思うように職場に馴染めないと、仕事がしにくかったり、仕事に行くのが憂鬱になったりしてしまうこともあります。馴染(なじ)めない原因はいくつか考えられますが、周囲の人と打ち解けたいという思いがあれば自分から行動してみることが大切です。
本記事では、職場に馴染めない原因や対処法、馴染むために避けるべき行動などについて詳しく解説します。(Misa)
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1. 職場に馴染めない原因とは?
イラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>
職場に馴染めないのにはさまざまな理由が考えられますが、自分自身に原因がある場合と職場環境に問題がある場合、大きくこの2つに分けることができます。
馴染めなくて居心地の悪さを感じている状況を改善するためには、まず原因を知ることが大切です。よくある原因について詳しく見てみましょう。
1.1. 入社したばかりのため
入社して数カ月の間は、誰でも会社に馴染みにくいものです。もともと会社にいた人たちの間ではすでに人間関係が構築されていることが多いため、そこに入っていくのは難しいと感じる方もいるでしょう。
特に毎年新人を迎えているわけではない会社や部署、また同じ時期に入社する人がいない場合などは、特に馴染みにくさを感じやすい場合が多いです。
1.2. 職場の雰囲気・体制が合わない
職場の雰囲気と自分自身の性格が合わないと、なかなか馴染めず苦労するかもしれません。また、前の職場とまったく違った雰囲気や組織の場合、戸惑いを感じたりすることもあると思います。
上下関係を重んじる会社もあれば、反対にフランクな社風の会社、社員同士の交流が盛んな会社など、社風は多種多様です。人の性格や価値観もさまざまなので、合う・合わないが出てくるのは仕方ないとも言えます。
1.3. 職場に苦手な人がいる
上司や同僚、後輩など、職場に「苦手だな」と感じる人がいるとうまく職場に馴染めないことがあるでしょう。苦手な人に対してはこちらも心理的な壁をつくってしまいがちなので、打ち解けるのは難しいことがあります。
特に苦手な人が複数いたり、その人が職場の中心的人物だったりすると、職場に馴染めない原因になりやすいです。
1.4. コミュニケーションをとるのが苦手
職場の環境や置かれている状況だけでなく、自分自身の行動などに原因がある場合もあります。よく見られるのが、コミュニケーションをとるのが苦手でなかなか馴染めないケースです。
そもそも人と話すのが苦手だったり、違う年代の人と接するのに慣れていなかったりすると、雑談などの気軽な会話もしにくいでしょう。
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2. 職場に馴染めない場合の6つの対処方法
職場に馴染めないことで悩んでいる人でも、考え方や行動を変えることで馴染めるようになる可能性があります。また、無理に馴染もうとしないという方法もあります。ここでは、おすすめの対処法を6つご紹介します。
2.1. 自分から声かけをする
「同僚や先輩に話しかけてもらえない...」という時は、率先して自分から声をかけてみてください。特に挨拶は基本ですので、聞き取りやすいように大きな声ではっきりと挨拶してみましょう。
挨拶を返してもらえたら、なにか軽い話題を振ってみると自然に雑談できます。雑談が苦手な人は、仕事に関する疑問やわからないことを質問するだけでも大丈夫です。深い会話でなくても積極的に話すことで、徐々に打ち解けられるかもしれません。
2.2. 仕事だと割り切る
職場に馴染めないことで仕事に支障が出たり、周囲に迷惑をかけたりしていないなら、無理に馴染もうとせず、仕事は仕事とドライに割り切るのも良いでしょう。
必要事項の報告・連絡など、仕事に関することでしっかりとコミュニケーションがとれていれば、それ以外の部分で多少距離があっても問題ない場合が多いです。
2.3. ポジティブな思考を意識する
相手の行動や言動に対してネガティブな気持ちを抱いてしまうと、結果的にこちらから壁を作ってしまうことになりかねません。ネガティブな気持ちが表情や態度に出て周りの人を遠ざけてしまうこともあるので、できるだけポジティブな思考を意識しましょう。
例えば、慣れない職場の組織体制について「こういう良い面があるかもしれない」と考えたり、苦手な人の態度も「嫌だな」と思うだけでなくその意図を考えたりすることで、自分の中の心理的な壁が低くなります。
2.4. 会社の人とランチやご飯に行ってみる
職場の仲間とプライベートの時間を過ごして仲良くなるという方法もあります。まずはお昼や仕事終わりに一緒にご飯に行くなど、「仕事のついで」に一緒に過ごす時間を持つのがおすすめです。
趣味の話や世間話、他愛ない話で盛り上がることができれば、グンと距離が縮まるでしょう。
2.5. 近しい友人や家族に相談してみる
自分では気づきにくい原因や対処法を見つけるために、親しい友人や家族に相談してみるのもおすすめです。
職場でどういった会話をしているのか、雰囲気はどんな感じなのかを説明し、客観的な視点で意見をもらうと、参考になる答えがもらえるかもしれません。
2.6. 部署異動や転職を考えてみる
どうしても職場に馴染めずストレスを感じているという方もいるでしょう。そんな時には思い切って部署異動を願い出てみたり、転職をしたりすることで道が開けるかもしれません。
同じ会社の中でも部署が変わると雰囲気が大きく違うこともありますし、もちろん会社が変われば雰囲気も変わります。より自分に合った環境に身を置くのも一つの方法です。
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3. 職場に馴染むために避けるべき行動や考え方
職場に馴染みたいと考えているなら、周囲から良い印象を持たれない行動は避けるべきです。また、あまりに周囲を気にしすぎるのも良くないでしょう。以下で具体的に解説します。
3.1. 不寛容な態度をとる
相手の意見や考えを認めないなど、不寛容な態度をとってしまうと相手は「この人とは仲良くできない」と感じてしまうでしょう。特に自分にも他人にも厳しい傾向のある人は要注意です。
たとえ仕事中は厳しく接することがあったとしても、休憩中などは周囲とリラックスして過ごせるように、寛容でオープンな心の持ち方を意識しましょう。
3.2. 自分のやり方やペースを優先しすぎる
自分のやり方やペースを押し通すなど、自分を優先しすぎるのも周りから良くない印象を持たれやすいです。
他の人に合わせすぎるのもストレスになりますが、仕事においては協調性も大事なので自己中心的にならないよう気をつけましょう。
3.3. ルールやマナーを守らない
社会人に求められる報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を怠ったり、期限を守らなかったりすると、職場の仲間に迷惑をかけてしまい、反感を持たれることにもつながります。
また、感謝の言葉や謝罪の言葉がない人も、一緒に仕事をしたくないと思われてしまう可能性が高いです。円滑に仕事をするためにも、職場のルールや社会人としてのマナーから外れないようにしましょう。
3.4. ネガティブな発言をする
職場内や仲間と一緒にいるときに「仕事がつまらない」と愚痴をこぼしたり、「疲れた」「めんどくさい」などと頻繁に言ったりするのも、避けるべき言動です。
本音を言っているだけのつもりでも、ネガティブな言葉は良くない空気を作り出してしまうので、ネガティブなことは思っても口に出さないか、マイナスな表現にならないようにすることが大切です。
3.5. 周囲の目や言動を気にしすぎる
自分が馴染めていないことが気になるあまり、周囲の人の目や言動に敏感に反応しすぎてしまうのも良くない状態です。「自分は嫌われているんだ」などといった過剰にネガティブな思考に陥ったり、自然な振る舞いができなくなったりしてしまいます。
人の言動や態度にはそれほど深い意味がないことも多いので、「少しのことは気にしない」という意識を持つことも大切です。
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4. 職場に馴染めないことのデメリット
この記事を読んでいる方は、職場に馴染めないことに不安やストレスを抱えているケースが多いと思いますが、馴染めない状況が続くと孤立感の高まりやモチベーションの低下、そのことによる業績やキャリアへの悪影響が発生する恐れもあります。
たとえ職場に馴染めていなくても、仕事がうまくいっているのならそれほど気にする必要はありませんが、仕事にも影響しそうだと感じる場合は、ご紹介した対処法などを参考に、解決できるよう積極的に努力してみましょう。
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5. いつまでも馴染めないなら転職するのも一つの手段
職場に馴染むのには、数カ月程度かかるのが通常だと言われています。しかし、馴染むために対処をしているのに1年、2年、3年といつまでも改善が見られないのなら、転職の良い機会と考えてみてもよいかもしれません。
転職については先にも少し触れましたが、思い切って環境を変えることで、自分に合った職場に出会える可能性もあります。
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6. 自分に合った職場の探し方
職場に馴染めず転職を考える場合、次の職場では同じことは繰り返したくないはずです。自分に合った職場を見つけるには、どのような探し方をすれば良いのでしょうか。
6.1. 条件を明確にして多くの情報を集める
まずは、仕事内容や待遇と合わせて職場環境に求める条件も明確にしましょう。今の職場のどこが合わないのかを前提に考えるのがおすすめです。そして、気になる職場については多くの情報源からリサーチすることが重要です。
求人を探す際は、駅や新聞などでよく見かける求人広告、求人サイトなどさまざまな方法がありますが、そういった求人情報だけでは情報量が少ないこともあります。
企業のホームページや採用ページ、SNS、職場見学などを活用しながら職場環境についてしっかり確認をしましょう。
6.2. 転職エージェントを活用する
自分一人で職場探しをするのが不安な場合は、転職エージェントの利用もおすすめです。転職エージェントは企業に関するさまざまな情報をもっており、求職者の希望を聞いたうえでマッチする職場を紹介してくれます。
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分からないことがあっても最後まで一人一人に向き合ってくれるので、安心して自分に合った仕事を見つけることができます。
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7. まとめ
本記事では、職場に馴染めない原因や対処方法などについて解説しました。原因は職場側にある場合も自分にある場合もありますが、お互いに気持ちの良いコミュニケーションを取れるよう意識することが大切です。
また、うまく職場に馴染めなくても仕事に支障がないなら気にしすぎる必要がない場合もありますし、転職などで環境を変えてしまうのも一つの手です。本記事を参考に、前向きに問題を解決できるようトライしてみてください。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。