役職が上がる「出世」を目指すことは仕事をする上での大きなモチベーションの一つという方も多いと思います。自分の仕事や業績が評価され出世できると自信につながり、仕事のやりがいも大きくなります。
しかし、「頑張って仕事をしているつもりなのに出世ができない」、「同期はどんどん出世しているのに自分だけ役職が変わらない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
人生に悩みはつきもの。しかし「出世できない」という悩みは、その原因を理解し仕事の仕方を少し変えることで解消できるかもしれません。
ここでは、出世できない理由やその原因、出世するために必要なことなどをご紹介します。
【関連記事】「「仕事ができない人」の特徴は? どうすれば?--改善策と上司の場合の対処法」
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1.出世ができないのはなぜ?出世しない人の特徴や出世できない原因とは
そもそも、出世ができないのはどうしてなのでしょうか。
実は、出世しない人にはいくつかの特徴や出世できない原因があることがあります。
よくある例をご紹介しますので、自分に当てはまることがないか考えてみましょう。
1.1.指示を待ってばかりで積極性がない
入社したてで仕事を覚えていない時期には指示を待ってから仕事をすることは仕方がないことです。
しかし、職歴が長く仕事も覚えているのにもかかわらず指示を待つばかりでいたり、繁忙期など自分で考えて動かなかったりする人の場合、「積極性がない」と思われてしまうかもしれません。
1.2.遅刻や無断欠勤が多い
社会人としての基本ですが、遅刻や無断欠勤の多い人は出世の対象にはなりにくいです。特に無断欠勤は周囲の人に必要以上に負担をかけるだけでなく、人事からの印象も悪くなってしまいます。
事前にわかる休みはあらかじめ会社に伝えておくことはもちろん、当日の急な欠勤も可能な限り早い段階で連絡を入れましょう。
また、公共交通機関や車の渋滞、予期できないアクシデントなどにより始業時間に間に合わなさそうな場合であっても、「少しの遅刻だから」と軽く見ずに、遅刻しそうだとわかった時点で連絡をしましょう。
1.3.職場での人間関係がよくない
職場内の人間関係がよくないのも原因の一つかもしれません。
上司と折り合いが悪い人や同僚とよく衝突してしまい雰囲気が悪くなってしまう人などがこれに当てはまります。
そうした人は「コミュニケーションがとれない人」「職場の雰囲気を壊す人」といったマイナスの評価につながってしまうため、注意が必要です。
1.4.マネジメントやスケジュール管理ができない
仕事のスキルが高いだけでは出世はできません。
出世し部下をもつということは、部下への仕事の割り振りや仕事のスケジュール管理、相談を聞くなどのマネジメントが求められるということです。
仕事を一生懸命やっていても、期日までに仕事が終わらなかったり納期を守れなかったりすると、スケジュール管理ができていないと捉えられてしまいます。
また、普段の勤務態度などで部下をマネジメントし仕事をまわしていく力がないと判断されると、出世して上の立場に立つことは難しいでしょう。
1.5.企業の評価制度が自分にあっていない
自分自身に何も問題がないのに出世できないケースもあります。企業の評価制度が自分に合っていない場合がその一つです。
評価の基準が不透明だったり、得意分野があるにも関わらずそれが評価の対象にならなかったりする場合は、評価制度が自分に合っていないのかもしれません。
1.6.管理職の空きがない
そもそも管理職のポストに空きがないという場合もあります。
特に景気が低迷している現代の状況において、給与水準が高いことの多い管理職を数多く置くことは会社にとって負担となります。
実際、管理職のポスト数・人数自体を減らしている会社が多いのも事実です。業績がよく仕事ができる人でも、ポストに空きがなければ出世はできません。
【関連記事】「【仕事辞めたい】会社がつらいと思ったらやるべき事と辞める判断ポイント」
2.出世するために必要なこと
出世できないからといって悲観しているばかりでは何も変わりません。考え方を少し変えて行動に移せば、出世への道が開ける場合もあります。
ここではどんな人が出世しやすいのか、出世するために必要なことなどをご紹介します。
2.1.多くの人とのコミュニケーションを図る
上司や同僚、他部署の人など、たくさんの人とコミュニケーションをとりましょう。いろいろな人と話をしていれば自然に信頼関係が築かれ、仕事を協力して成功させたり、ミスをフォローしあったりすることができます。
また、上司に顔を覚えてもらえるだけでなく、「協調性がある」「周りと協力しながら仕事をこなせる」というイメージにつながるため、人事評価の際のプラス要素になりやすいでしょう。
2.2.キャリアプランを見直してみる
キャリアプランとは、「自分の将来像の実現のための具体的な行動目標」のこと。仕事をこなすことだけでなく、どんなスキルを得たいか、どんな経験をしたいかなども含めた、個人の理想の人生のための目標です。
「なかなか出世ができない」と悩んでいる人は、もしかしたら「出世」という観点からはキャリアプランがずれているのかもしれません。一度見直しをしてみましょう。
「出世したら、こんな仕事ができるようになっていたい」という理想を組み入れ、そのためにいま自分がすべきこと、求められていることは何かを考えて目標にします。
2.3.目標の設定と達成するまでの計画を立てる
キャリアプランの作成とつながりますが、目標の設定と達成するための計画を立てることも重要です。
目標は「こんな仕事をしたい」「このスキルを身につけたい」「出世して部下をもちたい」など何でもかまいません。その目標を達成するために必要な計画を立てます。
計画は、まずは長期的にどのように目標を達成していくかを考え、そこから徐々に細分化し、最終的には「いま自分がやるべきこと」のスモールステップを設定します。
目標と計画、やるべきことが明確になることで、仕事の効率もよくなります。
2.4.何事にも挑戦してみる
今までやったことがないことに挑戦してみることが出世につながることもあります。
初めての仕事や今まで敬遠していた仕事に挑戦してみることで新しいスキルが身につき、それが徐々にプラスの評価につながる場合があります。
また、私生活で初めてのことに挑戦することも良いでしょう。今までにない経験をすることで、新たな価値観や考え方を得ることができるかもしれません。
「これは自分にはできない」と敬遠するのではなく、チャンスがあれば何事にも挑戦してみることが大切です。
2.5.資格の取得を目指してみる
資格の取得を目指すことも効果的です。仕事に役に立つ資格をもっていればそれがアピールポイントになり、「資格手当」として給与がアップすることもあります。
一緒に勉強する仲間ができたり、新しい出会いがあったりと、人間関係の幅を広げられる可能性があることもうれしいポイントです。
そうして得た知識や人脈を仕事で活かすことができれば、出世への道がひらけるかもしれません。
【関連記事】「【社会人に向いてない】悩みがちな人の特徴、新しい仕事の見つけ方を解説」
【関連記事】「「出世したくない」人は昔からいた!? 公言しやすくなった理由と注意点」
3.出世できないとわかった時はどうすればいい?
ここまで、出世できない人の特徴や出世するためのヒントをご紹介してきました。
しかし、どんなに努力をしたとしても、どうしても出世できないこともあります。
そんな場合には、出世とは違う方向に考え方を変えてみましょう。
3.1.現職は本当にやりたいことか考える
いま就いている職務は本当にやりたいことでしょうか。もしかしたら、業務の内容があなたに合っていないのかもしれません。
自分に合っていない業務だと、業績も上がりにくく出世にはつながりません。同じ会社でも、部署を異動したり違う業務を担当したりして自分に合った業務に就くことができれば、評価が上がり出世できるかもしれません。
3.2.出世したいと思った理由を振り返ってみる
そもそも「出世したい」と思った理由は何でしょうか。「給料が上がるから」「責任のある仕事がしたいから」など、それぞれ理由はあるでしょう。
確かに出世することのメリットはあります。しかし、出世したことによって今までやってきた仕事ができなくなったり、上司としてのマネジメント色の強い仕事が増え負担が大きくなったりと、大変な面も必ずあります。
もし今の仕事が楽しく、やりがいを感じているのなら、無理に出世して仕事の内容を変えるよりも今の役職で仕事に楽しく打ち込んでいこうという考え方をするのも良いのではないでしょうか。
3.3.副業を考えてみる
出世したいと考えていた理由が「給料が上がるから」の場合は、出世以外の方法で収入を増やすことを考えてみましょう。一番簡単な方法は、副業を考えることです。
プログラミングやデザイン、ライティングなどの仕事をインターネット上で請け負ったり、YouTubeやInstagramの投稿で収益化を目指したりと、副業の幅は広がっています。自分の特技や生活スタイルに合う副業を探して挑戦してみましょう。
最初は収益が少なくても、続けていくとだんだんと収益も増える可能性もあります。そうなれば会社で無理に出世を目指す必要はなくなります。
ただし、会社によっては副業を禁止している場合もあるため社内規定など確認をしておきましょう。
3.4.転職も検討してみる
「出世がしたいのにできない、部署の異動もできない、副業も難しい...」。そんなふうに行き詰ってしまったら、思い切って転職も検討してみましょう。
会社の業務や方針が根本的に合っていない可能性も大いにあります。転職で心機一転、仕事内容や環境、人間関係を変えてみるのも良いかもしれません。特に現在の仕事や職場に満足していなかったり不満があったりする場合には転職をおすすめします。
【関連記事】「【社会人におすすめの副業4選】選ぶ際の判断基準と注意点も解説」
4.転職を検討するなら転職エージェントの活用も
一緒に活動できる仲間がいる新卒の就職活動と違い、転職活動に仲間はいません。だからといって一人で行き当たりばったりの転職活動を進めても、なかなか良い結果はついてこない可能性があります。
せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、転職エージェントを活用することも検討してみてはいかがでしょうか。
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5.まとめ
今回は、出世ができない人の特徴や出世するためのコツ、出世ができないとわかったときの行動のヒントをご紹介しました。
出世し役職が上がることは自信や仕事のやりがいにつながりますし、給料も上がることが多いです。現段階で出世ができていない人も、少し行動を変えるだけで出世への道が開けるかもしれません。
また、仮にいまの会社で出世ができなくても、そこで諦める必要はありません。副業を始めたり、転職で仕事を変えたりすることも手段の一つです。転職エージェントで転職相談をすれば、手厚いサポートのもと理想の転職先が見つかる可能性も高くなります。
もちろん、出世することだけが仕事のすべてではありません。出世ができないとわかってもモチベーションを下げず、自分がやりたい、楽しいと思えるような仕事ができるように工夫していきましょう。
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