職種に関わらず、共通する原因や対処法があることも多いです。
今回は、「仕事ができない」と感じる状況を招く主な原因や対処法、併せて、仕事ができないことに悩む人への接し方までご紹介します。
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1. 「自分は仕事ができない」と感じる状態とは?
イラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>
「自分は仕事ができない」と感じる場合、何を基準として「できない」と感じるのかは人それぞれです。具体的には、以下のようなケースが考えられます。
1.1. 周りと比べて「できていない」と感じる
同期・同僚など周りの人との差を感じて、「自分はみんなより仕事ができない」と思ってしまうのはよくあるケースです。
上司や先輩といった自分よりも経験豊富な人ならば、自分と比べて仕事ができていても当たり前だと言えます。しかし、特に同じタイミングで入社・異動してきた人との差は気になる場合が多いでしょう。
自分だけなかなか成果を出せない、任される仕事量や仕事内容が大きく異なるといった状況は、自分が劣っているように感じやすいです。
1.2. 自分の理想と比べて「できていない」と感じる
周囲との差ではなく、自分の理想に届いていないことで「仕事ができない」と感じてしまうこともあります。自分の中であるべき姿を思い描いていると、その理想を体現するような仕事ができなかったときに自己嫌悪や自己否定に陥りやすいでしょう。
自分で思い描く理想像は他人との比較によってできあがることもあるので、前述した「周りと比べてできていないと感じる」ことと深く関わっているケースもあります。
1.3. 上司などの指摘で「できていない」と感じる

上司や先輩などから注意や叱責を受けることで、「自分は仕事ができない人なんだ」という気持ちが膨らんでしまうことも多いでしょう。
1回の指摘ではそれほどネガティブにならなくても、何度も言われているうちに「仕事ができない」というレッテルを自分自身に貼ってしまう場合もあります。
周囲からの言葉を自分への評価として受け取るのは自然なことです。単にその人が仕事に厳しかったり、パワハラなどの問題があったりするケースも考えられますが、いずれにしても自分の思考に大きく影響する要素だといえます。
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2. 「仕事ができない」状況を招く主な原因
「自分は仕事ができない」と感じる状況に陥る背景には、スキル不足や環境とのミスマッチなど、何らかの原因が隠れています。以下に代表的な原因を挙げますので、自身の状況と照らし合わせてみましょう。
2.1. 必要な経験やスキルが不足している
仕事ができないことに悩む方の中には、「業務に関して分からないことが多い」「頭では分かっていてもスムーズにできない」といった方もいるのではないでしょうか。
その業務を遂行するために必要な経験やスキルが不足していると、周りのスピードに追いついていけなかったり、思ったように成果が出せなかったりします。特に入社直後や異動直後に起こりやすい要因です。
2.2. 自分や周りからの期待値が高すぎる
経験やスキルの実態に対して、自分や周りからの期待値が高すぎるということも考えられます。例えば、前述した「理想と比べてできていないと感じる」ケースでは、理想が高すぎる可能性もあるでしょう。
また、新人であるにも関わらず難易度の高い仕事を任されるなど、周りからの期待値が高いケースもあります。実際の能力と、掲げる目標や担当する業務が見合っていないことで、仕事ができないように感じられるのです。
2.3. 職場環境などとのミスマッチが発生している
職場環境や業務内容は、人によって合う・合わない、得意・不得意があります。自身の特性と合わない環境や業務では、仕事をなかなか覚えられない、成果が上がらないといった状況に陥ってしまうのも無理はありません。
前もって企業情報をよく確認したり、自己分析をしたりすることはもちろん大切ですが、実際の職場の雰囲気や社員教育の仕方、実際の配属先との相性は、入社して初めて見えてくることもあります。さらに、入社後の異動をきっかけに、新たなミスマッチが生じる場合もあるでしょう。
2.4. 体調の影響で本来の能力を発揮できていない
心身の不調が原因で本来の能力を発揮できていないこともあるかもしれません。特に、業務内容などは変わっていないのに以前に比べて仕事ができなくなったという場合などは、何かしらの不調が隠れている可能性があります。
自分ですぐにその不調に気付くこともあれば、なかなか気付けないこともあるので注意が必要です。仕事をしていてなぜか調子が上がらないときは、心身の状態に変化がないかチェックしてみると良いでしょう。
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3. 「仕事ができない」と感じる場合に見直したいポイント
「仕事ができない」と感じる場合、担当業務の進め方や、職場の支援体制を見直す機会と捉えてみましょう。例えば、上記の「スキル不足」や「環境などとのミスマッチ」はこうした管理が適切にできていないことで発生することもあります。
3.1. 担当する業務内容への理解や整理

職場では日々、さまざまな仕事をこなしていかなければなりません。職場全体で業務をスムーズに回すためには、それぞれが担当する業務についてしっかりと理解し、管理や調整をすることが大切です。
担当業務の自己管理がうまくできていないと、必要以上に時間がかかったり、ミスやトラブルが起きやすくなったりします。具体的には、以下のような不足が考えられるでしょう。
- 業務の全体像・作業内容の把握不足
- 仕事の納期や優先順位の把握不足
- スケジュールの管理不足
- 注意・確認不足
- 関係者とのコミュニケーション不足
- 作業に集中する工夫の不足
与えられた仕事をまっとうするには、自分の役割を明確に把握したうえで、それをどのように達成するか見通しを立て、周囲と連携しながら進めていく必要があります。
3.2. 上司による管理や周りからの支援
見直すべきなのは、自分の工夫だけとは限りません。例えば、チーム全体に関わる管理は責任者が行うものですが、その質は、メンバーのパフォーマンスや仕事の進めやすさにも影響します。
次のような不足があると、本人が頑張っていても「仕事ができる」状態になるのが難しいこともあるでしょう。
- 社内の教育不足
- 個々のスキルの把握不足
- 指導・指示不足
- 不適切な人員配置・役割分担
- 業務量の調整不足
- チームとしてのスケジュール管理不足
個人の問題ではなく、職場全体の管理に改善点を感じる場合は、上司などに直接相談・打診してみるのも一つの方法です。
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4. 「仕事ができない」と感じる場合の対処法
「仕事ができない」と感じる状況を打破するために取れる行動はさまざまありますが、誰でも今日からできるような取り組みもあります。ここでは、業界・業種や職種に関わらず取り組める対処法をまとめました。
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4.1. もの・ことの整理整頓を心がける
雑然とした環境で集中して正確に作業することは難しいので、まずは身の回りの整理整頓から始めてみましょう。
ポイントは、自分が持っているものや使うものなど物理的な"もの"と、担当する業務内容や作業の順序などの"こと"を両方とも整理することです。
例えば、机の上や引き出しの中に整頓してものを置けば、十分な作業スペースが確保できるとともに、必要な物を探す手間や時間がなくなります。また、仕事の難易度や手順を把握し、優先順位やスケジュールまでメモしておけば、落ち着いて取り掛かれるでしょう。
4.2. 「報連相」や記録を徹底する
「報連相(報告・連絡・相談)」は、業務を円滑に進めるうえで大切な基本行動です。仕事では、上司や同僚、取引先などと連携しなければならないので、こうしたコミュニケーションが不可欠です。
業務をスムーズに進め、思わぬトラブルを招かないためにも、細かなことでも日頃から報連相を行う習慣を身に付けましょう。報連相を受けた場合も、迅速なレスポンスを心がけることが大切です。
また、正確な報連相のために、その都度記録に残すことも意識しましょう。記録に残しておけば、報連相を行うこと自体も忘れにくくなります。後々見返せるので、内容の再確認もしやすいです。
4.3. わからない・できないことを1つずつ解消する
自分は仕事をするに当たって何がわからないのか、できないのか洗い出し、1つずつ解消していきましょう。例えば、作業のやり方について細かく振り返り、十分に理解できていない・実力が足りていないと感じる部分を紙に箇条書きにしてみると効果的です。
理解不足の部分は他の人に質問したり、スキル不足の場合はスキル向上の方法を考えたりと、1つずつであれば解決策も見出しやすいでしょう。
その際は、以下のようにPlan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の「PDCAサイクル」を回して継続的に改善していくのもおすすめです。
- Plan(計画):自分の弱点を見つける
- Do(実行):上司に教えてもらう、勉強をする
- Check(測定・評価):弱点を克服できているか評価する
- Action(対策・改善):評価をもとに次なる改善点を見つける
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4.4. 「できる人」のやり方を取り入れてみる
周りの上司や先輩、同僚の仕事ぶりを観察し、参考にできるところがないか探すのも1つの方法です。マニュアルを理解してその通りにできるようになることも大切ですが、「仕事ができる」状態になるにはそれ以上の工夫が必要になることもあります。
「この人は仕事ができる」と感じる人がいるならば、なぜその人は仕事ができるのかを考え、「すごいな」「良いな」と思ったポイントを積極的に取り入れてみましょう。
観察するだけでなく、直接質問したり、相談したりする方法もあります。自分ができないと感じる部分について悩みを打ち明ければ、良いアドバイスをもらえるかもしれません。
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4.5. 目標を立てて取り組む
自分が目指すところを明らかにし、明確な目標を立てると、「できない」を克服するまでの道のりや手だてが見えてきやすいです。
目標は、毎日や1週間ごとなどの小さなゴールと中長期的に達成したいゴールを設定しておくと良いでしょう。特に小さな目標は、それを達成していくことが成功体験となり、モチベーションや仕事への自信にもつながっていきます。
また、より良い仕事をするために何ができるかを考え、必要に応じてスキルアップや情報収集に取り組むことで、仕事の進めやすさや自信につながるでしょう。
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4.6. 必要に応じて専門家にも相談する
中には、上記のような工夫をしても問題が解決しないケースもあるかもしれません。背景に認知特性や環境との相性が関係している場合もあるため、専門家に相談してみることも重要です。
4.6.1. 心身の不調を疑う場合
心身のコンディションは、仕事のパフォーマンスにも大きく影響します。以前と比べて心身の状態に良くない変化を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
例えば、誰でもかかりうる病気としてうつ病がありますが、こうした病気は本人の気合や精神論で回復するものではありません。休養を取りつつ、適切な治療を受けることが大切です。
自分で医療機関やカウンセラーなどを探すほか、社内の産業医・産業保健師など相談窓口がある場合は、まずそちらに相談してみるのも良いでしょう。
4.6.2. 仕事上の困りごとが続く場合
心身の不調ではないけれど、仕事をするうえで困りごとが続いていて悩んでいる場合もあるでしょう。その背景には、業務との相性や認知の傾向など、さまざまな要因が関係していることがあります。
特性の傾向や現れ方には個人差があり、仕事への影響度や効果的な対処法も人それぞれです。自分では判断したり解決したりするのが難しい場合もあるため、悩みが続く場合は医療機関やカウンセラー、社内の窓口などに相談してみるとよいでしょう。
4.6.3. その他の場合
企業によっては、社内にキャリアアドバイザーやカウンセラーがいる場合もあります。仕事との向き合い方やキャリアについてアドバイスをもらいたい、とりあえず誰かに相談したいという方は、こうした相談窓口を活用するのもおすすめです。
また、相談できる人が社内にいない場合や、今の仕事を続けるか悩む場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのも良いでしょう。まだ本格的に転職活動を始めていない段階でも、キャリアについて気軽に相談できます。
4.7. 自分に合う仕事・職場を探してみる
上述のような対処法を参考にしても、「仕事ができない」との悩みが消えない場合は、異動や転職をするという選択肢もあります。より自分に合った職場環境や仕事内容であれば、仕事ができないという問題も解決できる可能性があるでしょう。
職場や業務とのミスマッチを感じるなら、上司に異動の希望を申し出てみたり、求人情報を調べ始めたりしても良いかもしれません。
転職活動について不安がある方は、先にも触れた転職エージェントの利用がおすすめです。
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5.「仕事ができない」と悩む人への接し方
前述しましたが、「仕事ができない」と感じる原因には、チームのコミュニケーション不足が理由となるケースもあります。後輩や部下など、あなたの周りにいる人が「仕事ができない」と悩んでいる場合は、以下のような接し方を意識すると良いでしょう。
5.1. こまめにコミュニケーションを取る
「報連相」は社会人に必須のスキルであると解説したように、コミュニケーションは社会で働く誰にとっても、また関係者の誰に対しても実践すべき重要な要素です。
特に仕事ができないことで悩んでいる人に対しては、何かつまずいていないか、問題が発生していないかを確認するために、こまめに声かけをすると良いでしょう。
また、まずは自分からこまめな報連相を行うことで、相手も相談などをしやすくなるという側面もあります。相手から報連相があった場合にも丁寧に対応し、コミュニケーションの取りやすさを意識しましょう。
5.2. 優先順位や作業単位を明確にする
悩みの背景には、優先順位や仕事の進め方が整理しきれていないことがあります。そのため、あらかじめ優先順位や作業単位を明確にしたうえで仕事を振るのも有効です。
例えば、「○○の業務を優先的に進めて欲しい」「○○が終わったら○○をやって欲しい」など、1つひとつの作業に区切って取り組む順序を伝えておくと、本人も自分がやるべきことが明確になるので落ち着いて取り組めるでしょう。
5.3. 理解度に合わせた仕事量や指導を意識する
本人の業務への理解度を踏まえて、割り振る仕事量や指導のしかたを調整することも大切です。
例えば、まだ仕事のスピードを追求できる段階ではないのに仕事量を増やせば、キャパオーバーが発生して納期遅れなどのトラブルも発生しかねません。また、まずは基礎を固め、そのうえで応用的なことを教えるといったように、理解段階に応じて教え方を調整する必要があります。
安易に「これくらいはできるだろう」「これくらい伝えればわかるだろう」と判断せずに、スキルシートなどを使って客観的な指標をもとにしたり、本人と相談したりしながら調整を進めることをおすすめします。一律的な指導ではなく、本人の得意・不得意などに合わせて柔軟性を持たせることも大切です。
5.4. 定期的に仕事ぶりを振り返る
仕事の割り振り方や指導のしかたを適切なものにしていくためにも、定期的に仕事ぶりを振り返るタイミングを設けて、成長の度合いなどがわかるようにすると良いでしょう。
個人面談をするなど、本人にもフィードバックができる形にすると効果的です。成果が出ているか確認することでこちらの接し方が正しいか判断できることに加え、成長していることがわかれば本人のモチベーションにもなります。
また、こうして定期的に個々人の仕事ぶりを把握する場を設けることは、適切な人事評価にもつながるでしょう。
5.5. 第三者に頼る選択肢も把握しておく
先輩や上司の立場でも、自身が担う範囲だけで問題の解決が図れるとは限りません。例えば、その人により合った部署があると感じる場合、人事部などとの連携も必要になってきます。
また、上記で本人の対処法として、社内のキャリアアドバイザーやカウンセラーなどに相談するという選択肢も解説しましたが、これは後輩や部下などへの接し方に悩む場合も同様です。
特に、心身の不調や特性を考慮した対応が必要なときには、専門家のアドバイスを参考にしながら支援することが大切です。また、必要に応じて、本人に受診や相談を勧めることも選択肢の一つです。
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6. まとめ
入社や異動をして以来、「仕事ができない」と悩む社会人は少なくありません。何を基準として仕事ができないと思うのかは人それぞれですが、その背景には経験やスキルの不足、職場環境とのミスマッチなどがある場合が多いです。
まずは、仕事で使うものや業務内容の整理、周りの人への報連相など、基本的なことを行いながら、わからないことやできないことを1つずつ克服する工夫をしてみましょう。それでも解決しない場合、異動や転職といった選択肢もあります。
周囲に「仕事ができない」と悩む人がいる場合は、コミュニケーションや指示・指導のしかたを工夫することで状況が改善することもあるでしょう。それぞれの立場での改善方法を考え、実行していくことが大切です。
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