新卒の方が「学生気分が抜けていない」と、社会人としての意識や心構えに対して注意されることがあります。しかし、具体性がない指摘に対してどう対応すればいいのか迷う方も多いでしょう。
本記事では、社会人と学生の違いを整理し、社会人に求められる資質や心構えについて解説します。(Misa)
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1. 社会人と学生の違いとは
学生生活を終えて社会人として新たなスタートを切る際、「学生気分が抜けていない」と指摘されることがあります。社会人になりたての時期は、社会人と学生の違いに戸惑う場面も少なくありません。
また、就職活動の面接で「社会人と学生の違いは何ですか?」と質問された経験がある方も多いでしょう。
ここでは、社会人と学生の違いや、面接でこの質問をされる理由について解説します。
1.1. 社会的な立場や責任の違いが大きい
社会人と学生の違いはいくつかありますが、中でも大きな要素は「社会的な立場」と「責任」の2つです。
まず「社会的な立場」では、学生はお金を払って教育を受ける立場ですが、社会人は企業に貢献する対価として給料を受け取ります。
次に「責任」では、学生は学費を支払えば学校に在籍できますが、社会人は自分の仕事を通じて会社の成果に貢献することが求められます。
その他にも、人間関係は同僚・上司・取引先・顧客など幅広い付き合いが増えます。時間の使い方も勤務時間が中心になり、学生時代のような自由度はありません。
また、評価基準も課題やテストの成績から、仕事の成果や人柄など多角的な評価基準へと変化します。このように、あらゆる点において社会人と学生はさまざまな違いが生まれます。
1.2. 面接で「社会人と学生の違い」を質問される理由
社会人と学生の違いは、社会人になってからだけでなく、在学中の面接でも問われることがあります。
面接担当者がこの質問をするのは、「仕事への意欲」「仕事の向き合い方」「社会人になる自覚」を確認するためと考えられます。
入社後も学生気分が抜けないままでいると、成果につながりにくかったり、長続きしない原因になったりする可能性があるため、面接では仕事に対する考え方や覚悟を見極める質問が投げかけられることがあります。
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2. 社会人に求められる資質
社会人に求められる資質で重要なのは、自律と自立、そして社会を構成する一員として責任を自覚することです。
ここでは、これらのポイントをわかりやすく解説します。
2.1. 自律的に物事を考えられる
社会に出ると、ただ指示を待つのではなく、状況に応じて自分から積極的に行動することが求められる場面が増えます。
物事の優先順位ややり方を自分で考えることで成長につながり、仕事の成果にも反映されやすくなります。
2.2. 経済的・精神的に自立している
社会人になると、経済的・精神的な自立が求められます。
経済面では、自分の力で生計を立てて生活することで、社会人としての信頼を得られやすくなります。また、収支のバランスを考える生活力も必要です。
精神面では、一人の大人として自分の行動に責任を持てるようになることが期待されます。仕事など何か物事に問題が起きた際に、誰かに責任の所在を求める「他責思考」ではなく、自らに反省すべき点はなかったか顧みる「自責思考」が求められることもあります。
2.3. 社会人としての責任感とモラルがある
社会人になると仕事への責任感はもちろん、政治や経済などの社会に関する一定の理解も求められます。年齢が上がるほど、より高い理解度が求められるでしょう。
また、社会のルールやモラルへの理解も、社会人として身につけておくべき要素の一つです。近年は、企業の一員としてコンプライアンスの徹底を求められることが増えており、社会人として重視される要素です。
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はじめて転職する場合のポイントを確認する。
3. 「学生気分が抜けていない」と言われるのか
上司から「学生気分が抜けていない」と叱られたとき、まずは前述した「社会人に求められる資質」を満たせているか、自らを振り返りましょう。
次に、なぜ「学生気分が抜けていない」とマズいのでしょうか。
社会人になると、ビジネスマナーや身だしなみだけでなく、責任感や自律的な行動ができることは「ビジネスマンの基礎」と捉えられます。
そのため、学生気分が抜けていない行動や思考のままだと、顧客や取引先などから「○○社は基礎ができていない人に仕事を任せている」と悪い印象を持たれてしまい、ビジネスに悪影響をもたらすことがあるのです。
もちろん、仕事はチームでするものですので、同じ思考や行動ができないメンバーがいると足並みがそろわず、社内の仕事もうまくいきません。
学生時代には許されていたことでも、社会人になると思わぬトラブルにつながる場合があります。
社会人としての思考や行動を習慣化し、社会に合わせることが大切です。
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2回目以降の転職で気を付けるべきポイントを確認する。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。