「どうして私は仕事ができないんだろう」「毎日出勤するのが辛い...」思うように仕事をこなせず落ち込んだり、苦しくなったりという経験は、誰しも一度は経験したことがあるはずです。今この記事を読んでいる方の中にも、今まさに辛くて苦しいと感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、仕事ができず辛い思いをした経験がある、または今現在仕事ができずに辛いと感じている方に向け、辛くなっている原因を振り返るヒントや仕事ができるようになるためのポイントなどを解説します。
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1.仕事ができないことで辛いと感じるときはどんなとき?
「自分は仕事ができない、辛い」と感じるシチュエーションは、感じ方や境遇、仕事内容によって人それぞれです。
したがって一概に言えない部分ではありますが、ここでは代表的な例を4つ挙げていきます。
1.1.自分だけ成果をあげられていないとき
自分だけ成果を出せていない時には、つい周囲と自分を比べてしまいがちです。その傾向が強くなればなるほど、「自分は仕事ができない」と感じて辛い気持ちになってしまいます。
実際にはあなたも日々着実に経験を積み重ね、スキルを身に着けているはずですが、目に見えた成果として表れない時期は周囲からの評価も伴わず、自分の努力が無駄に思えてしまいがちです。
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1.2.同じミスを繰り返してしまうとき
何度も同じミスを繰り返してしまうと、自分は仕事ができないと感じて辛い思いをしてしまうかもしれません。ミスをした後に「次は気をつけよう」と反省するものの、結局また同じミスを犯してしまえば、自信を失ってしまうでしょう。
自分だけで処理できるミスであればまだ良いですが、周囲に迷惑をかけてしまうようなミスの場合は罪悪感に苛まれてしまうかもしれません。
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1.3.ギリギリのスケジュールで動いて焦っているとき
ギリギリのスケジュールで動かなければならず気持ちが焦っているのに、なかなか自分の思い通りに仕事が進められない...。そんな時も辛いと感じやすいでしょう。
確実に期日に間に合わせるためには、一つひとつの仕事を確実に片づけていかなければなりません。
しかし気持ちに焦りが出てくると、優先順位を見誤ったり、思いがけないケアレスミスをしてしまったりして、仕事ができない自分に嫌気が差してしまうことがあります。
1.4.どれから手をつけていいのか分からなくなったとき
やらなければならない仕事が次々に降りかかると、どこから手をつけて良いかわからなくなり混乱しがちです。そうなると、「仕事ができないからこのような状態に陥っているのだ」と感じ、辛い感情がこみ上げてくることがあります。
仕事の全体像や自分のスキルを適切に把握し、優先順位がつけられれば良いのですが、それらが見えていない状態だと効率的に仕事をさばけない自分に落胆し、自信を喪失してしまいがちです。
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2.仕事ができなくて辛くなる場合の主な原因
仕事ができず辛くなる原因には、主に以下の5つが考えられます。あなた自身に当てはまるものがないか確認してみましょう。
2.1.報連相ができていない
基礎的なビジネススキルとして求められるのが「報連相(報告・連絡・相談)」です。これらを適切にできていないと、行き違いや誤解が生じたり、仕事の進行に支障をきたしたりして、「自分は仕事ができない、辛い」と感じやすくなる場合があります。
仕事は自分一人で進めるものではなく、上司や同僚、取引先など複数の人が関わっているため、それぞれの報連相の精度が仕事の成り行きに大きく影響します。
2.2.責任感・向上心がない
仕事に対して責任感や向上心が持てないと、仕事が辛いと感じる場面が多くなるでしょう。責任感や向上心がないということは、仕事に意義を見いだせていない、モチベーションを感じられていない状態で、その状態を辛いと感じるケースも多くなります。
2.3.常にマイナス思考
「どうせ自分にできるわけがない」といったマイナス思考がベースにあると、すべての出来事を悲観的にとらえてしまい、仕事ができない辛い状態に陥ってしまう可能性が高いです。
マイナス思考は自分自身のモチベーションを低下させ、悪循環を生み出します。周囲があなたのマイナス思考に影響を受けると、チームワークにも支障をきたす恐れがあり、余計に辛い思いをする可能性があります。
2.4.いつまでも受動的な姿勢でいる
上司から指示があるまで行動ができない、いわゆる「指示待ち」と呼ばれるような状態だと、本来能力があっても発揮できる機会が少なくなり、「自分は仕事ができない」と間違った自己評価をしてしまう恐れがあります。
また周囲からも「あの人は言われないと何もしない」という評価を受けてしまうかもしれません。入社間もない時期は許されても、時間が経過するとともに肩身の狭い思いをすることになる可能性があります。
2.5.すぐに言い訳をする
ミスをした時、たとえ反省の気持ちがあっても、言い訳をしてしまえば上司から疎まれたり叱責されたりして、社内の人間関係や仕事の進行がうまくいかなくなる場合があります。
まず大事なのは、素直に自分の非を認め謝罪することです。それができず言い訳をしてしまうと自分の立場を自ら悪くしてしまい、会社での自分の居場所を失うことになるかもしれません。
【関連記事】「「仕事を辞めたい、向いてない...」は甘え? そう感じてしまう理由と対処法」
3.仕事ができなくて辛い時の対処法
仕事ができなくて辛くなる原因がわかっても、すぐに何か変化を加えるのは難しいかもしれません。
その場合は、一度物事の見方を変えて対処しましょう。
仕事ができなくて辛い時は、以下の2点を意識してみましょう。
3.1.周りと比べない
「仕事ができないから辛い」と感じる時は、なるべく周りと比べないようにしましょう。
周りに結果を出している人がいると、どうしても自分を比べて辛くなってしまいますが、そういった際に感じる「仕事ができないから辛い」という気持ちは、あくまで誰かと自分を比べて感じているだけに過ぎません。
あくまでその気持ちは相対評価でしかなく、自分自身の価値観で苦しめてしまうことにつながります。
辛いと感じる時は一度周りを見ずに自分自身を見つめ直しましょう。
3.2.年齢を言い訳にせず柔軟な考えを持つ
20代前半は仕事ができなくても大目に見られることもありますが、30代~40代と年齢が上がってくると多くの職場で即戦力と数えられるようになるため、さらに肩身が狭くなることもあります。
そんな時こそ柔軟な考え方を持つようにしましょう。
特に40代を超えると「自分は若くないから」とまず年齢を第一に考えてしまう方も多いですが、自分を変えて活躍できる人に年齢は関係ありません。
これからの時代「変化に対応できる柔軟な考え方」は重要です。
現状が辛いと感じる場合は、勇気をもって一歩踏み出してみましょう。
【関連記事】「仕事覚えられない人の特徴--覚えられない原因と覚えるための対処法」
4.仕事ができるようになって辛くなくなるコツ
ここからは、仕事ができなくて辛いと感じている状況から脱却するためのコツを紹介します。3つともすぐに試せるものなので、明日から取り入れてみましょう。
【関連記事】「仕事が「できる人」と「できない人」との違いとは!? --評価されるためのポイントも解説」
4.1.常にメモをとるようにする
仕事中はすぐにメモを取れるよう、メモ帳を常備しておきましょう。記憶違いがトラブルの元になることは多いので、文字で残しておくことをおすすめします。
加えて、上司や先輩から教えてもらった内容をメモしておけば、業務手順の復習に使えたり、忘れてしまった際に見返したりすることができるため便利です。多くのビジネスパーソンが、書籍などでメモの重要性を指摘しています。
自分の記憶力だけに依存するのは非常にリスキーです。はじめのうちは「言われたことはすべて書き残す」くらいの心持ちでいるほうが良いでしょう。
4.2.ミスのチェックリストを作る
今までのミスをメモなどにまとめて、再発を防止するためのチェックリストを作成しましょう。この時、ミスをした箇所を含め、一つの業務を完了するために必要な作業も洗い出しておくと作業の前後関係もわかりやすくなり、抜け漏れなく着実に業務を進められます。
ミスは誰しも避けられないものですが、「ミスをミスのままで終わらせない」という気概が、自分を変える大切な要素となります。
4.3.机周りを整理整頓しておく
机周りはこまめな整理整頓を心がけましょう。書類などが机上に溜まると必要なものがすぐに見つからず、仕事が遅れたりミスをしたりする原因となります。「部屋の乱れは心の乱れ」という言葉もありますが、仕事においても物であふれている机は心の乱れにつながりかねません。
また、上司や同僚からの印象にも悪影響を及ぼし、「あの人は仕事ができないだろうな」と思われるリスクもあります。そうなれば周囲とのコミュニケーションにも不具合が生じてしまうため、机周りは常に綺麗に整えておくようにしましょう。
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5.辛くなりにくい仕事を見つける方法
仕事ができないことで辛い思いをしないためには、上記のような対処法のほか、「そもそも自分が辛くなりにくい仕事を見つける」という方法も有効です。
自分に合った仕事選びができれば、辛いと思うきっかけそのものが少なくなったり、辛いと思っていた出来事も跳ね返せたりするでしょう。
辛いと感じにくい仕事を見つけるために、以下の4点を試してみてください。
5.1.自分の中での優先順位をつける
仕事に求めることの優先順位を自分の中で明確化しましょう。仕事探しをしていると、求人を見ている間にあれもこれもと条件が浮かび、選ぶ軸がブレてしまいがちです。
「これだけは譲れない」という絶対的な条件と「これは妥協できる」という妥協点を見極めることが必要です。
今まさに辛い状況にいる方は、精神的に追い詰められて「仕事ができない自分や辛い状況からとにかく逃れたい」という気持ちが先行し、衝動的な判断をしてしまう可能性があります。
しかし、仕事に求めることの優先順位が理解できていれば、その時の気分や感情に流されることなく、後々になっても納得できる仕事を選びやすくなるでしょう。
5.2.自分が求めている職場環境を把握する
自分が求める職場環境はどのようなものなのか、今一度考えてみましょう。
例えば職場全体の雰囲気一つにしても、個人にある程度の裁量が与えられた自由な社風なのか、チームワークを重んじて組織だって仕事をする社風なのかによって、働き方のスタイルは大きく異なります。
社風が自分の資質に合わない場合、仕事がしづらいと感じたり、辛い感情が増幅したりしてしまうことがあるため、自分が求める職場環境をできる限り明確化し、言語化することが大切です。
【関連記事】「【職場に嫌いな人がいてもいい】苦手な人への対処方法と根本的な解決方法」
5.3.「5年後」、「10年後」の自分を想像する
仕事ができない自分やそのことで辛くなっている感情に引きずられることなく、未来のポジティブな自分の姿を想像しながら仕事選びをするように心がけましょう。
5年後、10年後にどのようなビジネスパーソンを目指したいのか、そのためにはどのような経験や環境が必要なのか、未来から逆算して考えてみると望ましいアクションが見えてくるはずです。
また、5年、10年が経過すれば、今現在のあなたの理想や考え方、ライフステージにも多かれ少なかれ変化が生じるでしょう。
特に女性は男性に比べ、結婚や出産がキャリアに及ぼす影響が大きくなります。この先の人生に変化が訪れても柔軟な働き方が実現できそうな職場や仕事内容を選ぶことで、1~2年先だけでなく数年先のキャリアアップを図ることができます。
5.4.転職エージェントを活用して希望を見いだせそうな職場を探す
「時間がなくて仕事探しが思うようにできない」「本当に辛くなりにくい仕事が見つかるか不安」という方は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
前述の「辛くなりにくい仕事を見つける方法」の内容を確認・実践した上で転職エージェントを活用すれば、自分の希望をより明確に伝えられるようになり、ミスマッチも起こりにくくなるでしょう。
転職エージェントは、各業界に精通するキャリアアドバイザーや各企業とのパイプを持つ担当者により、求職者に適した仕事を提案してくれます。
非公開求人も多く取り扱っているため、自力での仕事探しだけでは出会えない仕事に就けるチャンスも広がっています。
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6.まとめ
「この仕事はできない」と自信が持てなかったり「今の仕事を続けるのは辛い」と感じたりする経験は、誰しも一度は抱いてきた感情であり、あなただけが特別というわけではありません。
しかし、たとえ辛い中にいたとしても、自分の行動次第で環境はいくらでも変えることができます。今まさに辛い状況にいる方も決して諦めず、今自分にできることから少しずつ行動していきましょう。
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