仕事ができないのが辛い...今日からできる対処法と相談先を解説

仕事の悩み・転職

「どうして自分は仕事ができないと感じるのだろう」と、思うように仕事を進められず、落ち込んだり辛くなったりしている方もいるでしょう。と、思うように仕事をこなせず落ち込んだり、辛くなったりしている方もいるでしょう。その背景にある要因はさまざまですが、自分でできる対処法や改善策もあります。

そこで今回は、仕事ができないと感じる背景にある原因や、改善のために実践すべきこと、さらに辛くなりにくい仕事を見つける方法についても解説します。

1. 「仕事ができない...」と辛くなった時に考えたいこと

仕事をするなかでは、さまざまな悩みが出てくることがあります。「周りに比べて仕事ができない」「仕事をこなせないのが辛い」といった悩みを持つ方もいるでしょう。

思うように仕事ができず辛くなった時には、まずは自分が置かれている状況を整理し、どの業務や環境に負担を感じているのかを確認することが大切です。

1.1. 「仕事ができない」とはどういう状況?

メリー先輩漫画_仕事できない.jpgイラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>

「仕事ができない」という悩みを抱えている場合でも、具体的にどのような状況にあるのかは人それぞれです。代表的な例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 周囲と比べて成果を上げられていないと感じる
  • ミスを繰り返してしまう
  • スケジュールどおりに仕事をこなせない
  • 仕事をなかなか覚えられない

特に、「周囲より遅れている」「周囲に負担をかけているかもしれない」などと感じる場合、仕事ができなくて辛い気持ちが大きくなってしまうこともあるでしょう。

1.2. 仕事ができないのは環境や仕組みに問題がある可能性も

「自分は仕事ができない」と感じている方は、「できないのは自分の能力不足だ」などと考えてしまうこともあるでしょう。しかし、職場の環境や業務を進める仕組みに問題がある可能性もあります。

例えば、人手不足によって業務負担が増えている、ミスや余計な工程が発生しやすい仕組みになっている、教育体制が整っていないといった状況も考えられるでしょう。

また、環境や仕組みとのミスマッチが要因になっている場合もあるかもしれません。自分を責めるのではなく、今の職場の環境や仕組みが、自分の業務の進め方や役割に合っているのかをあらためて振り返ってみることが大切です。

ひとことコメント

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg「仕事ができない」と感じると、どうしても自分の能力や努力不足に原因を求めがちです。しかし実務上は、入社・異動・転職直後で教育や引継ぎが十分でない、担当業務の範囲が曖昧、評価基準が本人に伝わっていない、といった職場側の要因も少なくありません。まずは「何ができていないのか」「何を求められているのか」を事実ベースで分けて整理することが大切です。そのうえで、本人だけで抱え込まず、上司や先輩と期待値をすり合わせることが改善の第一歩になります。

2. 仕事ができないと感じる背景にある原因とは

「仕事ができない」と感じる状況が生まれる原因は、さまざまなものが考えられます。まずは、以下の項目の中であなた自身に当てはまるものがないか確認してみましょう。

2.1. 知識やスキル、経験の不足

与えられた仕事をこなすには、その業務に必要な知識やスキルを持っていなければなりません。また、スムーズかつ質の高い仕事をするには、経験値も影響することがあります。

知識やスキル、経験がまだ十分でない場合、思うように仕事を進められないと感じることは珍しくありません。

特に、社会人になりたての頃や、異動・転職の直後など、業務に慣れていない時期には、こうした要因が生じやすくなります。

2.2. 業務量の多さ

人手不足などから一人が担当する業務量が多く、こなしきれないといったことも考えられます。業務を遂行する能力の問題ではなく、担当する仕事の量や期限が、現時点の体制・習熟度に対して過大になっている場合もあります。

また、その人のスキルや経験値に対して業務量が多いということもあるでしょう。仕事を覚えたばかりの時期は、複数の業務を短時間で進めることが難しい場合もありますが、職場によってはいきなり多くの仕事を任されることもあるかもしれません。

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【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg仕事量が多すぎる場合、「自分の処理能力が低い」と受け止める必要はありません。経験年数や習熟度に対して業務量や期限が過大であれば、ミスや遅れが出るのは自然です。相談する際は「忙しいです。無理です。」だけでなく、抱えているタスク、締切、所要時間、優先順位に迷っている点をメモにして可視化して示すと、業務の再配分や期限調整につながりやすくなります。会社側にも、過重な業務によって心身の不調を招かないよう配慮する視点が求められます。

2.3. 業務への適性・相性

同じ業務でも、これまでの経験や得意な進め方、職場の支援体制などによって、取り組みやすさは異なります。また、同じような職種や業務であっても、求められる仕事の進め方や重視される力は、職場やその人の立場・役割によって異なるでしょう。

その人の性格・特性だけでなく、業務内容や役割、職場環境とのミスマッチがあると、仕事を覚えにくかったり、期待される成果につなげにくかったりする場合があります。

例えば、対人対応の多い業務に負担を感じやすい、細かな確認作業が続く業務で集中力を保ちにくいといった得意・不得意に加えて、営業なら新規開拓なのか既存顧客対応なのか、細かな作業なら具体的な進め方やサポート体制がどうかといった点も仕事とのマッチ度に影響してきます。

2.4. 職場環境の問題

業務内容というより、職場環境が自分に合っていないことも考えられます。例えば、周囲の音が気になるなど、周囲の音や業務上のやり取りなどが、自分の集中や業務遂行に影響する環境では、仕事を進めにくく感じることがあります。

あるいは、上司の指示や管理の問題、人間関係の問題などが影響していることもあるかもしれません。適切に仕事が割り振られなかったり、人間関係がぎくしゃくしていたりすると、業務の成果に悪影響を及ぼすことがあります。

ひとことコメント

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg適性や職場環境の問題は、「向いていないから辞めるしかない」と短絡的に考える必要はありません。同じ職種でも、担当顧客、チーム体制、上司の指示の出し方、裁量の大きさによって働きやすさは大きく変わります。まずは苦手な業務と比較的負担の少ない業務を書き分け、配置転換、担当変更、指示方法の明確化などで改善できる余地がないか確認しましょう。一方で、人格否定や過度な叱責が続く場合は、社内外の相談窓口を使うことも大切です。

2.5. 心身のコンディション

自分の能力や環境に大きな問題がない場合でも、心身の不調によって本来の力を発揮しにくくなることがあります。ちょっとしたコンディションの悪さでも、思った以上に仕事に響いてしまうこともあります。

「仕事ができない」と感じているせいで気持ちが落ち込み、心身のコンディションに影響が出ている人もいるかもしれません。

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ひとことコメント

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg睡眠不足、食欲低下、動悸、出勤前の強い不安、涙が出る、休日も仕事のことが頭から離れないといった状態が続く場合は、単なる「気持ちの問題」として片づけないことが重要です。仕事の改善策を考える前に、医療機関、産業医、社内の相談窓口などに早めに相談してください。体調が悪化している時は、転職活動や退職判断も冷静に行いにくくなります。休職や業務軽減など、回復を優先する選択肢も含めて検討する視点が必要があります。

3. 仕事を進めやすくするための対処法

仕事を進めやすくするために、まずは自分でできることから始めてみると良いでしょう。ここでは、日々仕事をするなかで取り入れやすい対処法を紹介します。

3.1. 自身の役割やタスクを整理する

一般的に「仕事ができる」と言われる状態は、職場や役割、経験年数によって異なります。まずは、求められている役割を理解し、周囲と連携しながら成果につなげられる状態を一つの目安として取り組んでみましょう。

そのためには、自身のタスク、その優先度、スケジュールなどを整理・可視化することも大切です。どのような順番でいつまでにやれば良いのかわかっていれば、計画的に取り組むことができ、職場での役割も果たしやすくなります。

3.2. 報告・連絡・相談を意識する

仕事をするうえでは、周囲の人との連携も欠かせません。基礎的なビジネススキルとも言われる「報連相(報告・連絡・相談)」を意識し、積極的にコミュニケーションをとることで、自分に求められていることや業務に必要な情報を把握しやすくなります。

例えば、知識やスキルに不安がある場合は、上司や先輩に確認する、学習に必要な資料を共有してもらうなど、必要なサポートを受けられるよう自分から相談してみましょう。

また、確認漏れや認識違いによるミスが起きている場合は、チェックリストを作る、ダブルチェックのタイミングを決めるなど、ミスを防ぐ仕組みを考えて提案してみる方法もあります。

3.3. 必要な情報をメモに残す

記憶違いや忘れてしまうことを防ぐために、メモを取ることを習慣づけて、必要な情報を後から確認できるようにしておきましょう。仕事中はすぐにメモを取れるよう、メモ帳を常備しておくのがおすすめです。

例えば、上司や先輩から教えてもらった内容やミスをしないためのチェックリストなどをメモしておけば、自分の記憶力だけに依存するのを避けることができます。

3.4. 周囲の人の仕事ぶりを参考にする

周囲の人の仕事の進め方や管理の仕方を観察し、自分に取り入れられそうな方法を参考にしてみるのも有効です。ほかの人を観察することで、自分に合った進め方や、周囲と連携しやすくなる工夫が見つかるかもしれません。

また、上司や先輩をはじめ、周囲の人に相談して直接アドバイスをもらうのもおすすめです。仕事ができない悩みを打ち明ければ、業務を進めるポイントなどを教えてくれるでしょう。客観的な視点から見た自身の仕事ぶりを知れる機会にもなります。

3.5. 目標を明確にしながら取り組む

仕事における目標を立てておけば、自分がやるべきこと・意識すべきことが把握しやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。まずは、1日や1週間単位の小さな目標を立てることから始めると良いでしょう。

その際には、仕事で受けた指摘やうまくいかなかった出来事を整理して、その対策を目標として落とし込むと、仕事を進めにくい状況を改善するための行動指針を具体化しやすくなります。

なお、今の業務内容に直結する目標を立てたうえで、それを積み重ねた先にある中長期的な目標を考えてみるのもおすすめです。自身の今後のキャリアを考えるきっかけにもなるでしょう。

4. 仕事ができなくて辛い状況が続く場合の選択肢

上記のような対処法を実践しても仕事を進めにくい状況や辛さが続く場合は、自分が身を置く環境を変える選択肢もあります。また、悩みを一人で抱え込まず、必要に応じて相談をしながら対処法を検討することも大切です。

4.1. 異動や配置転換を申し出る

担当している業務の内容や進め方が合わないと感じている場合は、異動や配置転換を申し出て、違うポジションで働く方法があります。同じ会社の中でも、部署や担当業務が変わることで、仕事を円滑に進めやすくなることもあるでしょう。

社内の部署や職種をあらためて確認してみると、自分の能力やスキルを生かせそうなポジションが見つかるかもしれません。異動や配置転換の希望は必ずしも通るわけではありませんが、まずは上司や人事などに相談してみると良いでしょう。

4.2. 社内外の相談窓口を利用する

社内外には、悩みや問題を抱える人のためのさまざまな相談窓口があります。悩みの内容によっては、こうした窓口を利用できることもあるでしょう。客観的かつ専門的な視点から支援してもらえることが、利用のメリットです。

例えば、労働環境に問題がある場合、社内では人事労務部門やコンプライアンス相談窓口などに相談できます。社外では、労働基準監督署や総合労働相談コーナーなどが相談先の候補になります。ただし、労働基準監督署は、労働基準法などに関する申告や相談を受け付ける機関であり、すべての職場トラブルに対応する窓口ではありません。

また、心身の不調を感じている場合は、社内の産業医や保健師、あるいは医療機関やカウンセラーなどに相談する方法があります。

4.3. 転職エージェントを活用する

働き方やキャリアについて相談するのであれば、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが一人ひとりの悩みに寄り添いながら、今後のキャリア設計をサポートしてくれます。

キャリアアドバイザーには転職以外の選択肢も含めて相談することができ、キャリアの方向性を整理しやすくなります。「仕事で悩みがあるけど誰に相談したら良いかわからない」「今の仕事を続けるべきか迷う」といった場合は、ぜひ転職エージェントを活用してみましょう。

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5. 自分にとって働きやすい仕事・環境を見つける方法

「今の仕事が辛くて辞めたい」という方は、次に就く仕事の見つけ方がポイントになります。転職後に再び辛い思いをしないために、仕事選びをする際は以下のような視点を意識してみましょう。

5.1. 仕事内容に求めることに優先順位をつける

仕事内容に求めることの優先順位を自分の中で明確化しましょう。「これだけは譲れない」という条件と「これは妥協できる」という妥協点を見極めることが必要です。

仕事に求めることの優先順位が理解できていれば、一時的な感情だけで判断せず、希望条件や現在の状況を整理したうえで、納得できる仕事を選びやすくなるでしょう。

5.2. 自分が求めている職場環境を具体化する

自分が求める職場環境はどのようなものなのかも、あらためて考えてみましょう。どういう環境なら居心地よく働けるのかをできる限り明確化することが大切です。

例えば職場全体の雰囲気だけを取ってみても、個人にある程度の裁量が与えられた自由な社風なのか、チームワークを重んじて組織だって仕事をする社風なのかによって、働き方のスタイルは大きく異なります。

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5.3. 「5年後」「10年後」の自分を想像する

仕事ができない自分やそのことで辛くなっている感情に引きずられることなく、5年後、10年後にどのようなビジネスパーソンを目指したいのか、そのためにはどのような経験や環境が必要なのか、未来から逆算して考えてみると選択肢が見えてきやすいです。

また、時間が経過すれば自分の理想や考え方、ライフステージにも多かれ少なかれ変化が生じるでしょう。この先の人生に変化が訪れることも想定して職場や仕事内容を選ぶことも大切です。

ひとことコメント

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg転職を検討すること自体は悪いことではありませんが、「今の自分は仕事ができないから、すぐ辞めるしかない」と追い込まれた状態で退職を決めるのは避けたいところです。退職前には、有給休暇の残日数、休職制度、傷病手当金の可能性、雇用保険の基本手当、引継ぎや退職時期などを確認しておくと安心です。キャリア相談とあわせて、労務上の不安がある場合は公的相談窓口や社会保険労務士等の専門家にも相談し、生活面の見通しを立ててから判断することが大切です。

6. まとめ

「自分は仕事ができない」「この仕事に向いていない」と自信が持てなかったり、「今の仕事を続けるのは辛い」と感じたりする経験は、決して珍しいものではありません。

しかし、その状態を少しでも改善するために行動を起こすことが重要です。大変な状況にいる場合でも、相談する、業務の進め方を見直す、配置や環境の変更を検討するなど、状況を変えるために取れる選択肢はあります。自分だけで抱え込まず、できることから少しずつ整理し、辛さを軽くする方法や、自分に合う働き方を見つけていきましょう。

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

大手人材派遣会社、自動車部品メーカーなどで人事労務を担当した後に、労働局職員(ハローワーク勤務・厚生労働事務官)としてキャリア支援や雇用保険給付業務、助成金関連業務に携わる。現在は開業社会保険労務士として活躍。各種講演会(東京商工会議所練馬支部、中央支部、各都道府県社会保険労務士会)講師及び各種WEB記事執筆、日経新聞、読売新聞、女性セブン等に取材記事掲載、NHKあさイチ2020年12月21日、2021年3月10日にTVスタジオ出演。特定社会保険労務士、キャリアコンサルタント、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
https://oka-sr.jp/

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