会社員のよくある悩みのひとつに「職場の人間関係」があります。職場に嫌いな人がいてストレスを感じているという方もいるでしょう。
職場に嫌いな人や苦手な人がいるときは、マイナスな感情を表に出さず、仕事に支障が出ないような付き合い方をすることが大切です。職場の人間関係でストレスをためこまないために、嫌いな人・苦手な人との付き合い方や対処方法をご紹介します。(Misa)
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1. 職場で嫌いな人・苦手な人との付き合い方とは?
イラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>
職場での悩みの中でも、人間関係の悩みは代表的な悩みのひとつです。職場に嫌いな人や苦手な人がいるというケースも多いでしょう。
しかし、職場の人とは関わりを断てません。そのため、仕事に悪影響が出ないような付き合い方を心掛けることが大切です。
1.1. 一定の距離感を保つ
嫌い、または苦手と感じている相手と上手に付き合うには、適度な距離を保つことが大切です。仕事をするうえで必要な最低限の距離感を測りましょう。
「嫌いだ」「苦手だ」という気持ちは、相手を強く意識することで増してしまうこともあります。物理的・心理的に必要以上に近づかないことで、相手への意識が強くなりすぎず、自分の感情とも付き合いやすくなるでしょう。
1.2. 好き嫌いの感情を表に出さない
嫌いな人に対しては、つい感情的になってしまうこともあります。ちょっとしたことでも相手の言動に対してイライラすることなどもあるかもしれませんが、職場では仕事に対する熱意や達成感、周囲への感謝など、フラットでポジティブな感情以外は表に出さない習慣をつけましょう。
好き嫌いによる感情を表に出すことは、職場全体の雰囲気を悪くして、あなた自身の評価を下げることにもつながります。
1.3. 他の人と態度や対応を変えない
好き嫌いや仲が良い悪いで、仕事をする上での相手への態度や対応が変わることがあってはいけません。嫌いな人への態度や対応が、好きな人や仲の良い人とあからさまに異なると、人間関係のさらなる悪化につながってしまいます。
また、あなた自身が「幼稚な人」「裏表のある人」と周囲から思われてしまう可能性があります。人と接する際は、いつでも公平な態度を心がけましょう。
1.4. 仕事上の役割に徹する
職場では、まずは仕事上の責任や役割を果たすことを第一に考えましょう。「嫌いな人や苦手な人とは関わりたくない」と感じる人も、職場は仕事をする場所だと割り切って自分の業務に集中することで、ネガティブな感情が和らぎやすくなります。
もちろん、人間関係が良好な職場は居心地が良く、チームとして高いパフォーマンスを発揮しやすいです。しかし、人間関係ばかりにとらわれて、仕事がおろそかになっては本末転倒です。
1.5. 相手に期待し過ぎない
自分の希望に沿う結果を相手に期待せず、「この人はこういう人だから」と達観することも大切です。諦めて開き直るのがコツともいえるかもしれません。
嫌いな相手に対して「もっとこうしてほしい」「どうしてこうしてくれないの」といった期待や不満があると、その期待がかなわないことで、ますますマイナスな感情が増幅しやすくなることがあるからです。
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2. 職場で嫌いな人がいてもやってはいけないこと
いくら嫌いな人がいるからと言っても、職場の空気を悪くしたり、業務に支障をきたすような行動を取ってはいけません。以下では、職場で嫌いな人に取る態度としてやってはいけないことの例を挙げます。
2.1. 無視をしたり悪口を言ったりする
職場での無視や悪口は相手だけでなく周りの人にまで嫌な思いをさせ、職場全体の雰囲気や人間関係に悪影響を及ぼす恐れもあります。同僚との連携が必要な仕事の場合、業務の遂行にまで影響が出ることもあるでしょう。
また、嫌いな人に関するSNSへの書き込みも、たとえ匿名でも誰が見ているかわかりませんし、結果的に自分の評価を落とすことにもつながりかねません。嫌がらせなどはもってのほかです。
2.2. ケンカや口論をする
仕事をする中で意見の対立が起きることもあるかもしれませんが、その相手が嫌いな人であっても、議論を超えてケンカや口論に発展させるようなことがあってはいけません。
仕事をするうえでトラブルはできるだけ避けなければなりませんし、それを見たり聞いたりする人も気分が良くありません。職場で必要なコミュニケーションの範囲を意識しておきましょう。
2.3. 嫌いだという感情を意識しすぎる
ネガティブな感情を持ってしまうのは仕方のないことですが、あまり強くその感情を意識しすぎると、職場に行くことすら苦痛になってしまったり仕事に集中できなくなったりしてしまいます。
あくまでも職場ですることは仕事です。気持ちを割り切って自分のやるべきことに意識を集中させましょう。
2.4. 感情的な理由で告げ口をする
嫌いな人と働くストレスから、相手に「会社を辞めてほしい」と思うこともあるかもしれません。しかし、こうした感情的な理由から相手の言動について上司に告げ口するのは社会人としてふさわしい行動とは言えません。
仕事上、どうしても改善したい問題がある場合は、「〇〇さんに関してこういった行動が見受けられ、仕事に支障をきたしております。どのように対処すべきでしょうか」といったように、あくまで仕事上の問題点を焦点に、冷静かつ客観的に上司の判断を仰ぐ形で相談するのが適切です。
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3. "嫌い" "苦手"という感情を和らげる方法
職場に嫌いな人や苦手な人がいる状況でも、できるだけ快適に仕事をするために工夫することが大切です。そこでここでは、マイナスの感情を和らげて心地よく過ごすための方法をいくつか紹介します。
3.1. 「嫌いだ」「苦手だ」と感じる原因を分析する
まず、嫌いになった原因や理由を分析してみましょう。相手や自分を取り巻く環境や、これまでの経緯を冷静に振り返ることで、自分の状況や感情を客観的に見ることができ、「嫌い・苦手」の緩和につながります。
つきつめてみると、自分の思いこみや誤解が原因だったり、相手にもやむを得ない事情があったりするケースもあります。
また、「嫌だな」と感じる行動を相手がする場合、その行動をするようになった原因は必ずしも相手自身にあるとは限りません。
3.2. 相手の長所にも目を向ける
嫌いな人や苦手な人に対しては、どうしても短所と思える部分にばかり目がいきがちですが、それではマイナスな感情が増すばかりです。そこで、相手の長所も意識的に探してみるようにしましょう。
視点を変えることが大切なので、周囲の人にその人についての評価を聞いてみるのも良いでしょう。少しずつでも肯定できる部分が増えていけば、好きにはなれなくても嫌いという感情が和らいでくるかもしれません。
3.3. 自分の接し方や考え方を変えてみる
他人の考え方や行動を変えるよりも、自分を変えるほうが簡単です。相手との関係を改善したいと考えている場合は、まず自分の接し方や考え方を変えてみましょう。
例えば、「ペーシング」というコミュニケーションの技法を活用することができます。自分と共通点がある、もしくは自分に似たものに親近感・安心感を抱くことに着目したものです。
- 話すスピード、テンポ、声の大きさ、抑揚を合わせる
- 相手と同じ姿勢で、同じ身振り手振りをする
- 相手が笑ったら笑うなど、表情を合わせる
- 同じタイミングで相槌をうつ
相手に寄り添った接し方や考え方をすることは、相手の理解を深めることにもつながりますので、関係改善に役立つかもしれません。
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3.4. 「職場に嫌い・苦手な人がいてもいい」と考える
職場はあくまでも仕事をする場であり、従業員が仲良くなるために集められているわけではありません。また、プライベートとは違って職場では交流する相手を自分で選べません。
そのため、職場に嫌いな人や苦手な人がいるのもおかしなことではありませんし、仕事に必要なコミュニケーションがとれて、仕事の成果に影響しないかぎり、職場の誰かを内心では好きになれなくても問題はないのです。
そもそも、人に限らず「嫌いだ」「苦手だ」と感じるものがあるのは自然なことで、人それぞれ違いがあって相性もあります。単に自分と合わないだけなのだと理解することも大切です。
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4. ストレスや苦痛でどうしてもつらい時は
職場でのストレスは積極的に解消することも必要です。仲の良い人や気の合う人と過ごす時間を増やしたり、プライベートの時間を大切にしたりすることでリラックスすることができます。また、趣味や外出などで気分をリフレッシュさせるのも良いでしょう。
しかし、それでもストレスや苦痛が軽減できない場合は、上司に相談する、あるいは異動願いを出すという方法や、転職という手段も考えられます。
例えば、上司が自分の気持ちを汲んでくれれば「苦手な人とペアを組まされた」「嫌いな人と2人で仕事をしなければならない」といった状況も避けられます。
異動や転職は自分のキャリアや将来にも関わることなので慎重に考えなければいけませんが、いずれにしても、無理に我慢せず、ストレスで心身の健康に異常をきたす前に何かしらの対処をすることが重要です。
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5. キャリア相談を利用するのもおすすめ
「転職を考えているが、不安もある」と悩んでいる人もいるかもしれません。このような場合、「キャリア相談」を利用するのがおすすめです。
5.1. キャリア相談とは
キャリア相談とは、転職エージェントなどで行っている無料相談です。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。