職場の人間関係で悩んでいる方へ--対処方法や無理な場合の転職について

職場の人間関係で悩んでいる方へ--対処方法や無理な場合の転職について

社会人として組織の中で働いた経験をお持ちの方であれば、誰でも一度は職場の人間関係について悩んだ経験をお持ちではないでしょうか。

上司や先輩、後輩といった上下関係のある社会の中で、常に良好な人間関係を築いていくというのは大変な部分もありますが、今後も一緒に働いていく中で、できればお互いが良い環境でストレスなく仕事ができるようにしていきたいですよね。

そこで今回は、職場の人間関係を良好に保つためのポイントや、関係を悪化させないための注意点について解説します。

1.転職の原因、職場の人間関係が上位

転職を考える理由は人ぞれぞれですが、職場における人間関係がストレスとなって転職を考える人は少なくありません。厚生労働省の調査データからその実情を見てみましょう。

1.1.人間関係は職場のストレスの第3位

平成30年に厚生労働省が実施した「労働安全衛生調査」によると、「職場において強いストレスとなっていると感じる事柄がある」と答えた人は全体の58%にのぼりました。

その内訳を見てみると、「仕事の質・量」「仕事の失敗、責任の発生等」に次ぎ3番目に多いのが「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」となっています。

また、対人関係と答えた人の男女別の割合は男性29.9%、女性33.2%となっており、女性のほうが対人関係のストレスを抱えている状況であることがわかります。

1.2.転職理由の第3位も職場の人間関係

同じく令和元年に厚生労働省が発表した「雇用動向調査」での転職理由を見てみると、男性では、「定年・契約期間の満了」「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」に次いで多かった回答が「職場の人間関係が好ましくなかった」で9.3%でした。

また女性の方では、「その他の理由(出向等を含む)」をのぞくと、「職場の人間関係が好ましくなかった」が14.8%と最も多くなっています。

こうしたことからも、職場での人間関係におけるストレスが決して見逃せないものであることがわかります。

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2.職場の人間関係を良好にする方法は?

職場の人間関係を悪化させる事態は誰もが避けたいところです。しかし、具体的にどうすれば良いのかわからないという方も少なくないでしょう。

ここでは職場の人間関係を良好にする5つの方法をピックアップしてみます。

2.1.仕事だけの関係だと割り切る

職場はあくまでも仕事をし、お金を稼ぐ場所であると割り切ってしまいましょう。上司や同僚に対して「もっと仲良くならなくては」と考える必要はありません。きちんと仕事をこなし成果を上げれば、職場における信頼は自ずと得られるものです。

2.2.3つの言葉を意識的に使う

良好な人間関係を保つ上で、「感謝」「謝罪」「賞賛」の3つは大切な要素です。この3つの要素を意識し、伝えることで、相手があなたに抱く印象は良くなります。

・感謝

「自分やチームのために手を貸してくれた」や「知恵や情報をくれた」など、相手がしてくれたことには必ず「ありがとう」とお礼を伝えましょう。

感謝されて嫌な気持ちになる人はいません。また、相手の協力によって第三者から良い評価を得られた際にも、「〇〇さんから褒められたよ、あの時はありがとう」と感謝を伝えるのもおすすめです。

・謝罪

自分がミスをしてしまったり不都合な点を指摘されたりした場合は、非を認め素直に「申し訳ございません」と謝罪をしましょう。変に言い訳をして逃れようとすると、無責任で身勝手な印象を与えてしまう可能性があります。

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・賞賛

相手に対して「いいな」と感じた時は、口に出して本人に伝えてあげましょう。たとえば、「〇〇さんが作った資料はいつも丁寧で見やすいです」など、相手の言動に対してポジティブな言葉をかけるのも効果的です。

2.3.相手の良いところを見つける

意識的に相手の良いところを探す癖をつけましょう。好意的に感じている相手に対しては自然にできても、マイナスな印象や苦手意識を抱いている相手の場合はネガティブな面にばかり気を取られてしまいがちです。

ですが、視点を変えることで相手の長所が見えてきます。自分との関係性の中で見つけにくい場合は、第三者との関わりについて観察してみるのも良いかもしれません。

2.4.自分の意識を変えてみる

望ましくない現実に遭遇した時は、まわりの人や状況を変えようとするのではなく、まずは自分の意識を変えてみましょう。

自分を変えるためには、まず言葉を発する前に、思い浮かべた言葉を意識的にポジティブなものに変換してみるのが効果的です。

はじめは違和感があったり、言葉と本心にギャップを感じたりするかもしれません。しかし、繰り返していくうちに、自然とポジティブな言葉に変換する癖がつくようになります。そうすることで、まわりもその影響を受け職場の雰囲気が変化していくことが期待できます。

2.5.ほかの人は自分がコントロールできないものと気づく

そもそも、自分以外の人をコントロールすることはできません。相手が自分の思い通りにならないからといっても、それは当然な事なのです。

また、相手が自分に悪い感情を抱いたり、それをもとに攻撃したりしてくる場合、もしかしたら、自分に原因があるかもしれないのです。

そうしたことに気づくと、人間関係ばかりを気にしなくなる可能性があります。

2.6.人事・総務などの第三者に相談をする

自分の手に負えないようないじめやハラスメントなどに直面した際には、一人で抱え込まずに会社の人事・総務担当者、もしくは外部機関の相談窓口などに頼りましょう。

職場の人間関係における悩みを相談することは、決して悪いことでも恥ずかしいことでもありません。あなたの心と身体を誰よりも大切にし、守れるのは、あなた自身しかいないということを忘れないでください。

3.関係を悪化させてしまうNG行動や発言

職場の人間関係で悩んでいる時は、視野が狭くなりがちです。しかし前述の通り、自分でも無意識のうちに相手との関係悪化を招くような言動をしている可能性も考えられます。以下のような関係悪化を招く対応を取っていないか今一度振り返ってみましょう。

●感情的な振る舞いをしていないか

●相手の話をきちんと聞いているか

●相手の嫌がることをしていないか

●相手の価値観を否定していないか

●報連相を怠っていないか

●必要なコミュニケーションを取っているか

また、会話の中で、「でも」「だって」「できません」といった否定形の言葉を多用してしまうと、相手に不快感を与え関係が悪化する要因となることがあります。

4.無理だと感じたら思い切って転職しよう

一つの職場で働き続けることや我慢し続けることが正しいわけではありません。自分にやれることはやってみたものの状況が改善されず、もし「もう頑張れない」と感じたら、その自分の声を無視しないでください。その声は、あなたの心と体からの警告です。このまま頑張り続けて壊れてしまう前に、思い切って転職を検討しましょう。

4.1.転職の際に気をつけるべきポイント

転職時の面接で前職の退職理由を聞かれた際には、「職場の人間関係がうまくいかず退職した」という答え方は避けましょう。面接官があなたに対して「自社でもうまくいかないかもしれない」「この人は何か問題があるのかもしれない」とマイナスな印象を抱いてしまう可能性がありますので、人間関係に軸を置きながらもポジティブな言い回しに変換することをおすすめします。

例えば、「もっと多くの人と協力し合える環境で仕事がしたい」「チームで大きな成果を目指して頑張りたい」といった言い方であれば、面接官にダイレクトに退職理由を知らせることなく自分の熱意を伝えられます。

5.まとめ

性格や考え方は人それぞれですので、職場内で自分に合う人、合わない人は必ずいるものです。しかし、相手を思いやる気持ちや敬う気持ちを忘れずに接すれば、改善できる可能性は大いにあります。

もしあなたが職場の人間関係で悩んでいるのなら、今回解説した改善方法を明日からでも少しずつ行動に移してみることをおすすめします。決して自分一人で抱え込まず、理解してくれる仲間や相談機関の力も借りながら、少しでも前向きに仕事に向き合える環境を手に入れましょう。