仕事の目標設定、思いつかない...主な原因と目標の見つけ方のコツを解説(例文付き)

仕事の悩み・転職

日々の生活のためになんとなく仕事をしているけれど、「何を目標にしていいのかわからない」「どうしても思いつかない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

目標を設定することで、仕事をポジティブに進めていくことができ、更にはやりがいや充実感を持ちながら仕事に取り組めるようになります。しかし、自分でその目標を設定するのは意外と難しいものでもあります。

そこで今回は、仕事の目標が思いつかない方に向けて、その原因や目標の見つけ方のコツを解説します。

【関連記事】「仕事のやる気がでない原因は?モチベーションの上げ方や崩さないための対策」

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1.仕事の目標が思つかないのは普通の事

仕事の目標が思いつかないことは決して珍しいことではありません。特に社会人になってから間もない20代の方にはよくあることですので、気に病む必要はありません。

これから知識や経験を蓄えることで、目標とすべきこと、したいことは自ずと見つかっていくはず。必要以上に焦ることなく、まずは今あなたにできること、目の前にある仕事の一つひとつに精一杯取り組むことが必要です。

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【関連記事】「【仕事で何がしたいのか分からない】会社でやりたい事を見つける方法とは?」

2.仕事の目標が思いつかない原因

では、仕事の目標が思いつかない原因には具体的にどのようなことが考えられるのでしょう。考えられる8つの原因を見ていきます。

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2.1.よく考えずに就職・転職活動をした

あまり深く考えずに何となく就職・転職活動し入社を決めてしまった場合は、仕事に目標を見出すことが難しいかもしれません。「周囲が就職しろというから」「友達が転職したから」などといったことが理由になってしまい、肝心の自分の考えが確立できていないからです。

2.2.もともと将来のビジョンがなかった

目先の就職・転職活動にのみ捉われ先々のキャリアビジョンを描けていなかった場合は、仕事の目標を設定しにくくなります。就職することが目標となってしまい、その先にあるべき「やりたいこと」が明確になっていないためです。

2.3.自分の理想と現実が見合っていない

仕事において「こうありたい」という理想の自分像と現実の自分との間にギャップが生じている場合、目標が思いつかない状況に陥ってしまいます。自分の経験やスキルを冷静に判断できていないため、具体的なタスクレベルに落とし込めなくなっていることが考えられます。

2.4.毎日が同じことの繰り返し

ルーティンワークで毎日同じ業務を繰り返すようなケースでは仕事に目標を持ちづらくなります。特に事務や経理などバックオフィス系の仕事の場合は営業職のように自らの成果を数値化することが難しく、目標設定が難しくなります。

2.5.学閥などの派閥があり、それから外れている

学閥などの派閥が存在し自らの属性がそれらに当てはまらない状況も目標を持ちづらいケースの一つです。派閥の勢力が強いほど排他的となる傾向にあるため、派閥に属さない社員はどんなに頑張っても正当な評価を受けられず、キャリアプランを描きにくくなります。

2.6.自分と周りの評価に差がある

仕事における自己評価と他者評価にギャップがある場合も目標は見出しにくくなります。いくら自己評価が高くても、他者からの評価が伴わなければチャンスはなかなか与えられません。その状況が続くことでやる気が失われ、目標に向けて努力する意欲を失ってしまう方も少なくありません。

2.7.今の仕事にやりがいを感じられない

やりがいは、仕事の目標設定に欠かせない要素です。やりがいが持てれば、やりたいことや達成したいことは自然に思いつくものですが、そうでない場合はモチベーションが維持できず、ただ作業をこなすだけの日々を送ってしまうことになります。

【関連記事】「仕事へのモチベーション、どうしてもやる気のない時はどうすればいい!?」

2.8.会社と自分の目標にズレがある

会社の経営理念や目標と自分の思いにズレがあっては、仕事の目標が思いつかないのも無理はありません。会社に属する以上、会社の方針に沿って行動することは当然のことですが、本質的な部分にギャップがあると仕事を自分事として捉えにくくなり、目標を見出せなくなります。

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3.目標を見つけられない人の特徴

仕事で目標を見つけられない多くの人には以下のような特徴が見られます。自分に該当するものがないか確認していきましょう。

3.1. もともと目標がなく流される

公私ともに明確な目標がなく、周囲の動向や意見に左右されやすい人は、目標を定められない傾向にあります。柔軟な思考の持ち主であるともいえますが、自分の中に軸となる思想がないと人からも評価されにくくなります。

3.2.失敗するのが怖い

失敗を過剰に恐れる人は、無意識のうちに目標を持つことを避けてしまいがちです。目標達成のためには時には困難な挑戦も必要ですが、失敗することだけ考えてしまうため、新しい挑戦を自ら諦めてしまうのです。

3.3.現状維持を望んでいる

現状の自分や環境を維持することで満足している人は新たな物事に取り組む必要性を感じないため、目標設定しなくなってしまいます。今あるものを失わない程度に最低限のことをこなしていれば満足できるタイプの人です。

3.4.何事も自分で決めることができない

自分で選択したり判断したりすることが苦手な人も目標がなかなか思いつかないでしょう。常に家族や友人に相談して自分の行動を決めたり、上司や同僚の顔色を伺いながら判断を仰いだりしていると、自分の意思で行動することができなくなり、目標を掲げることも難しくなります。

4.仕事の目標の見つけ方のコツ

仕事の中に目標を見出すためには、以下のように小さなステップを少しずつ踏んでいくことが効果的です。ぜひ実践してみましょう。

4.1.まずは小さな目標を設定してみる

まずは短期的な取り組みで達成が見込める小さな目標を設定してみましょう。目標設定というと「全国で営業成績ナンバーワンを取る」など大きなものを想像するかもしれませんが、そうではなく、「1週間で○件のアポイントを取る」というような、少し手を伸ばしたら届きそうな目標を設定します。

4.2.自分ができることや役割を明確化する

今自分にできることや会社から求められている役割をメモに書き出すなどして明確にしてみましょう。自分の現在のスキルが可視化され、目標につながるヒントが得られる場合があります。

4.3.周りからの自分の評価を聞いてみる

自分の仕事ぶりについて同僚に意見を聞いてみるのも一つの方法です。ポジティブな評価の場合はさらにそこを伸ばすためのアクションが、ネガティブな評価の場合はそれを補うためのアクションが、そのまま目標になります。

4.4.やりたいこと楽しいと思った仕事を思い返す

今まで経験した仕事の中で、自発的にやりたいと思える仕事や楽しさを見出せた仕事はありませんでしたか? そうした仕事を今一度思い返してみましょう。その際、それらの仕事のどこに「やりたい」「楽しい」と感じる要素があったのかまで分解できると、その領域を極めたいという思いがより湧いてくるかもしれません。

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5.目標設定することのメリット

仕事において目標を設定することは、以下のようなさまざまなメリットをもたらしてくれます。

  • メリハリのある日常が送れる
  • 仕事に対するやる気、モチベーションが向上する
  • 新しいことにも躊躇せず挑戦できる
  • ポジティブな気持ちで物事に取り組める
  • 地道な努力を積み重ねることで自分に自信が持てる

すぐに目標を達成することができなくても、日々の努力を積み重ねるその過程があなたを成長させます。それによって思いがけない発見やスキルを得られるはずです。

6.目標設定で大事な「定量目標」と「定性目標」とは

仕事の目標を設定する際は、目標の「立て方」にも気を配りましょう。目標の立て方で結果が左右されるといっても過言ではないほど重要なポイントです。

ここで理解しておきたいのは、「定量目標」と「定性目標」という2つの目標設定方法です。

定量目標とは、目指すゴールを数値化した目標です。具体的な目標設定となるため、タスクの洗い出しや日々の行動計画の作成にも役立ちます。また、誰から見てもわかる明確な目標となるため、効果測定も容易となります。

【例】

  • 契約件数を前年比150%にする
  • 顧客満足度を前月比で5%アップする
  • クレーム件数を前年比10%減まで抑える

一方の定性目標は、数値で明確化できない目標のことです。達成されたかどうかは、評価する人の裁量や感覚に依存します。定量目標に比べると抽象的な内容となりますが、仕事に対する思想や行動指針を形成し、目標達成まで導く力を持ちます。

【例】

  • 毎日楽しく生き生きと働きたい
  • いつか全国トップ成績をおさめたい
  • ゆくゆくは簿記検定1級を取得したい

【関連記事】「「定量」と「定性」の違いとは!?--ビジネスで活かせる「定量」「定性」分析」

7.目標設定のポイントはSMARTの法則

目標設定の精度を確認するために使えるのが「SMARTの法則」です。

  • S(Specific):具体的に示されているか
  • M(Measurable):数値など客観的に測定可能か
  • A(Achievable):現実離れしておらず実現可能か
  • R(Relevant):会社やチームと関連性が保てているか
  • T(Time-bound):いつまでに達成するのか

設定した目標が上記の基準をクリアしていれば、効果的な目標設定ができていると判断できます。一つの参考にしてみてください。

8.目標設定の具体例と簡単な例文

目標設定の具体例を参考に、自身の目標を立ててみましょう。

職種別に定性目標と定量目標の具体例を紹介します。

8-1.接客

【例文】

●定性目標:笑顔でお客様から注文を受ける。

●定量目標:お店へのリピーターを10人増やす。

【解説】

接客業はお店の評価基準になる項目を定めると目標設定がしやすいです。

接客態度、チームワーク、売上などを目標設定の軸にすると良いでしょう。

8-2.事務

【例文】

●定性目標:業務効率を上げてコストを削減する。

●定量目標:生産性の向上を目指し、作成書類の件数を平均より毎月10%増やす。

【解説】

事務職は他の仕事よりも数値化しづらいため設定が難しいです。

しかし、作業の期限の設定や、毎月の件数をパーセンテージで数値化すると目標を定めやすく、目標達成のモチベーションに繋がります。

8-3.営業

【例文】

●定性目標:新規顧客を増やして仕事の幅を広げる。

●定量目標:半年間で新規顧客を◯件増やす。

【解説】

営業は目標設定がしやすいため、具体的に数字を決めた目標を定めましょう。

1年、半年、3ヶ月、1ヶ月など、細かな目標設定をすることで進捗状況を管理することもできます。

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9.まとめ

仕事の目標は、自らを突き動かす原動力であり、幸せで充実した未来を実現するために欠かせないものです。

また、社会人として一回り、二回りと成長していくためには、目標設定と達成を何度も繰り返し行っていくことが求められます。

ここでご紹介した内容をもとに、目標の設定と実現に向けて、今のあなたにできることから少しずつ具体的な行動を始めていきましょう。

(※この記事を読んでも、「仕事の目標が思いつかない」との悩みが消えない場合は、転職するという選択肢もあります。就職活動で利用されたことが多い「マイナビ」を運営する株式会社マイナビの転職エージェントサービス「マイナビエージェント」なら、職種や業界に特化したアドバイザーが無料で転職候補先選びや書類・面接対策などを行ってくれますのでおすすめです。ぜひご活用をご検討ください。)

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