「自分は社会人に向いていない」「働くことに向いてない」と感じ、このままで良いのだろうかと思い悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に、大きなミスをしたり、周囲の人ができることを自分ができなかったりすると、その思いはなおさら加速してしまうでしょう。
そこで今回は、社会人・働くことに向いていないと思ってしまいがちな方の特徴や、そう感じてしまいがちの方にも向いているかもしれない仕事、この先のキャリアデザインについて解説していきます。
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1.社会人・働くことに向いていないと感じてしまう人とは?
社会人・働くことに向いていないと感じてしまう人の多くは、厳密には社会人・働くことに向いていないのではなく、何らかのうまくいかないことが原因でそう思い込んでしまっているケースがほとんどでしょう。
社会人経験が浅い段階では自分の能力を正しく測ることが難しく、自らを卑下してしまうこともあるかもしれません。
「社会人・働くことに向いていない」という感情は、必ずしも事実と一致しているとは限らないということを理解しておきましょう。
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1.1.社会人として生きていくのは大変
社会人として周囲とうまく折り合いをつけ、かつ会社から求められる成果を出していくのは、決して簡単なことではありません。
さまざまな立場や価値観を持った人が共存する社会においては必然的に周囲の人や環境が複雑となり、自分の思い描く理想をたどっていくのは難しくなりがちです。
組織の大多数から外れる言動を取れば、周囲から「あの人はこの組織には向いていない」と判断されてしまうことも珍しくありません。
社会人として生きていくためには、周囲と自分のバランスをうまく保ち続けることが求められるので大変なのです。
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1.2.向いていないと感じるのはむしろ自然な事
あなたが抱く「自分は社会人・働くことに向いていない」という感情は、決して特別なものではなく、むしろごく自然なものです。
「向いていない」と感じるのは、社会や企業という組織がどのような仕組みなのかを理解し、その中にいる自分を客観視できている証拠です。
何も考えず無責任に仕事に向き合っているような人は、周囲に迷惑をかけていても「向いていない」という発想すら抱かないでしょう。
(※「社会人に向いてない」と思いつめすぎる前に、まずは「マイナビエージェント」などの転職エージェントに相談するという方法もあります。)
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2.社会人・働くことに向いていないと思いがちな人の特徴
社会人・働くことに向いていないと思いがちな人にはある一定の特徴が見受けられます。
今まさに「自分は社会人に向いていない」と思っている人は、どのような要因がそう思わせているのか、以下の中から探してみましょう。
2.1.完璧主義である
完璧主義の人は社会人に向いていないと感じる機会が多い傾向にあります。妥協を許せないため、常に気を張り詰めさせてしまうからです。
そういった自らの特性を理解しているのであれば良いのですが、組織の中でまわりにも同じものの見方を求めてしまうと、周囲とのギャップに苦しむことになるでしょう。
また、会社の方針や事業の進め方が変わるたびに「すぐ完璧に適応しなければ」と思いつめて心身ともに疲弊してしまい、自分は社会人に向いていないのではと感じてしまうかもしれません。
2.2.チームでの仕事が苦手
チーム単位での仕事が苦手な人は、自分は社会人に向いていないと思いがちです。チームでの動きが求められる職場や仕事の場合、一人で黙々と作業をこなすというよりも、周囲の人と連携を取り足並みを揃えながら業務を進めていく必要があります。
協調性が求められるチームでの仕事を苦手とする人は、徐々に気持ちの余裕がなくなり、自分は社会人に向いていないという思考に陥ってしまう可能性があります。
2.3.自分のペースで仕事がしたい
自分のペースで仕事を進めていきたいと考える人は、社会人に向いていないと思ってしまいがちです。企業という組織に属している以上、さまざまな人との関わりがあり、自分の思い描く形で物事が進まないことが多くあります。
方針の転換により業務計画に変更が生じ、仕事のペースが崩されることもよくある話です。自分の裁量で仕事がしたい人にとってこのような環境は大きなストレスであり、社会人に向いていないと感じてしまう要因となる場合があります。
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2.4.ルールに縛られるのが苦手
ルールに縛られるのが苦手な人は、社会人に向いていないと自覚しているケースが多いでしょう。企業は安定的な経営で利益を上げるために従業員にさまざまなルールを設けています。
それらのルールは、ときに無意味で面倒に感じられるものもありますが、守らなければ協調性がない人間だと判断されてしまう可能性があります。
ルールがあったほうが安心できるという人もいますが、決まりごとに縛られることが窮屈でストレスを感じる人は、社会人に向いていないと感じる場面が多々あるでしょう。
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2.5.忍耐力がなく打たれ弱い
忍耐力がなく打たれ弱い人は、日々ちょっとした出来事から社会人に向いていないと思ってしまいがちです。「ここは我慢の時、頑張り時」という場面で踏ん張り切れなかったり、客観的に見ればたいしたことがないと思われる出来事でも大きな精神的ダメージを受けてしまったりすることがあります。
また、社会で起こりうる理不尽な出来事や自分の想定通りにならない物事に遭遇すると、泣きたくなったり逃げ出したくなったりしてしまうこともあるかもしれません。
その結果、周囲と自分を比べて「なんで自分だけできないんだろう」と自己嫌悪に陥ってしまう場合もあるでしょう。
2.6.コミュニケーションが苦手
コミュニケーションが苦手な人も社会人に向いていないという実感を抱きやすいようです。どのような職種にせよ、コミュニケーションは仕事の基本です。
作業自体は一人でコツコツ取り組むものでも、「報連相」などビジネスシーンで基本的に必要となるコミュニケーションは避けられません。
ときには苦手な人とも関係性を維持しなければなりませんが、その人間関係が理由で会社に行きたくないと感じる人も多いでしょう。
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3.社会人が向いていないと感じる方におすすめの働き方
自身が社会人に向いていないと感じた場合は、「耐えられない」と思ってしまう前に、自身に合った働き方を考えてみましょう。
下記に挙げる3つの働き方は、社会人が向いていないと感じる方におすすめの働き方のご参考例となります。
3.1.場所や時間が決まっていない
一般的な会社員のように、仕事の場所や時間が決められている仕事に不自由さを感じる方は、場所や時間の制約を受けない働き方を考えてみましょう。
自分の好みの環境や、快適に働くことができる時間に仕事が出来るため、働くことへのストレスが和らぐ可能性が高いです。
3.2.一人で作業できる
コミュニケーションを取ったり、他人と作業をすることが苦手な人は、周囲に気を使わず、集中して作業ができる仕事環境のほうが働きやすいと感じる可能性が高いでしょう。
自分一人で仕事ができる環境であれば、仕事がうまくいきやすくなるかもしれません。
3.3.自身の得意なジャンルを選ぶ
社会人に向いていないと感じていると、苦手な仕事に直面した際に、さらに作業効率が悪くなってしまう場合があります。
そのため、待遇にこだわらず、自身の得意なジャンルの仕事を選ぶことも選択肢の一つです。
得意なジャンルの仕事で働くことによって、仕事のパフォーマンスも上がることが期待されます。
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4.社会人が向いていないと思いがちな人にも向いているかもしれない仕事は?
社会人が向いていないと思いがちな人でも、仕事を変えると気持ちが一変するかもしれません。以下の6つの職種の中から、興味の持てるものがないかチェックしてみましょう。
4.1.プログラマー
プログラマーとは、システムエンジニアがプログラム言語を用いて作成した仕様書をもとにプログラミングを行う仕事です。ひと口にプログラマーといっても、アプリケーションやショッピングサイトの制作、家電などの制御プログラム構築など、担う領域は多岐にわたります。
ただ、いずれもパソコンでコードを打ち込む作業がメインとなるため、社会人に向いていないと思いがちな人にも向いているかもしれません。
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4.2.ライター
社会人に向いていないと思いがちな人にも、本や雑誌、Webサイトなどに掲載する文章を執筆するライターの仕事は向いているかもしれません。
業界により仕事のやり方はそれぞれですが、朝から晩までパソコンに向き合っている場合もあれば、打ち合わせや取材に同行することもあります。
締め切りもありますが、作業自体は一人で淡々と進められるため、自分のペースで仕事をしたい人にも適しているかもしれません。
4.3.デザイナー
デザイナーには、服飾や小物、家電などの工業製品、Webサイト、雑誌や広告、ロゴなどさまざまな領域の仕事があります。デザインを通してクライアントの悩みを解消したり、希望の実現を後押ししたりする役目を担います。
クライアントの意向が優先されるのは大前提ですが、ゼロからものを生み出すことにやりがいや楽しさを感じる人にとっては天職になるかもしれません。
4.4.工場勤務
物や食品などの商品を製造・加工・検品・出荷したりピッキング作業を行ったりする工場勤務も、社会人に向いていないと思いがちな人にも向いているかもしれません。
機械作業がメインのことも多く、初期段階で一通りの仕事を教えてもらった後は一人で黙々と作業ができる場合があります。
4.5.警備員
社会人に向いていないと思いがちな人にも警備員の仕事は向いているかもしれません。警備員は、イベント会場やショッピングセンター、公共施設、駐車場などで、警備や誘導、巡回の仕事を担います。
現金など貴重品の運搬を担う業務もあります。一人で持ち場を任せられるケースも多く、もくもくと仕事をこなすことも多いでしょう。
4.6.カウンセラー
カウンセラーとは、依頼人が抱える悩みや課題の解決を援助する仕事です。総合的に悩みをサポートする「心理カウンセラー」や、職場や仕事に関する悩みを専門とする「産業カウンセラー」などがあります。メンタルヘルスの関心が高まっている現代で注目されている仕事の一つです。
「社会人に向いていない」と感じてきたあなただからこそ、同じように悩み苦しんでいる人の気持ちに寄り添えるかもしれません。
5.社会人に向いていないと感じたら
社会人に向いていないと感じたら、今とは違うキャリアの可能性を模索してみましょう。代表的な2つの方法をご紹介します。
5.1.独立・起業を考えてみる
やりたいことや目標が明確化されている場合は、会社員という働き方にこだわらず、独立・起業の道に進むのも一つの方法です。
フリーランスや会社の代表になれば、仕事の獲得や進め方などすべてを自分で決めることができます。会社員のように特にやりたい仕事でなくてもやらざるをえなくなるといったケースも少なくなるでしょう。
良くも悪くも自分次第のため覚悟は必要ですが、自分の理想の働き方の実現が可能となることから、「自分は社会人に向いていない」という思いも抱かなくなる可能性も高いです。
5.2.転職を考える
「現時点で独立・起業までは考えられない」という人も多いはずです。そんな場合、別の会社へ転職する方法は多くの方にとって有力な選択肢となります。
社会人に向いていないのではなく、単に今の職場環境が合っていないだけというケースも多くあるためです。
今までの葛藤が嘘だったかのように転職と同時に仕事がしやすくなるという人も実際にいます。自分が仕事に何を求め、どのような環境が心地良いのかという点を考えた上で、仕事探しをしてみましょう。
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6.自分に合った仕事の探し方
自分に合った仕事に就ければ「自分は社会人に向いていない」と思い悩むことも少なくなるはずです。以下の3つの方法で自分に合った仕事探しをはじめてみましょう。
6.1.ハローワークに相談する
ハローワークでは、地域の多くの求人情報に日々触れている職員が窓口で相談に乗ってくれるので、疑問や不安がその場で解消できるでしょう。
また、いくつかの条件を満たせば再就職の支援制度である職業訓練の受講が可能となり、手に新たな職をつけて新たな仕事に就く道も開けます。
6.2.転職サイトで探す
ハローワークに訪問する時間がない、もっと手軽に仕事探しをしたいという場合は、転職サイトの利用が最適です。
パソコンやスマートフォン、タブレットがあれば、いつでもどこでも求人情報の閲覧から応募までが可能です。条件を細かく設定して求人検索ができるため、自分の希望に添った仕事を見つけやすいでしょう。
6.3.転職エージェントを利用する
転職経験がない人や、できる限り後悔するリスクが少ない転職がしたいという方は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントには、各業界に精通したキャリアアドバイザーや求人情報には載っていない各企業の実情を熟知した担当者が在籍しているため、丁寧なサポートを受けながら転職活動ができます。
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7.まとめ
ここでは、社会人に向いていないと思いがちな人の特徴や、社会人に向いていないと感じる人にも向いている可能性が高い仕事、またそうした仕事の見つけ方などをご紹介しました。
今まさに「自分は社会人に向いていない」と思い悩んでいる人も多いかもしれません。しかし、それは決してあなたの能力不足というわけではなく、あなたが置かれている今の環境が合わないだけなのかもしれません。
自分らしく働ける方法はきっとありますので、今回の記事を参考にぜひ前向きに行動してみてください。
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