社会人一年目はわからないことばかりで向上心も空回りしがちです。専門知識の勉強も大切ですが、思考や感性が柔軟な時期ほど吸収しやすいこともあります。数年後の成長につながる基盤となる能力やスキルについて解説します。(Misa)
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1.社会人一年目はメンタルが辛い時期?
社会人なりたての一年目は何かとストレスが多くなり、メンタルが落ち込みやすい時期です。
では、どういった際に辛いと感じてしまうのでしょうか。
1.1.環境に慣れない
入社直後は、社会人一年目であろうと中途採用であろうと、誰しもが職場環境に慣れるまで時間がかかります。
特に社会人一年目は初めて社会に出て感じることや知ることも多いため、急な環境の変化についていけないと感じてしまうことが多いようです。
1.2.思ったように仕事ができない
社会人一年目は仕事を覚えるのに必死な時期です。
上司や先輩などのように、バリバリ仕事をこなせるようになりたいけれど、思ったように実現できないもどかしさにメンタルがやられてしまうこともあります。
1.3.年収や貯金がまだ少ない
長い社会人生活の中で、一般的には社会人一年目が一番給与が低い時期です。
想像していたような年収ではなく、貯金もなかなかできないと自信をなくしてしまうこともあります。
社会人一年目は会社や社会そのものに慣れるための時期と捉え、スキルや能力を高めて徐々に年収アップを目指せるように励みましょう。
1.4.人間関係が辛い
新しい環境で重要なのものの1つが人間関係です。
転職理由としても多く挙げられるほど、生活していく上で影響力の高い要素です。
職場の人間関係が良くなかったり、苦手な上司がいたりすると、特に社会人一年目の場合は辛いと感じやすくなります。
そんな時に、切磋琢磨する同僚の存在や尊敬できる先輩など、会社における心の拠り所があると心強いかもしれません。
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2.学校にたとえた時の社会人一年目の立ち位置
能力やスキルの成長には段階があります。
これからの長い社会人生活の中、学校教育にたとえると、社会人一年目は小学生ぐらいの段階といえるかもしれません。
2.1.小学校低学年段階? 常識・マナー・スキル習得時期
小学校の低学年で国語や算数の基礎である文章の書き方、読み方や九九を覚えるように、社会人一年目は社会人の常識やマナー、基本的なスキルを身につけていく時期です。
この時期に身につける社会人としての適切な姿勢や考え方が、ビジネスパーソンとしての視野や当事者意識の基盤となります。
2.2.将来の成長曲線が大きく変わる時期
仕事に対する考え方に偏りがあると、高い能力やスキルを持っていても、必要な場面でそれを発揮しづらくなります。
ポテンシャルは高いのに仕事ができないと評価される人がいますが、仕事に向き合う姿勢や視野の狭さに原因がある場合もあります。
思考や価値観が柔軟である社会人一年目に、社会人としての考え方や基礎知識が身につくかどうかで、数年後の成長曲線が大きく左右されます。
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3.社会人一年目で身につけておきたいスキルと能力
社会人一年目で身につけておきたいスキルと能力のポイントを説明します。
3.1.給与や社会保険などの知識
会社員の給与は税金や社会保険料が天引きされるので、税金や社会保険のしくみがわかっていなくても困らない場合が多いです。
しかし、結婚、出産、住宅購入、介護などのライフステージの変化でわからなくて困ったり、損をしたりする可能性があります。
また、身近なお金の流れから、社会の一員としての自覚や会社と自分の関係性を実感しやすくなります。
3.2.会社のしくみと仕事の流れ
入社してしばらくは自分と所属部署の仕事を覚えるので精いっぱいになりがちです。
しかし、会社全体の仕事の流れと仕事をまわすためのしくみを理解することは、業務改善やキャリアアップを考える際に重要です。
会社のしくみには、会社ごとの固有部分、業種業界ごとの固有部分、そして会社組織全般に共通する部分があります。
そうした違いを意識しながら視野を広げるとよいでしょう。
3.3.基本的なビジネスマナー
言葉遣いや立ち居振る舞いなど、ビジネスマナーとは、仕事で関わる人への気遣いと好印象をもってもらうためのふるまいを形式化したものです。
マナー本やネットの知識を鵜呑みにせず、気を遣うべきポイントは何かを理解することが大切です。
3.4.物事や仕事に対する理解力
社会人一年目から、この能力が備わっている人はかなり高い確率で優秀な人材と評価されます。
社会人一年目では指示されたとおりのことができれば100点満点ですが、この能力がある人はそれ以上の成果を出せる可能性があるからです。
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4.キャリアは一日にしてならず
社会人一年目で身につける考え方や知識は、将来のキャリアを支えます。
キャリアを築いていくためには、どういったことに取り組めばいいのでしょうか。
4.1.まずはスキル習得にチャレンジ
スキルの習得には経験の積み重ねが必要ですから、社会人一年目では分野にあまりこだわらず、チャレンジしてみるのがいいでしょう。
意識的に勉強するなら、会社固有のスキルよりも汎用性の高いスキルがおすすめです。
4.2.視野を広く持ち、コミュニケーション能力を養う
汎用性の高いスキルは会社や職種が変わっても役立ち、経営視点が求められるマネジメント職でも必要とされます。
キャリアアップを目指す場合は、スキルだけでなく、視野の広さや当事者意識、コミュニケーション能力などの非認知能力が身についていると役立ちます。
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5.まとめ
社会人一年目は、環境の変化や人間関係、年収面など、何かと辛いと感じてしまうことが多い時期です。
しかし、誰しもが一度は同じようなことを経験すると考え、あまり落ち込みすぎず、同僚や先輩など悩みを打ち明けられる存在を大事にしましょう。
また、将来的なキャリアのためにも、この時期にさまざまなスキル習得に励むことで成長が期待できるかもしれません。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。