社会人として働くなかで、「自分は社会人に向いてない」「働くこと自体向いてない」と感じ、悩みを抱える方もいるでしょう。特に、規則に縛られるのが苦手だったり、人とのコミュニケーションが苦手だったりすると、社会人への不向きさを感じやすいかもしれません。
そこで今回は、社会人・働くことに向いていないと感じる原因や、負担を感じにくいおすすめの仕事、今後のキャリアデザインについて解説します。
1.社会人・働くことに向いていないと感じるのはよくあること?
イラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>
社会人として働くなかで、「自分は社会人に向いてない」「そもそも働くこと自体向いてない」と感じる人は少なくありません。
2022年に労働政策研究・研修機構(JILPT)が東京に暮らす25〜34歳の若者を対象に実施した「大都市の若者の就業行動と意識の変容」によると、「できれば仕事はしたくない」と回答した人は、全体の半数を超えています。
職場にはさまざまな立場や価値観を持つ人がいるため、周囲との関わり方や環境が複雑なものになりがちです。
特にビジネスシーンでは、周囲と協力しながら会社から求められる成果を出していかなければなりません。これは決して簡単なことではなく、多くの人がぶつかりやすい壁でもあります。
しかし、「向いていない」と感じる背景には、仕事内容、人間関係、職場環境、心身の状態など、さまざまな要因が考えられます。そのため、その感覚だけで自分の適性を決めつける必要はありません。
そのため、「社会人・働くことに向いていない」という不安を抱えていたとしても、必ずしも事実としてそうであるとは限りません。
出典労働政策研究・研修機構(JILPT)「大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―」
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2.社会人・働くことに向いていないと感じる原因
社会人・働くことに向いていないと感じる場合、実際には、仕事内容、人間関係、職場のルール、業務量、心身の状態など、特定の要因によって「向いていない」と感じている場合があります。必ずしも、本人の適性だけが原因とは限りません。
よくある「うまくいかないこと」としては、以下のような例が挙げられます。これらは「甘え」と一括りにできるものではありません。ただし、本人の特性だけでなく、仕事内容、職場環境、業務量、人間関係などが影響している場合もあります。
2.1.完璧主義ゆえに疲れる
仕事の完成度を高く保とうとするあまり、細部まで確認を重ねたり、期限内に終えることよりも質を優先したりすると、負担が大きくなる場合があります。また、少しでも理想とズレがあると気になってしまい、自分自身への批判や否定につながることもあるでしょう。
周囲との価値観や考え方のギャップに苦しんだり、会社の方針や事業の進め方に変更があった際に大きな負担を感じたりすることもあるかもしれません。
こうした疲れが、「自分は社会人に向いていないのでは」という考えにつながりやすくなります。
2.2.共同作業が苦手
業界や職種にもよりますが、仕事ではチームなどでの共同作業が求められるシーンも多いです。そのため、誰かと一緒に事に当たるのが苦手な人は、結果として「仕事に向いていない」「働くのに向いていない」と思ってしまいがちです。
一人で集中して取り組むことに力を発揮しやすい人や、自分のペースで作業を進めるほうが安心できる人は、共同作業に負担を感じることがあるでしょう。
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2.3.競い合うのが好きではない
特にノルマが課せられるような職種・職場や、個人の実績が数値で評価される職種・職場では、どうしても従業員同士、あるいは企業同士で競い合う形になりやすいです。そのような環境では、競い合うことに苦手意識を持つ人は辛さを感じてしまうでしょう。
また、働くうえでは成果を求められる場面が多いものの、その傾向が強い環境では精神的な負担を感じる人もいるでしょう。その結果、「社会人には向いていない」と感じてしまうことがあります。
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2.4.規則に縛られるのが苦手
企業では、安定的な経営を行ったり、従業員の安全を守ったりするために、さまざまな規則が設けられています。このようなルールに縛られることに窮屈さを感じる人は、会社員に向いていないと感じる場面があるかもしれません。
自分の裁量で仕事を進めたい人にとっては、ルールの多い環境が大きなストレスになることもあるでしょう。
2.5.感受性が高く繊細
周囲の反応や職場で起こる出来事を強く受け止めやすい場合、業務上の指摘や予定変更などが大きな負担になることがあります。
その結果、周囲と自分を比べて「なぜ自分だけできないのだろう」と自己嫌悪に陥ってしまう場合もあるでしょう。
2.6.人とのコミュニケーションが苦手
多くの仕事では、業務上必要な範囲で、報告・連絡・相談や確認などのやり取りが発生します。ただし、求められるコミュニケーションの量や方法は、業種、職種、職場、担当する役割によって異なります。
人とのやり取りに負担を感じる場合は、必要な連絡手段や頻度が自分に合っているかを確認してみましょう。コミュニケーションが負担に感じる人は、仕事に行くのが億劫になってしまうこともあります。
このようなさまざまな悩みを抱え、今の仕事を続けるべきかどうか迷っている場合は、すぐに結論を出さずに、一旦自分の状況や仕事に対する考えを整理してみましょう。
その際、「仕事どうする!? 診断」を活用するのも一つの方法です。30秒ほどで8つの質問に答えることで、自分の現状や今後の行動を考えるヒントを簡易的に確認できます。
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3.社会人に向いていないと感じたときにできる対処法
「社会人に向いていない」と感じた際は、まず何にストレスや不安を抱えているのかを整理してみましょう。そのうえで自分の特性や職場環境を見直すことで、自分に合った働き方が見つかるかもしれません。
3.1.自己分析で特性を知る
今の仕事をしていて「社会人に向いていない」と感じている場合、それは自分の特性と合わない仕事に就いているからかもしれません。
まずは自分がどのような性格か、得意なことや苦手なことは何かを自己分析で洗い出してみることで、意外な一面に気づけることもあるでしょう。
その結果を参考にして、「できないこと」ではなく「どのような仕事で力を発揮できそうか」という視点から、今の仕事や働き方を見直すことが大切です。
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3.2.信頼できる人や専門機関に相談する
「自分は社会人に向いていない」「仕事を辞めるべきか」などと行き詰まっている場合は、上司や先輩、同僚、友人、家族など、信頼できる相手に相談してみましょう。
悶々とした悩みを一人で抱えてしまうと、心身への影響があったり、焦って退職を決断してしまったりする可能性があります。また、そのほかにも厚生労働省の「総合労働相談コーナー」などの専門機関に相談するのもおすすめです。
このように第三者の視点を取り入れることで、悩みを客観的に整理し、今後の選択肢を考えやすくなるでしょう。
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3.3.異動や配置転換を申し出る
仕事で抱える悩みは、環境を少し変えることで改善に向かうケースもあります。配置転換や部署異動を申し出ることで、担当する業務や所属する部署が変わり、同じ会社にいながら新たな気持ちで仕事を始められるかもしれません。
人間関係や業務内容が原因で悩んでいる場合は、職場環境を変えることが解決の糸口になることもあるでしょう。
3.4.転職で自分に合う働き方を見つける
配置転換や部署異動などでも改善が難しい場合は、転職を検討するのも1つの方法です。
新たな企業に転職する方法以外にも、やりたいことや目標が明確化されている場合は、会社員という働き方にこだわらず、独立・起業の道に進む方法もあります。独立や起業では、仕事内容や働き方を自分で設計しやすくなる一方、仕事の獲得、契約、収入の変動、税務・社会保険なども自分で対応する必要があります。自由度だけでなく、負担やリスクも含めて検討しましょう。
フリーランスや契約社員という選択肢もありますが、契約期間、収入の安定性、社会保険、福利厚生、業務上の裁量などは、契約内容や就業先によって異なります。条件を確認したうえで、自分に合う働き方か検討しましょう。近年はリモートワークを導入している企業も増えており、勤務地にとらわれない働き方も実現しやすくなっています。
自分に合う働き方を見つけるには、転職エージェントに相談して、希望する条件に合う求人を探してみるのもおすすめです。自分が仕事に何を求めているのか、どのような環境なら無理なく働けるのかを整理することで、自分に合う働き方を見つける近道になるでしょう。
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4.社会人に向いていないという負担を感じにくい働き方
下記に挙げる3つの働き方は、社会人が向いていないと感じる方が負担を感じにくい働き方の参考例です。
特に社会人経験がまだ浅い段階では、自分の能力や向き不向きを把握することが難しく、うまくいかないことがあると自らを卑下してしまうこともあるかもしれません。しかし、自分を否定しすぎずに、まずは自身に合った働き方を考えてみましょう。
4.1.働く場所や時間を自由に決められる
働く場所や勤務時間の制約に負担を感じる方は、フレックスタイム制、時差出勤、在宅勤務、コアタイムのない働き方など、勤務条件に柔軟性のある求人を検討してみましょう。
自分に合う環境や時間帯を選びやすい場合、働く際の負担が軽くなることがあります。ただし、自己管理やオンラインでの連絡、勤務場所の確保など、別の負担が生じる場合もあります。
4.2.一人で作業できる
コミュニケーションを取ったり、他人と作業をすることが苦手な人は、周囲に気を使わず、集中して作業ができる職場環境のほうが働きやすいと感じる可能性が高いでしょう。
自分一人で業務を行える環境であれば、仕事がうまくいきやすくなるかもしれません。
4.3.自身の得意なジャンルを選ぶ
社会人に向いていないと感じていると、苦手な仕事に直面した際に、さらに作業効率が悪くなってしまう場合があります。
そのため、自身の得意分野を活かせるか、業務内容や職場環境が合っているかを確認しながら、給与、勤務時間、福利厚生などの条件も含めて総合的に検討しましょう。
得意なジャンルの仕事で働くことによって、仕事のパフォーマンスも上がることが期待されます。
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5.社会人に向いていないという負担を感じにくい仕事
仕事と一言でいっても、世の中の仕事には非常に多くの種類があります。自分は社会人に向いていないと思っている人でも、仕事を変えると気持ちが一変するかもしれません。ここでは、特におすすめしたい6つの職種を紹介します。
5.1.プログラマー
プログラマーとは、システムエンジニアが作成した仕様書をもとに、プログラム言語を用いてプログラミングを行う職種です。ひと口にプログラマーといっても、アプリケーションやショッピングサイトの制作、家電などの制御プログラム構築など、開発領域は多岐にわたります。
いずれもコーディングが中心となる業務もありますが、実際には、仕様の確認、チーム内での情報共有、進捗報告、顧客や他部署との調整などが必要になる場合もあります。人とのやり取りの量や方法は、企業や担当するプロジェクトによって異なります。
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5.2.ライター
ライターの仕事は、本や雑誌、Webサイトなどに掲載する文章を執筆することです。業界により仕事のやり方はそれぞれですが、パソコンに向き合って作業する時間が多いでしょう。
打ち合わせや取材に同行することもありますが、執筆作業は一人で進める時間が多い一方、編集者やクライアントとの打ち合わせ、取材、原稿の修正、納期の調整などが発生する場合もあります。必要なやり取りの量や進め方は、雇用形態や媒体、職場によって異なります。
5.3.デザイナー
デザイナーには、服飾や小物、家電などの工業製品、Webサイト、雑誌や広告、ロゴなどさまざまな領域の仕事があります。デザインを通して商品の売り上げに貢献したり、消費者に新たな価値を提供したりする役目を担います。
クライアントの意向が優先されるのは大前提ですが、ゼロからものを生み出すことにやりがいや楽しさを感じる人にとっては天職になるかもしれません。
5.4.工場作業員
物や食品などの商品を製造・加工・検品・出荷したり、ピッキング作業を行ったりする工場作業員も、社会人に向いていないと思いがちな人にも向いているかもしれません。
機械作業がメインのことも多く、初期段階で一通りの仕事を教えてもらった後は一人で黙々と作業ができるケースがよく見られます。
5.5.警備員
社会人に向いていないと思いがちな人にも警備員の仕事は向いているかもしれません。警備員は、イベント会場やショッピングセンター、公共施設、駐車場などで、警備や誘導、巡回の仕事を担います。
現金など貴重品の運搬を担う業務もあり責任は伴いますが、一人で持ち場を任せられるケースも多く、もくもくと仕事をこなすことも多いでしょう。
5.6.カウンセラー
カウンセラーは、相談者の悩みや課題について話を聴き、相談者自身が状況を整理し、解決に向けて考えられるよう支援する職種です。総合的に悩みをサポートする「心理カウンセラー」や、職場や仕事に関する悩みを専門とする「産業カウンセラー」などがあります。メンタルヘルスの関心が高まっている現代で注目されている仕事の一つです。
自身の経験が相談者への理解に役立つ場合はありますが、カウンセラーには、相談内容を適切に扱うための専門知識、訓練、守秘義務への理解などが求められます。職種や勤務先によっては、資格や実務経験が応募条件となることもあります。
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6.自分に合った仕事の探し方
自分に合った仕事に就ければ「自分は社会人に向いていない」と思い悩むことも少なくなるはずです。以下の3つの方法を参考に、自分に合った仕事探しをはじめてみましょう。
6.1.ハローワークに相談する
ハローワークでは、地域の多くの求人情報に日々触れている職員が窓口で相談に乗ってくれるため、疑問や不安が解決しやすいでしょう。
また、いくつかの条件を満たせば再就職の支援制度である職業訓練の受講も可能となり、手に職をつけて、別の仕事に就く道も開けます。
6.2.求人サイトで探す
ハローワークに訪問する時間がない、もっと手軽に仕事探しをしたい、より多くの求人を見たいという場合は、求人サイトの利用もおすすめです。
パソコンやスマートフォン、タブレットがあれば、いつでもどこでも求人情報の閲覧から応募まで可能です。条件を細かく設定して求人検索ができるため、自分の希望に添った仕事を見つけやすいでしょう。
6.3.転職エージェントを利用する
転職経験がない人や、できる限り後悔するリスクが少ない転職がしたい方は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントには、各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているため、丁寧なサポートを受けながら転職活動を進められます。
株式会社マイナビの転職エージェントサービス「マイナビ転職エージェント」なら、応募企業の提案や書類選考・面接対策、企業とのやりとりまでワンストップで提供しているため、満足度の高い転職が実現しやすいでしょう。
7.まとめ
本記事では、社会人に向いていないと思いがちな人の特徴や、社会人に向いていないと感じる人にもおすすめの仕事、また仕事の見つけ方などを紹介しました。
今まさに「自分は社会人に向いていない」と思い悩んでいる人は多いでしょう。しかし、必ずしも能力不足とは限らず、現在置かれている環境が合っていないだけなのかもしれません。
自分らしく働ける方法を見つけるためにも、転職エージェントを活用するなどして、前向きに行動しましょう。
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