【仕事で何がしたいのか分からない】会社でやりたい事を見つける方法や注意点とは?

仕事の悩み・転職

好きな仕事に就き充実したキャリアを歩んでいるビジネスパーソンがいる一方で、仕事にやりがいや誇りを感じることができない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、「自分はどんな仕事がしたいのか」「どんな仕事が合っているのか分からない」という方に向けて、やりたい仕事を明確にするコツをご紹介します。

前向きな気持ちで取り組める仕事を見つけられるように、ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】「仕事へのモチベーション、どうしてもやる気のない時はどうすればいい!?」

1.何の仕事がしたいのか分からない人は意外と多い?

「何の仕事がしたいのか分からない」と感じているビジネスパーソンは多くいるようです。キャリアのパーソナルトレーニングを手掛けるポジウィル株式会社が実施した「企業に求める軸に関する意識調査」によると、約64%のビジネスパーソンが「夢中になれる仕事が分からない」と答えています。さらに約39%の方が「今の仕事が合わない」とも回答しています。

また、厚生労働省が公開している「雇用動向調査」では、転職入職者が前職を辞めた理由の一つに「仕事の内容に興味を持てなかった」といった項目も入っています。

この結果から、多くのビジネスパーソンは自らのキャリアや今置かれている環境に対し何らかの悩みや不安を感じていることが分かります。一見順風満帆に見える方でも、誰にも言えないキャリアの悩みを抱えているのかもしれません。

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2.何がしたいのか分からない・見つからない人の特徴

「仕事で何がしたいか分からない」という人には、いくつかの特徴が見られます。ここではその特徴を2つご紹介します。

2.1.「自分探し」や「自己実現」「個性」に呪縛されている

自分探しにこだわっていたり、自己実現や個性の発揮に必要以上に重きを置いていたりすると、仕事で何がしたいのかが分からなくなってしまいます。こだわりが強くなりすぎることで、視野や選択肢を狭めてしまい、柔軟な発想ができなくなります。その結果、仕事に対して自分の価値観をフィットさせられなくなってしまうのです。

2.2.自分の強みが分かっていない

自分の強みを理解できていないことも、仕事でやりたいことが見つからない原因となります。人にはそれぞれ、自分だけの強みが必ずあります。今までの仕事で楽しさや達成感を感じた場面があれば、そこに自分の強みとなる要素が隠れているかもしれません。

2.3.失敗するのが怖い

失敗や挫折をすることに強い抵抗感があり、「自分が本当にやりたいこと」に挑戦できない人もいます。

「IT系の仕事に憧れるけど私にはできない」「保育士に興味があるけど、今さら遅すぎる」などと一歩を踏み出す勇気がないケースもあるでしょう。

失敗を恐れている方は、やりたいことや興味のある分野について学んだり、スキルを身に付ける時間を作ってみると良いかもしれません。自信をつけることで挑戦してみようという前向きな気持ちになれる可能性があります。

2.4.求める条件が多すぎる

仕事に対して、求める条件が多すぎると「結局どのような仕事をしたいのか分からない」と悩んでしまうケースもあります。

「残業がないところで働きたい」「年収は300万円以上はないと困る」「家から近い職場がいい」など仕事に求める条件は、人によって異なりますが、妥協できないものを選び出してみると良いかもしれません。

また将来のライフイベントのことを考えすぎて、選択肢が狭まっている可能性もあります。

2.5.視野が狭い

これまでに得た知識や経験の中だけで判断している場合は、なかなか仕事が見つからないかもしれません。

さまざまな業界・業種ごとに莫大な仕事がある中で、自分の知り得た知識だけで仕事探しをするのは非常に困難な場合もあります。

「この仕事は残業が多いからやめた方が良い」など人から聞いた情報を鵜呑みにしていては、せっかく自分にあう転職先があっても逃してしまうでしょう。

今まで知らなかった業界・業種に自分のやりたい仕事が隠れている可能性があるので、求人票などをチェックして視野を広げてみると良いかもしれません。

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3.やりたいことを無理に見つけようとするリスクもある

何の仕事がしたいかわからないまま働いている方も多いと思いますが、やりたいことがないからといって、無理に見つけようとするとかえってリスクになる場合があります。

しっかりと自分と向き合って、本来の目的を失わないように注意しましょう。

3.1.合わない環境を選択してしまうリスク

何がしたいかわからないまま無理に"やりたいこと"を決めてしまうと、自分にとって合わない環境を選択してしまうリスクがあります。

自分の適性や目標がないまま入社や転職してしまうと、ミスマッチが生じて早期退職という結果につながる場合もあります。

特に20代や大学生など、自己分析ができていない若い世代の方に多い傾向にあります。

そのため、しっかりと先を見据えて吟味することが重要です。

3.2.目的が変わってしまうリスク

何がしたいかわからないまま行動を起こすと、本来の目的からずれてしまうというリスクもあります。

よくある例としては、転職のためにと、本来必要ない資格取得に時間を掛けてしまうケースが挙げられます。

このような場合、最終的な目標が資格取得にすり替わってしまう場合があり、何がしたいか明確になっていないことで、やりたいことを見つけるという本来の目的から逸れてしまう可能性が高まります。

【関連記事】「「向いている仕事がない」と感じるあなたに!自分に合った仕事の探し方や自己分析方法をご紹介」

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4.やりたいと思う仕事の見つけ方8選

では、やりたいと思える仕事に出会うためにはどうすれば良いのでしょうか。すぐに取り組める8つの具体的な方法を解説します。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(25)--仕事で何がしたいか分からないと悩んだ時の処方箋1」

4.1.まずは「自分にできる事」を考えてみる

まずはシンプルに、自分にできる事が何かを考えてみましょう。人は、自分の思考や発想が及ばないことに対して「やってみたい」と思うことは少ないものです。自分が知っている領域の中で「できる」と認識できている要素を考えることが、やりたいと思う仕事を見つけるための最初の一歩となります。

【関連記事】「自信が持てない若手社会人が自分の強みを見つけて活用する方法は?--日立ソリューションズ・伊藤直子氏に聞く」

4.2.自分が持っている資格や能力、強みを洗い出す

かつて取得した資格や持ち合わせている能力、強みを洗い出していきましょう。「自分にできる事」を基にして深掘りすると、自然と能力や強みも見えてくるはずです。

さらに、資格を取ったきっかけや人から褒められた出来事、仕事の成果などを思い出せれば、その中にやりたい仕事のヒントが潜んでいるかもしれません。自分では「たいしたことはない」と思っていた経験も、他人から見れば得難いスキルと感じられるケースもあります。「この程度のこと」と思うような些細なことだとしても気にせず挙げてみましょう。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(26)--仕事で何がしたいか分からないと悩んだ時の処方箋2」

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4.3.趣味や好きなことから広げてみる

仕事の経験をベースに思考を深めても何がしたいか分からない場合は、プライベートで打ち込んでいる趣味や興味を持っていることなど、好きなことからやりたい仕事を探っていく方法もあります。単純に趣味や好きなことから仕事に結びつける方法もありますが、「趣味や好きなことのどのようなポイントが自分のモチベーションが上がるのか」という本質を深掘りすれば、より多くの気づきが得られるはずです。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(27)--仕事で何がしたいか分からないと悩んだ時の処方箋3」

4.4.最終的に自分が何をやりたいか明確にする

いま仕事で何がしたいか分からないのは、短期的な視点で物事を考えているからかもしれません。将来自分がどのような環境に身を置き、何ができていれば幸せと感じるのかを想像し、できる限り明確なビジョンを作りましょう。

その際に大切なのは、大人があれこれ考えがちな理屈を一旦なしにし、純粋にまっすぐに自分と向き合うことです。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(28)--仕事で何がしたいか分からないと悩んだ時の処方箋4」

4.5.自分の苦手なこと・不得意なことをリスト化する

自分の強みや興味を持っていることから仕事を選び出すことも大切ですが、苦手なこと・不得意なことから選択肢を絞るというのも大切です。

自分にとって苦手な業務などを予め排除しておけば、入社後に「こんなはずではなかった」と困ることがないでしょう。

たとえば、人にモノやサービスを提案する「営業」が苦手な人は、営業関連の仕事を排除し、選択肢を絞ることができます。

また、どうして営業が苦手なのかを深堀して理由をリスト化することで、ほかの苦手な項目も見えてくるでしょう。

4.6.何に対してやりがいを感じたか書き出してみる

どのようなときにやりがいを感じるのか、細かく書き出してみましょう。

やりがいを感じることに関連する仕事が見つかるかもしれません。

例えば、アルバイトをしていたときに店頭に貼るPOPのデザインを任され、作成したものを褒められて嬉しかったなどの経験から考えてみてください。

些細なことでも良いので、やりがいを感じたことをすべて書き出して、仕事探しの軸にしましょう。

4.7.必要な資格やスキルを考える

やりたい事がある程度明確になると、できる事とやりたい事のギャップに思い悩むかもしれません。そんな時は「どうせ自分にはできない」と諦めるのではなく、「どのような行動をしたらギャップを埋められるのだろう」と考えるようにしましょう。やりたい事を実現するために必要なスキルや資格、経験をリサーチすれば、次にとるべきアクションが自然に定まります。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(29)--仕事で何がしたいか分からないと悩んだ時の処方箋5」

4.8.転職エージェントの無料相談を活用してみる

自分と向き合う時間も必要ですが、それだけでは考えが煮詰まってしまいます。

そこでおすすめなのが、20代・30代の若いビジネスパーソンの転職サポートも手厚いマイナビエージェントの無料相談です。業界・業種別の専任のキャリアアドバイザーが本人の思考だけでは見過ごしがちな強みや適性を見出し、「仕事で何がしたいか分からない」という相談者の気持ちに寄り添った最適な提案を行います。それにより、あなたが「やりたい」と思う仕事に出会える可能性を最大限に高めます。

5.何の仕事がしたいか分からない時のコツや注意点

何の仕事がしたいのか分からない時は、下記の3つを意識してみましょう。

●分からないまま仕事を探すことはしない

●スキルや経験が活かせる仕事かどうか考える

●求める条件の優先順位を決めておく

コツや注意点を知っておくことで、大きな失敗を避けられ、適職を見つけやすくなります。

5.1.分からないまま仕事を探すことはしない

何がしたいのか分からないまま仕事探しをすると、収入や労働条件のみで選んでしまうこともあるでしょう。

そうすると、やりがいを感じる仕事に就くことが難しく、転職先でも「この仕事を続けていくべきだろうか」などの漠然とした悩みを抱えたまま働くことになるかもしれません。

仕事に対してやりがいを感じることや、苦手なことをしっかりと理解した上で仕事探しをはじめてみてください。

5.2.スキルや経験が活かせる仕事かどうか考える

自分のスキルや経験など強みを活かせる仕事であるかを考えてみましょう。

例えば、「保育士資格を取得したけど、保育園で働くのは苦手だからまったく別の仕事を探そう」というのは非常にもったいないことです。

保育士資格を活かせる仕事は、保育園だけではなく、歯科医や教習所に併設された託児所、テーマパークなど複数存在します。

自分の強みや資格を最大限に活かせる職場を見つけることが重要です。情報収集を徹底して、視野を広げることを意識してみてください。

5.3.求める条件の優先順位を決めておく

転職先に求める条件は、「通いやすさ」「残業・休日出勤なし」など人によって異なります。すべての条件を満たす仕事を探すのは大変ですので、求める条件に優先順位を付けておくと良いでしょう。

「どうしてもこれだけは譲れない」という条件を2?3つほどピックアップして、仕事探しをすれば視野を狭めることなく、大きな失敗を防げます。

5.4.焦らずにじっくり考えて行動することが大切

仕事で何がしたいか分からない場合、もやもやした気分が晴れずに焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、焦りで感情をコントロールできなくなり、「とにかく現状から逃げ出したい」と衝動的な行動に走ることはおすすめできません。焦りや不安などネガティブな感情に振り回された状態で下した決断は、時間経過とともに「何でもっと良く考えなかったのだろう」と後悔を招くことが多いからです。

多少の時間を要したとしても、自分とじっくり向き合い下した決断は後々きっと大きな満足感につながります。また、考え抜いて決断したその経験は、仕事におけるさまざまな困難に打ち勝つモチベーションにもなるはずです。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(30)--仕事で何がしたいか分からないと悩んだ時の処方箋6」

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6.まとめ

「何の仕事がしたいのか分からない」という漠然とした悩みを抱えている人は、64%と過半数を占めていることが分かりました。

自己分析と仕事のリサーチ不足が原因で、何の仕事がしたいのか分からない可能性があります。

やりたいと思う仕事を見つけるためには、自分のことを深く知り、強みを活かせる仕事を徹底的に探すことが大切です。


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